2020年8月20日木曜日

2020夏 北海道 九日目

  いよいよ今年の夏ツーリング最終日。大洗から水戸へ出て、一路帰宅。

04:00 起床

 早く起きたのは日の出を見るため。
 仕事柄日の出も日の入りも見る機会が多く、旅の道中はまったく気にすることもなかったが、せっかくなので船からの日の出を眺めてみたい。
 が、あいにくの曇り。朝焼けは撮れたものの、肝心のお日様は雲に隠れて出てこない。

 それでも予定達成したので二度寝する。

 9:00頃、二度寝から起きて本日最大のイベント「オホーツクに消ゆ」をプレイ。このためだけに邪魔なノートパソコンを持ってきた格好になったな。疲れ果ててるから出先でキーボードをカチカチやったりしないわな。
 北海道ツーリングの結果、オホーツクに消ゆの舞台を実感でき、紋別の町やオホーツク海の寒さを味わったことで物悲しい物語の一側面が見えた気がした。まあ札幌、函館は行き過ぎだったかもな。
 さらに朝風呂まで浴びてのんびり。やることないのがいい所。ぼーっとしていてもフェリーは帰路を進んでくれている。

13:30 大洗
 予定より30分早く大洗到着。下船は少し手間取って14:00頃となった。
 お昼を食べようと街道沿いで見かけたラーメン屋に入る。

15:10 水戸城
 今ツーリングラストのお城。有名なのは水戸偕楽園と弘道館。二の丸、本丸とも城内学校が建ってしまっている。それでも街並みをお城風にしようという努力が見られ、小田原の再開発もこんな感じを目指しているのかな、なんて感じた。

 その後、スーパー銭湯や映画鑑賞など寄り道を考えたが、何しろ暑い。近いとは言え自宅まで3時間以上の距離だ。素直に帰るとしよう。
 Googleやナビの推奨ルートは首都高を通る道だが、平日の夕方首都高なんて通りたくない。多少遠回りではあるが、圏央道を通って都心を避けることにした。つくばJCTにて常磐道から圏央道に乗り換え、あとはひたすら海老名まで進み、小田原厚木BPに乗り換える。

17:45 菖蒲PA
 常磐道を走っていてなんか疲れを感じる。今日は全然走っていないし、半日以上フェリーに乗っていたんだけどな…。しかたないので圏央道の菖蒲PAにて休憩。結局1時間くらいのんびりした。明るいうちに帰れるかと思ったんだけど。あたりはすっかり夜。

20:50 小田原
 自宅着。無事事故なく帰れた。何よりそれが良かった。重たいバイクに重たいキャンプ道具乗っけて、何とか立ちごけなく帰ってこれたのも良かった。

 本日の走行距離252.5km。九日間総走行距離2,872.4km。
 CB1300累計走行距離15,993km

2020夏 北海道 八日目

 ついに北海道最終日。北海道とは何か?

03:00 起床
 久しぶりに寝つけず、早く起きてしまう。やっぱりテントはゆっくり休めないのか?
 飲みすぎ食べ過ぎで気持ち悪い…にも関わらずカレーライスを食べる。今キャンプ初の火を使った料理(ボイルするだけ)。鍋の容量が足りずボイルし切れず、ぬるくてまずいカレーとなった。
 料理に関しては検討課題の残るキャンプだったが、あくまでもツーリングがメインなので仕方ない。実際キャンプメインであれば、CB1300よりマジェスティの方が積載量や手軽さの面で適正が高そう。

07:50 出発
 本日も予定を変更。当初このまま南下し千歳方面へ出る予定だったが、やっぱり札幌へ行っておこうということに。札幌で特に見るべき所がないので味噌ラーメンを食べるためだけに訪問する。
 その道中に夕張へ立ち寄る。ここも見所が探せなかったのだが、「幸福の黄色いハンカチ」想い出広場というものを発見。観光客騙しのたいしたことないスポットだろうとはわかっているが、あえて目標とした。

 夕張までの道中、国道274号線は樹海が広がってり、一部渓谷も見える。ここはバイパスの上だから良いけれど、この森の中に落ちてしまったら出ることは出来るのだろうか?と思うような巨大な樹の海。有名な富士の樹海が霞んで見える。
 福山の看板に何故か恐竜。なんだろうクッシーの屈斜路湖はかなり東だし。何だかわからないけど、他にも看板に出ていた印象的な言葉として、トマム、ニニウなんかと一緒に唱え続けた。
 っていうくらい、なーんにもない道が延々と続くわけだ。
 ※調べた所、道中に当たるむかわ町で首長竜などの化石展示をしているらしい

09:30 夕張
 幸福の黄色いハンカチ想い出広場に到着。予想通り観光客相手のスポットで、幸福の黄色いハンカチ自体が忘れ去られようとしている邦画の一つ。主演の高倉健も亡くなり、倍賞千鶴子も、武田鉄矢や桃井かおりも、一線からは退いた感あるし。
 再現されたハンカチのたなびく様はレプリカ感があって、こんなんだっけ?と思うこと仕切り。展示室一面に張られた黄色いビラもちょっと怖い。炭鉱の長屋はそれっぽい雰囲気なれど、そもそも映画の細かい部分は忘れちゃったからな。来る予定だったら予習しておいたんだけど。

