2016年11月27日日曜日

ゲーム近況

 この所遊んだゲームについて。ほとんど新作は遊んでいないのが現状。
 結局時間があまりとれないので、新作を買っても積んでしまうことが多いことと、すぐに遊びたいと思える期待の新作がないことが原因か。

1.カルドセプトリボルト
 クリア後の二周目。とは言っても今作は二周目プレイがないようなので、クリアしたストーリーを自分で再選択して遊んだ。寝る前に1,2プレイみたいな感じで。
 黒幕は誰?世界はどうしてこうなった?というシナリオなので、二度目のプレイは謎を知っていながらのプレイになるのだが、謎明かしみたいに楽しめた。
 それ以上に良かったのは、クリアに必死にならないことで、新ブックが作れたこと。一周目はケルピーブックで嵌め殺しばかりしていたのだが、火のドラゴンブックや風の先制ピエロブックなどを作ったりして、これが頭を使いながらのプレイになっていいブックになった。
 ケルピーでは守って守って嵌めてという、パズルっぽい感じだったが、今回作ったブックは攻め重視のためこちらから主導権を握れることもあり楽しい。

 せっかくだからとDS版の初代カルドセプト、3DSのカルドセプトセカンド、XBOX360のカルドセプトサーガも再プレイしたのだが、DS版は携帯用ということもありあまり感じなかったのだが、XBOX版はプレイ感覚が重く、またルールもリボルトと比べてマナがあまり貯まらないこともあり苦痛。途中で投げ出してしまった。よくこんなゲームに一時期はまっていたなと驚き。
 逆に言えば今回ルールを大改正したリボルトだったが、うまいブラッシュアップができていたということか。

2.ダークソウルPC版
 ダークソウル3をクリアしてずっと初代を遊びたかったのだが、PS3がお亡くなりになっており遊べず。PC版はプレミア価格となっており、かつWindows Liveが死んでいるので買っても遊べるかは不明とのこと。
 PS3を買い直すまでお預けかなと思いつつ調べてみるとSteam版があるよう。ただし「おま国」仕様となっており、普通には手に入らないらしいが、譲渡の形なら手に入るとのこと。ヤフオクにて譲渡の権利を落札してやり取りしたらあっさり遊べるようになった。
 PC版ということでクオリティ向上パッチを導入したり、FPSも向上したりなど遊びやすい。ボリュームも十分だし理不尽なボス戦も少ないしでやっぱりいいゲームだな。これでマルチプレイが盛り上がっていればデモンズソウルと同等だったのだが。

3.ゼノブレイド
 ストーリーを進めるもボス戦で何度も死ぬ始末。どうやらもう少しのんびり進めてレベル上げをしなければならない感じ。マップを探索する楽しみもやっとわかりかけてきたのだが、無意味な戦闘を強要されるというか、レベルを上げるために仕方なくという状況になりちょっと小休止。
 パーティが3人になってだいぶ強くなってきたのだが、やっぱりWii世代のゲームはグラフィック的にて厳しい。

4.Steamセール
 かなり無茶苦茶に衝動買い。ウィッシュリストに載せていたのを片っ端から購入。

 ・バイオハザード HDリマスター
 ・バイオハザード0 HDリマスター
 ・バイオハザード5
 ・エイジオブエンパイア2
 ・斑鳩
 ・ダライアスバースト
 ・バイオショック リマスター
 ・フェイブル アニバーサリー
 ・フォトニカ
 ・ねぷちゅーん
 ・ネヴァーエンディングナイトメア
 ・ブラックガード

 やり過ぎた・・・。ちょっと後悔しているかも。遊ぶ暇あるのか。
 なお積みゲームは残り、

 ・アサシンクリード3
 ・バットマン アーカムビギンズ
 ・マスエフェクト3
 ・スターフォックス0

 ・ゼルダの伝説 神々のトライフォース
 ・マザー2

 こんな所か。メトロイドプライムとか、マスエフェ2とか本当はもっといっぱいあるのだが。
 なお今回購入したエイジオブエンパイア2はスコットランドのチュートリアルシナリオクリア。相変わらず変わらぬ面白さ。
 ダライアスバーストは何故かCSモードでバグる。途中で強制終了されてしまう。理由は不明。
 バイオハザード、バイオショックはグラフィックを見るために再序盤のみプレイ。期待にたがわぬ美しさ。しかしHD世代機だったはずのPS3で出たゲームなのに、すぐにHDリマスターっておかしな話しだがな。

2016年10月16日日曜日

CBR400R 雁坂みち~秩父

 本日一月ぶりでCBR400Rにてツーリング。行先はいろいろ迷ったが、日帰りで行ける距離ということで、秩父へ行ってみることにした。下道のみだと少し距離があるが、圏央道~厚木バイパスを使えば行けない距離ではなさそう。
 当初の予定では先に高速を使用して入間まで出て、後秩父へ向かってひた走り、蓼科まで行こうかなんて考えていたが、現実問題それは厳しそうということで、そのルートは却下した。

 530分起床。今週頭に風邪をひき、最近治ってきているものの鼻水は止まらない。天候は晴れの予報だが、気温はどの程度か読めないのもつらい。こういった時積載量のまったくないバイクというのは不便だ。シートバック買ったほうがいいのだろうか。
 6時過ぎ出発。まだ寒い。
 あまりの寒さに気弱となり、本来であれば小田原東ICから厚木バイパスに乗る予定だったのだが、気づけば当てもなく北上していた。このまま御殿場~富士山か、なんて思ったが、ふと大野山ハイキングコースのネット記事を思い出し向かってみることに。
 子供のころ行ったことのある山だが、当然道中の記憶など全くない。途中までは割と広めの道だったが程なく狭い山道となり、舗装は穴ぼこだらけ。当然落ち葉と砂利でかなり路面状態は悪い。しかも勾配はきつめと楽しめる道路ではなかった。
 道中「警笛ならせ」の標識を見つけて珍しい!と驚いてしまった。
 かくして到着した山頂から見る景色は、朝日に照らされて綺麗ではあったが、それ以外感動するでもなし。牛舎があったのがのんびりしてるなぁと思った程度だった。


 そのまま降りて都夫良野方面へ。トンネル保守のための道路なのか割と道幅は広い。そういえば今登ってきた大野山への林道も、新東名工事のため道の整備を行っている様子。こんな感じの整備された道になればいいのだが。
 なんて思っていたら「山北つぷらの公園」を過ぎたあたりでこっちの道も狭くなる。大野山含め、ここまでバイクとすれ違ったのは一台だけなのも当たり前な感じの道だった。

 寒さもあり気乗りせず、また右スロットルの接着剤がとれかかっているようでスカスカ。秩父まで行くのは諦めて、近場の伊豆に向かうかと思いつつ道の駅山北に到着すると、快晴の下雲に隠れず富士山が見えた。少しやる気が出てきて、とりあえず山中湖方面までは行くことに決めた。
 以前ビーナスラインに行ったときに走った三国山を越えていく道。案の定富士山は絶景。水たまりのような山中湖を控え、雄大な姿を見せてくれた。


 ここまで来ると気持ちはツーリングモードに切り替わる。やっぱり薄暗くて狭い林道を走るより、なだらかなワインディングを流していく方が楽しいし、気分も爽快だ。山中湖畔を抜けて河口湖へ。そのまま御坂みちを通って甲州へ。
 国道20号線から秩父につながる県道38号線に向かうと、本日フルーツラインマラソンなる催しが開催されているようで、至る所に交通規制が掛かっていた。運よくその道を通る予定はなかったが、少しひやりとさせられる。
 10時ごろ塩山駅周辺で迷いつつ、なんとか秩父への一本道「雁坂みち」到着。あとはここをずっと走っていくだけ。
 「雁坂みち」は大菩薩ラインに勝るとも劣らない走りやすい道だった。交通量は少ないが道幅広く、また周囲が開けていて日当たりと景色が良い。思わずスピードを出しがちになってしまう。何組かのマスツーリング集団ともすれ違い、人気コースなのだろうなと思った。
 広瀬ダムを越えてすぐに道の駅みとみ。料金所を過ぎると名物の雁坂トンネルである。いつになったら出口に辿り着くんだというくらい長い長いトンネル。全長は6.6kmにおよび、一般国道の山岳トンネルとしては日本最長とのこと。さらに緩い下り坂になっているので、スピードもどんどん出てしまい危ない。
 やっとくぐり抜けたと思ったら再びトンネルで、今度はトンネルなのに急カーブという怖い所。事故多発との看板が立っていたが、そりゃこんな作りしてたら事故も起こるだろうと言わんばかり。入る直前で手前の車が道を譲ってくれたのだが、それほど車間を詰めていた記憶もないし、車自体もスピードが遅いとは感じなかったのだが、これは追突されるのを恐れたんだろう。
 なかなかエグいトンネルだったなと思ったが、帰宅後調べるとすぐそばにはもっと凄いトンネルがあったようで、トンネル内で分岐があるという…恐ろしいな、秩父。
 というか、この雁坂トンネルには色々なエピソードがあったみたいで、なかなか興味深かった。また雁坂峠は針ノ木峠、三伏峠に並ぶ日本三大峠とのこと。知らなかった。
 かくして11時ころ大滝ダム到着。ついに奥秩父である。意外と早かったな。



 ダムを少しだけ見てすぐに出発。ループ橋を渡り、しばらく過ぎた道の駅にはたくさんのバイク軍団が。どうやら秩父におけるバイカーの聖地なのか?
 秩父の山々を見ながらのワインディングはとても楽しい。道幅が広いとは言えないが、緩やかなカーブが多いので走りやすい。またバイクと何台もすれ違い、埼玉方面の人たちのツーリング総本山なのだろうなと思い知る。紅葉が増せばさらに楽しかろう。
 丁度お昼。国道140号線道の駅「ちちぶ」到着。秩父名物のB級グルメわらじかつ丼ののぼりが立っている。途中大行列のお店を見たが確かかつ丼屋だった。これだったのかも。
 しかしお腹はまったく空いていないので何も食べずに道の駅を出る。


 次は国道299号線をひた走る。途中マスツーリング集団に引っ掛かり、どうしようもなくなる。集団での走行だからスピード出せないのはわかるが、遅すぎる。こんなスローペースで走って楽しいのかねぇ。しかも抜けないというのが辛い。いや無理すれば一台ずつパスなんてことも可能なのだが、どう見ても俺のバイクより速そうな大型ばかり。400ccで抜かしていったらきっと気を悪くするなんて思うと抜けなくてなぁ。つーか、抜いてる途中でペース上げられたら怖いしな。
 そんな彼らも途中で国道から外れ、山伏峠方面へ逸れてくれたのでラッキー。後は入間ICにて圏央道に入り、一路高速を抜けるのみ。
 圏央道に入ってからはとりたてて特筆無し。高速は信号もないから楽ちん。1330分頃、やっとお腹が空いてきたので厚木で遅い昼飯をとり、そのまま海老名JCTから厚木バイパスへ。白バイに気を付けつつ小田原到着が1430分。走行距離340km。山梨を抜けてぐるっと埼玉へ入るロングツーリングだったが、道が良かったせいか割と楽だった。高速を使ったおかげでペースも良く、今度は分岐のあるトンネルとわらじかつ丼目当てで再チャレンジしようかなと思わせた。

2016年10月5日水曜日

FAZE 箱根大涌谷


 沖縄地方では最大級の台風が通り過ぎたというのに、関東地方は本日晴れ。この所天気はずっと悪く、秋雨が続いてた。当然バイクに乗り出すことも出来なかったのだが、今日は仕事がなかったので出掛けることにした。
 朝自宅から見た富士山は真っ青で雲が掛かっていなかった。そのためカメラで写真を撮ろうと目論み、CBRではなくFAZEにて出掛けた。荷物もいっぱい乗るし、乗り降りも楽々だしのんびりツーリングならビクスクのが快適。Type-Sなのでモードを切り替えればわりとスポーツ走行もできるしな。


  家を出たのが11時過ぎ。もうお昼近くだ。いつも通り箱根新道から箱根峠に出る。
 ここでまだ富士山がはっきりしていたら御殿場方面。雲に隠れていたら伊豆方面と考えていたら、少しだけ雲がかかっているという中途半端な状況。
 どうしようかと悩んでいたが、そうだ大涌谷が開通したので行ってみようと思い立つ。元箱根から湖尻方面へ向かい、そのまま大涌谷方面へ登って行く。山頂付近にて渋滞発生。平日ではあるが久しぶりの天気なので、ドライブという人が多かったのかな。渋滞の先頭は駐車場待ちなので、横をすり抜けて山頂に出た。

