2023年7月27日木曜日

ヴァチカンのエクソシスト

  昨年観たホラー「X」の続編「パール」を観に行こうと思ったが、生憎小田原では上映されず。上映館は平塚まで行かねばならず、しかもレイトショーオンリー。考えた末観るのをやめた。元々あまり好きな映画じゃなかったし。
 代わりに小田原で上映しているホラーでも観よう探せば「バイオハザード」と今作を発見。「バイオ」はすぐにアマプラ落ちしそうなので「ヴァチカンのエクソシスト」を観ることにした。

 実在した神父が行った悪魔祓いを原作とする、よくある「実話を元にしたストーリー」ホラー。とはいえ現実的には思えないようなシーンが連発する。
 ぶっちゃけホラー映画なぞ実話でも作り物でも面白ければいいのだ。が、残念ながら今作は面白くなかった。この「悪魔祓い」というジャンルはフリードキンの「エクソシスト」を越えることは不可能なのではなかろうか。
 しかもスパイダーウォークなど「エクソシスト」をリスペクトしたような演出があり、製作陣に過去作を超える恐怖映画を作ろうという気概はなさそうだった。ラッセル・クロウ主演の雰囲気ホラーということか。

 寝不足に加えて酒を引っ掛けて視聴したため、冒頭から中盤あたりは何度も寝落ち。それでもストーリーが分からなくなることが無いというひねりのなさ。よく言えばオーソドックスな展開。そもそも登場人物が少ないし。
 クライマックスにおける神父と悪魔の戦いは面白かった。やっていることは過去の悪魔祓い映画とまったく同じではあるが、「イエスの名のもとに去れ!」的な定番展開が良い。水戸黄門みたいなもの。
 最後は頼りなかった若い神父が活躍して主人公の神父を助けるなど、バディムービー展開となっているのも良く、続編への匂わせにもなっている。

2023年7月23日日曜日

バイクパーツの売却

 CB1300を売却したことに伴い、関連パーツを全て売ることにした。ついでということで、倉庫の肥やしとなっていたCBR400Rのパーツも併せて売る。売却先はアップガレージ。
 買ってからほとんど使わなかったもの。買って間もないものなどなど、金額的に考えるとかなりの無駄使いとなってしまった。きちんと計算すると怖くなる。しかし衝動的にいろいろ買ってしまうのが自分の常。これが自分。これでいい。

CB1300
・ホンダ純正 ローシート
・ホンダ純正 タンデムバー

CBR400R
・ホンダ純正 マフラー
・オーバーレーシング スポーツハンドル
・オーバーレーシング マフラーマウント
・モリワキ バックステップ
・ホンダ純正 シングルシートカウル

アクシストリート
・ヤマハ純正 フロントカウル

共通パーツ
・ゲルザブシート
・タナックス キャンピングバッグ
・タナックス ツーリングシートバック
・無名 タンクバック

 他にタナックスのサイドバックもあったが、マジェスティでも使えそうなので取っておくことにした。

 上記全ての売却金額が全部で3万7千円となった。個別の値段的にもっと高くてもいいんじゃないの?と思う物もあったが、ヤフオクなどに出品してやり取りする手間を考えればこれで十分。CBRのパーツが思いの外高く売れたのはラッキーだった。たぶん現行車種でも共通して使えるのだろう。

2023年7月22日土曜日

CB1300売却

  丸四年間乗って来たCB1300SBを売却することにした。購入時と同じホンダドリーム茅ケ崎店にて65万円だった。

 売却することになったきっかけは前回ブログの通り。CB1300の重量、パワーに対して加齢に伴って体力の衰えが顕著になってきたこと。結果、乗り出しが億劫になり、取り回しもきつい、走っていて怖さを感じることも。