 昨日急遽決めたことだし、炭鉱博物館は見て回る暇はないしね。

11:25 札幌
 予想通りというか、札幌に近づくにつれ交通量は増える。暑さと照り返しで辛い。無理して来る必要なかったかなと弱気になりつつ、札幌みそラーメンを食べに「俺のラーメンこうた」へ。
 札幌みそラーメンという感じのこってり味噌。ヤンキー兄ちゃん向けな感じの店内でちょっと失敗なんて思ったが、札幌でラーメン食べたよと言えるくらいのおいしさではあった。地元戻ったら南足柄のラーメン屋に行きたくなったね。同じ程度のおいしさはある気がするんだよな。

13:15 支笏湖
 寝不足で疲れが出てくる。渋滞と暑さにやられたね。なんとか支笏湖まではと辿り着き、長めの休憩をとる。フェリー受付は15:00以降なので余裕。
 支笏湖は札幌から程近く地元の人でも訪れやすい観光地なのだろう。札幌ナンバーの車を多く見かけた。湖畔にはテントがぎっしり並んでいた。最後の休憩にと椅子を出して一眠りする。ついに北海道も終わりだなぁ。

14:55 苫小牧
 苫小牧西港到着。夜の酒盛りセットも「セイコマ」で購入済みとぬかりなし。
 自動発券機で乗船手続きを済ませるも、乗船まではまだまだ時間がある。フェリーは乗っている間の時間だけでなく、待ち合わせもかなりの時間を取られてしまうんだな。
 帰りのフェリーは商船三井のさんふらわあ。フェリーと言えばさんふらわあ。

17:00 乗船
 乗船準備が出来たのでバイク移動。実際乗船が始まったのは17:30から。夕暮れの日差しのもといつ始まるかわからぬ乗船命令を待つのはつらかった。のどが渇いた。
 船室はカプセルホテル同等。二段式ベッドとカーテンによる仕切りのみ。船内も太平洋フェリーの方がゆったりしていた感じはあったな。夕食もバイキング形式は自粛。ラーメンやカレーのみ。その分値段は安いんだけど、いまいち食べる気になれず。

18:50 出港
 いよいよ苫小牧港からフェリーが出る。センチな気分にはなれないが「さらば北海道」とつぶやいてみた。
 お風呂に入って酒盛り。こんな寝床じゃ早目に寝てしまうに限る。

 本日の走行距離231.9km

 北海道逆時計回りコース。苫小牧~襟裳岬~納沙布岬~知床~屈斜路湖~サロマ湖~宗谷岬~浜益~旭川~富良野~夕張~札幌~支笏湖~苫小牧。
 一部内陸部に入り込んで綺麗な一周とはなっていないが、よく走り抜いた。道南函館方面はまたの機会に残しておこう。
 北海道内走行距離は2,131.3km。

2020夏 北海道 七日目

  本日の目標は北海道ツーリング最大の目標の内のひとつ「旭山動物園」

07:30 起床
 グッスリーピング。よく寝た!
 内陸部にあたる旭川に寄らなければ、小樽、江差、函館方面を経由して北海道一周も出来たはず。しかし「北海道一周」という甘い香りの美酒を拒んでも来るだけの理由がここにはある。生態飼育で高名な「旭山動物園」だ。毎度走りがメインのロングツーリング企画ながら、今回唯一の観光地。
 今日は宿泊予定のキャンプ場までの移動距離は短め。半日かけて動物園を散策しても楽勝の、のんびりスケジュール。開園時刻にあわせ、9:30にホテルを出立。

10:00 旭山動物園
 園内から近い「西門」に駐車。

 今日はとてもいい天気。というかかなり暑い。
 旭山動物園の見所は何かと調べるとすべてが見所のようで、
 ・ペンギン
 ・アザラシ
 ・カバ
 あたりが人気らしい。とくにペンギンとアザラシは水槽のなかにチューブ状の見学路が作られている為、泳いでいる様を横から下から見ることができる。ホッキョクグマやカバも水槽部分がアクリルになっていて、水中の中も観察できる。キリンは足元だけでなく高い首のあたりにも見物場所があって、こうした展示方法=生態展示が人気の秘訣。

 しかしカメラを持って動物園に来るのは良くない。どうしてもシャッターチャンスを気にして動物を観察することが疎かになってしまう。途中思い直したものの、手にカメラがあるとどうしても「せっかくだから」「記念に」「思い出に」「ブログのネタに」なんて思ってしまう。
 いざ取ろうとすれば、構図だの被写体の動きだのにこだわり始め、動物を見に来たのか、写真を撮りに来たのかわからなくなる。まさに本末転倒だ。
 何年か後、来園の記憶を振り返るだけであれば、インターネットに腐るほど写真はアップされているし、自分より上手に撮影されている。また来園の記念だけであればスマホでサクッと何枚か撮れば充分で、カメラなど気にせず、もっと記憶に焼き付けることの方がどれだけ有意義で大事か。
 結局何十枚と写真を撮ったところで、ブログに使うのはほんの数枚。これは無駄というより、せっかくの体験や感動を無駄にしているのかもしれない。
 これは動物園に限ったことではない。今回のツーリングも道中なにか記念になる写真を撮らねばなんて、被写体やそれっぽい風景を探しながら走ることがあった。風景写真を撮ることは悪いことじゃないけど、走り続けることで脳裏に焼き付く体験としての記憶ももっと大事にしなければならない。
 大量に撮った動物の写真。これはあえてブログにアップせずにおこう。