 小田原生まれなので当然大涌谷には何度か来たはず。しかし大人になってから自分でここまで登ってきたのは初めてか。いまだに噴煙があがる火口を見つつ、そそり立つ山肌にすげぇなあと驚嘆。ここでゴジラとバラゴンが戦ったのな、なんて思いを馳せてしまう。
 中国人らしき外国人観光客多し。黒たまご大繁盛。
 大涌谷から富士山を見れば、やはり山頂あたりに雲が掛かり若干惜しい感じ。御殿場まで出掛けて写真を撮るほどでもないかぁと諦める。ふと思い立ち、椿ラインから湯河原へ出てにこり食堂のラーメンでも食おうと予定を立てた。



 来た道をそのまま引き返し、箱根ホテルの交差点から椿ラインへ。箱根新道芦ノ湖ICを越えてしばらくいけば大観山到着。予想通りマスツーリング連中らしきバイカーが集まっている。群れるねぇ。
 そして大観山から見る富士山芦ノ湖の景色はまさに絶景だった。
 ずっと掛かっていた雲が消え、澄み切った空に山々に囲まれた芦ノ湖、遠くに美しい富士山。最高だなぁ。あと一月もすれば紅葉のシーズン。また来ようと思った。


 ひとしきり写真を撮って下山。椿ラインを湯河原方面へ。この道も初めてだったりする。本当に地元に住んでいたのかよと自分で自分を疑うレベル。
 緩めのヘアピンがずっと連続するコースは途中まで楽しかったが、だんだん飽きたというか疲れてきた。最後の方はまだ着かぬか、まだ着かぬかと思いながらの走行。
 湯河原市街地を突き抜け、やっとたどり着いたにこり食堂にてワンタンラーメンを食べる。うまし。


2016年10月3日月曜日

ゼノブレイド


 夏にダウンロード版が発売されたWiiソフト「ゼノブレイド」をプレイし始めた。このソフトはなかなか評判がいいのだが、新作で発売された当時はPS3を持っていたことからWiiの性能からくる一昔前のグラフィックでは買う気が起らなかった。また同時期のWiiソフトはほとんどそうだが、評判に反して売れなかったという作品群のひとつ。大々的に宣伝したラストストーリーに比べて販売歩数も少なかったのか、中古価格もあまり下がらず、結果的に買うのをためらっていた。
 きっとダウンロード版が出るだろうとずっと待っていたのだが、WiiUの終焉間近になってようやく発売である。Wiiソフトのダウンロード版なんてすぐにリリース出来ただろうに、任天堂はやること遅すぎ。WiiU発売して一年以内にはラインナップ拡充の一環として出しておけばよかったのに。

 内容としては以前遊んだ「ゼノブレイドX」と同様のオープンワールドRPG。舞台は異なるようで神様の躯が大地となった世界。グラフィックはもちろんPS2世代程度なのだが、わりと綺麗に描かれており、発売時期が遅くなければもっと話題になっただろうね。主人公をはじめとする各キャラクターが割と書き込まれているなという印象。
 ロードなしに移動できる世界も綺麗で、解像度の問題から緻密感は味わえないもの、リアルな地形や自然が描かれているのは素晴らしい。
 ゼノブレXに引き継がれたインターフェイスも多いようで、遊んでいてわかりやすく感じた。
 ただしWiiの性能ゆえか、処理落ちが頻繁な感じがして残念。特に戦闘中に動きがかったるくなることがあり、アクション要素のある戦闘なだけに若干のストレス。また戦闘の難易度も割と高めなのか、序盤というのに何度か全滅してしまった。
 戦闘中に出来る様々な必殺技的要素があるのだが、少しずつ解禁されるとはいえ量が多く、使いこなせないまま新しい要素が追加されていく感じ。しかもそれを使いこなさなければエネミーに対してろくにダメージも与えられないというのはどうだったか。

 ストーリーはハード。まさかヒロインが序盤で死亡するとは思わず、予定調和なありきたりなものにはしないとでも言わんばかりで、開発陣のやる気を感じる。今後の展開がとても楽しみである。

2016年9月30日金曜日

ロメロゾンビ 六部作+三作

 ふと思い立ってロメロのゾンビ映画のDVDを集めることにした。ロメロゾンビは3部作+新3部作の計6作。これにリメイク版が3本あるので、全部で9作品ということとなる。

ナイトオブザリビングデッド
 記念すべきロメロゾンビの第一作。モノクロ映画でいかにも古いという感じ。ただしロメロゾンビ独特のストーリーはこの作品から確立されている。つまりゾンビが主役なのではなく、その状況におかれた人間模様が主題ということ。
 せっかく助かったはずの黒人主人公がゾンビと間違えられて射殺されてしまうアンハッピーエンドも良い。

ナイトオブザリビングデッド 死霊創世記
 盟友トムサビーニを監督に据えたリメイク版。元作は版権取得の手違いで著作権放棄作品となっていることから、きちんと作り直そうということで持ち上がった企画らしい。
 そのためか基本的なストーリーは原作に忠実だが、途中から新しいエピソードが加わるという感じ。また無理に作った感じもせず上手く作り直されている。前作では精神に異常を来したのか、ただ叫んでいるだけのバーバラを膨らませ、戦うヒロインに位置付けたのは時代の違いもあるか。
 原作はモノクロだし、どうしても古さが目立つので、こっちを見ればいいのかな。

ゾンビ
 個人的にはゾンビ映画のベスト。何度観ても飽きずに観てしまう。それはゾンビはただの設定であり世界観でしかなく、テーマは人間ドラマにあるからなのだろう。壁ひとつ外ではまさに地獄絵図だが、閉鎖されたストア内では欲望のままをふるうことが出来るとか、実際自分がこの状況に追い込まれたらどうしようかと思わせるところがうまい。

ドーンオブザデッド
 ザックスナイダー監督によってリボーンされた一作。巨大モールに立て籠もった面々のお話しという点では一緒だが、ストーリーはかなり異なる。
 やはり走り回るゾンビというのが最大の違いで、これがあるために原作のような、立て籠もっていれば大丈夫だろうとか、崩れた穴が徐々に広がっていきやがて崩壊してしまうといった無常観は感じられず、映画の世界に入り込む余地がない。
 立て籠もる人数が増えたことで個性が見えなくなり、かつ馬鹿な行動をする者が多すぎて感情移入もできない。
 駄作の多いゾンビ映画というジャンルにおいては、エクストリームアクションゾンビと割り切って楽しむことはできる。

死霊のえじき
 ロメロゾンビ三部作の最終話。すでに世界はゾンビに制圧されている感があり、地下基地に立て籠もる主人公たちの閉塞感が映画全体を覆う。何をやっても希望がない。
 新たなコンセプトとしてバブというゾンビが登場。ゾンビとコミュニケーションをとるというエピソードが入った。これを良しとするかどうか。個人的には好かない。やはりコミュニケーションのとれない得体のしれない化け物としてのゾンビの方が怖いからだ。
 最期のグロシーンは見ていて不快感の極み。救いのない映画だが、だからこそゾンビ映画だという観方に立ち返れば、この終末感ただよう映画は一つの金字塔というか到達点なのかもしれない。

デイオブザデッド
 名前だけ借りたB級ゾンビ映画。ゾンビはドーンオブザデッド同様走り回るタイプ。
 ヒロインの女性軍人がわりと可愛いくらいで特筆することろのない作品だなあ。

ランドオブザデッド
 ゾンビ映画が人気となったからか、20年ぶりにロメロ監督が撮ったゾンビ映画。ユニバーサルが配給。デニスホッパーなど有名俳優出演。潤沢な製作費。しかしロメロゾンビの暗さ、終末感は薄らいでしまったか。ゾンビ映画というよりはアクション映画ぽい。
 高層ビルに住む富裕層とスラムと化した貧民層という舞台だが、その対比はあまり描かれることなく、装甲車を奪い返すというストーリーがメインで進む。ラストのゾンビ大行進も富裕層だけが襲われるわけでなく、貧民層も同じように襲われてしまい、勧善懲悪な感じや皮肉めいた場面でもないのが残念。
 またふいにゾンビが現れて噛まれるというシーンが多すぎて、すぐに噛まれない厚手の服を着るとか何とかすればいいのに、なんて突っ込み入れてしまいたくなるくらい。

ダイアリーオブザデッド
 POV手法を取り入れたのは良し悪し。臨場感はあるけれど、ストーリーが良いのだからきちんと撮影した方が落ち着いた映画になったんじゃないかと感じる。
 ただし映画の中でもふれられる通り、誰でも手軽に情報を発信できる世界に対するテーゼなので、フェイクドキュメンタリーという手法なしでは成り立たなかったのか。
 逃避行を続ける学生たちが、様々な場所でいろんな出来事に遭遇するという放浪ものとなっているが、見せ場が散らばってしまった感はある。特にラストの邸宅に辿り着いたあとは時間の都合かゾンビの中を生き延びたとは思えない杜撰な行動ばかりなのが残念。
 溢れるほどのゾンビの大群というシーンがないからか、暗さや終末感も薄く、なんか淡々とした映画である。いろいろ残念だったな。

サバイバルオブザデッド
 現在の所、ロメロゾンビの最終作。前作の兵隊が主人公ということで、明確な続編となっているが、これはフレーバー要素的なもの。
 もはや三部作の時のような閉塞感はなく、ゾンビの存在も認知されているというか怖さもあまりないのが残念。主人公たち一行が向かう島ではゾンビを飼い慣らそうとする保安官一派がおり、この辺もゾンビの恐怖を薄めている原因なのだろう。


 ゾンビ映画はそれこそピンキリで、面白いと思わせるものは少ない。そんな中、人間ドラマを物語の中心に据え付け、ゾンビはあくまでも世界設定の一部とするロメロゾンビ映画は見応えがある。
 ゾンビに限らず、化け物の登場するホラーは、その存在が中心となり、これに対してどう生き延びるかがテーマになってしまう。しかしロメロはそこに生きる人間たちが何を考えてどう行動するかがテーマとなっているため飽きずに観ることができるのだろう。

ジュラシックワールド


 ジュラシックワールドを観たのだが、期待に反してあまり面白くなかった。昨年上映されたときは割と評判良かった気がしたのだが。

 ストーリーはジュラシックパークとほぼ同様な感じ。20年を経て新しく立ち上がったジュラシックワールドなのに中身に違いはあまりない。CGがもはや当たり前となって、恐竜を見せることで感動させるのが難しくなったことはわかるが、いわゆる見せる恐竜がモササウロスだけっていうのはさみしいね。
 経営者が中途半端な悪人で、その役割をインジェン社の別のスタッフが担うわけだが、これもありきたりな商魂主義を薄らごうとしているだけにしか見えない。

 また主人公兄弟の両親が離婚するという話、中華系科学者の話などが伏線だけで回収されることなく終始し、だったらそのエピソードいらないじゃんと思ってしまった。
 同様に飼い慣らされたラプトルが、最初はハイブリットレックスと会話して人間に牙を剥くようになったはずなのに、最後には身を挺して人間を守る側にまわる。きっかけも何も分からない。まさか銃を置いたから?
 そもそもハイブリットレックスはいろんな動物のDNAを掛け合わせたから能力や知性が向上したという設定で、偽恐竜などと言われる。しかし元々ジュラシックパークの恐竜ってDNAが欠損している部分を既存のカエルや何かの近い種から取り込んで作ったという設定じゃなかったか?
 檻を抜けだして闘争本能のままに殺戮をしていくハイブリットレックスの登場場面も、まるでミニゴジラ風で面白くないし。これ本当に恐竜なの?という感じ。

 総じて何年振りかで作られた続編という割には期待外れというか、何を見せたくて作ったのだか分からなかった。恐竜の島に主人公が訪れ、管理から外れた恐竜が暴走する、といったストーリーでは新鮮味がなさすぎる。

2016年9月26日月曜日

REC


 先日ゾンビ祭りと称して、ロメロゾンビ映画6部作+3の鑑賞をしたのだが、その際「ダイヤリーオブザデッド」を観た影響からか、POV映画をもっと観たくなった。
 同ジャンルの映画で最も高い評価を得ている「クローバーフィールド」に続き、「REC」を観た。「REC」は好きな映画で何度か見ており、続編の「REC2」リメイク版の「RECクアンティアラン」「同2」も鑑賞済みだが、調べると「REC3」「REC4」とシリーズが続いていた。これはせっかくだからとシリーズコンプリートしてみることにした。

 「REC」はPOV手法を効果的に取り入れた映画で、低予算の関係からかマンションの中だけで話が進むが、逆に臨場感を上げることに成功している。ラストはオカルトめいた展開となり続編への期待が高まるが、「REC2」では真相に迫ることなく終始してしまった感じがある。
 リメイク版の「クアンティアラン2」は舞台を変え、飛行場に閉じ込められた人々となっているが、POV手法はほとんど取られることなくただの退屈なゾンビ映画。本編第三部も似た感じで、披露宴会場で起こった悲劇をスプラッターホラー染みた演出で描くというありきたりな内容。途中コミカルな演出を入れてみたり、花嫁が無双を始めるなど、80年代のゾンビ映画を思い起こさせるあたりはクスリとしたが、「REC」の続編としてはちょっと飛躍しすぎたか。