 大型バイクにしては悪くない足つき性も、その車両重量を考えると不安は多く、乗り降りに気を使う。結果ツーリング時の寄り道を躊躇することも何度かあった。
 発売当初一目ぼれした青赤白のトリコロールも、ずっと継続販売され希少価値が減じてしまった。昔は自分以外走っているのが稀だったが、今では普通に観掛けるようになったからなぁ…。

 対してこのまま保持しておこうという気持ちもあった。一目ぼれした色と形。大型に乗っているという優越感と自己満足。取り回しのきつい重量も走行中は抜群の安定感となって頼もしかった。
 パニアケースを装着したり、スマホホルダーやローシートを買ったりとお金もつぎ込んできたので、売ってしまうのはもったいないという気持ちもあった。
 そもそも新車で200万円近い買い物をしたのも、良いものを大事に長く乗ろうという想いがあったからだ。

 しかし春の紀伊半島でこれまで以上に疲労感を感じ、先日の嬬恋で起きた立ちごけには絶望感を味合わされた。同じ思いを二度としたくない。
 今となっては古い設計であるCB1300の過剰な重量は、コーナーリングにおいて重さを感じるし、過剰な馬力はストップアンドゴーにも気を使う。自分には腕力でこれをねじ伏せることができるほどの体力がもはやなく、かつ年齢的にも伸びしろはない。いずれもっと大きな事故を起こすかもしれない。
 また購入時はバイクしか乗っていなかったが、今は四輪(プログレ)も持っていて、役割が被ってしまう部分がある。無理して自分を奮い立たせないとCB1300に乗るというきっかけがなく、それ自体が悲しいこと。

 乗り換え候補として、NC750XやNM4などのミドルサイズを検討。
 NC750Xは先日の鈴鹿イベントでも試乗し、CB1300の用途的な後継車種としては本命。車体重量が100kg近く軽くなるので取り回しは楽になるはず。しかしシート高は変わらないので乗り降りはしにいか。
 乗り降りしやすさでNCベースのクルーザーであるCTXやNM4を考えるが、生産終了モデルなので割高の中古車しか選択肢がない。数カ月前ユーメディアに置いてあったNM4は売れてしまい、代わりに入っていた希少なブルーのNM4は134万円。高すぎて候補にならない。
 一方CTXは神奈川県に現物がない。ネットで見る限り傷多めの一台。不人気モデルだったことを考えると割高。

 考えた結果、今年はマジェスティ一台体制で乗り切ろうかと思う。ビックスクーターは何かと便利な乗り物なのでこのまま所持しておきたい。軽さと足つきの良さなど考えればマジェスティは魅力的なツーリングバイクだ。コーナーを攻めたりといったライディングが楽しめないのが欠点。
 しばらくマジェスティ一台体制として、やっぱり単車が欲しいとなったら改めて新車の購入を考えよう。現状では歳を重ねるにつれ峠を攻めるといった欲求は減じてきて、むしろ雄大な景色を眺めてノンビリ走ることの方が楽しい。大型に乗っているという所有感、優越感はしばらく捨てよう。

 ここ数カ月、無理をして乗るくらいなら売った方が…いやいや長年乗り続けると決めたはず…なんて自問自答してきたが、売却した結果気持ちがすっきりした。結局売って良かったということなのだろう。
 売却金額は65万円が高いか安いか。今となっては電子制御のまったくない旧式モデル。走行距離4万キロ越えで傷だらけとなればこんなもんか。バイク王やレッドバロンなど、いくつかお店を回ろうかとも考えたが、手間なので辞める。

 最後にお別れを言って店を後にした。

 ありがとうCB1300。全国一周。北は北海道から南は九州鹿児島まで。
 いろんな所に連れて行ってくれた。
 君の頼もしい走りは生涯忘れない。

 総走行距離44,608km。

2023/7 ツーリング 八ヶ岳~志賀草津~嬬恋

 仕事上あまりカレンダーを見ない日々が続いている。そのため「海の日」という子供時代存在しなかった休日をすっかり忘れていた。聞けば週末は三連休。知っていれば先日悪天候の中、無理して伊豆一周などしなかったのに。
 もう一度宿をとるのも金銭的につらい。来月になればロングツーリングが待っているし。また初日の天気もそれほど良くないようなので二泊三日から一泊二日へ縮小。初日は八ヶ岳にてキャンプツーリング。二日目は佐久からチェリーパークラインを目指す。