 展示された動物たち見ながら、旭山動物園の良さは生態展示ばかりではないと思った。親しみやすい手書き中心の説明、動物の死に対して向き合うメッセージ、人間の活動が生態系を脅かしていること、こうしたテーマを包み隠さず、正面から提示していることにある。親子で来園している人たちは、子供たちと何を語り合うのだろうか。そして子供たちは何を感じ取るのだろうか。

 園内を一通り見終わって13:00。歩き回って結構疲れた。14:00前、一休みして出発。

14:55 十勝岳望岳台
15:20 十勝岳温泉郷
 十勝岳スカイラインと道中の展望台。十勝岳と十勝平野が一望できて圧巻

15:45 上富良野
 千望峠:上富良野を一望できる
 パノラマロード江花:まっすぐの道…だけど、もうこういうのはね
 麓郷展望台:「北の国から」のロケ地なのかな
 ラベンダーで有名な富良野だったが、時節が合わなかったのか色とりどりの華やかな風景とはならなかった。

17:45 かなやま湖畔キャンプ場
 本日の野営地。もう少し先の沙流川にしようと思っていたが、コロナウィルスの関係で一都三県からのキャンパーは制限しているとか。仕方ないのでこちらにした。傾斜地とのことであまりお勧めされていなかったが、まあ問題のないレベル。バイク乗り入れができないことが不満だったが、駐車場からすぐ近くで設営することにした。
 いよいよ北海道ツーリングも最後のキャンプである。設営も手馴れてきて、グランドシート代わりのブルーシートで置き場を設定。なかなか立派と思いきや最後まで食事はカップ焼きそばと缶詰。この点については色々反省すべき所。


 本日の走破距離165.0km。今回ツーリングで最短。

2020夏 北海道 六日目

 北海道ツーリング最大の目標である最北端に達し、もじゃ曰く「あとは全て帰り道」。

05:30 起床
 今日は旭川に宿を予約してある。旭川の宿もキャンセルしてよかったのかな。
 天気予報によれば今日は雨。特に山間部は雷をともなう激しい雨が予想されるという。そこで当初の予定を少し変更し苫前から国道239へ入るルートを取らず、さらに南下して石狩方面を越えた浜益から国道451へ入って滝川、深川を周るルートに変更。
 北海道ツーリングは道の良さと交通量の少なさから平均時速が速めになることを踏まえたもので、当初の予定では270kmの道のりを350kmくらいに伸ばしても問題なくたどり着けると判断。
 雨と防寒対策としてスエット上下にカッパを着込んだ服装で7:00頃出発。

7:30 オロロンライン
 東のエサヌカ線と並び称される西のオロロンライン。こちらも原野にひたすら一本道が続く道なのだが、すぐ近くを日本海が見えるのも印象を異ならせている。エサヌカ線はその先に宗谷岬と言う目標のあったからか、こちらは目標のない帰り道だからか。

 日本海には利尻島が見える。大きく厚い雲が幾重にも重なり、オホーツク海とは違った風景を醸し出す。
 広義としてはオロロンラインは石狩、小樽方面までの海岸線沿い国道を差すらしいが、稚内を出てすぐの道道106号線あたりと国道に入ってからとは雰囲気がかなり異なる。やっぱり電柱や電線、標識があると原野感は減じるよね。

 パーキングシェルターを越えてオトンルイ風力発電所のプロペラ群を越えれば、国道232号線へ。交通量も増え始めてくる。

09:15 道の駅しょさんべつ
 朝食でもと思ったが、オープンが10:00から。仕方ないので先を急ぎ、そばのセイコーマートでとることにした。この辺りの名物ってなんだろうと思ったが、セイコマが名物だと思い、であればここで売っているものは何でも名物ということに。

 苫前を越えて国道232号線へ。留萌~増毛付近で渋滞になる。ついに交通量増加か?考えてもみれば今日はお盆の土曜日なんだな。

 留萌を越えた国道231号線マッカ岬付近の比較的長めのトンネルには「転回場所」が設けられている。トンネル内に展開場所って初めて見る。

12:20 白銀の滝
 思いもかけず滝に出会う。10メートルくらいの落差があるか。

 海岸沿いには覆道が連続。長いトンネルを含め、ここも襟裳と同じく大金を費やして作った道なんだろうな。

12:40 浜益
 国道451号線へ。マスツーリング集団が後ろに迫ってくるので追い抜かせてから追走。結構速いペースで走っているが、こんなマスツー集団に入ったら苦だなぁ。