 このまま「1」からの話は広がることなく「4」になるのかと思いきや、ヒロインのアンヘラ再登場で、「2」から続く物語となっていて期待が高まる。
 舞台は船の中。ダイ・ハード3のシナリオにも使われるかもしれないなんて言われたくらい船内というのは閉鎖空間としては極上の舞台。ゾンビが出てくるということで「バイオハザードリベレーション」も思い出してしまった。
 悪魔の復活というオカルトと、ウィルスによる伝染という昨今のゾンビ映画のいいとこどりをした設定で、加えて憑りつかれたアンヘラの結末なんてシリーズファンもハラハラするようなミステリーも加わっており楽しめた。
 1時間30分程度の短い上映時間だが、前半の状況説明にて若干退屈するものの、コックが発症してからは息をつかせぬ展開なのもよい。監視カメラの映像を使うことで、若干POV映画手法をオマージュしているものの、基本は普通の撮影方法。これに賛否はあるのかもしれないが、ストーリーが割と面白かったので自分は良しとしたい。

2016年9月10日土曜日

CBR400R 国道411号線


 8月は仕事の都合もあり、週末はなかなかバイクに乗れなかった。もっとも盛夏にバイクは過酷なので、あまり遠出しようとも思えず、代わりに休んだ平日は天候不順が続いたこともあった。明日からはまた雨が続くとのこと。本日は休み。久しぶりのツーリングに出掛けた。
 行先は漠然としていたが、八王子から甲府へと抜ける国道411号線が気になっていたので、ロングツーリングになるが行ってみることにした。付近を走る国道20号線は中央高速の下道ということもあり渋滞のイメージ。411号線はこのバイパスにあたるのだろうが、通行量はどんなものだろうか。

 朝早くに出発しようと思っていたが、体は疲れていたのに前日なかなか寝付けず、起きたのは8時を回ってしまった。ツーリング取り止め?なんて思いもよぎったが、頑張って布団から跳ね起きる。
 9時出発。まずは御殿場方面へ向かう。いつもであれば246号線にて御殿場へ出るのだが、久しぶりに足柄峠経由で行くことにした。半年前に足柄万葉公園までは来たが、そのまま峠を下るのは何年振りか。それでも急カーブの感じやその風景は記憶に残っており、懐かしい気持ちで駆け抜けた。


 昔の記憶では246に合流するはずだったが、足柄街道をそのまま走って行くと、138号線の御殿場市役所付近へ出てしまった。それでも特に問題はないので富士山方面へ北上。富士スカイラインを目指す。246に入ったところで道を一本間違えてしまい、山中湖を抜けて行こうかと迷うが、予定通り富士山の南側を回ることにする。138号線から山中湖方面は案の定混雑していたからだ。
 自衛隊駐屯基地を端に見やりつつ、一路富士山スカイラインへ。道中の看板には「マイカー規制、79日から911日」とある。ちょうど明日まではシャトルバス以外通れないとのこと。しかし富士宮方面へ抜けて行く道が全線ストップということは考えられないし、考えたくないこともあったのでそのまま突き進む。
 予想通り進むことが出来、どうやらシャトルバスのみ通行可能というのは、富士宮登山口方面へ向かう道のようだった。
 富士山スカイラインは前回同様交通量はほとんどなく、快適なツーリングが出来た。富士宮にて国道139号線に合流北上。朝霧高原を抜けて本栖湖、精進湖へ。この辺は何度も通った道である。

 さて精進湖から新たなルート。国道358号線を進んで甲府を目指すことに。時間はもうお昼。だんだん暑くなってきた。
 マップで見る感じは狭い山間の道という雰囲気だったが、意外と広めの整備された道で、精進ブルーラインとある。自分以外車はいないだろうなんて思っていたが、ブヒブヒ煩いハーレー2台が前方に陣取り、これと自分を挟んで車が数台と意外。これは走ってみてわかったのだが、この道は中央高速の甲府南ICにつながる抜け道になっているため。ハーレー2台を含めた多くの車がインターチェンジへと入って行った。
 自分はそのまま北上を続け、ついに甲府へ到着した。山梨県の県庁所在地という割には人通りもまばらで渋滞もなく、何か寂しい感じ。お腹はまったく減っていないので道の確認がてらコンビニへ寄り、アイスコーヒーだけ飲む。
 ついに目的地である国道411号線到着。時刻はなんと午後1時。着いてみたときは甲府は近いものだな、などと思ったが4時間も走っていたとは。ここから八王子はまだまだ長い距離がある。頑張ろう。

 さすがに幹線道路ということもあり、信号が多く道は混み気味。笛吹を超えたあたりからは「ぶどう狩り」の旗が立ち並ぶ。観光バスもちらほら走っており、国道411号線ツーリングは失敗だったかなと後悔気味。ずっとことままだったら疲れるだけだな、と思っていると塩山を抜けて甲州市に入ったあたりで車が一気に減る。道は山へ。
 道沿いの看板によれば大菩薩ラインとある。峡谷を走り抜けていく完全な峠道。沿道沿いにはお店どころか民家すらない。そんな道だから車はほとんど走っておらず、時折対向車やバイクが通り過ぎて行くだけ。道は広く、カーブも緩やかで走りやすい。前言撤回。来て良かったと思える瞬間。
 しかし奥多摩まで30km、八王子まで90kmという看板を見て萎える。現在時刻は午後2時手前。八王子に到着するのが5時頃。自宅に着くのは7時ということか。

 かっ飛ばしながらの楽しい峠道も、道の駅「たばやま」を超えた辺りで車列にぶつかり始める。何台かは道を避けて前へ出してくれたのだが、青のスイフトスポーツがどいてくれない。無理に抜くという手もあるのだが、スイフト「スポーツ」に乗っている若者というのが曲者。気を利かせて避けてくれそうに思えず。
 八王子への到着時刻やら体の疲れやらを考えると、このまま車列の後ろをのんびり走っていくという選択肢はとれず、国道411号線制覇は途中で断念。奥多摩湖から周遊道路経由で南下に計画変更。


 疲れた体と言いながら、奥多摩周遊道路ではまたまたかっ飛ばしてしまう。登り区間が多めということもありカーブが曲がり易かったことも原因。しかし途中でミニパトと遭遇。しかも自分の目の前に割り込まれてしまうという不運。そこからはおとなしく走ることにした。
 ミニパトから距離を置くために都民の森にて休憩。警察が一杯出ている。土曜日ということもあり、検問でもしてたのかなと思っていたが、救急車や消防車、回送トラックなどが軒を連ねているのが不穏。
 すぐそばでは警官一人が二人の若者ドライバーらしきに事情聴取している。ああ、これは事故でもあったなという感じ。先ほどのミニパトも通報で駆け付けた応援部隊なのだろう。一服だけして退散したのだが、少し前に休憩場を出て行った救急車の後ろについてしまう不運。抜くに抜けないし、救急車が事故を起こすわけにはいかないからだろうが、すっごく遅い。
 ようやくセンターラインが白線となる広めの箇所で抜いたのだが疲れが倍増。しかも事故は嫌だなという気持ちが芽生えてしまい、引きずられることに。国道33号線からあきる野へ出て圏央道に乗ろうと考えていたのに、看板を見間違えて、というか書き方がおかしいのだが反対方向へ行ってしまった。再び「山梨県」の看板を見たときは疲れがドッと来た。

 こうして事件が発生する。集中力を欠いたのかカーブでセンターをはみ出ること度々。フロントブレーキを握りすぎてしまい、カーブで車体を寝かせられないという悪い癖が出始める。スクーターに乗り過ぎなのが原因か。
 気を取り直して「本当、フロント握り過ぎると曲がんないなー」なんて自分に言い聞かせようと努力するが、下り坂で自然とスピードも出る中うまく曲がれない。何度かヒヤっとしているうちに恐怖心が芽生えてきて、ついに緩やかな下りの右カーブで曲がり切れず、ガードレールにあわや接触。なんとか衝突だけは避けられたものの路肩の砂に乗っかったこともあってかバランスを崩して転倒。スピードは出ていなかったので車体をゆっくり倒しながら、挟まれることなく逃げられたが、ガードレールと左ミラーがぶつかって根元から折れてしまった。
 バイクが転倒した瞬間は大事故。ついにやってしまったと思ったが、ミラー以外はステップとクラッチレバーの端が少し傷ついた程度でほかは無傷だったのは幸い。自分もバイクを乗り捨てる形で逃げられたので傷どころか打ち身ひとつないという不幸中の幸い。
 思い起こせば朝9時に出発してコンビニに立ち寄ったりしつつ5分、10分程度の休憩はしたもののほとんど走り詰め。楽しいとはいえ荷重移動させるには足腰を使わなければならないし、前傾姿勢のきついバイクだから上半身もガチガチに疲れていた。
 気持ちよくコーナーリングしていた時は気づかなかったが、体は正直疲れ果てていたのだろう。これまでもあまりのんびり休憩はとらずに来たが、時間ばかり気にせず。もっと余裕をもったスケジュールを立てなければならない。

 左ミラーなので走行にはあまり問題なかろうと思ったが、案外後方確認に使っているようで不便。しかし根元から折れてしまったので補修のしようがないし、仕方ないのでそのまま帰ること。不整備車両で高速に乗るのは怖いが、下道を通って帰るだけの気力はなくなっていた。
 33号線から20号線へ。圏央道八王子あたりが混雑しているようなので、相模湖を抜けて412号線へ。津久井方面へ向かって相模原ICを使用。圏央道~小田原厚木道路~帰宅。高速はやっぱり楽だし速い。もっともずっと左車線を走ったけどね。

2016年8月22日月曜日

カルドセプトリボルト


 カルドセプトシリーズ久しぶりの新作だったことと、開発をしているといった情報がまったく入っていなかったので、正直驚いた。
 パッケージ版を買おうかとも思ったが、手軽に遊べるからとダウンロード版を購入。ダウンロードにはとても時間が掛かった。

 今作は前作と異なり完全新作。情報をほとんど入れずに遊んだため、ルールが大幅に変更されていたことに気づかず、攻撃における隣接拠点からの支援効果がなくなっていたり、ダウン効果という行動制限といった新ルールにしばし戸惑う。
 カードが弱いことも相まって序盤から敗北を喫し続けるという辛い展開。またステージをクリアすれば自動的にカードが集まるわけでなく、ストーリーをクリアしていくにつれ解禁されるカード類が決まっているなど、たった一枚手に入れたの強カードを軸に勝利にすがりつくということは出来ない。
 また目標魔力達成しても城へ辿り着かなければ勝利とならなかった前作までのルールと比べ、今回は最寄りのゲートに到着すれば終了のため、最終版の熱い戦いは起こりにくい。マップ自体も狭く、大差をひっくり返すのは難しい。
 その分スピーディな展開になるかと思いきや、複数CPUとの乱戦、同盟戦が多いので、思いの外時間は掛かってしまう感じ。

 カードはセカンドとサーガの折衷案といった種類の新カードが増えた。複属性はないものの、水クリーチャーだが風領地でも地形効果を得ることが出来るとか、火地の領地からステータスの恩恵を得られる火クリーチャーという具合。
 これまでの単色ブックから二色ブックへの萌芽は見られる。実際序盤は単色にこだわるとCPUの制圧スピードに追い付けない。
 ただし「ケルピー」は相変わらず協力なので、ファットボディを絡めた単色ケルピーブックさえあれば、結局はどんなCPUが出てきても負けることはない。特に「不屈」を絡めたケルピーブックはCPU戦においては最強である。

 シナリオは複数シナリオとなり、ひとつのストーリーが終わってもその続きが始まるなど飽きさせない。謎が謎を呼ぶ物語展開は先が気になるものの、無理やり作ったサブストーリーが足を引っ張っている感じはある。本来は戦う必要がない戦いを行わなければならないからだ。
 また全体マップがなく、ツリー状になったシナリオ分岐を選択していくだけというのはビジュアルだけでなくゲーム世界観への没入を妨げて残念。これはシナリオ展開上致し方なかったことなのだろうが無味乾燥すぎやしまいか。
 セカンドのような「シャドー」との戦い、サーガのような「輪廻」などシナリオ展開としては興味深いものが感じられただけに細部が気になってしまった。

 今回はまだシナリオクリアしたばかりなのでカードが揃っておらずネット対戦は行っていないが、このルールで行われる対人戦はどんなものだろう。腐ってもカルドセプトなので、ある程度のバランスはとれているとは思うがいささか不安。
 また今回も携帯ゲーム機で発売となったため、チャットを楽しみながら遊ぶということが出来ずに残念だ。ドリームキャストやXBOXで遊んだ時のように、会話しながらゲームを楽しみ、フレンドが増えていくという体験はもうできないのだろうか。

2016年8月3日水曜日

DreadOut

 Steamにて購入。インドネシア産のホラーゲームとのこと。2chまとめか何かで、PC版ホラーゲーム紹介にて発見、デモを見て購入してみた。値段も破格だったし。開発メーカー自らうたっている通り、「零」シリーズに雰囲気が良く似ている。

 遊び始めて海外ゲームだなぁと感じる出来。いきなりほおり出される感じでゲームが始まり、状況説明も何もない。チュートリアルも少な目だし、亡霊との戦いも死角から攻撃されることが多くてわかりにくい。
 この亡霊との戦いが、影写機を使う「零」をモチーフにしたのか、「スマホ」にて行うというもの。「零」同様、亡霊をカメラで撮影するとダメージを与えられるのだ。また主人公が女性で、閉鎖された建物が舞台という雰囲気も似ている。
 しかし前述のとおり投げっぱなし感たっぷりなゲーム展開が、このところ国産の新設設計コンシューマーゲーム漬いていた自分にはいささか厳しい。

 チャプター0ですでに詰まり気味。ろうそくが三本あるところまで来たのだがどうすればいいのか?他のゲームを進めるべきか?