一日目

 定番となった「週末二輪半額」にて中央道須玉ICを目指す。小田厚で圏央道に向かう道中渋滞情報。まだ7時だというのに相模原あたりで大渋滞発生。事故がらみだろう。仕方ないので中央道経由を諦め東名~中部横断道経由へ。途中まではついこないだ来たばかり。
 中央道の韮崎~須玉まで工事にともなう対面通行となっているようで渋滞発生。わかっていて渋滞に飛び込むのも何だし、下道でもさほどの距離ではないからと高速を降りる。しかし走り続けることのできる高速と違い、ストップアンドゴーを強いられる下道は暑い。CB1300の排熱ってこんなにきつかったっけと言いたくなる。
 清里を経由し八ヶ岳高原ラインへ。目的地の立場川キャンプ場到着。久しぶりのテント設営だったが問題もなく終了。することもなくボーッとする。川の流れる音が心地よい。午後になって買い出しへ。夜食はステーキ、チゲ鍋。メインディッシュは「たき火」。


二日目

 今日の目的は「チェリーパークライン」。メルヘン街道から佐久へ出て、小諸を通っていくのが順序だが、その後嬬恋へ降りてからの帰りに難儀しそう。思い切って長野まで出て、志賀草津道路へ行こうなどと考える。
 まー無謀だったね。
 頭の中の地図では長野なんてすぐそこという感じだったが、滅茶苦茶遠かった。本物の地図を見返すと日本海(上越)まですぐそこ。長野ってこんなに遠いのか、というか諏訪、松本の方が長野県の本体だろ!と言いたい。

 2時間近くかけて滋賀草津道路へ。それでも着いてしまえば全国有数のツーリングスポット。何度目かの走りで改めて思ったが、日本で三本の指に入る・・・のは言い過ぎだが、それくらい走りやすく風光明媚な道が続いて楽しい。渋峠から白根山あたりの景色は雄大の一言。会津磐梯スカイラインがここと双璧。北海道、九州(やまなみハイウェイ)には残念ながら負けるか。

 白根山を過ぎて「万座ハイウェイ」には行かず、そのまま草津方面へ降りて「つまごいパノラマライン」。キャベツ畑の広がる景色。もう二度と来れないと思っていた景色を再び見る。あとは浅間山を登れば目的地「チェリーパークライン」だ。

 そこで事故が発生する!

 国道144号から小諸方面、チェリーパークラインへつながる道を進む。左右にキャベツ畑と土まみれの道は農道なのかなという感じ。しばらく走って畑がなくなったあたりで、それまでの舗装路が未舗装に変わった。え!?という感じ。まさかダートコースだとは知らなかった。すぐわきには「ここから6km未舗装区間」という立て札。
 深さはそれほどでもないが、かなり砂利の多いダートで、キャンプ道具を積載して重心の高くなっているCBでは走りにくい。余りある馬力も、ここでは怖いだけだ。平坦であればと思うが、凸凹しているし山道なのでカーブもある。ヒヤヒヤしながらの行軍。この先に目的地があるということで「引き返す」という選択肢はなかった。

 そこへ対向車接近。せまい道なので止まる相手。これを避けて進むことになる。低速になったこと、丁度曲がり路にあたり路肩方向へ道が傾斜していたこと、滑る砂利道と扱いにくい大馬力が合わさって、自分のライディングテックニックではクリアできなかった。ぶっちゃけ恐怖心が勝り過ぎた。びびっていたんだな。結局みじめに立ちごけた。

