2022年5月22日日曜日

古いスマホのカーナビ運用

 CB1300を購入したのとほぼ同時期にパナソニックのポータブルナビ「ゴリラ」を購入。現在までバイクナビとして利用してきた。
 購入したのは2017年度モデルだったので、内臓されている地図は2016年のもの。つまり5年ほど前の地図なので遠出した先で道が違うということが増えてきた。特に昨年のオリンピックに向けて急ピッチで整備をしたと思しき、新名神や三陸道などの高速道路自動車網で顕著。
 当たり前ながら渋滞情報を検索することも出来ないので、回避を想定したナビゲーションも出来ない。

 また、Bluetoothに対応していないのも大きく不満。そのため運用開始時よりトランスミッターにて対応してきたが、このトランスミッターが使いにくい。
 暗くて見にくいLEDによる状態把握しか出来ず、液晶ディスプレイなどがない。動作状況が把握し難く、接続に手間が掛かってしまう。
 なので一度ヘッドホンとの接続を確立したら触りたくないのだが、宿泊を伴うツーリングの際や、スマホの音楽などを聴きたい場合など、どうしても接続が外れてしまうこともあり、その度不便だなと感じていた。

 これまで漠然と不安を抱えつつそのままにして来たが、先日買ったFITのナビはさらに古くてまったく使い物にならないことが判明。
 丁度良い機会なので「ゴリラ」は地図を更新した上でFITで使用。車内であればBluetooth接続の必要はない。
 CB1300は古いスマホをナビ専用に再利用して対応してみる。

 本日、試験運用。結論から言えば、使い勝手はかなり悪い。

 ・ホルダーの固定器具とスマホのボタン類が干渉
 ・縦画面での運用時、手元が邪魔
 ・ナビをしていない時、スマホの電源が勝手に落ちる
 ・反応が鈍い

 試した結果、上記の不具合が出た。対応策として

 ・固定器具との干渉 → 挟み込み位置をずらす
 ・縦画面は邪魔 → 横画面で運用できるよう「回転制御」というアプリを導入
 ・電源が落ちる → 「画面消女」+「開発者向けサービス(充電時は電源が切れない)」
 ・反応が鈍い → 古いスマホの再活用なので仕方なし

 とりあえず本日の運用では「ゴリラ」より使いやすいと思えた点はなし。オフライン運用だったので渋滞回避も体感できず。残念。ただしアプリを足せば無料で問題を修正できるというのに可能性を感じた。

2022年5月14日土曜日

ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

  先日「シン・ウルトラマン」を観る際、上映スケジュールを調べている時に知った映画。監督があのサム・ライミということで興味をもった。レイトショーをPREMIREスクリーンで上映するというのがお得だったので、一連のマーベル作品はほとんど知らないが観に行くことにした。
 詳しいことはよくわからないが「ドクターストレンジ」 というのは魔法使いで、これはパート2にあたる作品みたい。

 

 全編、CGによる魔法の表現はお見事で、もはや表現できない映像はない。
 魔女の一撃でバースを吹き飛ばされるドクターとアメリカ。ぐるぐると回転しながらバースを渡っていくシーンは、現実と似た世界だけでなく、モノクロームの世界、インクで出来たような世界、キューブで出来たような世界など、まるでアートの世界に迷い込んだよう。それが不自然さもなく変幻していくのは今作の目玉シーンなのだろう。

 他にもこの世界とは少し異なったアヴェンジャーズの登場など、マーブルファンには嬉しい演出もあるようだが、残念ながら自分には元ネタが良く分からなかった。。

 最期自らの分身を用意するのに、冒頭で死んだ別世界の自分を利用するという伏線もよく出来ていたし、魔女の哀しい結末も良かった。脚本、演出とも素晴らしく、サム・ライミ風演出もばっちり表現されている秀作。 

 なお盟友ブルース・キャンベルも出演。


シン・ウルトラマン

 本日、関東地方は雨。よって仕事もお休みとなった。天気の悪い平日、何をしようかと思ったが、ちょうど期待の映画「シン・ウルトラマン」の公開日。初回上映を観れて丁度良かった。

 
 
 「シン・ゴジラ」はストーリーこそ「ゴジラ(1984)」のアップデートだったが、演出の部分で新鮮さを感じ、またゴジラの大暴れも黙示録的で楽しめた。そこで今回の「シン・ウルトラマン」もどんな演出があるのか楽しみだった。

 鑑賞後の素直な感想としては、旧作を駆け足でまとめたという映画。ネタバレ禁止と謡うほど、バラされて困るようなネタはない。
 一言で言えば、昭和の時代に作られた子供向けの部分を、現代風大人向けにアップデート。ただしファン専用といいう感じ。要するに「科特隊」を「禍特対」と言い換えて楽しむようなレベル。
 
 シン・ゴジラと比べてアクションシーンが多くて楽しいが、上映時間に対してエピソードを詰め込み過ぎた。ドラマパートにしわ寄せが来て中身がスカスカ。キャラの立った登場人物が出て来ない。またいろいろ説明不足だったり、消化不良な所があって、ウルトラマンが人間に入れ込む理由がご都合主義になってしまっている。
 
 今作のウルトラマンは成田亨の初期デザインを参考にカラータイマーを外した。これは光の巨人として神のごとき存在にするためかと思ったが、結局旧作と同様の都合のいい正義の味方で終わったのは残念。
 せっかくなのだがら、もっと新しい切り口のウルトラマン像を見てみたかった。

2022年5月9日月曜日

2022GW FITでおまけドライブ

 ゴールデンウィークツーリングのおまけ。
 仙台出張でしばらく乗ってなかったFITの調子を見ながら、近郊ドライブしてきた。

 

