2024年1月13日土曜日

2024正月 香取神宮・房総半島

  今年初のツーリングは諸事情があって長期休暇は取れず、一泊二日のこじんまりとしたものとなった。そのため近場で行ってみたかった「香取神宮」を初詣がてら訪問。翌日、房総半島を一周することにした。

 ツーリング出発前日、ステップボードを取り換えた。それまで地面に平行に取り付けていたが、足首の向きを考え斜めにセットした。
 実は最初に取り付けてすぐにこうしたのだが、ブレーキペダルが踏みにくく平行に戻した次第。しかしブレーキが踏みにくいのはステップの角度が原因ではなく、足を置く位置が悪かったため。元に戻して正しい位置に足を置くようにすれば安定感もあるし楽ちん。
 本当はボードを逆に取り付け、上部へスライドさせたいのだが、ブレーキペダルと干渉してしまい出来なかった。現状ではボードの後ろ半分が無意味となっているのが残念だが、汎用パーツだしこんなもんだろう。


【初日】

 香取神宮へは下道をずっと走っていくことにした。Google mapによれば6時間コース。高速に乗って周辺の牛久大仏や霞ケ浦を周ることも考えたが、たまにはのんびり下道を走り続けるのもいいだろう。7時30分ごろ自宅を出発。

 第一京浜で都内に入り国道14号で千葉へ。都内から千葉では赤信号に当たりまくってストレスマッハ。以前も下道で千葉を目指したことがあり、赤信号にハマった記憶が蘇る。その時は我慢できず市川で京葉道路に乗った思い出が。今回は我慢するが次は船橋付近で渋滞にはまる。中山競馬場で金杯があるからか。

 苦労しながら千葉市にたどり着き、地図を確認がてら吉野家で昼食。念願のから揚げ定食を食す。吉野家のから揚げはおいしいという評判を聞いていた為。しかしチェーン全店でから揚げの販売を行ってはおらず、また時間帯によって取り扱っていない。評判の味を確かめたかったが、なかなか食べる機会を得なかった。
 さんざんじらされて食べたから揚げの味はと言えば、たいしたことなかった。んーこれだったら牛すき定食にすれば良かったわ。

 国道51号にて千葉市街を北上。以前住んでいた馴染み深い風景を通り過ぎ、成田山初詣の参拝車列で第二の渋滞。手前に出ていた抜け道とされるバイパスへ進めばよかったか。R51をずっと走ってログを残したいという算段もあるので仕方なし。
 かくして香取神宮に到着したのは午後三時。休憩別でも7時間近く掛かった。遠かった…。

 香取神宮は明治以前に「神宮」の称号を与えられた三社のひとつ(他は伊勢神宮、鹿島神宮)という由緒正しい社。そんな希少な社が何故、京から遠く離れた東国にあるのか。しかも同じく希少とされる鹿島神宮と並んで。
 古代神武の時代、草深き東国の果てに建立された理由は…? 歴史のミステリーに思いを馳せる。

 Googlemapに案内されて到着した無料駐車場は参道より内側だったため、鳥居をすり抜けるような格好で境内へと入る。すぐに拝殿となっており、正月三が日を過ぎて午後も遅いのに初詣客が大勢いた。参拝の列に並んで拝礼し、おみくじを引いたら「末吉」だった。今年は大人しくしよう。
 入るとき通らなかった参道を歩き、丘の上に建てられた森の中にある社なのだなと思った。参拝順が特殊だったため、厳かな感じを受け取れず残念。並び称される鹿島神宮に比べればこじんまりとした感じだった。
 帰りしな同じ駐車場に驚愕のレア(不人気)バイク「CB400F(2013)」が停まっていた。こんなバイクに乗ってる人いるのか!と驚く。我が愛車CTX700も同じくらいレア(不人気)だから、向こうも同じように思ってるかも知れん。

 香取神宮を後にし、利根川を渡って茨城神栖へ。初日の走行距離は208.8km。一般道の平均時速30km/hと思えばこれくらい掛かるか。


【二日目】

 二日目は何度目かの房総半島一周。朝かなり冷え込んでおりバイクにも霜が降りていた。まずは犬吠埼へ。出発時は曇り空だったが犬吠埼へ着くころには晴れ間も出てくる。陽射しが出てくるが風強く寒い。
 次いで刑部岬の展望台へ。屛風ヶ浦と九十九里を一辺に見渡せるとのことだったが、屛風ヶ浦はまったく見えず。それでも眼下の飯岡港と打ち寄せる白波。辺り一面のパノラマは素晴らしかった。

 刑部岬を過ぎ県道30号~九十九里道路~国道128号(黒潮ライン)を一気に駆け抜ける。
 九十九里道路で強引なパッシングをされる。こっちはのんびり走りたかったので腹も立たない。クルーザーは積極的に飛ばそうという気にならないね。
 いすみ付近で恒例の渋滞に巻き込まれるが、おおむね順調に走れた。鴨川のファミリーマートで昼飯。再び走り出して国道410(フラワーライン)へ。そこで時速40km/hすら出せないという軽トラにはまりガッカリ。なお制限速度は50km/hの道。
 それでもイエローラインカットをせず、後ろを走り続けたのはCTX700だから。CB1300だったら我慢できず追い抜いただろう。立場を換えて九十九里と同じことをやってしまったかも。

 野島崎灯台で軽トラをやり過ごし、やっとフラワーラインを楽しめるかなと思ったのもつかの間、「国道410号通行止め」の表示。行けるところまで行ってみようと進めば、飛砂のため通行できませんという案内とともにバリケードが出ていた。

 しかしバリケードは移動されほとんど道を閉鎖しておらず、これは行っても大丈夫ということかなと恐る恐る進んでみる。しばらくすると反対車線の路肩で写真を撮っているバイカーが。反対側にいるということはここまでは走って来れるのかな?と思った瞬間、道路一面を5メートルほど砂が覆っているのを発見。轍に沿って減速して走行。何度かタイヤをとられるがからくも無事通過。ほっと一安心。

 その後数か所、同様に砂で覆われた箇所があった。CTXは足つきがいいので、低速で走ればよっぽどのことがなければ倒すことはないだろうが、タイヤが砂にとられる感覚はまんじりとしない。時期的に凍結路を走ることがないようにと千葉を選んだのにまさかの顛末。まあこれも旅の醍醐味だけど。
 通行止め区間を抜けるも、しばらく走ると再び通行止めと迂回路の案内。こちらはしっかりとバリケードされていたので、日和って迂回路を進んだ。
 南からの風による飛砂だったようで洲崎灯台のあたりから北側には車線規制なく、館山から国道127号にて金谷港へ。フェリーで神奈川県に戻る。アクアラインは当然のように渋滞しているし、今回は下道ツーリングということもあるし。
 金谷港発が16:30となった。

 久里浜に到着する頃には当たり真っ暗。あとはのんびり家路へ。鎌倉付近でまさかの大渋滞。鶴岡八幡宮の初詣帰りか?幹線道路を乗り継いだ結果か、今回のツーリングは割と渋滞に遭遇したな。

 無事帰還したのは19時30分。本日の走行距離が319.0km。よく走ったなぁ。二日間合計527.9km。