あなただけ割引

 任天堂が面白いサービスを開始した。
 それは「あなただけ割引」というもので、任天堂アカウントと連動して、専用の割引きサービスが配信されるというもの。これまでのクラブニンテンドーサービスが終了発展スタートの格好で、春先からスタートしている。
 「あなただけ」という割には会員全員割引だったり、購入ソフトの追加コンテンツサービスだったりと、これだけであれば別に面白くなく、グッズなどがもらえたクラブニンテンドーの方がよっぽど良かった。

 しかし今回始まったWiiソフトダウンロード版のキャンペーンがなかなかいい感じ。まずラインナップとしてディスク版は割高になっていた「ゼノブレイド」や、買おうと思いつつ先延ばしにしていた「零」が入っているのがうれしい。
 ディスク版をすでに持っているので購入しなかったが「みんなのリズム天国」など、人気作をきっちり揃えてきたのは好感が持てる。

 これだけであれば、昨年から始まったWiiソフトダウンロード版の早期購入キャンペーンとあまり変わるところがないのだが、今回はPCでソフトを購入すると、WiiUの自動ダウンロード機能と連携して、「いつの間にダウンロード」されているところ。
 WiiUはCPUのせいなのか、任天堂がOSを作るのが苦手なのか分からないが、ニンテンドーショップなどネット周りの処理が重い。それでも利用しなければダウンロードソフトが買えないということで我慢していたのだが、PCで購入しダウンロードも自動でやってくれるとなれば、今後はPC版ニンテンドーショップとして使いやすくなるわけだ。

 WiiUはいろいろ残念なことが多すぎた。そもそも3DSの出足の鈍さに引きずられる格好でスタートダッシュ失敗。そのイメージをひきずってサードパーティ撤退などなど、悪いニュースばかりとなってしまった。
 しかし使ってみてわかる二画面操作の利便性はもとより、スプラトゥーンで見せた任天堂のソフト開発力と自力、まだまだ活用の余地があるamiiboとFelica機能、そして今回のネットワーク関連。こうしたシステム周りがきちんと揃った上で発売されていたらと残念な気持ちだ。

幻影異聞録#FE その3


 幻影異聞録。やっとクリアしました。意外と時間が掛かった。

 前回レビューした時は五名パーティだったが、最終的にはロリ小学生とナル俳優が加わって総勢七名のパーティとなった。
 武器は開発するだけでなく、強化できるようになり、各キャラクターのパッシブスキル(レディアントユニティ)も育てなきゃで、どうしても育成に時間が掛かるように。人数が増えたので猶更。
 またダンジョン(イドラスフィア)も各ステージごとギミックが違い、攻略するのに一苦労。最終ダンジョンなどはパズルめいた要素も含んでおり、なかなか手こずった。

 時間が掛かったけれど、投げ出すことなく楽しめたのは、ひとえに戦闘シーンのスタイリッシュなシステム。属性をあわせて攻撃すればセッションというコンボ攻撃が始まり、戦闘に参加していないメンバーも攻撃をしてくれるので大打撃を与えることが出来る。
 また敵味方の攻撃順が表示されているので戦略を練ることが出来、比較的弱めな敵を倒して頭数を減らそうとか考えられて楽しい。
 通常攻撃の演出はスピーディでいてカメラもよく動いて爽快感があるが、ランダムでアドリブパフォーマンスやデュオセッションなどが入ったりして飽きさせない。こうした戦闘の楽しさがあったればこそ、キャラクター育成に時間を取られてもついて行けたのだろう。

 ストーリーとしては終盤となって初めてファイアーエムブレムとの関連が明かされ、主人公もマルスのいでたちになったりとファン感涙の演出。自分はファンではないのであまり思い入れはなかったが。
 展開としてはありがちなものだったが、レビューその1でも述べた通り、このありがち感がJRPGの一要素として楽しめたかな。

2016年8月2日火曜日

シン・ゴジラ

 仕事が休みになったので、初日に観に行きました。モーニングショーで入場により鑑賞料金を安くできたため、一度体験したかった4DXシアターを選択した。
 思っていた以上にシートは動き、煙やら水、フラッシュなどの演出も頻繁にあり刺激的。ただし映画を鑑賞するというより、遊園地などのアトラクションに近いように思えた。一度体験すればもういいかな、というような。通常料金で入るとかなり高いというのもネック。
 通常のシアターをさらに向上させたものとしては、やはりアイマックスシアターがダントツだなと思った次第。

 シン・ゴジラは当然ネタバレ防ぐためにまったく情報をカットして鑑賞。観終った感想としては84ゴジラと似ていたな、というもの。つまらなくはなかったし、東日本大震災以降続く天災に見舞われた日本。ゴジラという史上最大の災厄を天災のメタファーとして、復興していくというメッセージも伝わった。
 敗戦国にして唯一の被爆国たる日本が、水爆実験にて再び漁船が被爆するという不幸にあった時にゴジラが生まれたという意義、メッセージと同様の主張を感ずる。
 東日本大震災にて福島原発における核物質飛散という事故に対して、東宝がゴジラを通して何かを訴えるといった行動を取れなかったことに対して不満を感じていたが、今作はゴジラ映画でスルーされがちな放射能という問題を正面からとらえていることもあり、前述の復興への強い気持ちと相まって良い作品に仕上がったと思う。

 また84ゴジラと似ているなと思った。84ゴジラが原点回帰、初代を意識した結果、ああしたものが出来上がったのだが、今回のゴジラも時代背景に違いはあれど、同じような経緯、原点回帰を煮詰めた結果、似たようなものが出来上がったというのは興味深い。
 実際制作側も意識していたと思われ、核ミサイルの発射に対する、

 84版「ニューヨークやモスクワに核を撃てるか?と言ったら(発射の中止を)納得してくれた」
 シン版「たとえニューヨークでも(核ミサイル発射という)決定は変わらない」

 なんてセリフにもそれが伺えた。これは完全に84年版に対するオマージュだよね。
 今回のゴジラを見終えて初代、84年版をDVDにて再鑑賞したのだが、これまでイマイチだと思っていた84年版が割と良い作品に思えた。沢口靖子と武田鉄矢が台無しにしてるが。

 予算の都合もあり、ゴジラによる破壊シーンや自衛隊との戦闘シーンは控えめ。主に政府関係者が硬直した官僚社会の中で非常事態にどうやって対応するかと言うドラマが中心。これ自分ら大人が観たら見応えはあるが、子供にはどう映るのだろうね。そうしたエンターテインメント作品としてはギャレゴジが一枚も二枚も上だった。
 あと、最後の最後になってゴジラの放射能は半減期が3年とかいうセリフ。これは必要だったのか?
 しかしこうした真面目なゴジラ。空想科学映画としてのゴジラを求める層が平成VSシリーズや続くミレニアムシリーズに対し苦々しい思いを持っていたとしたら、これらに対するアンチテーゼとしてありだったと思うし、日本人にしか撮れないゴジラであることは間違いなかろう。 


2016年7月31日日曜日

CBR400R 箱根散策

 今日は早起き。5時ごろにツーリングに出発。最初は国道411号線を甲府から八王子までのんびり行こうと考えていたのだが、先日仕事の仲間と芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインの切り替わり点。つまり湖尻峠に県道337号線を発見。小田原に住んでいながら誰もその道を知らないということから一度行って来いと言われていたので、この道を調べつつ箱根をのんびり散策することにした。
 午後から天候が悪くなりそうという情報もあったので、午前中で帰宅するにはちょうど良い。また県道337号以外にもいくつか走っておきたい道があったのだ。

 仕事で御殿場に出掛けている。御殿場へは国道246か箱根越えの2ルートがあり所要時間はだいたい同じくらい。集合場所の都合でルートを決めていたのだが、最近は箱根ルートを使用することが多かった。
 しかし夏休みシーズン到来。さらに大涌谷の通行規制が日中は解除されたということもあって、小涌谷から湯本まで夕方大渋滞になるようになってしまった。
 これを回避するには湖尻から元箱根へ出て、箱根新道や旧道を使うこととなる。時間的には10分から15分程度しか変わらないとはいえ、かなりの遠回りとなってしまうのが辛い。
 そこで宮城野から林道を使って久野に出る道を使いたいのだが、一度他の人の車に同乗しただけで自分では走ったことはない。そのため道順がよくわからず、知ってはいたが利用したことがなかった。そこで今日はまずこの林道を通ることにした。

 国道一号線本道を宮ノ下まで進み、国道138号線へ。強羅へ向かうY字路を直進してすぐの橋を渡るように右折。八百屋を左手に見て右折。あとは一本道。
 入口には「許可車輌以外は通行禁止」と何度も看板が立っているが無視。いかにも林道的な細い道を進んで行く。とは言え全線舗装されており走行に支障なし。対向車もほとんどおらず、急なブラインドカーブだけ注意すれば問題はない。
 ただし平均スピードはかなり遅くなるし、どこを走っているんだか分からなくなるのが辛いかも。所要時間だけみれば元箱根まで出て箱根新道を使っても同じくらいになってしまうかもね、というのが印象。
 最終的には荻窪へ出て、いこいの森を経由しつつ小田厚荻窪ICへ辿り着く。
 今後使用するかどうかはさておき、選択肢の一つにはなったかな。

 ふたたび小田原に戻ってきたので、今度は箱根新道から箱根峠へ向かう。芦ノ湖スカイラインから、本日の目的である県道337号線を目指す予定だったが、なんと芦ノ湖スカイラインは夜間通行止め。開門は7時からとのこと。現在6時のため、そのまま芦ノ湖湖畔を走って桃源台経由で向かうことにした。
 早朝ということもあってか車はほとんどなし。快適なツーリング。ほどなくして桃源台へ到着。そのまま湖尻峠へ。こちらの料金所はたぶん解放されてるんじゃないかと思ったら予想通り。湖尻峠へと出ることが出来た。
 芦ノ湖スカイラインの開門を待つバイク数台を見やりつつ、県道337号線へ。芦ノ湖スカイラインはいつも箱根峠側から入ることが多く、県道へは鋭角に曲がる感じとなる。また前方には箱根スカイライン入口標識、右には桃源台への標識と見るべきものが多く、それでいて県道の表記があまりない(?)ので気づかなかった模様。不思議な道である。
 センターラインのない山間の細道という感じ。さきほど通った宮城野林道を想像していたが、道幅自体は広めなところも多く、意外と走りやすい。もっともヘヤピンが多いのでスピードは出しにくい。
 半分くらい走ったところで二車線となり普通の道に。裾野方面へ出るには隠れた抜け道かも知れぬ。
 県道を下りきって道なりに進むと国道246にぶつかる。このまま南下して長泉ICにて伊豆縦貫道へ入り、三島塚原ICから国道一号線。伊豆縦貫道は少し混雑していたが、すぐに下りるので問題なし。三島側から箱根への国道一号線は登坂車線が整備されたのでとても走りやすくなった。