4/30 伊豆スカイライン~西伊豆スカイライン

 一時期、無料で走れる西伊豆スカイラインにはまったものだが、ここ最近行ってない。ならばとFITで出掛けた。バイクで走る解放感はないが、やっぱり四輪の安定感はすばらしく、普通に走っても速く走れるというのは反則だななんて感じた。
 天気も良く、伊豆スカイラインからの眺めは最高。


5/7 八ヶ岳~ビーナスライン

 CB1300はしばらくお腹一杯。なのでFITでゴールデンウィーク最後の週末を締めくくる。一泊二日で出掛けようかなんて画策するも、今月はお金を使い過ぎているので自重する。

 三国峠経由で富士山方面へ。雲が多くて富士山が見えないのが残念。くねくね道できつめの登坂道だが非力と思われたFITは思っていた以上によく走る。バイクというのはかったるい乗り物なんだなと再認識してしまう。こりゃ降りる人が多くてバイク人口が減るわけだ。

  車で大菩薩ラインを走るとどんな感じだろうと、まずはいつもの甲州市デイリーヤマザキを目指す。大菩薩は最近走ったばかりなので雁坂から秩父もありか?しかし雁坂トンネルは嫌だなぁなんて行き先を逡巡していると、御坂トンネルでまさかの大渋滞。事故?連休中なのに工事?
 なんてことはないただの自然渋滞。おそらくトンネル抜けてすぐの急カーブと、降りた先にあるヘアピンが原因なのだろう。

 どうしようか悩んだ結果、八ヶ岳があまりにも綺麗だったので、清里~八ヶ岳高原線を目指すことにした。中央道に乗って須玉ICまでショートカット。清里ラインを走る。ゴールデンウィークだがそれほど交通量は多くなく、走りやすかった。
 道の駅「みなみ清里」に停まる予定だったがスルー。通り過ぎると渓谷に鯉のぼりの集団。ああ、降りれば良かったなと少し後悔。

 清里駅をすぎて八ヶ岳高原線へ。最初の休憩所で一服。 晴れ渡る空の下、少しだけ雪を残した八ヶ岳が、荒々しくそびえ立つ。やっぱりこっちに来て正解だったな。

 あとはのんびり走る。メルヘン街道から碓氷峠方面へ出ることも考えたが、帰りの渋滞に巻き込まれるのが怖いので自重。代わりにビーナスラインから霧ケ峰へ向かうことにした。
 白樺湖~大門を抜けてビーナスラインへ。今年も来てしまった。バイクと違ってのんびり走るのが気持ち良い。霧ケ峰まで走って、帰りは七里岩ラインで韮山まで。甲府のあたりは高速を使ってショートカット。再び御坂みちで帰路につく。

 久しぶりに来たけどやっぱり山梨、長野もイイ!でも道が入り組んでいてどうもわかりにくいのが玉に瑕。今度自作のツーリングマップを作ろうかななんて思ってしまった。

2022GW 兵庫ー岡山 三日目

三日目

 GWツーリング最終日。本日Uターンラッシュとのことだが。

08:15 出発
09:00 鬼ノ城
 当初の予定では備中松山城を訪問した後、鬼ノ城へ立ち寄り、岡山(or 倉敷)で宿泊予定だったが、スケジュールを立てたところどうしても鬼ノ城へ立ち寄る時間が取れない。実際昨日走ったところ松山城を出たのが17時だったので、仮に鬼ノ城へ行ったところでスタンプは押せなかった。
 画して本日逆モーションなれど、倉敷から再度北上し、鬼ノ城を訪問することとなった。

 倉敷から鬼ノ城へは20km弱とほど近い。城は小高い山の頂にあり、ふもとには砂川公園という公営のキャンプもできる公園があるようだった。案内施設であるビジターセンターまではすれ違い困難な山道を抜けて行く。思ったより対向車があって、さすがゴールデンウィーク。
 ビジターセンターの駐車場には警備員が三名も配置されていた。無料の駐車場、見学料も無料だというのに、どこからお金が出てるのか不思議。昨日の松山城はバス料金だけでなく入館料まで徴収していたのに比べると破格。

 鬼ノ城は何かよくわからないお城だ。長篠城同様、何故100名城に選択されたのか疑問。お城が有名なのではなく、その土地にまつわる史実から採用された感がある。
 この城が採用される根拠となる史実は、名前から分かる通り「桃太郎伝説」だ。岡山だしね。観光の目玉として丁度良いわけで、だからこそ無料の公共施設なれど警備員の人件費も捻出されるというわけだ。
 昔、この辺りは海だったそうで、鬼ノ城=鬼ヶ島ということらしい。吉備津彦が温羅という大男を退治し、これが桃太郎のモデルとなったという。なるほど、なんて納得してしまうが調べれば「桃太郎=岡山」ではなく、他にも「おらが郷こそが桃太郎の故郷だ」という言い伝えは各地にある。
 だからというわけではなかろうが、大和朝廷が白村江の戦に敗れた後、大陸からの攻撃を恐れて作られた山城(砦)として案内されている。史実には記載されていないとのこと。発掘調査などの研究は1990年代からと案外最近のことだ。

 ビジターセンターから整備された山道を通ってしばらく行くと西門へと辿り着く。門柱の基礎や石敷きなどが発掘されたそうで、当時の建築物を参考にした復元門が建っている。戦国期のお城とはかなり様相が違って面白い。

 次は鷲羽山スカイラインへ。再び倉敷市街地へと戻る。倉敷はこれだけ立派な街なのに踏切りがあるため街は分断され、渋滞が酷い。立体交差かカルバートでも作ればいいのにと思ったら、普通にカルバートによる交差がされていた。何でゴリラナビはこの道を案内しないのだろう。