 傾斜地、ずるずる滑る砂利道、踏ん張りの利かないライディングシューズ。悪条件が重なって、超重量のCB1300を一人では起こすことができなかった。寂しい山道で絶望しかなかった。無様だった。
 何度も頑張ったが一人ではどうしても持ち上がらず、たまたま通りかかった人たちのお陰で復帰。しかも一度起こした車体を再び倒すという体たらくまで体験した。

 結局目的の「チェリーパークライン」を目指すことは諦めた。この先つづら折れが連続するが、そこを上がっていけるほどの自信がなくなっていたからだ。敗北感とともに来た道を引き返し、軽井沢を通って帰ることにした。
 軽井沢にて上信越道へ。関越「藤岡JCT」から「鶴ヶ島」までずっと渋滞。このくそ暑さとCBから出る地獄の排熱を喰らっては熱中症になること必至。危険だし迷惑と思いつつもすり抜けを駆使して脱出した。

 今回の立ちごけは精神的ダメージが大きい。ここ最近思っているのが、CB1300という重く足つきの悪い大排気量バイクを乗りこなすための体力が、年々落ちて行っているということ。前は楽しく頼もしかったCBに乗り出すのが苦痛に感じることすらある。
 スマホマウントを刷新したり、足つきを良くするためのローシートを買ったりして気分を変えてきたが、今回の立ちごけと引き起こしをできなかった屈辱は、CBから降りるきっかけとなるかも知れない。

 今回の走行距離。一日目300km、478km。合計778km。

6,7月 ツーリング記録

ツーリング記録

6/4 CB1300にて秩父~奥多摩

 NEXCOの「休日二輪半額」を利用。行き帰りは高速を使用した。

東名(大井松田)~富士五湖道路~中央道(勝沼)
雁坂みち~秩父

三峯神社
 「山犬信仰」という狼(大神)を信仰しているという。パワースポットとされてるようだ。お陰でなのか滅茶苦茶混んでいて、入口にて駐車場待ちの車が長蛇の列をなす。とてもじゃないが一緒に並んでられるほどの信仰心を持っておらず、引き返すことにした。またいつか行くかも。

バイク弁当
 バイクのタンクを模した弁当を売っている有名店。関連ショップなど並んでいるのかと思いきやヨシムラ、アライの小さな展示物がある程度で肩透かしだった。
 小鹿野町は「ウェルカムライダーズおがの」を標榜し、ライダーの誘致で町おこしをしているとのこと。秩父(小鹿野)を起点に群馬・長野、山梨・富士、奥多摩方面へのツーリングが出来るため、埼玉住民にとっては拠点のような位置にあたるのだろう。

秩父~奥多摩~檜原
圏央道(八王子西)~小田厚

走行距離403.2km。


7/8-9 プログレにて富士宮~伊豆一周

 6月はずっと「ゼルダの伝説」を遊んでいたので週末引きこもり。少しずつ精神がむしばまれている実感があり、思い切って宿の予約を取りツーリングを計画。しかし予約時と天気予報が変わって雨模様。キャンセルすることも考えたがやっぱり気分転換したい。バイクツーリングほど楽しめないがプログレでドライブ。

246号線~新東名(御殿場~新富士)~富士宮

 前日夜勤明け。当初バイクツーリングの予定だったので、疲れを考慮して富士宮に宿をとったが、車で来るならもっと遠方にすれば良かった。浅間神社へ行こうかと思ったが面倒くさくなる。道中御殿場から富士のあたりは深い霧。
 宿をとった「くれたけイン」はリーズナブルで好印象。朝食バイキングが豪華だった。

