2019年12月30日月曜日

プロジェクター

 プロジェクターを購入した。

 自宅に映画館を作る。これは幼少期からの夢で、何機種もAVアンプを購入。まずは音響面が整ったが、画面についてはあまり手を掛けてこなかった。それはコストと専有面積が原因だった。
 現在、液晶テレビが一般的となって40インチを越える大画面が一般的となって、値段も安い。しかしこれが50インチになっても映画館のような感動は味わえないだろう。やはり80インチ~100インチくらいの超大画面でないと。

 一度考えたのがヘッドセットディスプレイ。しかしニッチな市場で量産効果が期待できないからか割と値段が高め。であれば同様の機能を有するVRの方が楽しめるかななんて思っていた。
 次にプロジェクター。実際にはヘッドセットディスプレイより昔から検討していた。
 子供の頃に観たプロジェクターはピンボケ画像、暗い画面というイメージ。しかし数年前にエプソンからDVDプライヤー内蔵型のホームユースタイプが出た時に欲しいなと思っていた。値段が10万円以上したので冒険できなかったが。

 先日ふとAmazonで検索してみると、モバイルプロジェクターなるものが5千円~1万円程度で販売されていた。電化製品が中国など海外で生産されるようになって全てのものが安くなったが、これもその一つ。
 性能はどんなものかと思ってレビューを読むと案外評判が良い。スクリーン含めて1万円以下で揃うのであれば、試しに買ってみてもいいかもと思えた。

 今回購入したのは100インチ相当のスクリーンつきで8千円の激安プロジェクター。使い勝手は大体想像通り。ある程度距離をとらないと画面を大きくできないのは残念だが、それ以外は解像度、明るさとも不満ないレベル。
 DVD画質だと若干画像の粗さが分かってしまう感じで、フルHDのゲームなんかも細かな部分や小さい文字などは潰れ気味。ただし映画鑑賞だけであれば問題なし。何しろスクリーン込みでこの値段なのだから、コストパフォーマンスは抜群。
 4Kの大画面テレビを買おうかと思っていたが、しばらく保留しておいてよさげ。

2019年12月26日木曜日

ディアブロ3 ネクロマンサー

 ポケモンクリア後、丁度新シーズンが始まったこともあり、久しぶりにディアブロ3で遊んでいる。これまでウィザードとクルセイダーで遊んだので、別のクラスを選択。モンクと迷いつつ、ネクロマンサーを選んだ。過去のディアブロシリーズにも登場していたクラスなれど使ったことはない。「死人使い」というダークなイメージを敬遠してきたため。
 ウィザード、クルセイダーともGR100へ到達することが出来ず、今回こそはと思っているが、GR60あたりですでに一撃死するようになってきて、ちょっと無理かなという感じ。火力は十分にあるんだけどいかんせん紙装甲すぎる。

 今回のシーズン報酬はラズマセットという従僕のスケルトンたちが強化される装備。死人使いというネクロマンサーのイメージ通りのスキルでもあるため、まずは従僕が強化されるようなビルドで進める。トーメント4あたりを簡単にクリアできるようになったあたりで、他のセット装備イナリウス、悪疫が揃ってきたので別のビルドも試したが、結構厳しい感じ。
 そろそろ火力の上がる有名ビルドを組んでみようとネット検索。ラズマビルドは特異点のルーンを装備したスケルタルメイジを召喚するものが紹介されていた。さっそく試すとこれがかなり強く、トーメント10くらいなら軽く進められるようになった。
 ただしメイジ召喚時、保有エッセンスをすべて消費してしまうので、その再補充が悩みどころ。召喚時のエッセンスが多いほど強いメイジが登場するため。

 そこでキーとなるアイテムが「リーパーの腕甲」。これは体力が回復するライフオーブを取得時、エッセンスも回復してくれるというもの。死体漁りで死体を消費するとライフオーブがたんまり出現するスキルを積んでいるので、同時にエッセンスも回復してくれればかなり役立つはず。
 かくてカダラギャンブルは腕甲一択。集まってはガチャ。ガチャっては集めを繰り返す。ついでに欲しかった宿敵の腕甲なども手に入り、そろそろ出るかなと思いつつガチャを繰り返すが、ずーっと出ない。過去の経験だとディアブロ3のアイテムドロップは永遠に出ないということはなく、とりあえず一度は出るはずなのに。
 そんな経験から、おかしいなと思いつつ延々とカダラギャンブルしてきたのだが、今日思い立って「リーパーの腕甲」について検索すると。