 県道428号線を進み、国道430号線にぶつかったところで左折。しばらくして右折。鷲羽山スカイラインに到着する。緩いカーブの続くワインディングで走りやすい・・・のだが何故か過疎っている。時間的なものか?と思ったら「児島署取締り区域」という標識。さらにロードスターがすれ違いざまにパッシングしてきた。注意せよということ?
 スピードを落として身構えつつ走行。しかしそれらしい姿は見えない。ちょっと油断して腰を入れてコーナーを抜けるなんてやっていた所でお巡り登場。ハイ止まってー。あっ!やっちまった!!
 制限速度40km/hの所、62km/hでの走行で22km/hオーバー。

 もう油断、慢心としか言えない。あれだけ注意するような警告があったのに、スピードを落とし切れてなかったのは自分の怠慢でしかない。もちろん普通であれば80km/hくらいで駆け抜けられる道を60km/h程度で流していたので自分的にはスピードを落としていたつもり。
 でもお巡りからすれば、20km/hオーバーとなれば完全にアウト。せめて50km/h台前半とかならとも思うが。もちろんその場では納得いかないし、スピードを落としていたつもりだったから頭に来たがあとの祭り。
 もちろん注意喚起したいなら隠れて捕まえずに姿を晒せよ!とか言いたくもあるが、まあ負け犬の遠吠えにすぎないことは、冷静になった今ならよくわかる。これでゴールド免許もパァーである。青と金を毎回繰り返しているなぁ。

 今となっては納得して諦めているが、その場ではイライラマックス。せっかくの楽しかった旅が台無しにされた感ハンパなかった。

11:15 瀬戸大橋

 瀬戸大橋のたもとに到着。本州と四国の間に架かる橋はどれも趣が違うな。瀬戸大橋は一番いかついような気がする。

11:30 鷲羽山(わしゅうざん)展望台
 憤懣やるかたない気持ちを抑えようと努める。なかなか難しいけどね。だまし討ちにあったような気分だから。
 ただ今回は標識といい、ロードスターからのバッシングといい、避けられたと思うと無念でしかない・・・。なんて思いながら遠く四国に掛かる大橋を眺める。
 駐車場ではロードスターのクラブミーティングが行われていた。注意を呼び掛けてくれたのは、これの参加者だったのかな。

12:50 金甲山
 鷲羽山スカイラインから国道430号線を海岸線沿いに走る。この辺りはツーリングマップルではお薦めルートになっておらず、どんなものかと思ったら、信号だらけで走りにくい道だった。少し走るとすぐ赤信号で走る気を無くする。

 いい加減うんざりしたあたりで玉野市到着。多くの車は国道30号線から岡山方面へ向かい、やっと普通に走れるようになった。そのまま海岸線をぐるりと走る予定だったがその気になれず、すぐに金甲山へ向かうルートへ。
 それほど楽しいとも思えない見通しの悪いワインディングを進んで金甲山到着。

 到着した先は瀬戸内の島々や四国が見張らせて、なかなかの眺望だった。

13:30 岡山ブルーライン、はりまシーサイドロード

 いよいよ今回ツーリングの最終目的である岡山ブルーライン(県道397号線)と、はりまシーサイドロード(国道250号線)へ。

 どちらも名前の通り海岸線沿いを走る道かと思えばさにあらず。 とくに岡山ブルーラインの方はまさかのバイパス。無料でこんな道を走れるのは嬉しいが、ツーリングとはちょっと違うなあ。 

  はりまシーサイドロードも名前に反して海沿いは一部のみ。わが神奈川県が誇る国道134号線~西湘バイパス~135号線というシーサイドロードは全国有数の爽快ロードなんだなぁと改めて実感する次第。しかも途中渋滞にもはまってしまい猶更印象が悪くなってしまった。
 鷲羽山でのネズミ捕りとも合わせて、今日はついてないなという感じ。

15:30 道の駅みつ
 お土産を買ってなかったので購入。これというものが見つからない。よくわからない播磨たぬきの饅頭を購入。昨日買った松山城のゆべしとセットでまあこんなもんか。

16:30 姫路
 そうこうする内に姫路到着。当初の予定は健康ランドか快活倶楽部で時間をつぶして、夜中に帰るというもの。しかし何か消化不良気味。思い切って明石大橋、神戸まで出ようかなんて気にもなるが、この先の道はただの幹線道路なので楽しいとは思えず。

  一旦停車して給油がてら道路情報を見れば、今日はUターンラッシュ日という割に、どこも渋滞が発生していない。スムーズに進めるのであれば、19時くらいまでの陽があるうちに走れるところまで走りたい気がしてきた。安いとは言え、深夜走るのは疲れる。最後の大井松田ICを出るときに0時を回っていればいいわけだし。
 そうと決まれば話は早い。とっとと姫路を脱出することに。

 ここまでの走行距離214km。

 山陽道を東上。順調順調と思いきや、 三木小野IC越えた電光表示板に事故渋滞の文字が。姫路で見た情報にはなかったので読み取ることが出来ず。すぐの三木SAに立ち寄る。
 調べるが三木JCTの手前に事故マークがついているものの渋滞情報は出ていない。まぁ気のせいかとSAを出てすぐに渋滞発生。やっぱり渋滞してんじゃん!!