13:40 滝川
 ガソリン給油と昼食。何を食べるか悩んだが、安心と信頼のココイチ番屋に決定。カレーラーメンというのが北海道名物らしいが、普通のカレーを食べる。そういえば北海道はスープカレーの発祥地だったっけ。

15:35 旭川トーヨーホテル
 本日の宿到着。予定より早いが夕方には雷雨というので良し(なお結局、一日中雨には降られなかった。天気予報何やってんの?)。
 夕刻旭川を散策。札幌に次ぐ都市で交通の要衝ということもあり、繁華街も充実。コロナの影響もあって人出は少ないかな。せっかくなので旭川ラーメン「味時」を食べた。おいしかった。

 本日の走行距離345.7km。

2020夏 北海道 五日目

 北海道ツーリング中間日。最大の目標たる最北端の地宗谷岬へ。
 先日の雨で国道238号線が宗谷岬手前で通行止めとなっていたが、すぐに復旧され通れるようになっていた。

05:00 起床
 オホーツク海沿いにあたるこの地方は風が冷たい。雲行きも怪しく雨でも降ってきそうな雰囲気。昨日頑張ったおかげで今日はのんびり模様。洗濯をしたり朝食をとったりして9:00頃出発。撤収が面倒くさくなってきた。
 オホーツク海からの風は冷たく、メッシュジャケットの上から保温用にカッパを着込んだ。

10:00 紋別
 途中セブンイレブンに寄ったり、ガススタで給油したりとかなりのんびりムード。さらに予定していなかった紋別へ寄り道。道の駅から港方面へ向かうと「紋別公園」の看板が。何か記憶が呼び起こされて公園に向かうと。

 嗚呼、オホーツクに消ゆで出てきた慰霊碑だ。
 きっと堀井雄二はこの慰霊碑から着想を得て、あの連鎖殺人の物語を考えたのだろうな。公園から見えるオホーツクの海は暗い雲と相まって寂しさを覚える。

12:45 神威岬
 紋別からしばらくは何もない道をひたすら走るだけとなる。途中のセイコマでお昼を取ってからまたひたすら北へ歩を進めると、眼前に何か心に引っ掛かる岬が。あの岬はどうなっているのだろうと思いつつ、展望公園を通り過ぎれば、岬をショートカットするようにトンネル道となってしまった。いやこのまま通り抜けるわけにはいかないでしょうと、展望公園へ引き返す。
 岬の名前は神威岬。アイヌの人たちが神霊の宿る地として崇めていたらしい。確かに張り出した断崖絶壁が唐突に海へと落ちていく様は神々しく、今でこそ道が整備されているが当時はここを通ることは困難だったであろうことが予想された。
 最北端の宗谷岬へ向かう登竜門のような気がした。

 これも残念ながら写真では神々しさが伝えきれないな。延々と続く道を進んでからの、急に現れる切り立った岬といったシチュエーションが心を震わせるのかもしれない。

13:10 エサヌカ線
 何もないまっすぐな直線道路という紹介があり、Googleマップでもバイカー仲間で楽しんで写真を撮っている様が写っていることから、まあ北海道にありがちな風景なんだろうがとタカをくくっていた。

 しかし本当にまっすぐで、何にもない、道であった。
 北海道の原野に電柱も電線も何もなく、ただ一本の道が敷かれているだけ。この道はどこまで続くのだろうという気分になる。神威岬の神々しさから続き、最北端を目指すライダーへの贈り物か。

14:15 宗谷岬
 神威岬、エサヌカ線に感動し、エゾシカの親子が草を食んでいるのを見つつ、バイクは北へ北へと進む。そしてついに最北端の地、ライダー憧れの地、宗谷岬へと到着した。
 ついに到着したんだなという感動もあるが、観光地然とした雰囲気はちょっと残念。記念碑のそばには観光客相手のお土産物屋が並び、モニュメントの前で整列して写メを取り合う観光客。
 いったんはその列に加わろうかとも思ったが、どうにもそんな気分になれず。そんな時に限ってどうでもいいマスツーリング親父が声を掛けてきたりして。お前らはつるんでいりゃいいんだよと半ばシカトする。
 自分の心の中にある宗谷岬は、寒風の中佇んでいて、孤独なライダーが一人辿り着き、寒さをこらえて煙草に火をつけて、「ついにここまで来たか…」とつぶやく感じ。
 でもこんな観光地化した宗谷岬もこれはこれで、こんなもんかもねと納得はできた。

 自宅からここまでの走行距離1822km。よく走った!!