 「リーパーの腕甲」=鍛冶屋で作成

 なんですと!!図面はもうコンプリートしたはず。鍛冶屋のメニューには出てこないぞ。
 どうやら第五章のマルサエルのドロップアイテムらしい。今回ストーリーモードはほとんど遊んでいないので、マルサエルは倒していなかった。
 すぐにアドベンチャーモードからマルサエル撃破。一発ドロップ!念願のリーパーの腕甲が手に入った。
 さっそくこれまでのビルドに組み入れたところ、予想通りライフオーブでぐんぐんエッセンスも回復していく。当然火力増強・・・は、しているのかな?これについてはよく分からない感じ。

2019年12月22日日曜日

スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け

 新たなスターウォーズサーガの完結編。今年度年末映画の大注目である「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を観て来た。
 予めエピソード7、8を復習。そういえばこんな物語だったな。悲壮な結末で終わった前作からどうやって話を作るのかと思ったが、数々の伏線はすべて回収され、大団円を迎えた。
 サブタイトルにある「スカイウォーカーの夜明け」とは。ルークは死んでしまったし、今更レイアの物語でもあるまいしと思ったが、レイの血筋における謎と絡め、ぐっとくるエンディングが用意された。
 レイア姫演じるキャリー・フィッシャーの訃報でどんな展開になるのか心配だったが、まったく違和感なく表現。あとでどんな風にシーンを作ったのか調べてみようと思う。

 それにしてもJJエイブラムスという監督は見せ方が上手い。ラストのルークとレイアがレイを見守るシーンとタトゥイーンの二重太陽では涙ぐんでしまった。最期の戦いにおいて絶望的な大艦隊に諦めかけていたポー。そこへ現れた救援艦隊の登場には思わずガッツポーズ。いいシーンだ。
 前作エピソード8はエイブラムスの手掛けたエピソード7と違う監督だったため、伏線にはほとんど手を触れず、またストーリーも毛色の違った作風と賛否両論であったが、今回再びエイブラムスが指揮をとったことで綺麗にまとまった感じ。
 パルパティーンの復活、暗黒宙域に眠る旧帝国軍の大艦隊など、トリロジーのあとに書かれたスピンオフ小説からネタを拝借。「こう来たか」とマニアなファンも納得できるストーリー。

 ルーカスが作ったどこか牧歌的で神話のようなスターウォーズ世界に比べると、洗練されたCGにより表現方法が豊富となった新三部作はリアリティがあれど深みには欠ける気がしてしまう。ガンダムで言えば「F91」と「0083」の違いというか。
 こんなシーンが観たかったでしょ、というサービス精神は買うけど、スターウォーズってハードSFではないんだがという違和感。
 これについてはエピソード7のような既視感ばかりのファンサービス映像群とならず、新しい映像でストーリーを作ろうとしていて好印象。レンとレイによるセイバー戦やラストにおけるパルパティーン戦は良かった。

 新三部作の総括としては、ファーストオーダーって結局何だったの?とか共和国があっさり滅んだのは何よ?とかあり、要するに肉付けの薄い蛇足的なストーリーだったことは否めない。これは商業的な理由のみで作られた作品だから。
 そんな制約の中で作られた作品なれど期待に応える結末となってくれて良かった。

2019年12月17日火曜日

駿府城、日本平

 年内最後のツーリングに出掛けた。この所天気は良いものの寒い日が続く。峠道は凍結の危険もあるし、何より体が辛いのでツーリングは億劫になりがちだが、頑張って出発することに。
 家を出たのが9時。渋滞の懸念される16時には帰宅したいので、高速を使って現地へ向かう。行き先は静岡県の駿府城。


 駿府城は静岡市のど真ん中に位置する。調べると駐車場が無いようだったが、隣が市役所だったのでバイクを止めることが出来た。ちなみに城内にも駐輪場があり、そちらに止めることも出来たようだ。
 駿府城公園と言うことで、お堀の中は何もない広い公園だった。巽門以下復原された櫓があるものの、場内には取り立てて見所無し。天守台の発掘調査がされていて、その巨大さは感じ取れたが。
 とは言え静岡市の中心部にどーんと構えられたそのお城は先日訪問した江戸城とよく似ているように思えた。交通の要衝にそびえ、軍事より政務が目的となっている点や、多重の堀で侵攻を食い止める思想など。
 人質時代の幼少期、宿願の武田氏追放後、将軍職を隠居しての晩年。都合三度徳川家康の本拠地となった歴史的なお城であることは感じられた。