  渋滞3km程度となっているので付き合いきれず。すり抜けで先を急ぐ。しかし神戸北IC手前で事故情報確認。元々神戸JCTから中国道方面は事故渋滞が発生していたが、新名神方面は事故が起きていなかった。しかし宝塚SA付近で事故マーク、ついで通過時間不明の重体が発生してしまっていた。要するに起きたばかりの事故ということ。これでルートが閉ざされた。明るいうちに行けるところまで行こうなんて夢のまた夢だったわけだ。
 それにしても連休の最終日、帰る頃になると必ず事故が発生するのはどういうこと!まわりの迷惑を考えて運転して欲しい。

17:50 神戸北IC
 仕方ないのでいったん高速を降りる。神戸北そばに快活倶楽部があるようなので、時間をつぶして渋滞解消してから帰ることにする。

22:50 再出発
 ほぼ渋滞解消。
 ちなみにその後、名神の草津JCT付近、新名神土山SA付近、伊勢湾岸の長島PA付近、東名の御殿場~大和あたりで事故ならびに渋滞発生。いつもの箇所だ。
 なお土山の渋滞だけは解消していない。まあ時刻的にそこへ行くまでに解消するだろうと楽観的に考える。

 高速に乗ったら寒すぎ。西宮名塩SAで雨でもないのにカッパを着込む。マジでイージス必須だったな。予報最低気温が10度台前半といことは、バイクでの体感気温は10度を下回るわけで、10度を切ると普通に防寒着が必要ということ。

00:50 鈴鹿PA
 懸念の土山SA付近渋滞解消せず。工事渋滞となっているが、きっちり二車線は確保されているので、要するにSAとの分流・合流が原因の自然渋滞という訳だ。下手糞運転手が多すぎ。
 最初は律義に渋滞の列に並んでいたが、かなり疲労困憊しており低速走行がうまく出来ない。そればかりか停止時足を出して踏ん張ってられない感じ。もう緊急避難的にすり抜けを使うしかなかった。
 なんとか渋滞を抜け出し、新名神の鈴鹿PAで倒れ込むようにピットストップ。

03:10 浜松SA
 給油。途中伊勢湾岸道路の名港ICあたりが怖かった。橋の高さを感じてしまった。いつもなら平気なことが、疲れていると怖くなってくる。
 同様に新東名を走っていると疲れて落車しないか、なんてどうでもいいことが気になり始める。集中力を欠き始めている。やっぱり一日中走るのは危ない。深夜割引に期待するのは危険。

06:00 帰宅
 なんとか帰着。休憩挟みながら、ほぼ一日乗りっぱなしなのだから疲れるわけだ。
 本日の走行距離737.3km。内、姫路からが503.3km。
 ゴールデンウィーク全体の走行距離1,642.4km。

 100名城スタンプ、中国地方制覇!

2022年5月8日日曜日

2022GW 兵庫ー岡山 二日目

 二日目

 セレクトイン津山で朝食バイキングを食べ、ごろごろしていたら予定時刻より出発が遅れてしまった。今日も割ときつめのスケジュールなのだが。

09:00 津山城
 城下にある観光センターにバイクを停めお城へ。城内へ入るには有料の入口を通らねばならず、早目に来ても中へは入れなかったようだ。女子高生がチケット売り場で手伝いをしており、何かと思えば津山牛のイベントと、地元高校の吹奏楽部による演奏が行われるようだった。

 津山城は石垣しか残っていないが、残された写真によれば勇壮な城構えだったようだ。確かに幾層も連なる立派で高い石垣で縄張りが構築され、多くの櫓を越えていかなければ城内に辿り着けないという難攻不落のお城だった。
 そうは言っても時間もないし、ささっとスタンプだけ押して帰ろうと思ったが、結局本丸まで行かざるを得ず、しかもスタンプを押すには靴を脱いで備中櫓に入らなければならないというのは苦痛以外の何ものでもない。たかが再建櫓に何を有難がれと言うのか。

10:40 神庭(かんば)の滝
 津山城では思いの外時間を取ってしまった。国道181号線を走って神庭の滝を目指す。道中「旭川」の辺りはとても気持ち良くてバイクツーリング最高!という気分になる。時間を巻くため、神庭の滝を見送ろうかとも思ったが、大きめの看板で「神庭の滝」という案内が出てきたのでやっぱり行こうとなった。

 神庭の滝は中国地方で一番大きな滝とのこと。そうは言ってもさびれるだろうと思いきや、駐車場には複数名のガードマンもしっかりいて案内。きちんとしていた。
 駐車場から滝までは10分程度歩かねばならない。この辺りになるともう開き直っていて、のんびりじっくり楽しもうという感じ。滝のそばに猿が出るようだが、今日はいないようだ。

 滝への道中、石灰岩がむき出しとなった荒々しい沢の感じが秘境じみていて良い。苔むした岩を幾筋もの水が滴っているのを「玉垂の滝」なんて称していて、これが滝かよ!なんてツッコみつつ、滝の定義とは何ぞやと考え込んでしまった。

 神庭の滝へ到着。落差のある大きな滝ながら、華厳の滝や那智の滝のような雄大な感じはない。幾つかの石壁を打ちながら流れ落ちていることと、滝壺が見えないからか。
 それでも何も知らずに森の中の沢を歩いて行って、その先にこんな滝を見つけたら神秘的だったろうな。

12:00 蒜山(ひるぜん)高原
 国道313号線を北上。蒜山を目指す。蒜山は昨秋の出雲ツーリング時、大山から赤穂へと高速ドライブしている時に見掛けた山だった。大山同様ツーリングのメッカ。いつか来ようと思っていたが、まさかこんな早く来ることになるとは。
 国道313号線から482号線へ入れば風景は一変。雄大な景色の広がる蒜山高原に到着。蒜山高原線から蒜山大山スカイラインへと走り抜け、鬼女台(きめんだい)展望休憩所へ。

 道中はバイク旅の楽しさを満喫。自然との一体感。オートバイとの一体感。
 自然との一体感。暑さも寒さも、雨も風もすべてをリアルに体感する。自然を体で感じる。夜の闇の深さや、森の空気の濃さ、晴天と海の解放感。
 オートバイとの一体感。体全体を使わなければ走れない。余計なことを考えている暇はない。何かあれば事故に、事故になれば体へ直接ダメージを受けるリスク。だからこそ集中して乗車する。集中しているから楽しい。
 多くのオートバイ仲間とすれ違う。展望台を後にするとき誓う。また来るよ!