14:40 宗谷丘陵
 溶岩が流れ草木が枯れた後、強い風が吹き付けるので大きな木々が育たないという宗谷丘陵。その分なだらかな丘陵の全景を楽しめるのだが、先日の大雨で丘陵を駆け抜ける道は通行止めとなっていた。
 丘の上には大きな風力発電等が何機も設置され牧歌的なムード。
 通行止めを迂回し、シェルロードと言われる貝殻を巻いた白い道へ向かうが後悔。尾根沿いに走っている分には良かったのだが、まさかの下り坂にも同じように貝殻が敷き詰められてて、いわゆるダート状態。積載量マンパンのCBで降りていくには神経をすり減らされ、怖い以外の何者でもなかった。
 嗚呼、立ちごけしなくて良かった。

15:45 ノシャップ岬
 宗谷岬は人が多く感動も今一つだったので、稚内のノシャップ岬へ行ってみることに。しかしこっちも観光客がいっぱい。とても孤独になれそうにない。

16:20 ホテル奥田屋
 かくて北海道ツーリング最大の目標を遂げて初のホテル泊となる。テント設営はいらないし、空調は完備されているし、ベッドはふかふかで、大浴場もあって、テレビもある。なんと安心してくつろげる場所なんだろう。
 付近の居酒屋に行こうかとも思ったが、今日はのんびり寝たい。

 本日の走破距離287.6km。

2020夏 北海道 四日目

  本日の目標は、開陽台、知床峠、摩周湖、屈斜路湖、能取岬、サロマ湖。見所多しで今回のツーリング中最長距離を走る予定。

04:30 起床

 自然に目が覚めたが、このキャンプ場を紹介していたブログにあった通り、そばにある動物園の鶏が朝鳴きしている。前々日の寝不足があったせいでよく眠れた。ゲートがしまっているためのんびり過ごし、7:00に出発。

07:45 開陽台
 360度の地平線で有名な丘陵。期待を胸にやって来たが、期待以上だった。北海道に来たんだなと実感できる瞬間。写真を何枚か撮り、スマホで動画も撮影した。しかしこの感動は写真では伝えることができないだろう。

09:00 知床
 道の駅知床羅臼到着。開陽台から距離は結構あったものの、割と速く到着した。飛ばし過ぎてことだな。ホッケバーガーというのに興味を惹かれ購入。明石大橋で食べた淡路牛バーガーのレベルを期待したが、コンビニバーガーレベルで残念。
 出発しようとしたら通り雨。雨がやんでから知床峠を目指すが濃霧に包まれていた。知床峠は霧の発生率が高いと聞いていたが、朝から天気が良かったので大丈夫と思っていただけに残念。
 安全運転で霧の峠を下ると知床五湖への駐車場。夏の富士山同様マイカー規制を行っているようだった。

10:50 天に続く道
 なるほど、こういうことね。

12:15 摩周湖
 開陽台まではすこぶる天気で暑くなると思っていたが、知床からこっち雲が厚くなる。霧の摩周湖というくらいで、当然のように湖面はまったく見通せなかった。駐車場の親父はしばらく待てば霧が晴れるとか、翌日また来てくださいなんて言っているが仕方なし。調べてみれば摩周湖では霧が掛かっている方が縁起がいいらしい。

13:20 硫黄山
 天気が良くなく寒さもあったのでそばの温泉に立ち寄ろうとしたが、混雑の為日帰り入浴客を断っていた。そのまま硫黄山へ。摩周湖への道中、まるで大涌谷のようだなと思っていた山だ。

14:00 屈斜路湖
 クッシーとまりもで有名な屈斜路湖。硫黄山から続く東方面はキャンプ場となっており、家族連れで賑わっているようだった。そのまま和琴半島へ向かう。こちらもキャンプ場となっていて家族連れ多し。どうやら湖水浴場となっているのが人気の原因。湖だというのに波が高くて驚く。和琴半島をはさんで反対側は一変して静かだった。
 峠から見下ろす屈斜路湖は雄大で幻想的。確かにクッシーという幻獣が住んでいてもおかしくはないな、なんて感じさせてしまう。
 屈斜路湖を後にし美幌峠を越えて網走を目指す。

16:00 網走
 今日のキャンプ予定地1である呼人浦キャンプ場到着。網走湖に面した静かなキャンプ場。バイクの乗り入れができるので良さそうだったが、今日はもう少し走ろう。
 網走市内を抜けて行くと道中あの網走刑務所を通り過ぎた。

16:35 能取岬
 雲が多いからか時刻の割に辺りが暗く感じる。バイク雑誌おすすめツーリングスポットとなっていたので立ち寄ったが大したことないじゃん。と思っていたが、岬を過ぎてからは絶好ワインディングとなっていた。
 能取岬と湖はまさに北海道といった雄大な風景の広がる岬で、本州にある岬では必ず移り込んでしまう市街地が見えない。いろんな映画のロケ地に採用されたとあるが、分かる気がする。

 今日の野営地はサロマ湖。まだ60km以上走らねばならない。日暮れ前の18:30までには着かねば。

18:00 サロマ湖
 急がねばと少しばかり飛ばす。道中この旅初の野生動物キタキツネと遭遇。サロマ湖は国道を走っている分には海にしか見えなかった。
 サロマ湖のキャンプ場は3つの候補があり、キムアネップ、三里浜、五鹿山となっていたが、考えた末三里浜キャンプ場へ。候補の中では一番遠くて到着は18:30になっていた。ここに決めたのはサロマ湖畔だったこと、バイクの乗り入れが出来ることなど。しかしオートキャンパー多め(バイカーゼロ)、設営地が砂地というのが残念。

 本日の走破距離460.6km。高速、バイパスなしでこの距離は立派。頑張った!