 さて目的は達成したのでどうしようかと考える。この所洗車をしてないから、早めに帰宅して暑くなる前に洗車しようかなとも思ったが、せっかくだからと規制の解除された大涌谷へ行ってみることにした。
 箱根峠へ着いた時点で時刻は8時ごろ。夜間はまだ通行止めで、規制が解除されるのは9時から17時の間とのことで、この時間だとまだ開いてなさそう。
 先ほどと似たルートで桃源台方面へ向かうが、今回は県道75号を使わず、箱根園へ向かう湖畔の狭い道をのんびり進むことにした。
 最終的には県道75号に合流、そのまま仙石原方面へすすんで県道755号線へ右折。734号線との三叉路へ。到着時刻は8時30分過ぎ。何台か開門待ちの車が列を作っていた。少し待てば開くなぁとは思ったが、まぁ大涌谷へ行くのが目的だったわけではないしとそのまま強羅方面へ降りることにした。
 強羅、ユネッサンを通過して国道一号線に何度目かの合流。そろそろ暑くなる。帰るとしよう。


 前回取り忘れたバックステップ外したCBR400R。ささいな所だけど、すっきりした印象。
 

2016年7月25日月曜日

CBR400R マフラーステー取り付け

 先週末は世間では三連休。しかし自分はお仕事。しかもある種のサービス業なので、連休で遊びに出掛ける人々を接客する側。天気はそれほど良くなかったのにもかかわらず、人出は中々で、仕事は終了予定時刻に終わらず残業。そのまま代休も取れず今週働きずくめで、疲労は蓄積するばかり。
 今週末は梅雨の晴れ間で天気が良かったこともあり、前日までは伊豆スカイラインか西伊豆でもと思っていたのだが、体が休憩を求めていた。気がついてみれば起きたのは正午過ぎ。まあ寝たのが二時をまわっていたということもあれど、久しぶりの睡眠で疲労もどうやらとれたみたい。ツーリングは次週以降にしよう。

 と言うか、本当は二輪の安全講習会に行こうと思っていた。YouTubeなどの配信動画を見ていると、白バイ警官や免許センターの講師による講習会はとても参考になりそうで、もっとも中型免許を取得する際に習ったことの復習ぽくはあったが、それでも取得から長年が立ち、単車を乗るのも何年振りかということもあったので、再度勉強し直したいと感じていたため。
 あわよくばスラロームなどをもう一度勉強して、大型限定解除の一発試験でも受けてみようかなんていう考えもあった。
 当然改造車輌では講習を受講できないので、シングルシートカウルはタンデムシートに戻し、バックステップやスポーツセパハンは大丈夫だろうか?なんて心配しながら受講のお知らせを見直してみれば・・・受講日は前日でした。
 てっきり日曜日だと思い込んでいたら、なんと土曜日開催。23日という日付けはぼんやり記憶していたので、もしかしたら土曜日だったかもとは思ったのだが確認せず。普通に仕事に出掛けてしまった。
 本心は受講するのが面倒くさくなっていたのかも。
 というわけで、改造バイクに乗っていても問題ない(?)こととなり、タンデムステップを取り外しを決定。乗員二名のバイクが乗員一名になるので、本来であれば車検証の記載変更が必要なはず。


 上の写真が現在の愛車CBR400Rである。
 スポーツセパハン、バックステップにシングルシートとなかなかスポーティな雰囲気。上から見下ろすと表情も鋭くなかなか格好いい。1000RRかな?なんて思わせるマッチョな風貌がいい。実際は加速、最高速ともイマイチで、スポーツ仕様のカスタムは路線を間違えたかなぁと思いつつ、兄弟車のCB400Fのトップブリッジを利用したバーハン仕様や、サイドとトップのフルパニヤにロングスクリーンをつけてツアラーにしてみようか、などと考えたりもした。
 しかしこれまでのスポーツ路線から引き返すには投資をし過ぎた(笑)。本来はフルカウルノ単車に乗ったことがなかったので、どんなもんかいな、程度だったのに。あれよあれよとそっち方向へ行き過ぎたね。もうCBR400Rはそっち方向で頑張ることにする。
 上写真の通りなかなかマッチョなCBR400Rなのだが、やはりシングルシート仕様になっているのにタンデムステップがあるのは矛盾しているし、格好悪い。知っている人が見れば失笑ものじゃなかろうか。しかし右ステップはマフラーステー兼用となっているので、ただ外せばよいというわけではない。
 そこで汎用のマフラーステーはと探していると、現在つけているマフラーと同じメーカーのOver Racing製ステーをamazonにて発見。値段も7千円弱とお手頃。当然ポチる。

 物は揃ったので、さっそくタンデムステップを取り外すことに。簡単そうな左からトライ。左ステップにはヘルメットロックが同締めされているので、ステップを外した後こいつだけ再取り付け。見た目はあれだけどあると便利だしね。あんまりにも似合わないようだったらこいつも外そう。
 さて右ステップ。これも外すところまでは順調。しかしステー取り付けで苦労した。どうしてもステーとフレームの取り付けボルトがはまらない。若干長さが足りないようなのだ。結局ワッシャーなしで取り付けた。さらにステーとマフラーの取り付けも穴が全く合わない。今回は位置が全然違う感じ。本来であればステーが外側になるのだが、付属のスペーサーを取り付けてステーを内側にすることで解決。スペーサーが付属しているということはつまり今回の取り付け方法も考慮されているというわけだが(説明書にもその取り付け方法は記載されている)、本来はOver Racing製パーツ通りなのだからステーが外側になるはずなのだが。
 文章で書けばたいしたことないのだが、暑苦しいガレージで悪戦苦闘、試行錯誤しただけに苦労感まんまん。取り付け後写真は撮り忘れました(汗)。
 あとはヘッドライト下部にカーボンシートを張り付けたいな。

2016年7月12日火曜日

CBR400R ビーナスライン

 行きたいとは思いつつ、遠いので敬遠してきた峠道、「ビーナスライン」へ行くことに決めた。決めたと言いながらも当日になって急きょのドタキャンなんてザラ。今回は仕事仲間にも今度の休みにはビーナスラインへ行きますと宣言し、逃げられないように自分を追い込んだ。
 日曜日は仕事が入ってしまったため、月曜日を代休とする。平日だし渋滞も緩和されるだろうと前向きに考えるも、日曜日はとってもいい天気。こりゃミスったなぁと思いきや、月曜日も負けないくらい良い天気だったので結果オーライである。
 そうは言うものの少しでも空いた道を出掛けたいと四時起き、五時出発を試みるが、仕事の疲れが蓄積していたのか起きれず。結局自宅を出たのはいつもと変わらぬ六時半であった。

 行程については前日のうちに考えておいた。ナビによって推奨されるルートは異なる。
  1)高速中心・・・小田厚~圏央道~中央高速
  2)御殿場高速・・・東名~富士五湖~中央高速
  3)下道・・・R246-138-137-20
 こんな感じ。
 1)については2時間半程度で到着するようだが、一度厚木まで東進。八王子へ北上してから西へ進むというルートがどうにも受け入れられない。要するに逆方向へ向かわねばならないから。それでいて全部高速道路を使うことになるので五千円近い高速料金が掛かる。まぁ却下。
 2)について。東名高速の大井松田~御殿場間は使わず国道246を使用するとして、現実的な選択肢。須走ICから大月経由で諏訪を目指す。料金、時間とも問題なし。
 3)について。時間は掛かるものの、御坂みちを通るので興味深い。先日この道について先輩に教えてもらったばかりなので走ってみたい気もする。
 他に調べてみると、これまで山中湖へ向かう時は御殿場から138号線に乗り、須走経由で向かっていたのだが、どうやら鮎沢を超えたあたりで抜け道があり、御殿場や須走を通らず直接山中湖へ抜けていくことができるよう。
 この道が今後有効になりそうなこともあり、今回は3)ルートでビーナスラインを目指すこととなった。ただし当日寝坊したため、御坂みちを超えたところで中央高速に乗り、諏訪インターで降りるという2)との折衷案でもある。

 ルートは決定しているのであとは進むだけ、なんて何も考えずに進んで行ったが、考えなさすぎた。国道255から246へ抜けたのが大失敗。山北はスーパー渋滞。そうだ今日は平日月曜日。大型トラックと通勤乗用車が列を連ねて進みやしない。あまりやらないすり抜けを駆使しつつも、山北を抜けるのに1時間近く掛かってしまうという有様。嗚呼、大雄山から地蔵峠方面へ抜けておけば良かったのに・・・。
 それでも谷峨のあたりでなんとか渋滞解消。ここからは順調で予定通り鮎沢を抜けたインターチェンジみたいな所で山中湖への抜け道に入る。割と整備された峠道でヤビツ峠よりよっぽど広い道幅と走りやすい。当然他車は全くなく、快適に進むことができた。こうして8時ごろ、山中湖到着。ここから見る山中湖は新鮮で、まるで草原の中の池みたいだった。


 そのまま進んで河口湖を目指す。どうやらこの抜け道は「道志みち」の終点の隣に出るよう。セブンイレブンが目印。山中湖畔北側を走って国道138へ合流。腹が減ったので松屋にて朝食。河口湖大橋を超えていよいよ「御坂みち」へ。

 「御坂みち」はとても快適な峠道だった。平日ということもあろうか交通量はさほどでもなく、順調に進むことが出来る。登坂車線が整備されていることも要因だろう。これだけ快適な道ならばわざわざお金を払って富士五湖道路~中央高速を使って大月まで遠回りする必要も感じられない。久しぶりのCBR400Rのライディングポジションにも慣れてきて、気持ちよく進む。
 9時半ごろ「一宮御坂IC」到着。ここからは高速を使う。国道20号線を使う予定であったが、平日ということもあり混雑が予想される。また1時間以上も寝過ごし、山北の渋滞ハマりもあったりで下道を行く気分にはなれなかった。
 10時ごろ二度目の休憩。原PAにて一服。中央高速は流れ順調。道中一車線規制もあったが、渋滞の気配なしで10時30分には諏訪まで辿り着いた。いよいよビーナスライン。

 諏訪IC降りてすぐのセブンイレブンにてコーヒーを飲みつつ道を確認。憧れの地「ビーナスライン」へ突入である。国道152号線へ入ってすぐに「ビーナスライン」の大きな垂れ幕。期待が高まる・・・も、茅野市街を通るその道は車の量も多く、通勤・生活・トラックなどが混じり合うイケてない一般道という印象。どこが峠道、ワインディングだよ!と思いつつ進む。
 しばらくして国道192へ。やっとのどかな田舎道となり少し安心。気分を損ねる足場材を積んだユニックもほどなく消えてくれていよいよビーナスラインの本領発揮か。ただし「伊豆スカイライン」のような優良観光道路と違い、のんびりドライバーも多く走っている感じ。平日ということもありバイカーは少なし。蓼科を越えたあたりでは路面もがたついて何か楽しくない。富士スカイラインと似た感じかなぁ。11時まわったあたりで白樺湖に到着。湖面は緑色で汚い。そばにバイクを止めて休憩する気にもなれず、展望台にて写真を数枚撮った程度で先を進むことにした。


 ここまでは残念な感じだったが、峠道は高原を突き進むゆるやかな道となっており、やっと「ビーナス」ラインという風情に。小高い丘は遥か昔馬でも放牧していたのだろうか、なんて思わせるような大きな景色。もっとも、ゆったりとしたカーブで景色も良いことから老人ドライバーが多く、こうした車はスピードが遅いのが難点。芦ノ湖スカイラインや伊豆スカイラインのようにバイカー御用達のワインディングとはちょっと違うみたいね。のんびりドライブコースという感じか。遠くからの旅行客も少ないようで、地元ナンバーばかり見かけるし。
 とは言うもののやっと走りやすい道となったのでグイグイとCBRは進み、霧ヶ峰はスルーして一路目的地の美ヶ原高原美術館へとひた走ることとなる。

 が、ここでアクシデント。
 カスタムしたバックステップは、ロングツーリングにはやっぱり合わないようだ。窮屈に折れ曲げられた膝。カーブにて荷重移動をしようとステップへ体重を掛けるいわば屈伸運動。これに日々の運動不足が相まって、右足が攣った(笑)
 いてぇぇぇっ、いてぇぇぇっ。と悶絶しながら待避所を探すも、不要な時はあれだけ目についたそれが、こういう時だけ見当たらないのね本当。曲げると痛い足を伸ばしながらの走行。しかしきついカーブもあったりでそうも言ってられずと苦労したわ。
 なお、霧ヶ峰を超えたあたりからはいよいよワインディングという感じの、きつめのカーブ、ヘヤピンが織り交ざった楽しい峠道になってきた。バイカーもようやく見かけるようになり、ヤエーを送ってくるライダー多し。いい感じ。

 そんな悪夢を乗り越え。ついに美ヶ原高原美術館!到着しました。
 苦労しながらもなんとかお昼には間に合い、あの「アモーレの鐘」が正午をお知らせしてくれましたよ。着いたー!って感じが一層したね。

 駐車場にはスタンダートとなりつつある高齢大型バイカー軍団。相変わらず駄弁りモードでそばに寄りたくない感じ。他にも若者250ccバイカー。大型ソロさん。地元のスクーターなどを見掛けました。
 残念ながら南方面は霧が発生。景色はあまり楽しめず。また工事中で開館時間の短くなった美術館には入りません。外から見る限り箱根彫刻の森と違いが分からんもんね。これなら近い方でのんびりするわーって感じ。