14:30 井倉狭
 国道180号線を南下して最後の目的地、備中松山城を目指す。その道中にあるのが井倉狭・・・なのだが、特に止まることなく素通りすることに。
 萩の秋吉台同様のカルスト台地。それっぽい石灰岩の壁面が見えたので停まろうかと思いつつ、結局スルーしてしまった。ナビの案内ではもう少し先と出ていた為。
 どうやら井倉狭というのは高梁川流域の滝や洞窟郡を総称した景勝地の名前で、自分の思い描いていたものは「井倉の滝」というやつだったようだ。
 まあ時間もなかったし。仕方ないかな。

15:00 備中松山城
 現存天守にして唯一の山城「備中松山城」到着。日本三大山城の一つでもある。山陰と山陽の境に当たる高梁の地を守るための城。

 国道180号線から狭い路地を進んでいくとガードマンが。案内に従って進めばシャトルバスの発着場へと到着する。どうやら休日は狭い路地での出会い頭事故などを防ぐために、迂回路の設定を行っている模様。
 シャトルバスは15分間隔で運営され、特に待つこともなく乗ることが出来た。バスはかなり狭い道を登って行く。窓越しに外の風景を見れば、断崖絶壁だがガードレールもない急カーブを結構な速度で走り抜ける感じで、何かあれば真っ逆さまだなと玉ヒュン。5分ほどで上の駐車場へ到着する。ここからは歩き。

 割ときつめの坂と石段を登って行くので一苦労。踵のないライディングブーツでのお城巡りはこういう時きつい。すぐに汗が噴き出してきて防寒トレーナーも脱いで来ればよかったと後悔。ショルダーバッグの中にタオルが入っていたのは救いだった。
 山道を30分弱歩くといきなり石垣が出現。あとは何でこんな山の中にこれほどの石垣があるんだとびっくりするばかり。

 山城の石垣と言えば群馬の金山城を思い出させる。日本三大山城とはここと岩村城、高取城のことで、確かにその二城も石垣は凄かったが印象に薄い。きっと山道を苦労して登って来た末に見る石垣だからインパクトが違うのだろう。
 この城も昨日訪問した竹田城同様「天空の城」と呼ばれている。霧に包まれた中、山頂に浮かぶお城が天空城を思わせるからだそうだ。ほかにも日本のマチュピチュとかいう呼び名があるそうだが、まあとってつけたような感じで好みじゃないな。
 石を切り出して積んでいった石垣だけでなく、天然の岩肌をそのまま利用したような箇所もあり興味深い。荒々しさと共にさらなる堅牢さを感じさせる。

 立派な石垣はNHK大河「真田丸」のオープニングにも使用されたそう。ほかにも土塀なども一部現存で残っており興味深い。見て回ったがどれが当時のものなのか良くわからなかった。
 天守は割と小ぶり。確かにこれなら廃城令後も壊されずに放置されたというのもわかる。


 本丸には猫が。現在の城主である「さんじゅーろー」とのこと。 

18:00 倉敷
 予想通り松山城見学はかなり時間を費やすことになり、17時頃現地出発。1時間ほどで宿泊地の倉敷到着。何故か倉敷で神奈川県横浜名物の家系ラーメンを食す。うまし。

 そういえば昨日から、道中「隼」とすれ違うこと多し。 メガスポの得意とするコースでもなかろうにと思ったら、あの「隼」駅って鳥取県にあって割と近いのね。もしかしたらイベントでもあったのかもね。

 本日の走行距離233.2km。


 

2022GW 兵庫ー岡山 一日目

一日目

 本来予定であった神戸をキャンセル。京都から篠山へ。

07:30 出発
 京都市街を少し走って国道372号線へ。京都市街はマナーの悪い運転をするスクーターが多いな。地元で言えば国道134号線と似ている。すり抜け上等で早く目的地に行きたいという輩がバイクを選択しているのだろう。
 R372はゆったり走れるいい道で、すれ違うバイクも多かった。ツーリング向き。

09:30 篠山城
 一つ目の訪問地。篠山城到着。大阪包囲網の一環として徳川家康による天下普請にて作られた。縄張りをしたのが藤堂高虎という伊賀上野城と似たお城。
 ほぼ正方形をしたお堀が特徴の平山城。丘の上に建つというがほぼ平城という印象。天守閣がないというのも平たい感じにつながっているのかな。
 虎口は複雑でいざという時の堅牢さはさすが築城名人藤堂高虎の縄張り。

  篠山城を後にし、篠山川沿いに西へ進む。道中、恐竜の化石発掘現場などの看板が。言われてみれば「丹波竜」という竜脚類の話を聞いたことがある。福井の恐竜博物館並みとはいかないまでも、神流町の施設程度の恐竜博物館でもあれば立ち寄ったのだが。

 篠山川から分かれて国道427号線を北上。しばらくして酷道という噂の国道429号線へ。山と山の合間を進んで深い森へと分け入る街道は、まるで魔境へ入って行くかのような雰囲気。大丈夫なのかと思いつつ進んでいけば「大型車通行困難」「ノーマルタイヤ通行不能」などの看板。年末年始の三段峡を思い出してビビる。
 走ってみれば国道152号線やヤビツ峠のようなすれ違い困難な道が少し続く程度で、いわゆる「これが国道?」という感じはあるが、バイクなら特に問題なく走れる道ではあった。