2020夏 北海道 三日目

  北海道三日目。今日の目標は北太平洋シーサイドライン、納沙布岬、根室半島チャシ跡群。

03:00 起床

 初のキャンプで寝つけず。蒸し暑いのも良くない。実際は寝ては起きてを繰り返し、1:30くらいから目が覚めていた。早いが日の出が4:30なのでぼちぼち明るくなる。遅くまで走って早く旅立つライダーさんなのねと思わせれば良いかと撤収開始。5:00頃出発する。案の定道中眠気がさしてくる。大丈夫なのかねぇ。

07:45 釧路
 広義上、北太平洋シーサイドラインは広尾から根室までの300kmに及ぶ長距離ロード。実際は広尾から釧路間にシーサイドランの表記はまったくないし、釧路市街地にて幹線道路は分断されてしまうのでその感じはない。
 ツーリングマップルとナビを頼りに歩を進め、釧路市街を右往左往。やっと抜けたと思ったらロータリー交差点。少し緊張するも問題なく通り抜け、いわゆる北太平洋シーサイドラインへ。

09:00 厚岸
 あまりにも眠いので休憩。椅子を取り出して一眠りする。20分くらい寝たらだいぶすっきりした。

 北太平洋シーサイドラインはその名に反して海岸線沿いを走るわけではなく、むしろ峠道に近い感じだ。ここまでひたすら続く直線道路が多かったので、逆に新鮮味を感じる。キャンプ道具満載のCB1300は厚いトルクで加速感に不満は無いものの、後輪への過度の荷重を素人目にも感じさせる。ブレーキと旋回が鈍い。いつも峠を走るような乗り方はせず、のんびり低速を心掛けてワインディングを楽しんだ。

 しかし走っても走っても目的地の根室は遠い。これが北海道なんだなあ。信号もない広くて交通量の少ない道が延々続く。お尻や腰が痛くならなければ、休憩なしにいつまでも走っていたいくらい。

11:40 根室
 北太平洋シーサイドラインを長々走ってやっと根室市街に到着。根室駅にて目的の一つである根室半島チャシ跡群のスタンプをゲット。ついでにのんびり昼飯でもと思ったが、カニばかり。カニは食えないんだよな。

12:25 納沙布岬
 ついに最東端の納沙布岬に到着。案外感動しないもんだな。天気がいいので北方四島の歯舞が見える。付近は観光客相手の土産物屋。ここまで見なかった北海道名物「白い恋人」発見。こうしたものに目が行ってしまうというのも感慨深い。下手をすれば最東端よりもこっちに感動を覚えたぞ。

 続いてチャシ跡群をまわろうとするも、どこに何があるのかよくわからず。来る前から予想していたことだからまいっか。
 チャシ跡というのはアイヌ人による砦のようなもので、柵や堀がつくられていたそう。根拠地たるお城としてだけでなく祭祀場としても使われていたという。根室半島だけでなく、オホーツク沿岸の各地にもその跡が見られるらしい。

13:30 道の駅スワン44ねむろ
 道中ラーメン屋に入ろうと思っていたが、間違ってバイパスに乗ってしまい入れず。仕方ないので道の駅に立ち寄る。眠気と暑さでかなりまいっていた。
 しかし大して客が入っているわけでもないので入場制限され、いつになったら案内されるのかわからない始末。道の駅で出す食べ物に期待など持てないので少し待ったところで諦めた。
 野付半島へ向かいトドワラを見ようかと考えたが、暑さで体力を奪われて、とてもそんな元気はなかった。今日は早々にキャンプ地へ向かい、のんびりしようと考えた。

15:00 別海町キャンプ場
 本日の野営地に到着。町営のキャンプ場で、他にも宿泊施設、温泉などがある。キャンプ場にはゲートがあり、夜8:00から朝7:00まではバイクの出入り不可。早朝出立したい人はゲートの外にバイクを止めるように言われるが、7:00になったらすぐに出発すればいいだろう。常連多めの駐車場近くに設営する度胸もない。
 周囲に人のいないバイク用フリーサイトの奥にて設営。二度目と言うこともあり今度こそきちんと張れた。しかし暑さで何もする気になれず、近くにある温泉にすら行く気になれない。すぐに買い物に出掛けて宴会開始。21:00頃には寝てしまった。

 本日の走破距離377.0km。

2020夏 北海道 二日目

  いよいよ北海道上陸。本日の予定は襟裳岬。以後走れるだけ走る!