富士宮~伊豆一周

 生憎の天気となり二日目どうするかと悩んだが、そういえばプログレで伊豆を走ったことはないな、と久しぶりの伊豆一周。天候的にやばいかと思いながら西伊豆スカイラインに乗ると予想通りすごい霧。まさに五里霧中。
 土肥に降りてひたすら海岸線を走る。下田まで着た辺りでかなり飽きる。
 伊東を目の前にして渋滞情報。天気が悪くても週末の伊豆は混むのだなぁ。少し悩んで伊豆スカイラインへ。こちらも十国峠から箱根峠まではひどい濃霧だった。そのおかげか?渋滞に巻き込まれず帰れて良かった。


2023年7月15日土曜日

君たちはどう生きるか

  何度目かの引退宣言を撤回し、齢80歳を超えた御大が作る大作ということで話題となった「君たちはどう生きるか」。今作は上映当日までその内容が一切不明となっており、宣伝を一切しないという宣伝方法で話題となった。
 自分は映画を観る際に極力事前情報を入れないようにしている。いわゆる「新鮮な気持ちで鑑賞したい派」なので今回の方策は良しと思い、実質的に今度こそ最終作であろう今作に寄せる期待も高まった。
 しかし先日「インディジョーンズ」を観に行ってポスターを観て初めて、ロードショーが7月14日からということを知り驚く。宣伝がないことで話題が一切上がらず、作っていることそれを観に行くことは決めていたものの、いつ公開されるかを気にしていなかった。
 宮崎アニメが好きで、映画館で映画を観る習慣のある自分でさえこれなのだから、一般的には猶更公開に気付かないだろう。興行収入にどんな影響があるだろうか。

 かくして映画の内容より、その特異な宣伝方法に注目を浴びることとなった作品。「君たちはどう生きるか」というおよそ娯楽作品とは程遠い題名から、どんな作品になるか興味津々であった。
 唯一公開されたポスターに描かれた主人公を導く存在であろうアオサギ。無表情な眼の下、くちばしの中にある本当の眼はするどい眼光を放ち、その行動に対し痛烈な批判をするのか?

 戦中の日本を舞台に描かれ、宮崎駿の分身となる主人公の人生を描く自伝的作品になるのかと思わせる。こうしてお堅い作品、宮崎版「ほたるの墓」をやるのかと思わせつつ、疎開した先で不気味なアオサギが登場すると物語は一変。不思議な塔に魅せられ異世界へ入り込んでいくというジブリによくある展開。まさかこう来るとは。「千と千尋」のようなファンタジー作品であった。
 その題名から説教臭い監督の自伝的作品と思わせつつ、実はこのジブリ展開というのに驚き。その内容も「もののけ」や「トトロ」など、数々のセルフパロディが散りばめられていてる。
 他にも作者の思い入れ深いであろう「ゲド戦記」(地下にある石の神、あの世の境界線にある石垣)などがオマージュされ、まさに集大成的作品となっていた。

 最初に行くキリコの世界は暗く重い死生観。次のインコ王国では逆に力の抜けた作画で笑わせにくる。しかし万能のお母さんを始め、登場人物がすべて善きものというのは子供染みているか。
 狂言回し的役割を持つアオサギが人間化した時、鼻が巨大で気持ち悪いのは何でなのだろうか?何かのシンボル?この辺岡田斗司夫的解釈を聞きたい。
 しかし幻想世界の王である大叔父とそれを受け継ぐエピソードなど安易に「これは何々の象徴で」といったこじ付け的解釈は聞きたくないかな。

 最期の「争いのある世界で生きていく」という決心は、漫画版ナウシカの結末で辿り着いた宮崎駿からのメッセージ。
 幻想的でみな優しい善いものばかりの出てくる理想の世界ではなく、自分の狡さを認め、辛いことばかりある現実だが、それでも現実世界で生きていくと決める。では”君たちはどう生きるか”との問いかけこそが宮崎駿の言いたいことなのだろう。

2023年7月3日月曜日

ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム

  「新しいゼルダ」を標榜して大ヒットした「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」の続編「ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」をクリア。前作で掲げた自由度・新しいゼルダはさらに大きな一歩を踏み出した。