 青垣峠を越えて車線が広がる。すぐに国道から分かれて黒川ダム方面へ。

12:00 黒川ダム
 黒川ダムへの道中、異様なたたずまいの石壁が表れて驚く。まるで「進撃の巨人」に出てくるようなそそりたつ壁のように見えるからだ。ダムと言えばコンクリート打ちっ放しの無機質なイメージがあるが、黒川ダムのそれはまるで何者かを封じ込めるかのような佇まいだ。

 ダム到着と同時にパラリと雨。すぐに止んだが雨雲のような雲が広がっていて不穏。予報では晴れとなっているが、この辺りだけレーダーにも映らないような低い雨雲が溜まってきているのだろう。山地だから仕方ないな。
 ダムの周遊道路は通行止めとなっているよう。ナビによると竹田城へは国道429号へ戻るルートが提示される。周遊道の途中で青倉神社をかすめて県道に行く道があるようなのだがと思い進んで行けば、怪しげな林道を発見。どうやら神社方面への道のようだ。不安を抱えつつこちらを進んでみる。
 ゴリラナビは表示されたり消えたりを繰り返す道で不安が募る。しかし全面舗装されていて、国道429号線よりよっぽど手入れされている感じ。勾配とカーブの曲率はキツイものの、まあよくある林道だった。一ヵ所だけ間違えるとやばそうな分岐路があったものの予定通り県道へ到着することができた。

12:55 竹田城
 県道に出て竹田城方面を目指す。ここしばらく寂しい山道を走ってきたので、開けた里山の風景に落ち着く。JR竹田駅が近くなってきて、あっちが竹田城方面だなと山頂方面を見れば、なんとお城のような建造物が。驚いてバイクを止めてよく見ればやっぱり竹田城だった。まさかふもとからお城の石垣が見えるとは思ってもみなかった。立派なお城だったのだろう。

 竹田城址を散策するには駅裏から1時間弱の登山をするか、裏に回ってシャトルバスを利用し、最寄りの駐車場から30分ほど上がるかする必要があるという。
 京都で一休みしたとはいえ、昨晩からの疲れもあり、またこの先津山まで130kmほど走らねばならない。昨日の大雨が残る山道をライディングブーツで登るのもつらい。ということで、竹田駅そばにある情報館でスタンプだけ押し、竹田城登城はあきらめた。

14:30 道の駅「みなみ波賀」
15:30 宮本武蔵駅
 あとは津山まで120kmの道のりをひたすら走るだけ。竹田城を後にしてすぐの神子畑あたりで雨に打たれる。黒川ダムのときと違い結構な降り。しかし峠を越えれば雲が切れているようなので、カッパは着ずにそのまま走ることにした。
 案の定、道の駅「みなみ波賀」に着く頃にはやんでいた。

 道の駅で休憩後、名前に興味を惹かれて「宮本武蔵」駅に立ち寄った。そこへの道中「志引峠」あたりは「青垣峠」と並ぶ酷道ポイントだった。崖側にガードレールがないのはよく考えれば怖いな、なんて思いつつ走る。
 「宮本武蔵」駅のある美作市は宮本武蔵の郷ということでのぼり旗が立ちめぐらされているが、かといってこれという観光ポイントがないのが残念。資料館があるようだったが、閉館となっていた。もっとPRのしようがありそうに思えるが。 

16:15 津山到着
 そうこうして無事、津山へ到着。本来の予定では19時着というきついスケジュールだったが、いろいろあってかなり早い到着となった。まあ眠気もあるし丁度良かった。
 本日の走行距離270.7km



2022GW 兵庫ー岡山

  毎年恒例のゴールデンウィークツーリング。昨秋の鳥取、島根、正月の広島、山口に引き続き、今回は岡山方面へ。中国地方の100100名城スタンプを制覇することに。加えて隣県である兵庫県のお城も訪問する。
 中国地方へは何度も訪問しているが、近年コロナ禍や正月休みによりスタンプの押せないお城が多く、なかなか効率よく回ることが出来なかった。走ればかなり遠い地方にも関わらず何度も来る羽目になってしまったが、今回で終了。


0日目(移動日)

20:00 出発
 雨の為出発を後らせる。本来は17:00頃出発して神戸へ行くつもりだったが、出発を後らせたことで神戸での予定(六甲山)はキャンセル。

22:00 浜松SA
 最初の休憩。天気予報アプリやレーダーによれば雨は上がる予定だったが、山間部を走る新東名では当然のように降られる。結構寒い。レインコートではなくイージスにすればよかったと後悔。

00:15 御在所SA
 給油。土山まで引っ張れる感じだったが、まあここまで走れば半分越えてるし良いか。

01:30 京都南
 予定より早めに京都着。快活倶楽部 京都南インター店到着。駐車場にはツーリングと思われるバイクが数台停まっている。自分と同様、安い宿屋として快活倶楽部を利用しているのだろう。残り一つの鍵付き個室を利用できた。しかしなかなか寝つけなかった。
 ここまでの走行距離401km。

谷山浩子 50周年記念コンサート

 「ぴあ」から4月29日に谷山浩子のコンサートが開催されるという通知が来た。
 昨年末、コロナ禍により中止続きだったコンサートが久しぶりに開催された時は、席代も高いし喉の調子などを考えればCDで聞いた方がいいしとチケットを取らなかったが、今回は50周年記念コンサートとのこと。そんな節目のコンサートであれば行かぬわけにならず。チケット購入希望を出せば見事抽選に当たった。
 実は同日にこちらも久方ぶりで開催される「BIKE!BIKE!BIKE!」へも行きたかったのだが、重要度で浩子さんの勝ち。

 チケットを取ったあと仙台出張もあってしばらく忘れていたが、戻って来てすぐの開催。会場は有楽町の国際フォーラムとメジャー所。座席は何と三階席。遠い所が当たってしまって残念がると同時に結構広い箱なのかという疑問が。50周年記念ともなればきっちりした会場でやるもんだねと感心する。