本日の目的地美ヶ原にて休憩をとって帰路へ。途中スルーしてしまった霧ヶ峰に立ち寄り昼飯をとることにした。高原!という感じでいいところだね。のんびり散策などしたら楽しそうなのだけど、そんな時間も体力もないので、飯をとったらさっさと出立。
 しかしここで一つ懸念事項が。美ヶ原高原美術館への道のりは考えていたものの、帰り道はあまりきちんと計画を立てていなかったのだ。ひとつは霧ヶ峰から国道40号線を進んで諏訪へ。もうひとつは来た道をそのまま帰るルート。
 結局今回は両方の中間ルートを選択。白樺湖までは来た道を引き返し、そこから152号線にて茅野へ出る道を選択。せっかくのビーナスラインをもう少し堪能したかったことと、そうは言っても蓼科あたりの道は通りたくなかったというのが選択の理由。
 結果的に割と良かったようで、ほぼスルーだった白樺湖畔を巡ることが出来た。しかし小さな汚い湖という印象は変わらず。後で調べたらここは人口湖らしく、また近年汚染が進んでいるとのことだ。

 152号線を進んで茅野市街に出たあたりで、やっぱり諏訪湖も見ておこうかなと思い立つ。時刻はまだ14時。時間はまだまだある。国道20号線に出ると諏訪インターをスルーしてそのまま西へ。市街地走行なので暑いし道は混んでるしと苦労しつつも、ついに諏訪湖へ到着した。
 諏訪湖と言えば武田信玄のお墓や諏訪大社など、幻想的なイメージが大きかったのだが、ついてみたそこは「熱海!?」と言わんばかりのリゾートだった。湖面も綺麗とは言えず、水草などが生えていて緑っぽい。神秘的なイメージが遠のく。
 それでも湖畔を一周してみたのだが、結局ぐっとくるような景色は現れず残念だった。だが後悔はなかった。たとえ負のイメージであったとしても、自分の中における諏訪湖というものが確立できただけでそれは収穫だから。


 15時半。再び諏訪ICへ。あとは来た道を帰るだけだ。この頃にはカスタムしたCBRも体に馴染んできている。高速では取り易くなった前傾姿勢が重宝する。ロングスクリーンがあれば最高かも・・・なんて思いつつ、馬力のないエンジンに鞭を打つ。
 18時過ぎ帰宅。走行距離500km。CBR400Rを購入して一日の走破距離では最長となった。長かったー、疲れたー。

2016年7月3日日曜日

CBR400R シングルシートカウル

 ハンドル、ステップと交換し、だいたい予定していたカスタムは終了なのだが、せっかくレーサー風な外見になったので、シングルシートカウルが欲しくなる。物欲とは限りのないもの。
 ヤフオクで純正品が一万円で出品されていたのだが、あれもこれもと買いまくっていたので出費がかさみ、7月のカード支払いがひどいことに。どうせすぐ売れないだろうとたかをくくっていたらまさかの落札。以後出品されるのは安いけど非純正品。カウルの部分に関しては純正にこだわらなくてもいいのだけど、タンデムバーを外した後の隙間をうめる部品がついていないので、これは非常に困る感じ。
 んでもやもやしながら過ごしていたのだが、ネットに上がっているシングルカウルの写真を見るたび欲しさは募り、ついに勢いで新品を購入してしまった。


 思ったほど格好良くなかった・・・。
 タンデムバーがなくなったのですっきりしたけれど、本当にただそれだけ。あれだけ欲しがっていたのが不思議なくらいグッとこないのである。

2016年6月26日日曜日

CBR400R 奥多摩

 梅雨の中休み。このところ天気が悪く、雨が降ったり雲が厚く覆っていたりしていたが、昨日から珍しく天気となった。どうやら明日まではもつとのこと。先週はあまり乗ることができなかったCBR400Rをたっぷり堪能したい。
 前回の乗車でいくつか気づいた点。手が痺れてしまう。後輪ブレーキが敏感に反応しすぎてロックが掛かることがある、など。どちらもカスタムパーツの調整で解消できるのではないかと感じた。手が痺れるのは振動のせいもあるが、それ以上に乗車姿勢に原因がありそう。なので、セパハンの絞りを少し緩和してみた。後輪ブレーキについてはペダル位置が上過ぎて、微妙なコントロールが出来ないためだろう。これもマスターシリンダーのボルトを緩めて、位置を下にしてみた。さぁこれで問題は解決されたか。

 本日行くことに決めたのは奥多摩。箱根に並ぶ東京からの日帰り峠コースとして有名だが、残念ながら自分はまだ行ったことがなかった。地図で調べてみると相模湖のそばで、割と近いみたい。初めてのコースだが挑戦してみることにした。
 前日は夜勤のため、開けてそのままのツーリング。2時間ほど寝たが当然疲れも眠気も完全にとれるはずはない。しかしせっかくの晴れ間なので頑張って出発することにした。

 「奥多摩=奥多摩周遊道路」のゴールとして奥多摩湖を設定。そこへのルートはいくつかあり、最初は圏央道から中央高速にて向かうつもりだったが、高速料金も馬鹿にならないことや、下道をのんびり行っても奥多摩湖までは3時間かからないくらいの距離ということで、疲れるだろうけど高速を使わないこととした。

 8時30分ごろ自宅出発。橘インターから西湘バイパスへ乗り、134号線を経由して129号線へ。北上して厚木を目指す。普通の幹線道路なので交通量も多く、また信号も多いでかったるい道。せっかくだからと発進と停止の練習をしながら進む。割とクラッチレスでのニュートラルチェンジは慣れてきた感じ。一方の発進は慣れたような慣れないような。ギューンとエンジンをふかしながら発進することはなくなったので良しなのかな。厚木警察署、市立病院を抜けて412号線へ。
 412号線に入ると交通量がだいぶ減って走りやすくなった。向かう先も樹々生い茂る山間への道となりちょっとテンションが高まってくる。あの山へ向かうぞという感じ。相模湖を抜けて中央高速沿いに伸びる20号線に乗る。相模湖で一服しようと思ったら、湖畔の駐車場は本日有料とのこと。まったく止まる気になれないので写真はなし。
 相模湖はそのままスルーして県道33号線へ。道はかなり狭くなる。途中のデイリーマートにて一服。もうすぐ奥多摩周遊道路だ。時刻は10時40分ごろ。このままいけばお昼前には奥多摩湖につけるかな。

 県道33号線は山道。ヤビツ峠を思わせる感じの狭い道。そろそろかなと思っていたら到着しました県道206号線奥多摩周遊道路。久しぶりの晴れ間、週末ということもあり一般の車多し。このままじゃワインディングを楽しめないなと感じ、ちょっと無理して追い越しをかける。
 途中片側交互通行をしている区間があり、これを過ぎると一気に車の量が減った。いいね。しばらくの単独ツーリング。若干遠くに一台バイク。このバイクがスーパーバンクしてコーナリングが速い。少しでも追いすがろうとするも最後は信号に引っ掛かったこともあり完全に消えてしまった。あれくらい自由にバンクできれば楽しかろう。
 今回はギアを高めにしたコーナリングを心掛けてみたが、確かにコーナーリングスピードは上がるけれど怖さも増すね。ハンドルの絞りを調整したおかげか指先が痺れてフロントブレーキが操作できないということもなく、後輪ブレーキのロックもほぼなかった。セッティングはこれで良さそうだな。インナーウェイトも追加せずに済みそう。
 奥多摩周遊道路は全線二車線で勾配のある中カーブが連なる長い峠道。とても走りやすく感じたが、ローリング族対策かセンターラインにミニポストが立ち並び、警告の縞々舗装がされているのが若干不満。この長い峠道が無料というのは嬉しいが、自宅からの距離を考えると伊豆スカイライン、西伊豆スカイラインの方に軍配があがるかな。
 観光目的ではないので奥多摩湖は道路脇からちらりと見る程度。所詮人口湖だしね。終点近くの公園で小休止しつつ、帰り道を検討することに。


 
 せっかくここまで来たのだから国道411号線を走り抜けようかと思ったが、やはり夜勤明けということで疲れも出てきた。また奥多摩湖から411号線に入ると中東半端な気がする。青梅街道全線ライディングはまたの機会に譲り、国道139号線にて南下することにした。
 139号線は奥多摩を背に山道を進んで行く道で、交通量はまったくなかった。たまにツーリングとおぼしきバイクがちらほら見えるだけ。途中松姫バイパスといながーいトンネルを抜け、深城ダムという場所にでる。ダムの駐車場にはマスツーリングかバイクがいっぱい止まっていた。確かにここは穴場かもな。
 なかなかいい道だと思いつつ走行していたら、途中で急に辺鄙な所へ。これ本当に国道?といいたくなるような狭苦しい道を通ることに。それでも山間を抜けていく楽しい道だ。
 さて、139号線に向かうのは自宅にて立てた計画通りなのだが、どうもこの国道の名前に聞き覚えが・・・。あ、そうだ先週走った富士スカイラインの終点から本栖湖へ向かう時に使った道じゃん。本来の計画では139号線から県道24号線にて道志みちに抜ける道を考えていたのだが、予定変更。139号線をずっと走っていくことにした。疲れなければ富士スバルライン経由で富士山を一周しちゃおう。

 しかし甘かったね。昼をすぎると疲れがどんどん出てきて眠気すら出る始末。これは139号線が大月、都留といった街中を通るために渋滞に巻き込まれたことも原因。奥多摩からここへ至るまでの道は割と整備された峠道にしては交通量がまったくないという、隠れた宝物発見!?状態だっただけに辛し。
 富士吉田到着するも河口湖方面に出る気力はなく、山中湖経由で138号線に乗り自宅へ帰還を選択する。時間的にもいいころ合いだしね。無理して事故してはつまらないからね。

2016年6月19日日曜日

CBR400R 富士山スカイライン

 タンクをへこませてしまい、傷心のCBR400R。
 しかしめげることなく、つーかへこみも傷も勲章。バイク乗りならいつかは出会う出来事と言い聞かせて今日もツーリングに出掛ける。本日は前回まわれなかった富士山南側を通る「富士山スカイライン」を走る。ここを走れば伊豆箱根方面の有名道路は制覇かな。

 朝早く起きて一日中ドライブしよう、なんて思っていたのに、結局起きたのは朝7時。いつもと変わらない時間帯に家を出発した。
 箱根または足柄峠経由も考えたが、結局無難な国道246で御殿場へ。前回使用した138号線は須走方面へ出てしまうのでこれを通過、県道153号を経由して同23号線へ。ここから富士山スカイラインということらしい。
 富士山スカイラインには2つの富士登山口がある。一つは自衛隊駐屯地を通り抜けてすぐに到着する御殿場口。あまりにあっけなく登山口に到着してしまい肩透かし。道も狭く当然ながら駐車場とトイレ程度で何もない。


 味気ない御殿場口をすぐに下山。富士宮口を目指す。富士山スカイラインは森の中を駆け抜けるワインディング。箱根や伊豆にある峠道と違って無料なので一般の車も往来し、路面もきれいとは言えない感じ。穴ぼこがあいていたり、バンピーだったり。ただしまだ富士登山シーズンではないからか交通量は少なく、割と快適に走ることが出来た。
 県道152号線を登って行くと富士宮口に到着。須走口ほどではないが五合目付近はヘヤピンの多い道路となっていた。カスタムしたパーツの具合と言えば、ハンドル位置が変更になったためか、乗車姿勢が少しきつくなった。そのせいでどうしても体重をハンドルに掛けてしまうこととなり、結果手が痺れてしまう。
 同じような峠道をこれまでも走ってきたが、手が痺れるということはなかった。確実にハンドルを変えたことが原因なのだが、乗車姿勢が矯正されるのが先か、音を上げてハンドルを純正に戻すか。登り切る直前あたりは痺れでフロントブレーキレバーを握る感覚すらなくなってしまったのはちょっと問題。
 乗車姿勢が主な原因とは思うが、ハンドルの微振動も原因の一つだと思われる。インナーウェイトやバーエンドをもっと重くすれば改善されるのだろうか。
 到着した富士宮登山口は馴染みの場所だった。来るまで気がつかなかったが、過去二度富士山登頂したのはすべてここからだったのね。記憶がよみがえった。