 せっかく静岡まで来たので他に寄る所はないかと考え、日本平が近かったことを思い出す。調べれば山頂までバイクで30分ほど。日曜日ということや、市の中心部を抜けることもあり、渋滞に巻き込まれるも1時間は掛からず到着。道中の日本平パークウェイは舗装がそれほど良好では無いものの、走りやすいワインディングだった。
 山頂からの景色はまさに絶景。先週訪れた朝霧高原の富士山も素晴らしかったが、この駿河湾から見る富士山も格別。今日も良く晴れていたこともあり、ああ来て良かったと心から思えた。
 惜しむらくはスマホのカメラではその風景を写し取れないこと。広角レンズでは人間の眼に映るような風景が描き出せない。全体を映し出すスナップ写真にしかならないのが残念。


 本当はもっと富士山を大きく感じ取れるんだが。こればっかりは現地に行ってその目で見るしかないのだろうな。
 本日の走行距離237.8km。

CB1300 富士山ツーリング

 久しぶりのツーリング。今日はどこへ行こうかずっと考えていたが、悩んだ末、厳冬となれば行けなくなりそうな富士山へ。
 いつもは富士山方面へ抜けるのに三国峠から山中湖へ出るが、久しぶりに御殿場から富士山スカイラインを走ることにした。そのまま国道137号線、富士五湖周遊という段取り。


 楽をして東名高速で御殿場まで行こうとすれば、入口電光表示板に事故情報。休日の朝っぱらから事故を起こすとか勘弁して欲しい。しかも東名集中工事のため大井松田ー御殿場間は左ルートが通行止めになっているのも渋滞を深刻にさせている様子。
 急遽予定を変更。大井松田インターを素通りし、国道246号線を東へ。富士山を諦め奥多摩から大菩薩峠でも行こうかと秦野方面に向かう。しかしR246を走っていると、何だか知らないが今日はどうしても富士山へ行きたい気持ちに。天気が良くて富士山が綺麗だったからだろうか。
 結局秦野中井インターを経由して再び御殿場方面へ。待ち構えていた東名高速の渋滞は気合ですり抜けることにした。

 御殿場到着。インターチェンジから富士山を正面に見据えて北上。自衛隊基地を過ぎて久しぶりに走る富士山スカイラインはまったく車がいなくてのんびり走れる。CBR400Rに乗っていた頃は何故かイキって走っていたけど、CB1300はのんびり走るのが楽しい。
 富士山スカイラインから国道139号線を北上して朝霧高原到着。雪化粧をまとった晴天の富士が何とも美しい。


 前から冬の富士を撮影したかったが、なかなか機会が取れなかった。休みの日は天気が悪かったり、富士山へ行けなかったりして。やっとこの機会に出会えたが、せっかくなので一眼レフ持ってくるべきだった。スマホのカメラでは眼で見る富士山の魅力をまったく切り取れない。
 この富士山を見れただけで今日のツーリングは大満足。そのまま富士五湖をぐるりと回って帰宅。本日の走行距離246.4km。

2019年12月16日月曜日

江戸城、谷山浩子

 12月7日。谷山浩子のコンサートが江東区文化センターホールで開催された。今年初めてコンサートに出掛けたと思ったら、何ともう三度目。東京で行われるコンサート。せっかくなので東京観光を兼ねて「江戸城」見物。つまり皇居を訪問。

 まったく下調べせず。まあ東京駅を降りて丸の内へ出ればいいのね。傘を忘れたので雨に打たれつつ、いちょう並木を歩いていけば、多くの観光客と警察官の警備。さすが皇居だなと思ったら、本日特別な催しが開催されていた。
 その催しと言うのは「大嘗宮」の一般公開で、皇位継承に伴う祭祀が行われた場所とのこと。伊勢神宮にもあったような豊穣を祈念しての建物らしいが、詳しいことはよくわからないというか、興味があんまりない。雨の中ずらりと並ぶ行列に加わる気にはなれず、楠木正成像のそばにある休憩所でスタンプを押して江戸城(皇居)を後にする。


