2016年9月10日土曜日

CBR400R 国道411号線


 8月は仕事の都合もあり、週末はなかなかバイクに乗れなかった。もっとも盛夏にバイクは過酷なので、あまり遠出しようとも思えず、代わりに休んだ平日は天候不順が続いたこともあった。明日からはまた雨が続くとのこと。本日は休み。久しぶりのツーリングに出掛けた。
 行先は漠然としていたが、八王子から甲府へと抜ける国道411号線が気になっていたので、ロングツーリングになるが行ってみることにした。付近を走る国道20号線は中央高速の下道ということもあり渋滞のイメージ。411号線はこのバイパスにあたるのだろうが、通行量はどんなものだろうか。

 朝早くに出発しようと思っていたが、体は疲れていたのに前日なかなか寝付けず、起きたのは8時を回ってしまった。ツーリング取り止め?なんて思いもよぎったが、頑張って布団から跳ね起きる。
 9時出発。まずは御殿場方面へ向かう。いつもであれば246号線にて御殿場へ出るのだが、久しぶりに足柄峠経由で行くことにした。半年前に足柄万葉公園までは来たが、そのまま峠を下るのは何年振りか。それでも急カーブの感じやその風景は記憶に残っており、懐かしい気持ちで駆け抜けた。


 昔の記憶では246に合流するはずだったが、足柄街道をそのまま走って行くと、138号線の御殿場市役所付近へ出てしまった。それでも特に問題はないので富士山方面へ北上。富士スカイラインを目指す。246に入ったところで道を一本間違えてしまい、山中湖を抜けて行こうかと迷うが、予定通り富士山の南側を回ることにする。138号線から山中湖方面は案の定混雑していたからだ。
 自衛隊駐屯基地を端に見やりつつ、一路富士山スカイラインへ。道中の看板には「マイカー規制、79日から911日」とある。ちょうど明日まではシャトルバス以外通れないとのこと。しかし富士宮方面へ抜けて行く道が全線ストップということは考えられないし、考えたくないこともあったのでそのまま突き進む。
 予想通り進むことが出来、どうやらシャトルバスのみ通行可能というのは、富士宮登山口方面へ向かう道のようだった。
 富士山スカイラインは前回同様交通量はほとんどなく、快適なツーリングが出来た。富士宮にて国道139号線に合流北上。朝霧高原を抜けて本栖湖、精進湖へ。この辺は何度も通った道である。

 さて精進湖から新たなルート。国道358号線を進んで甲府を目指すことに。時間はもうお昼。だんだん暑くなってきた。
 マップで見る感じは狭い山間の道という雰囲気だったが、意外と広めの整備された道で、精進ブルーラインとある。自分以外車はいないだろうなんて思っていたが、ブヒブヒ煩いハーレー2台が前方に陣取り、これと自分を挟んで車が数台と意外。これは走ってみてわかったのだが、この道は中央高速の甲府南ICにつながる抜け道になっているため。ハーレー2台を含めた多くの車がインターチェンジへと入って行った。
 自分はそのまま北上を続け、ついに甲府へ到着した。山梨県の県庁所在地という割には人通りもまばらで渋滞もなく、何か寂しい感じ。お腹はまったく減っていないので道の確認がてらコンビニへ寄り、アイスコーヒーだけ飲む。
 ついに目的地である国道411号線到着。時刻はなんと午後1時。着いてみたときは甲府は近いものだな、などと思ったが4時間も走っていたとは。ここから八王子はまだまだ長い距離がある。頑張ろう。

 さすがに幹線道路ということもあり、信号が多く道は混み気味。笛吹を超えたあたりからは「ぶどう狩り」の旗が立ち並ぶ。観光バスもちらほら走っており、国道411号線ツーリングは失敗だったかなと後悔気味。ずっとことままだったら疲れるだけだな、と思っていると塩山を抜けて甲州市に入ったあたりで車が一気に減る。道は山へ。
 道沿いの看板によれば大菩薩ラインとある。峡谷を走り抜けていく完全な峠道。沿道沿いにはお店どころか民家すらない。そんな道だから車はほとんど走っておらず、時折対向車やバイクが通り過ぎて行くだけ。道は広く、カーブも緩やかで走りやすい。前言撤回。来て良かったと思える瞬間。
 しかし奥多摩まで30km、八王子まで90kmという看板を見て萎える。現在時刻は午後2時手前。八王子に到着するのが5時頃。自宅に着くのは7時ということか。

 かっ飛ばしながらの楽しい峠道も、道の駅「たばやま」を超えた辺りで車列にぶつかり始める。何台かは道を避けて前へ出してくれたのだが、青のスイフトスポーツがどいてくれない。無理に抜くという手もあるのだが、スイフト「スポーツ」に乗っている若者というのが曲者。気を利かせて避けてくれそうに思えず。
 八王子への到着時刻やら体の疲れやらを考えると、このまま車列の後ろをのんびり走っていくという選択肢はとれず、国道411号線制覇は途中で断念。奥多摩湖から周遊道路経由で南下に計画変更。