07:00 起床

 天気快晴。本日も暑くなりそうだ。船は下北半島を越えていて北海道が見えるかと思ったが陸地は見えず。することもないので高いが朝食をとる。

11:00 苫小牧港
 予定通り苫小牧港に到着。乗船時おろした荷物を積み直し出発。国道235号線を日高方面へひた走る。苫小牧を出てすぐにバイパス入口と迷うが側道を進む。後続もなく一人旅なので不安になるが大丈夫だったみたい。しばらくして幹線道路へと出た。
 襟裳岬までは特に目的地なし。日高、新冠、静内と高名なサラブレット牧場通りなのだが、競馬は20年以上やってないので興味がわかない。確かに街道沿いに牧場がいくつも軒をつらねる。西山牧場とか荻伏ファームなど、自分でも知っているような有名な牧場の看板も見掛けた。次に来るときにはきちんと調べて観光してみようか。

 道中ホームセンターを見つけたのでフェリーに乗っていて気が付いた忘れ物を買い足す。ペグ打ち込み用とハンマーと蚊取り線香。なんか忘れ物だらけだな。途中で買えばいいやの精神もありではあるが。
 考えもなしにバイクを止めたので強風にあおられて上に載せていたヘルメット落下。シールドが傷だらけになり、留め具も欠けた…。来る前のインナーシールドの留め具がぶっ壊れたんだよな。幸い使用に問題はなさそうで良かった。調べたものの近くにバイク用品店はなかった。

12:00 日高のセイコーマート
 北海道初のセイコーマートで昼飯。今後何度も利用させてもらうであろう。
 なにしろ走るだけなので街道沿いにある牧場を見つけては「牛!」「馬!」なんて気分を盛り上げるくらいしかない。すれ違うライダーは大抵ヤエーをしてくるのが楽しい。
 浦河町の街並みが統一されていて不思議だった。

15:20 襟裳岬
 いい加減走り続けて腰が痛くなるが本日の目的地襟裳岬に到着。岬の岩場にはアザラシがいるそうだが見えず。少し雲行きが怪しくなってきた。降らないといいが。


 当初の予定ではすぐ近くにある百人浜でキャンプをする予定だった。しかし時間もまだあるので少し足を伸ばして広尾町のキャンプ場を目指すことに。やっぱり雨が降ってくるもパラつく程度で問題なし。それよりも「黄金道路」と言われるこの道が長いトンネル続きというのにびっくり。途中で体が凍えてしまうくらい。案の定トンネルを出ればシールド、眼鏡とも真っ白になる。

17:00 シーサイドパーク広尾
 キャンプ予定地のシーサイドパーク広尾到着。近くのセイコーマートで夜食と酒も調達完了。このシーサイドパークは水族館などのある観光施設だったらしいが潰れ、キャンプ場だけが残ったという。言われてみれば施設はさびれ、立像も物悲しい雰囲気を出している。
 少し迷いつつキャンプ場にたどり着けば、なんと工事の為立ち入り禁止!潰れた後放置されていた施設を解体し始めているようだ。どうりで連絡先が調べられなかったわけだ。仕方ないので別のキャンプ場を探す。まだ日は暮れていないのが救い。

 黄金道路を抜けてから周囲は原野の広がる風景に。これまでの牧場や漁村などの立ち並ぶ風景からようやく北海道に来たなあという感慨に浸れた。

18:00 晩成温泉
 シーサイドパーク広尾を探している時、たまたま見つけていたキャンプ場で、温泉が併設されている。というか温泉がメインで付近の空き地に野営可能というものらしい。すでにキャンパーはテントも張り終り、ご飯を作っている様子。バーベキューの匂いがおいしそう。
 予定とは違ったが50kmくらい長く走れたので翌日の道中が楽になる。これはこれで良かったかな。
 初キャンプなので勝手も分からず、ただの空き地というフリーもいい所なので設営場所に苦慮しつつテントを張る。上手く張れたなぁなんて思ったが、後から調べるとフライシートの張り付けが上手くなかったようで、夜中風でバタバタうるさかった。しかも蒸し暑い。さすが冬も使えるテント!なんて思うくらいしかない。
 すぐに日は暮れたので温泉に入って体を休め、酒を飲んで寝てしまうことにした。

 本日の走破距離263.5km。

2020夏 北海道 一日目

 北海道ツーリング初日 8/10

 本日の目的は仙台まで行ってお城を二つ見ることと、無事フェリーに乗ること。

03:30 出発

 パッキングを面倒くさがって直前に行う。タンクバック、サイドバック、キャンピングシートバック(でかい!)とフル装備のCB1300。いざ旅へ!という雰囲気。

04:00 東名高速 大井松田IC

 東名~圏央道~東北道経由で仙台を目指す。Googleマップで5時間弱の道のり。休憩込みで6時間ほどか。心配していた渋滞は微塵もなく、順調そのもので進む。

05:30 東北道 羽生PA
 東北道に無事乗れたことで一度目の休憩。マスクとチェーンルブを忘れたことに気付く。以後いろいろ忘れ物があることに…。6:00ごろ出発。

07:10 阿武隈PA
 1時間ほど走ったので小休止。せまいパーキングエリアなのに朝も早くからガードマン勢ぞろい。20分程度の休憩で出発。出発時バイクを後ろに下げようとしたら軽い抵抗が。無視して下げるとブチっという音。何故かサイドバックの留め具がどっかに巻き込まれていたらしく、バックルの部分が壊れてしまった。