 思えば東京には三年住んで八年近く通勤していたのに、江戸城に来たことなかったんだな。周辺はいくらでも歩き倒したんだが。

 コンサートの開場は17時。現在13時。とくに暇つぶしをするスポットも思い浮かばず。国立科学博物館へ行こうかと思ったが、特別展の内容が「ミイラ」とのことで興味が沸かず。江戸城から銀座方面へのルートを調べると、日比谷の東宝劇場前にゴジラ像というのを見つけたので訪問。


 何このしょぼさ。もうちょっと、お金掛けられなかったのかね。

 かなりがっかりしながらそのまま銀座をぶらつく。本屋に立ち寄り来年の日記を購入。クリスマス向けの飾り付けがされた百貨店のショーウィンドウを眺める。警察博物館でVFRを眺める。
 まだまだ開場には時間があるので、東西線には乗らず、そのまま永代橋通りを歩いていくことにした。隅田川で一服しつつ、門前中町でもつ鍋屋が多いことが不思議。どうして?


 木場まで歩いて16時。1時間ほど喫茶店でゆっくりして、17時すぎに江東区文化センター到着。17時30分からコンサートが始まる。今回もピアノひとつで曲間のおしゃべりという構成だった。膨大な曲のレパートリーの中から「どうぶつ」をテーマとした楽曲が歌われた。
 三度目のコンサートと言うこともあり慣れてしまったのか。生の谷山浩子にもあまり感動を覚えず。前回のコンサート後のどを痛めた話しをしていて、もう浩子さんも歳なんだなぁなどと感じる。
 高音と美しい調べが特徴的な歌「SEAGULL」を聞き、何度も聞いたCDに比べてどうしても高音の伸びが残念で、厳しいなと思ってしまう。これが生の良さと言う人も多いのだろうけれど。
 結局知っている歌を歌う浩子さんを同年代的に応援する人、何度も何度も通ってファンクラブ同士の集まりを楽しむ人なんかには楽しいのだろうけど、いったい自分は何が良いのだろうか。浩子さんのMCもつまらなくはないけれど、昔のオールナイトニッポンの頃の若い浩子さんとはだいぶ・・・ね。
 そんなことを考えてしまった三度目の谷山浩子コンサートだった。

 1.のらねこ
 2.うさぎ
(谷山浩子を知ったころの歌を二番目に歌ったので感慨深かった)
 3.雲雀
 4.水蜘蛛
(雲雀に続いて「もう一人のアリス」から。懐かしい)
 5.竜
 6.お早うございますの帽子屋さん
(以下、9.までリクエスト)
 7.あかり
 8.たんぽぽ
(別離の歌とずっと思っていたが、追い掛ける歌だと今更知る)
 9.愛をこめて。海
10.花さかニャンコ
(みんなで歌うという趣向に乗れず)
11.ネムルル
12.催眠レインコート
(この曲はやっぱり名曲なんだなと感じた)
13.きつね
14.SEAGULL
(最後にきて残念な気持ちになってしまった)
15.卵
16.NANUK
17.河のほとりに
(高校生時代を思い出してしんみりした)

2019年12月4日水曜日

ポケットモンスター ソード

 Nintendo Switchで発売されたポケモン最新作「ポケットモンスター ソード/シールド」の「ソード」を購入クリアした。
 国内のみならず全世界で流行している「ポケモン」だが、これまで携帯ゲーム機がメインとなっていたので未プレイ。RPGであること。ポケモンを捕まえて育てること。くらいしか内容を知らない。
 遊んだ結果「子供向けのゲームだね」という当たり前の感想。ストーリーや演出など自分がゲームに求めるものはこの作品には存在しない。しなくてもいい。

 ストーリーはあってないようなもの。各地のジムリーダーを倒してバッチを集めるというRPGお約束。そのお題目だけでストーリーを語ることを放棄している。「ブラックナイト」「ソード、シールド」などのエピソードは頭の中に入ってこない。
 一部の街の遺跡で語られるだけで、バッチ集めを優先する主人公には当事者意識がない。なので最期の事件は取って付けた感が出てしまう。
 ローズ委員長が行おうとした未来のためのエネルギー開発というのは、現代で言えば「核融合」や「宇宙開発」のこと。その暴走という事件についてはもっとシリアスに掘り下げることも出来たはず。これが子供向けのゲームだとしても。
 むしろ本来子供向けなれど大人が見てもうなるようなストーリーこそがジュブナイルの名作と呼ばれる作品であり、子供向けだからこの程度で良かろうという製作者の甘えは子供に見透かされる。