 思い出に浸りつつ下山。180号線を走る。富士の裾野を抜けていく、これも走りやすいワインディング。後半はずっと下り坂。ここまで車少なし。とても快適。国道139号線の交差点について富士山スカイライン終了なのだが、さてここからどこへ行こうか。
 139号線を北上して行けば、前回行った本栖湖へ。さらに北上すると道なりで甲府まで行けそう。時刻はまだ10時前。時間はまだまだあるので、甲府~中央高速。ぐるっとまわって圏央道で帰ってくるという壮大な計画発動。
 国道139号線は途中自動車専用道となっていたので速く抜けていくことができた。途中、朝霞高原という場所で開けた場所に富士山がどかぁぁん!と立ち尽くすという風景発見。これは絶景だなぁ。寒いだろうけど雪の冠をかぶった富士山の写真を撮りに来たい。


 11時前、本栖湖到着。富士宮からノンストップだったし、若干お腹も減ってきたので付近の茶屋でソフトクリームでも食べようと下車。すると駐車場にバイクを止めた瞬間、おばちゃんがずっと俺のことをロックオンする。「食事ですか?」とかうざい。
 まったくその気もなかったが、面倒になったので飯を食べることにした。食堂前にはメニューすらなく嫌な感じがしたが、あとから出されたメニューに載っていた料理は予想通りの観光地価格。めちゃくちゃ高い。
 一番安いやつを頼もう、なんて一瞬思ったが、開き直って高いやつを注文した。見栄っ張り死ね。

 少しでも元を取ろうとのんびりしていると、遠くから聞こえるテレビが天気予報の情報をながしてきた。道中たまに雨がぽとりときていたが、降られることなくここまで来れた。もともと今日は晴れという予報だったので朝の天気予報はまったく見ていなかったのだが、甲府~大月あたりは大雨らしい。
 正直雨の高速なんて乗りたくはないなぁ。そう思いつつ空を見上げれば確かにいつ雨が降ってもおかしくはない雲行き。スマホで雨雲レーダーを見てみれば、ちょうど俺の通ってきた道だけ雲がなく、その他の所、例えば御殿場市内や富士吉田のあたりはだいぶ雨が降っているようだった。どうも運良く雨にぶつかっていなかっただけで、今日は天気はあまり良くないらしい。
 そうと決まれば長居は無用。さくっと家に帰って今日は久しぶりの洗車でもしようと決めた。

CBR400R バックステップ交換

 前回うまく動作しなかったバックステップを再度取り付けることにした。ネットの情報を見たり、パーツをじっくり眺めたりした結果、ブレーキのマスターシリンダーとペダルをリンクさせているナットを上下することで調整するのでは?と思い至ったため。また今回はバイクや車のメカに詳しい会社の先輩に立ち会ってもらうことにした。心強い。

 さっそくシートとサイドカウルを外して、ブレーキ側の右ステップから取り付ける。前回の経験があるので取り外しはわりとスムーズに。しかしバックステップの取り付け手順を覚えておらず、若干手間取る。少しずつ思い出してマスターシリンダー、ブレーキランプスイッチ、リターンコイルなどを取り付けた。
 前回うまく動作しなかった部分のナットを調整。予想通り上手くブレーキがリターンするようになった。ブレーキランプスイッチの角度調整も行い、どうやら正常に組み立てられたみたい。
 左ステップは先輩が取り付けてくれたので、その間に先週のテストドライブ時落っことしてしまったバーエンドと、新設のインナーウェイトを取り付ける。今度こそ完成!!
 週末ということもあり道は大混雑だが、家のまわりを少し走ってテスト走行。ギアペダルのタカセ調整をしてカスタム終了。


 ・・・。

 これで済めば良かった。本当に良かったのだが・・・。

 ガレージにバイクをしまう時、いつもなら前向きで入れるところを先輩の車がある関係上スペースが取れず、バックで入れることとなった。するとちょうど歩行者が目に止まってしまい、手元がふらついたまま、あああっ・・・。

 タンクに傷とへこみがついてしまいました。すごいショック。

 まぁ、いつかは立ちごけでもして綺麗なまま乗り続けることなんてできないだろうとは思っていたけど、何もカスタム完成と同時にやっちまうとはなぁ。本当気が抜けていたというか、よく考えていなかったとしか言えない。これを教訓にしなければと自分に言い聞かせる。トホホ。


2016年6月12日日曜日

CBR400R 試し乗り

 昨日替えたハンドルとミラーの具合を確かめるため、少しだけ400Rに乗ってみた。本当は前回の富士山ツーリングの続き、富士山南方面静岡側をまわろうと思っていたのだが、朝起きるのが遅く気が付けば11時。午後は用事があるので仕方なく箱根~十国峠までプチツー。

 ハンドルは意識しないと低くなった気はしないが、それでもやっぱり低くなっている。そんなイメージ。乗り心地はちょうど良い案配。高すぎず低すぎず、前傾姿勢も取りやすいわりにそれほどきつくないという位置。これでバックステップが入っていればさらにパイクとの一体感が増しそうだなと思わせる。
 ミラーは思いの外後方がよく見え、確かに半分近くは腕で隠れてしまうものの、残りの部分で十分に視界は確保できる。ノーマルのミラーも真横は死角になっているため、進路変更などの際は必ず目視確認するようにしているから、特に問題はなさそうだ。

 簡単な変更の割になかなか良くなったと言いたい所だが、箱根峠まで出たあたりで両手に痺れが。一日中乗っていれば痺れたり、手が痛くなったりもするが、たかだか30分程度の乗車でこれほど痺れがくるのは初めて。となると、やはりハンドルのインナーウェイトがないせいだろうという結論。追加購入を決心した。
 さらに固定方法に不安をもっていたバーエンドが振動のためか走行中外れてしまう。ちょうど十国峠展望台の手前辺りでエスケープゾーンもなく、落ちたあたりのキロポストだけ確認しておき、すぐに探しに戻ったのだが見つからない。丸っこい小さな黒い物体なだけに、ピンポイントじゃないと見つかるはずないか。脇には側溝があり、ここに落ちていたら尚更わかるわけないとあきらめる。昨日買ったばかりなのに・・・。

2016年6月11日土曜日

CBR400R ハンドル、ミラー変更

 五月中にヤフオクで購入していたものの、週末はずっといい天気が続いたことから乗ることを優先しており、箱に入ったままだったカスタムキット類。CBR400Rを購入時から検討していたのは、

 ・ マフラー交換 ・・・ モアパワーよりドレスアップとサウンド向上
 ・ ETC取り付け ・・・ 利便性を高めたい
 ・ ハンドル交換 ・・・ もう少し低めのハンドルで前傾姿勢に
 ・ バックステップ交換 ・・・ 同上
 ・ ミラー交換 ・・・ ノーマルは見やすいけど長すぎて格好悪い
 ・ ヘッドライト交換 ・・・ ちょっと暗い

 こんな所。このうち上から二つは購入時カスタム済みのバイクを選んだので、残る操作系のカスタムを行うことに。仕事帰りに2りんかんへ寄って、グリップとバーエンドを買ってくる。

 まずはハンドル。
 400Rは腐ってもCBRなので、ハンドルは当然セパレートハンドルなのだが、乗り易さを考えてか若干高めの設定。これが中途半端な高さで、上体を起こして乗るには低すぎるし、前傾姿勢で乗るには高すぎるという微妙な高さ。Overレーシングのスポーツハンドルはノーマルより低目で、若干前方へ配置されるので、ノーマルより若干前傾姿勢が深くなるという代物。ヤフオクで1万5千円にて購入。
 正直SSにしてはエンジンが物足りないし、車体重量も重すぎる400Rだが、せっかくフルカウルのバイクを買ったのだから、もう少し攻めた感じで乗ってみたいと思いカスタムへ。

 ネットで交換の仕方を見てからカスタム開始。部品合わせをしながら途中までばらしたことがあったので、特に問題なく作業は進む。もともとついていたグリップは予備でとっておいて、あらたなグリップを購入した。デイトナのプログリップで色は黒・黒、1500円也。前のオーナーがつけていた黒・赤のゲルグリップはいまいち趣味じゃなかった。バーエンドも黒へ変更。ちょいと高めで2200円した。車体はトリコロールで派手だけど、この辺は渋く、ノーマル?と思いきや替わっているという風にしたかったのだ。
 タンクに干渉してしまうので、しぼりはそれほどきつくせず、もともと垂れ角もほとんどないハンドルなのでつけた感じはあんまり変わり映えしない。ただし黒い鉄パイプがまぶしいアルミ削り出しに変わったことからドレスアップ面だけでも盛り上がる感じ。
 交換時よくわからないままになっているのがインナーウェイト。純正のものはOverのハンドルと径があわず、パッキンを外しても入らない。また前オーナーのつけたバーエンドががっちりはまっていて取り外せないし。というわけで、今回はウェイトなしということになった。振動が激しいようだったら追加購入することにしよう。
 またデイトナのバーエンドもつけ方が最初わからなかった。どう考えても径が合わないのだが、これは付属のパッキンを挟んでいるナットを絞めることでパッキンが変形。これによって径を合わせるという代物らしい。つまりポコッと差し込んであるだけでネジ止めされていないのだが、果たして走行時問題発生しないのだろうか。若干不安。

 次はミラーの交換。
 CBR250Rもそうだが400Rには長めのミラーがついている。これはエントリーユーザー向けという性格からか、後方視野はとてもいいのだがいかんせん格好悪い。正面から見るとバッタの触覚みたい。前から変えようと思ってはいたが、後方が見にくくなるのはちょっと抵抗があり、またいいやつは値段も高いので悩んでいた。
 今回思い切って安物、アマゾンで1500円程度のショートミラーを購入。試しでつけてみて、やっぱり見た目はあれだけどやっぱり後ろが見えた方がいいとなれば、元に戻しても後悔しない程度の値段。
 商品が届いた感想は軽く、安物チックだったが、今回交換したところ純正品もほとんど同じくらいの重さ。長さだけの違いで質的には同等なのかなと思わされた。しかし見た目はかなり格好良くなった。下手すればハンドルよりよっぽど見た目の効果は上かも。すり抜けはあんまりしないので関係ないが、ガレージからバイクを出すとき狭いガラス戸を抜けなければならないので便利そう。またがった感じでは後方視界もそれほど悪くなさそうで、まあこれは乗ってみないと分からないのだが許容範囲か?


 さて次はバックステップにも手を出す。ここまで結構時間が掛かったが、明日は天気が良さそうなので今日中にバックステップまで交換したいと思って頑張る。せっかくのスポーツハンドルへの交換もステップを変更しないとあまり効果がなさそうだし。
 が、しかし・・・。
 予想以上にステップ交換は難しかった・・・。
 右ステップから変えたのだが取り付けが悪いのか、ブレーキペダルが上手く動かない。また左ステップに至っては構造がよくわからぬ。取り付けることすらできなかった。ここはバイクを良く知っている先達の教えを請わねばならないか。
 それでも右ステップ取り付けたまま試しにまたがってみるとハンドル位置が低くなったのがいい感じで、またニーグリップも自然と行えるしかなりいい感じ。残念ながらやっぱりブレーキペダルは上手く動かずリターンされない。泣く泣くノーマルに戻すこととなったが、またがった感じは別バイクと言ってもいいくらいで、一体感が増した。近い内になんとしても取り付けたいものだ。

幻影異聞録#FE その2

 現在、第二章までクリア。
 パーティは主人公とヒロイン、先輩の三人だったが、トップアイドルが加わり、また第二章の終わりになって唐突にハリウッド女優が加入。現在五名パーティ。本当は育てるの面倒くさいので、三人のままが良かったのだが、属性バトルが売りなのでバリエーションを増やすためにはメンバー増加も仕方ないところなのか。おかげでサイドストーリーやらも増えそうで面倒くささは増す。
 ただし面倒なれどこれによって仲間のバックストーリーが垣間見え、親近感は増すというもの。もっとも最近流行りのアニメにありがちなハーレム状態的展開が予想できるので、まあそれほど期待できそうにもないのだが。

 戦闘は仲間の指示をオートにしてしまえばかなり楽ちんでスピーディ。序盤こそ自分で命令を出さなければ辛い感じだったが、今はスキルも豊富になったことでセッションがばんばん決まるようになっており、余計そう感じる。雑魚エネミーは1フェイズで倒しきることが出来る。おかげでレベルも順調に上がり、つれてスキルもどんどん増えるという好循環。もっともスキルを記憶できる数は決まっているので、取捨選択を行っていかねばならないのだが、本当は攻略サイトでも見ながら残すべきスキルなどを吟味するべきなのだろうが、まあそこまでシビアにやってもしょうがないし、ネタバレしたらつまらないしな。