08:00 安達太良SA
 ガソリンが残り1メモリになったので給油のため停車。もう少し走れるのだが高速道路だし余裕を持った給油を心掛ける。

09:10 菅生PA
 高速降りる前の最終ストップ。ナビの設定などを行う。
 少し前の国見SA先で単独事故。軽自動車の前がつぶれていた。事故だけは気をつけたい。

10:00 仙台城
 予定より1時間ほど早めに到着。日差しも強くかなり暑い。メッシュジャケットを脱いで半袖シャツに着替えるが、二の腕が焼かれるなあ。
 仙台城の本丸は観光施設と駐車場となっていて城跡ぽくない。お城までの道のりで立派な石垣が積み上げられ、市街を見下ろす高台に築かれていることもあり眺望は良好。しかし見所は少ない。

11:00 南海部品

 時間の余裕があるので忘れてきたチェーンルブと道中壊したサイドバックの留め具を調達しようと立ち寄る。残念ながら留め具は品切れだった。ついでに隣接するファミリーマートでマスクも購入。ここへ来るまで高速のSAへ立ち寄る度探していたがなかったんだよね。

12:00 多賀城
 仙台二つ目のお城訪問。ここは律令時代のお城ということで天守閣などはない。お城というよりは平安京や平城京のような感じ。これでも城なの?という疑問は湧く。

13:00 周辺散策
 ラーメン屋(大志軒)、中古屋(万代)などに立ち寄って時間潰し。

14:40 仙台港フェリー埠頭
 予定より早いが港へ。何しろ暑いので逃げた感じ。他のお客はまだ見えず、バイクも自分一台だけだった。15:00に受け付けと思ったが16:15から。さらに乗船は18:15、出港は19:40とまだまだ時間が掛かる!

18:15 フェリー乗船
 ついにフェリーへ。このバイクで初のフェリーだから緊張。船内は狭くいい感じ。荷物の持ち運びにリュックを持って来れば良かった。というか持ってくる予定だった。直前パッキングで忘れ物多すぎ。
 旅慣れた乗客が多く、船内フリースペースはすでに場所取りがなされている。高い船内食は食べず、持ち込みのつまみで酒盛りを始めているグループ多し。
 一食2、000円とべらぼうに高いが、せっかくなので夕食バイキングをとる。2、000円にしては大したことのない料理。盛り付けにシェフ総出なのでお代わりも気が引けてしまう。

19:40 出港
 せっかくなのでデッキへ。船は滑るように進んで割と速いように感じる。船速は時速40km弱。船室に戻ると割と揺れているのが分かり、後お風呂へ入ったところお湯もかなり揺れていた。スマホはすぐに圏外となりナビも利用不能。航路のトラッキングは無理そうだ。すぐにすることもなくなったので飲み始め、23:00頃就寝。

 本日の走行距離479.1km。

2020夏ツーリング 北海道

  今年の夏ツーリングは北海道。兼ねてより一度は北海道へ行ってみたかったが、色々理由をつけては後回しにしていた。でもよくよく考えれば後回しにする理由などなく行ってしまおうということに。
 GoToトラベルキャンペーンでフェリー代が安くなることも決め手に。宿泊も安くなることからホテルメインにしようかと考えたが、せっかくの大自然。キャンプ中心で時間に縛られない旅程にした。


 ルートとしては以下の通り。

 8/10 小田原~仙台 フェリーで苫小牧へ
 8/11 苫小牧~襟裳岬~広尾 キャンプ
 8/12 広尾~北太平洋シーサイドライン~納沙布岬~別海町 キャンプ
 8/13 別海町~開陽台~知床~摩周湖、屈斜路湖~能取岬~サロマ湖 キャンプ
 8/14 サロマ湖~エサヌカライン~宗谷岬~宗谷丘陵~稚内 ホテル
 8/15 稚内~オロロンライン~旭川 ホテル
 8/16 旭川~旭山動物園~富良野~金山湖 キャンプ
 8/17 金山湖~夕張~札幌~支笏湖~苫小牧 フェリーで大洗へ
 8/18 大洗~水戸~小田原 帰宅

 八泊九日(内、フェリー二泊)のロングツーリング。苫小牧を起点に北海道を逆時計回りに回る感じ。函館方面も行きたかったが無理な日程になりそうなので今回はキャンセル。昔行ったことがあるからまた今度ということ。
 目的地として、納沙布岬(最東端)、開陽台(地平線)、宗谷岬(最北端)、旭山動物園(生態飼育)。他、ツーリングお勧めコースをピックアップして楽しみたい。

 なお天気については少し微妙な気配。関東地方では7月いっぱい降り続いていた長い梅雨もやっとあけたが、梅雨前線はそのまま東北、北海道地方にて停滞。今週頭には稚内あたりを記録的豪雨が襲ったという。
 ツーリングルートを調べてみると、何とか予定しているルートは問題ないものの、すぐそばで通行止めの区間があったりする。
 またツーリング最中の天候としては稚内に入ったあたりの天気がすぐれず、そこまでは晴れが続くものの、曇りや雨マークがちらほら。九日間にわたるロングツーリングなので、雨に降られる日があっても仕方ない。