 登場ポケモンの数が減ったとか、演出が物足りないといった過去作ファンの意見については分からない。初ポケモンの自分にとっては十分な数のモンスターに思えるし、演出面については携帯ゲームの据え置きゲーム化となれば、とりあえずこんなものだろと感じた。開発発表からリリーズまでの期間も短かったしね。
 とは言え、今後はもっとお金と時間を掛けて、海外AAAコンテンツばりのグラフィックや演出を目指すべきかも。今作だって任天堂の重要コンテンツであるからお金は相当掛けているはずだけど。

 ゲームシステム全体としては、同様のジャンルである「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの方が好みだった。
 今作が初プレイの「ポケモン」とシリーズを全部遊んでいる「ドラクエ」ということで、登場するモンスターに対する思い入れ近親感が違うことが第一。
 二つ目の理由として、特定のモンスターを育てていく「ポケモン」に対し、モンスター同士を掛け合わせてさらに強いモンスターを求めていく「ドラクエモンスターズ」の方が色んなモンスターを試せて楽しかった。
 結局使い続けることで愛着の沸いた初期からのポケモンを最後まで使い続けることになり、モンスターゲットの動機が減ってしまった。時間が掛かるポケモン図鑑のコンプリートなんて最初から狙ってないし。また「ポケモンキャンプ」で信頼感を増したポケモンが戦闘中も愛くるしい仕草を見せてくれるなど、良くも悪くも特定ポケモンを使い続ける原因となった。

 と、自分に向かない要素を書いたが結論。ポケモンを育成させて自分だけのチームを作り、友達やネットで対戦する。いろんな場所に出掛けてポケモンを集め、交換などしながら図鑑をコンプリートする。これがポケモンを楽しむキーワード。上記不満は些細なことなのかな。

2019年12月1日日曜日

ターミネーター:ニューフェイト

 映画の日三本立ての最終回は「ターミネーター:ニューフェイト」。一体何作目よ?しかも何度リブートするんだよ?というシリーズ。若いころヒットした曲を頼りにドサ周りを続ける演歌歌手の様。
 第一作は衝撃的だったしSF映画としても素晴らしかったので「T3」までは映画館に足を運んだものの、別の時間軸という設定がされるようになった「T4」「サラ・コナー・クロニクル」あたりから醒めてしまった。
 今回も映画館に行くつもりはなかったが、映画の日で安く観れるのでピックアップに引っ掛かったという感じ。

 全米で大コケ。前評判は悪い。年取ったリンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーが出演というのも何の冗談か。しかし意外なことに結構面白かった。
 ターミネーターシリーズお約束のストーリー展開、プロットについてはさて置き、金のかかったアクションシーンだなと感じさせる。液体金属やエンドスケルトンのターミネーターも自然に動き、CGの発達が本来想定していた表現を実現している。
 CGと言えばジョン・コナー殺害シーンはすごい。「T2」時代のリンダ・ハミルトンとエドワード・ファーロングが登場。お金と時間さえ掛ければ、違和感なく過去の人物を出演させることができるなんて。予告の流れていたスターウォーズの最終作ではレイア姫もきっちり登場してくれるのだろう。
 岡田斗司夫が言っていたが液体金属のターミネーターというのは秀逸で、ほどよく強くできるし、倒そうと思えばいくらでも倒す術を考えつく。今回もしぶとくて、やっつけてもやっつけてもあっさり復活するあたりはウザくもあるが、最後は結構あっけなく倒してしまう。

 今作を見るにあたり、「T1」から「ジェネシス」まで観直した。割とどの作品も面白かっし、実は本日の三本立てで一番観客が多かったことも付け加えておく。上映時間にもよるのだろうけど。
 結局タイムスリップを題材としたSF物として「ターミネーター」という作品は良い映画ということ。何度も行われたリブートによってストーリーが定まらず、結果ファンが振り回されてしまったことが何より残念。