 当日は雨。昼過ぎはかなり強く降ったりもして、鈴鹿の「BIKE!」イベントへ行くのはちょっと無理だったかも。浩子さんのチケット取っておいて良かった。なお後で知ったのだが、当日コンサートの生配信もされたようだ。三階席よりよっぽど観やすかっただろう。

 東京へ出るついでに雨の中お台場を観光。初めてガンダムの立像を拝む。格好いいとはいえ、富野監督とは関係ない「ユニコーンガンダム」が立っているというのは違和感があるなぁ。ストーリーもアレな物語だし。

 ガンダムベースにも立ち寄るが残念ながら整理券方式となっていて入場できず。ダイバーシティ館内もお客さんでごった返しており、まあ妥当な措置だわな。
 天気が良ければそばの肉フェスに行ってみたかったが、この天候ではその気になれず。

 有楽町のビッグカメラにて時間を潰し、開場30分前に国際フォーラムへ。結構人が並んでいる。全席指定なのだから並ぶ必要なかんべと思ったが、グッズを早目に買うためか。
 お客さんは60~50歳代ばかりの高齢者コンサートながら、並んでいる時「銀河通信」が流れて、この列に並んでいる人々それぞれに人生があって、その傍らに浩子さんの歌があったのだなあなんて思うと、少しセンチな気分になってしまった。

 いつもであれば遠目でチラリと見る程度の会場グッズ販売だが、今回は50周年ということで目玉があるかもしれんと思い販売の列に並ぶ。記念グッズを紹介するチラシによれば、記念のインタビュー本が4,500円というぼったくり価格で販売されている。高いが記念だし、これを買うことにする。 
 紹介するチラシによれば100頁の大ボリュームというあおりに期待。しかし実物は結構薄く、ぼったくり感はさらにマシマシ。よくある話で買ったことに満足してまだ中身読んでませんが、何か。
 長蛇の列に対して販売員は三名と少ない。列は解消することもなく並び続ける。「定刻になり次第、コンサートは開催します」との告知。早めに購入出来て良かった。

 三階席は思った以上に高いが、同様の座席数を一階に作ることに比べれば、ステージから近くなるかもと思った。オペラなどではこうした席に貴族など身分の高い人が座ってオペラグラスで鑑賞するなんてのを見掛けるが。
 自分の座席の前列に四人で揃ってやってきた推定60歳越え親父が座り、でかい声で喋り始める。コンサートが始まったら遠慮してくれよとは思ったが、なかなかうざかった。案の定他のお客さんからもうるさいと思われていたのか一喝されていい気味。ただせっかくのコンサートなのにいい気分になれなくて残念だよな。

 コンサートは谷山浩子と縁の深い奏者が集まり、オールリクエスト型式で行われた。リクエストに対してその場で打ち合わせて演奏していくあたりは面白い。代表曲と呼ばれるような歌が選ばれないのはちと残念だし、曲によってはすでに歌うのがつらいものもある。それも含めてコンサートの醍醐味なんだろうけど、んー。
 でもベースと斎藤ネコのバイオリンは良かった。

01 まもるくん
 ・出来てしまった曲
02 催眠レインコート
 ・雨乞いの歌
03 鬼こごめ
 ・彼氏の鬼にお前はダメだ!という歌
 ・ベース
04 僕は帰るきっと帰る
 ・犬の歌
05 真夜中の太陽
 ・半音違うだけで歌いやすくも難しくもなる。二代目谷山浩子への言及
06 ブルーブルーブルー
 ・明るい爽やかポップス(石井AQ)
07 イーハトーブの魔法の歌
 ・古い
 ・あたたかくしっとりとした雪の歌

(小休止)

08 果物屋のテーマ
09 小さな魚
 ・どフォーク(石井AQ)
10 仇
 ・見た夢を歌にした唯一の曲
11 ネムルル
 ・新しい曲がリクエストされることは少ないので嬉しい
12 岸を離れる日
 ・最後に相応しい選曲

 (アンコール)

13 きみがいるから
 ・最初は「血管」という曲名だった
 ・命を大事に感謝する歌
14 さよならディーノ
 ・作”曲”グランプリ一位

 新曲「きみがいるから」は歌うだろうなと思った。亡くなった旦那さんや自身の闘病生活などといったことを一切語らない辺りは浩子さんらしいと思った。

3-4月 仙台出張

  3月から4月に掛けて、仕事で仙台へ出張。ついでに仙台近辺を観光してきた。

 

3/18
 二日前(3/16)の真夜中、結構大きめの地震。福島の方では新幹線が脱線、常磐道や東北道に亀裂が走るなどかなりの被害が出た。
 ここ数日暖かくなったと思いきや、18日は雪。やっぱり東北だなぁ。

3/21
 昨年東北一周ツーリングをした際、きちんと見て周ることのできなかった松島を再訪。良く晴れるという予報だったがどんよりとして残念。
 ついでに仙台駅で牛タン定食を食べる。「伊達の牛タン」。2,500円。肉厚の牛タンは独特な感じ。かなり塩っ辛い。美味しいのかなぁ?という感じ。これだったら普通にステーキを食べた方がいいんじゃないかな。


 4/2
 仙台港方面へ足を伸ばす。お目当てはうみの杜水族館。水族館など何年振りだろうか。こんな機会もなければ、なかなか来なかったろうな。
 入ってすぐの巨大水槽は、イワシの大群や悠々と泳ぐサメなどが見れて飽きない。イルカとアシカのショーなども楽しい。
 帰りはそばにあるアウトレットに立ち寄る。地元には御殿場のアウトレットがあるが、名前は知っていても一度も訪問したことはない。どんなものだろうと思えば、ブランドショップが軒を連ね、割引きして売っている。欲しいものがあれば楽しいのかも知れない。