 疲れた体と言いながら、奥多摩周遊道路ではまたまたかっ飛ばしてしまう。登り区間が多めということもありカーブが曲がり易かったことも原因。しかし途中でミニパトと遭遇。しかも自分の目の前に割り込まれてしまうという不運。そこからはおとなしく走ることにした。
 ミニパトから距離を置くために都民の森にて休憩。警察が一杯出ている。土曜日ということもあり、検問でもしてたのかなと思っていたが、救急車や消防車、回送トラックなどが軒を連ねているのが不穏。
 すぐそばでは警官一人が二人の若者ドライバーらしきに事情聴取している。ああ、これは事故でもあったなという感じ。先ほどのミニパトも通報で駆け付けた応援部隊なのだろう。一服だけして退散したのだが、少し前に休憩場を出て行った救急車の後ろについてしまう不運。抜くに抜けないし、救急車が事故を起こすわけにはいかないからだろうが、すっごく遅い。
 ようやくセンターラインが白線となる広めの箇所で抜いたのだが疲れが倍増。しかも事故は嫌だなという気持ちが芽生えてしまい、引きずられることに。国道33号線からあきる野へ出て圏央道に乗ろうと考えていたのに、看板を見間違えて、というか書き方がおかしいのだが反対方向へ行ってしまった。再び「山梨県」の看板を見たときは疲れがドッと来た。

 こうして事件が発生する。集中力を欠いたのかカーブでセンターをはみ出ること度々。フロントブレーキを握りすぎてしまい、カーブで車体を寝かせられないという悪い癖が出始める。スクーターに乗り過ぎなのが原因か。
 気を取り直して「本当、フロント握り過ぎると曲がんないなー」なんて自分に言い聞かせようと努力するが、下り坂で自然とスピードも出る中うまく曲がれない。何度かヒヤっとしているうちに恐怖心が芽生えてきて、ついに緩やかな下りの右カーブで曲がり切れず、ガードレールにあわや接触。なんとか衝突だけは避けられたものの路肩の砂に乗っかったこともあってかバランスを崩して転倒。スピードは出ていなかったので車体をゆっくり倒しながら、挟まれることなく逃げられたが、ガードレールと左ミラーがぶつかって根元から折れてしまった。
 バイクが転倒した瞬間は大事故。ついにやってしまったと思ったが、ミラー以外はステップとクラッチレバーの端が少し傷ついた程度でほかは無傷だったのは幸い。自分もバイクを乗り捨てる形で逃げられたので傷どころか打ち身ひとつないという不幸中の幸い。
 思い起こせば朝9時に出発してコンビニに立ち寄ったりしつつ5分、10分程度の休憩はしたもののほとんど走り詰め。楽しいとはいえ荷重移動させるには足腰を使わなければならないし、前傾姿勢のきついバイクだから上半身もガチガチに疲れていた。
 気持ちよくコーナーリングしていた時は気づかなかったが、体は正直疲れ果てていたのだろう。これまでもあまりのんびり休憩はとらずに来たが、時間ばかり気にせず。もっと余裕をもったスケジュールを立てなければならない。

 左ミラーなので走行にはあまり問題なかろうと思ったが、案外後方確認に使っているようで不便。しかし根元から折れてしまったので補修のしようがないし、仕方ないのでそのまま帰ること。不整備車両で高速に乗るのは怖いが、下道を通って帰るだけの気力はなくなっていた。
 33号線から20号線へ。圏央道八王子あたりが混雑しているようなので、相模湖を抜けて412号線へ。津久井方面へ向かって相模原ICを使用。圏央道~小田原厚木道路~帰宅。高速はやっぱり楽だし速い。もっともずっと左車線を走ったけどね。

1 件のコメント:

  1. はじめまして!
    CBR400Rの2016年モデルに乗っている者です。
    CBR400Rの購入を決めた時くらいから、記事を読ませていただいておりました。ちなみに、購入された柏のお店の前はよく通りますし、本店に相当するお店は、自宅の近くにあり、もう1台のバイクで何度かお世話になったことがあります。
    幸いにも大した事故にならなくてよかったですね。
    長時間乗って疲れていると、いくら運転技術が上手でも、バランスを崩しやすくなりますよね。
    疲れた時の一番の安全策は、やはり休むことと、ゆっくり走ることなのかもしれません、とはいえ、早く帰りたい気持ちがあると、山と同じで、なかなかね...
    早くバイクが直って、楽しい次のツーレポお待ちしております。

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