ドクタースリープ

 映画の日三本立ての第二作品は「ドクタースリープ」。スタンリーキューブリック監督の名作ホラー「シャイニング」の続編。なんで今更シャイニングという気がしたが、数年前にスティーブンキングが小説を発表していたらしい。

 お話として綺麗にまとまっていた「シャイニング」の続きをどうやって作るのかと思っていたら、例のホテルは導入部だけとして新しい別の物語が中心となる。吸血鬼のような化け物が”シャイニング”能力を持つ子供を襲うというストーリー。
 続きものではなくて、同じ世界観を有する別の話しなのね、と思っていたら、結局最後はホテルへと戻って決着をつける・・・のだが、きれいにまとまっている感じはしない。無理やりここを終着点にした感じでしっくりこない。
 前作の名シーンがカットインされるのも、まるでお化け屋敷を探検しているかのようで怖さはない。双子の姉妹も、血のエレベーターも、ハイハイこれねってなもんである。

 捕まえた子供を虐待して、口から洩れる「生気」を糧とする化け物という設定はいいし、キング原作ということもありリアリティも感じられる。しかしあっさりライフルで殺されてしまうのは肩透かし。
 特にわざわざ1エピソードを使って語られた15歳の少女の化け物も、こんなもんか程度の見せ場で終わる。化け物の首長であるローズ以外の見せ場が無さすぎる。
 わざわざ語ったエピソードと言えば、ダニーが「ドクタースリープ」と呼ばれるようになるストーリーも、その伏線が使用されることもなく無意味に思える。

 キングのホラーにしては後味の悪い結末になることもなく、これはこれでよくまとまっているのだろうが、名作の続編に相応しいのかは微妙だし、何のために作ったのかよく分からない気がする。
 キューブリックの映画版に対し不満を感じ、原作者としてはホテルの悲劇の原因は悪霊たちにあったということを改めて訴えたかったのか。150分という長時間の映画にしては主題がまとまっておらず、面白かったとは思えず。

 翻ってローズとアブラの対決シーンは良く、長生きで頭も良いローズに対して何の知識もないアブラが才能だけで撃退するあたりも面白い。ビジョンを元にダニーが野球少年の死体を掘り起こすエピソードもホラー感が素晴らしい。こうした演出と物語に関してはさすがスティーブン・キング原作。続編だからとホテルに拘らなければ良かったのに。
 主演がユアン・マクレガーだからというわけではないが、ルークやアナキンを指導するオビワンのような役回りとし、いっそアブラとローズの物語にしてしまった方がすっきりしていて良かったのではないか。

ゾンビランド:ダブルタップ

 本日は12月1日。映画の日。ロードショーが一本一千円で鑑賞できるというお得な日。昔に比べてモーニングやレイトショーなど普段から割引も多いが、時間を問わず安く鑑賞できるのは嬉しい。
 しかも今年の映画の日は日曜日ということで、朝から晩までお得に見ることが出来る。
 そこで公開中の映画三本をピックアップした。

 朝一で観たのはゾンビランドの続編「ゾンビランド:ダブルタップ」。
 オープニングではスローモーションを駆使した精細な描写でゾンビが駆逐されていく様が描かれるが、ゾンビ映画の流行りは過ぎたという気がした。ゾンビに対する怖さはなく、派手に、より派手に退治することしか考えられていない。
 
 冒頭で「あれから10年の月日がたち」というセリフ。もうそんなに経つのか。
 タラハシー、コロンバス始めとするキャストはすべて同じ役者が演じているので、当然10年の歳をとっている。男性陣はそれほど変わらないが女性陣には残酷。オスカー女優となったエマストーン演じるウィチタに貫録がついたのはまだ許せるが、可愛かったリトルロックは巨乳で少しぽっちゃり気味に。

 前作に比べてゾンビへの対処法は薄らぎ、変わって登場人物が増えたことによる人との関わり合いが増えた。相変わらずクスリと笑ってしまうネタが多くて楽しい。特に主人公コンビとそっくりのコンビが登場して掛け合いをするあたりが秀逸。

 最期はヒッピーの作った楽園が舞台となるが、逃げ込んだ先にこうした文化を構築するという点にアメリカの懐の広さを感じた。同じような映画を日本で作っても、逃げた先のコミュニティはすべて同じようなものになる気がする。