4/3
 レンタカーを借りてドライブに出掛けた。ニコニコレンタカーで一日借りて2,500円ほど。ここに保険(1,000円)と燃料代が掛かるので6~7,000円程度か。本当はバイクレンタルをしたかったのだが、バイクは1万円を超えるので割高すぎた。
 また借りることのできる車両がN-BOXというのも興味があった。人気ナンバーワンの最新軽自動車というのがどの程度なのか乗ってみたかった。

 乗ってみた感想は、やっぱり軽自動車だなあというもの。なんでこれを褒めそやすのか自分には理解できなかった。これに200万円出すのであれば、同じお金で中古のいい車を買うか、FITを買うだろうな。
 広いとされる後方座席は確かに広くて、こちらも広いと言われているFIT以上。しかしトランクルームが犠牲になっている。当たり前だが全幅が短いことも小ささを感じる。確かにその分取り回しは楽だ。
 背が高いのできついコーナーでは踏ん張り感が足りない感じがするし、速度を出すとかなりエンジンの回転数が上がって苦しい。加速自体は悪くないけど、複数名乗車するとパワー不足を感じそう。
 結局、奥さん向けのセカンドカーという立ち位置は変わっていないように思った。

 昨年のツーリングでは三陸道を使ってしまった辺りを、今回はのんびり下道を走るルートで北上。牡鹿半島コバルトラインにある「おしか御番所公園」を目的地にした。あとはだらだら北上していくと、思いがけず震災遺構「大川小学校」に出会う。

  地震後の津波で児童・教員あわせて80名近い人命が失われた事故。もっと効果的な避難ができなかったのかと、ネットでもよく上げられる。
 北上川を遡上して氾濫した水と、海からの津波が丁度このあたりで合流して渦を巻いたといい、学校は無残にも破壊されている。水の力の恐ろしさを感じるとともに、学校のすぐそばには小学生でも登れる山があることに驚く。何故ここへ逃げなかったのか。そりゃ残された遺族も憤懣やるかたない気持ちになるだろう。何故・・・と。
 無料で配布されている資料によれば、その後の調査において度重なる隠蔽が行われるなどし、真実を知りたい遺族たちは心がかきむしられる思いだっただろう。亡くなった児童たちの冥福を祈るとともに、集団心理とリーダーの責任、巻き込まれる個を考えさせられる。

4/10
 今年は桜の開花が早いようだが、東北仙台もついに開花。仙台市街をぶらりしながら桜見物。
 AER(アエル)展望テラスで景色を眺めた後、榴岡公園へ。花見客が出るほどだったが、満開には少し早いか。気温も上がり、噴水では裸になって遊ぶ子供たち。
 ついで楽天球場を訪問。球場のある街っていいね。あこがれる。

 仙台駅へ戻って、再び牛タンを食す。地元の仕事仲間に聞けば「利休」というお店を推す声が多い。特に西口本店が良いとのこと。お店はちょっとした高級店のような佇まいとサービス。特に待たされることもなく入店できた。カウンター越しに料理人が牛タンを網焼きしている。
 お薦めされていた牛タン麦とろ定食を注文。食べてみた感じ、先日食べた「伊達の牛タン」の方が肉厚な感じだった。まあどっちも牛タン。塩味濃いめなのも仙台牛タンの特徴なのか?
 しかし「利休」は焼き牛タンだけでなく、タンシチューなどのメニューもある。追加でシチューを食べたところこれが絶品。ゴロっと大きな牛タンが、とろけるような食感でおいしい。確かにいろんな食べ方を堪能したいとなれば、「利休」の方が良いと思った。

4/17
 再びレンタカーを借りる。前回の軽自動車は高速での走りに不満があったので、コンパクトカーをレンタル。トヨタのライズを借りた。知らない車だったが、調べると結構人気車種のようだ。言われてみると結構走っているのを見掛ける。コンパクトなSUVというのが受けているようだ。格好だけSUV。

  使い心地最悪。いろんなことに電子制御が介入してきて運転していて楽しくない。レーンキープやらアシストブレーキやらパワーウインドウのタッチやら、すべてが自分の操作を邪魔してくる感じ。余計な事すんな!この程度のコンパクトカーですらこれほど電子制御がされているとなれば、最新式の車はもはや乗れないなと感じてしまう。

 本当は蔵王エコーラインの「お釜」を見に行きたかったが、あいにく通行止め。ならばと山形県天童で行われる人間将棋を見に行きたかったが、こちらはコロナによる入場制限。仕方ないのであまり興味は湧かなかったが、平泉の中尊寺を訪問する。奥州藤原氏の都で、逃げる義経を匿ったという話しくらいしか知らず。
 いくつものお寺が立ち並んでいるが、神社と違ってお寺には有難味が感じられない。言葉とは裏腹に現生利益を得ようとしている風に感じてしまう。純粋さがない。
 奉納されている絵馬を読んでみる。自分の利益に関して嘆願するものもあるけれど、子供や親など第三者が救われるように嘆願するものが多い。ご利益なんてあるわけないんだろうけど、それでもすがろうとする優しい人々の気持ちが切ない。目の神様(?)峰薬師如来(峰薬師堂)ののぼり旗が面白かった。

  そのまま走って遠野へ。遠野物語の舞台。市営の博物館に足を伸ばす。遠野物語に出てくる妖怪などのお話し。こうした物語が生まれた遠野の文化や歴史などが紹介され、なかなか見応えのある展示だった。
 時間があれば遠野物語を読んでみたいな。

 最後は再び三陸方面へ。気仙沼に出て去年のツーリングで一泊した大島を一周した。