2016年5月31日火曜日

幻影異聞録#FE

 さてマスエフェクトを積むことに決めて一気に積みゲーム消化がはかどった感じ。残るは・・・

WiiU
 朧村雨
 バットマン:アーカムビギンズ
 アサシンクリードIII

PC
 バイオハザード リベレーションズ2
 ドレッドアウト

 こんなもん。なお PS3 がぶっ壊れたので、ディアブロIII とバイオショックインフィニットは出来なくなりました。ちょっと気が大きくなり、新作を久しぶりに購入決定。買ったのはどちらもWiiUソフトで、幻影異聞録#FE とスターフォックスZERO。どちらもアマゾンで4割引きくらいになっていたので購入し、先に届いた幻影異聞録から遊ぶことに決めた。

 このゲームはWiiU発売してすぐくらいに任天堂とアトラスのコラボとして発表されていたタイトル。ファイアーエムブレムとペルソナのコラボレーションとのこと。実際どちらのソフトもほとんど遊んでいない。ファイアーエムブレムはゲームボーイアドバンスと 3DS で一作ずつ遊んだのみ。ペルソナに至っては一作も遊んだことはない。なのでコラボがされると聞いたところで、学園RPG とファンタジーシミュレーションRPG がどうやってコラボするのよ?という程度。
 発売近くになるまであまり気にもしていなかったのだが、紹介動画を見てびっくり。絵柄は最近のアニメ風。平凡な感じの主人公に天然系萌えヒロイン。なぜか芸能界やら歌やらが絡んできたり、パステルタッチのキャッチで画面転換がなされたりと、天使と悪魔の戦い(あんまりよく知らないけど)たるペルソナや、意外と正統派なファイアーエムブレムとは程遠いつくり。まさにどういうことよ?と目が点状態。これがメガテンかとは洒落にならない。
 しかし任天堂がプロデュースしてアトラスが開発なのだからつまらない作品になるはずはなく、動画を見る限り自分の「隠れた名作」琴線がかなり揺さぶられたことも事実。発売ハードが WiiU というのも埋もれ感たっぷり。系統は違えどドリームキャスト後期に発売された「サクラ大戦3」や「セガガガ」感が漂い、これは遊んでおかねばならないタイトルだなと思った次第。

 5年前に起きたという「こけら落とし消失事件」が語られ、そのままアニメのオープニングがごときムービーが流れる。この辺は今風だが、この手のゲームをあまりやらない身にとってもステレオタイプすぎる気はする。グラフィックは一世代前レベル。いわゆる PS3 世代を感じさせるレベルで少し残念。天然系のヒロインがかますボケやら、WiiUゲームパッドを使いこなしてますとの主張が見え隠れするスマホを模したギミックを使いつつストーリーは強引に展開されていく。
 芸能界へのオーディションを受けようとしたヒロインが魔物に襲われ異世界に拉致される。これを追って主人公も異世界へ。そこでいわゆる「イヤーボン」発動。幽波紋(スタンド)のようにジュピターを駆使して魔物をやっつけるというお話し。ヒロインも主人公の親友もみなジュピター使いなのはお約束だ。
 出だしのストーリーだけ見るとやっつけ感まるだしというか、どこかで見た場面ばかりなのだが、逆に和RPG というのはこの既視感こそが大事なんだなぁと思わせてしまう。もちろん先日まで遊んでいたダークソウルシリーズのように突き抜けたものはいいが、それ以外の和ゲーにも洋ゲーにもなれずに散っていった多くの PS3 タイトルを思えば、むしろすがすがしささえある。
 RPG といえば戦闘シーンが大事なのだが、ここは力が入っている感じで属性による弱点、耐性が明確にあり、これをつけば大ダメージを与えられるだけでなく、パーティメンバーからのアシスト攻撃が加わることでさらにダメージアップ。スピーディな演出で大ダメージというのが楽しいし、ただ「たたかう」を選択するだけでないのも戦闘を飽きさせない。当然パーティメンバーとの共闘感も増すという割と秀逸なシステムだ。
 説明書がなくてもチュートリアルと簡単なコメント説明で十分なくらいインターフェイスはまとまっているしわかりやすく、こうした細かな作りも RPG を作り続けてきたアトラスならではだなと思わせる。
 現在まだ第一章しか遊んでいないが、なかなかの良ゲーな予感。芸能界を背景とした華やかなストーリー展開に期待もあり、のんびり楽しもうかと思う。

2016年5月29日日曜日

CBR400R 富士五湖

 そろそろ梅雨の気配もしてくる季節。沖縄では梅雨入り。関東でも今週末には何て声も聞こえてくる。絶好のバイクツーリング日和りもそろそろ終わりか。金曜日は雨、土曜日もどんよりとした天気。日曜日こそはと思っていつつ朝目覚めてみれば快晴。今日も CBR400R で出発!
 伊豆半島も制覇したことだし、今回は富士山へ向かうことにする。CBR400R を買ってすぐに山中湖へ行ったことはあるが、今日は河口湖以降の富士五湖と、富士山五合目までの各登り口制覇が目的。

 8時半出発。西湘バイパス国府津インターから箱根新道へ。通いなれた道。新道の七曲りで事故と遭遇。コーナーの頂点あたりにバイクが突っ込んでおり、すぐ後ろにはミニパト。こんなところで取り調べするはずはないし、ライダーさんらしき人が縁石上で肩を抑えているのでオーバースピードによる自爆かな。ツーリングに行くたび事故を見るねぇ。
 気を引き締めて箱根新道クリア。御殿場方面へ向かうため芦ノ湖スカイラインへ。バイカーに好まれるこの道だが、自分はあまり好きではない。有料道路のわりに距離が短いことと、サーキット走行よろしく深いバンクで走るライダーが多いから。しかし今日はいい天気で目的地たる富士山もよく見えており、眺望を楽しむという意味ならいい道路なのかなと思った。

芦ノ湖スカイラインにて富士山をながめつつ、そのまま箱根スカイライン、長尾峠へ。きついカーブの多い山道という感じだが、交通量が少ないのがうれしい。こうして御殿場に到着。あとは国道138号線を北上するだけである。
 すると道沿いに告知看板がいくつも立っている。どうやら山中湖畔にてサイクリングのイベントがあるらしい。そういえば来る途中も箱根ターンパイクを貸し切りで自転車によるアップヒルイベントがあったようだが、今日はサイクリング記念日か何か?Google Map で調べてみると、案の定山中湖畔は渋滞になっている。つい先日、山中湖へはヤビツ峠~道志経由で来たばかり。渋滞の中行く理由はないなとあっさり切り替えキャンセルすることにした。

 富士五湖道路須走IC 到着。そのまま河口湖方面・・・へは行かず、最初の目的地須走口へゴー。この道は裾野を一気に直線で駆け上がり、そこから急カーブの連続で五合目まで到達するという男らしい道。登山口にはたいした建物もないから交通量も少なく、ひとりツーリングにはなかなかの道である。
 大きなカーブをああでもない、こうでもないなんて思いつつ通過。ついに五合目須走口到着。以前来たときは雲海が広がっていたが、今日は雲が少ない。しかしいい天気で眺めも良好。次の目的登山口は富士スバルライン五合目なのだが、これまた Google Map によれば渋滞中。ワインディングの渋滞はストレスたまるだけで楽しくないからパス。富士五湖巡り(山中湖除く)を優先する。
さて写真。いつもなら一眼レフで写真撮るのだが、CBR400Rでツーリングに行くときは荷物を持ちたくないので持参していない。しかし前々回の伊豆半島ツーリングでスマホのカメラを使ったところ、割ときれいに撮れるしネット連動できるので使いやすいと、今回割と写真撮りまくったのだが、この調子でアップしていくと日記が書けなくなるな。なので以降写真は割愛。他の機会にまとめよう。

 さて須走口から降りてローソンで腹ごしらえ。そのまま富士五湖道路に乗る。山中湖ICを通り過ぎ、河口湖を目指す。河口湖への降り口は「富士吉田」と「河口湖」があり、どちらもすぐ近いのだがどうなってるのだろう?と思いつつ進めば、どうやら「河口湖IC」は乗るだけで降りれない様子。手前の「富士吉田IC」にてバイパスを降りる。
 降りた先の道はよくわからないのだが、風景からして進行方向左斜め前方あたりがあやしい。ほどなく「河口湖大橋」の案内標識が出てくるのでビンゴ。河口湖に到着した。山中湖に比べると入り組んだ湖畔のため広さはあまり実感できないが、広さはだいたい同じくらいの大きな湖。橋を渡ってすぐを左折。県道21号線に入り、湖北をなめるように進んで行く。道中美術館のそばで一休み。芝生がきれいでリフレッシュできた。
 このまま21号線を進んで行けば西湖に到着である。山中湖や河口湖に比べ半分くらいの大きさ。町から少し離れているためか開けていない感じ。ここも21号線をひた走って通過。いったん国道139号線へ出てから青木ヶ原樹海を横断し、精進湖に到着。富士五湖の中では一番小さな湖で、西湖と同様あまり開発がされていない・・・と思ったが、湖面にはブイがいくつも浮かんでおり、また釣り師のボートが何隻も連なっている。昔学生時代に何度かキャンプに来た記憶があるが、当時に比べれば観光化されたなあと感慨深い。当時キャンプを張った湖畔には車が何台も止まっていて、あの静かな秘境めいた趣はまったくなかった。
 正直富士五湖の中では学生時代の思い出もあったりするので、精進湖が大目標だっただけに、様変わりした姿にちょっとがっくりきてしまった。傷心を隠しつつ最後の本栖湖へ。山中湖、河口湖に次ぐ広さの本栖湖。水深は120mと五湖の中ではもっとも深い。他の湖と比べて形が四角に近いので湖面全体を見晴らすことが出来、それが逆に湖の静かさや神秘さを醸し出している。これで霧が出ていればネッシーでも出てきそう。深い水深も想像に拍車をかける。ちなみに山中湖や河口湖は広さこそあれ水深は15m弱。本栖湖に比べれば水たまりみたいなもん。
 ここまでの湖は湖北をながして終わりだったが、本栖湖は一周して元の道に戻ることができるので、ぐるっと一回り。神秘的だと思っていた本栖湖だったが、湖北あたりはキャンパーやウインドサーフィンやらの車が道路を占拠。片側一車線通行を余儀なくさせられている。当然湖面にもウインドサーフィンが群れをなし、あの幻想的な景色は一体どこへ。所詮富士五湖だよなー。都心から高速使えば二時間掛からないだろうしなんて、ちょっと興ざめしてしまった。
 富士五湖の写真が一枚もないのもあれなので、本栖湖の写真だけ一枚あげとく。
 さてここまで来て時刻は12時30分。本来の予定ではこのまま139号線をひた走り、富士山の周りを一周しようと思っていたのだが、Google Mapを見ると富士スバルラインの渋滞が解消されている。せっかくなので登ってみようと思い立ち、139号線を逆方面つまり河口湖方面へと引き返すことにした。若干雲も多くなってきたので、雲行きが悪くなるようであればスバルライン登頂後帰宅ルート、まだまだ行けそうだったら再び戻ろうという算段。
 途中スバルラインの入り口を間違えて迷うも、すぐに引き返して正しい道に戻る。船津登山道入口って所で曲がってしまった模様。ここまで大した渋滞もなく進んできたが、料金所手前で渋滞発生。なんだろう、と思っていたらどうやらハーレー軍団による料金所渋滞だった。観光バスも何台かいるし、天気もだいぶ雲が多くなってきている。富士スバルラインは有料道路だし、お金払って渋滞の中進むのは嫌だなぁ、引き返そうかなぁと悩んでいる間に料金所に着いてしまった。通行料金往復で1,640円。なんだこの暴利!二度と来ないからと自分に言い聞かせて進めば道はガタガタ。観光バスは軽く抜いたものの、30台近くが千鳥で走行するハーレー軍団は抜けない・・・。しかも音はうるさいしカーブは遅いしで散々。抜けないハーレーにイライラするもその内、両手とオマタ広げてライディングする格好はカマキリみたいで笑えてきた。雨こそ降らなかったが四合目あたりから霧まで発生する始末。到着した五合目は風景なんて何も見えなかった。観光客はかなりいたが中国人ばかり。ああここは観光地のなかでも最悪の部類の掃き溜めだなと認識。大型バスでも通れる緩いカーブで五合目まで一丁上がり。有料道路のくせにロードレーサーまで通すし、それでいて料金はめちゃくちゃ高いしで、たぶんわかっている人は絶対来ない場所だろうね。
 大した距離でもないのにえらく時間がかかり、五合目到着は14時をまわる。お腹が減ったが観光客相手の馬鹿高い飯を食べる気にもならず、また天気も悪くなりそうなのでここまでにして富士五湖道路へ戻り帰ることに。
 須走ICを降りてそのまま138号線は、東名御殿場ICを目指す車で渋滞中。県道151号線を抜けて国道246に出る道を選択した。これが思いの外いい道で、交通量も少なく、今度こっちに来るときはこの道を使おうと確信した。富士山南回りルートいわゆる富士山スカイラインはお預けになってしまったしね。