 前作を踏襲したスタイルでプレイ感覚はほぼ一緒。シーカータワーならぬ鳥望台でマップを広げつつ祠でステータスアップという、同じゲームをもう一度プレイしているかのような既視感。遅れに遅れた発売日。開発に散々時間掛けた割にこれ?と思った…当初は。
 しかし徐々にやれることや自由度が増えていること、それを実現するためにフィールドが広がったことが理解できると途端に今作の面白さが理解できるようになった。

 祠や神殿の謎解きは前作よりだいぶ簡単。これはウルトラハンドという万能な特殊能力にてゴリ押しが出来るようになったことが原因。しかしそのことで面白さが半減することはなく、むしろ色々な解法を認める自由さ度量の深さにつながっている。
 前作では創意工夫とバグ要素を利用して様々クラフト、ビルドが行われ、「ブレワイ」の自由度を表現していた。今作のウルトラハンドによるクラフト要素はこれを発展させ、一部ユーザーによるオマケ要素から全員が楽しめるシステムへ昇華。またブループリントという能力で一度作ったビルドを手軽に何度でも作成出来ることで利便性が増した。いくらでも採掘できるゾナニウムを用意するだけというのも良い。
 一例を挙げれば、これまではモンスターのねぐらへの攻撃時、単身乗り込むだけでなく、火炎放射器のついた戦車を作って援護させるとか、暗闇の地下世界を探索するのにライトを装着した飛行機で瘴気をひとっ飛びなど、冒険の手段を多様化。頭を使って効率を良くすること出来るようになったのは嬉しい。

 このように「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」から始まった、冒険の仕方をユーザーに委ねるゲームシステム、様々な問題解決方法を容認しといった自由度への追及がさらに深まった結果、今作「ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」は前作を越える楽しさ、新「ゼルダの伝説」の完成形となったと言える。

 またクリアしたばかりなので特に記憶に残っているだけかも知れないが、最後の戦いも感動的。地下で繰り広げられる宿敵ガノンとの戦いは一転して大空へ。そこへ登場する白龍の健気さ。すべてムービーでなく自分で動かすアクションとして楽しめるのが最高。

 

2023年7月1日土曜日

インディジョーンズ 運命のダイヤル

  7/1は1stデイなので映画料金が1300円均一。しかも土曜日。きちんと計画立てて何本か観れば良かったと後悔。日中は午前中寝てしまい、午後は勤務中止連絡がないので待機。結局レイトショーで一本観るだけとなってしまい、だったら1stデイじゃなくても変わらないじゃん。

 観に行った映画は「インディジョーンズ 運命のダイヤル」。前作「クリスタルスカル」の時点で久しぶりの続編だったが、そこからまさかの再続編。ルーカスがスターウォーズの版権をディズニーに売却したが、インディシリーズも同様なのか、ディズニー製作となっていた。そのため冒頭のパラマウントネタは無し。

 あまり評判の良くなかった「クリスタルスカルの王国」を踏まえて製作。齢80歳となったハリソンフォードのためにCGで若かりし頃を再現するなど、初期三部作へ必死に追いつこうとする姿が痛い。

 「ゴーストバスターズアフターライフ」でも感じたが、時間を開けた続編というのは商業的な思惑メインで作られているので作品に必然性がない。また原点回帰を図ろうとするあまり新鮮さを欠いたり窮屈なシナリオになったり。
 元々ルーカスとスピルバーグがアイデアを出し合って、楽しみながら骨格を作ったシリーズ。その大元はクリフハンガーでつながれる、よくある冒険活劇をオマージュさいた作品だったはず。つまりパルプフィクション的な低俗向け大衆娯楽映画。
 しかし原点回帰の結果それは侵されざる聖域となってしまい、シリアスでなければならないといった読み違いから、軽いタッチやユーモアが失われた。過去作を演出したスピルバーグ監督が降板したのも大きいだろうな。
 過去の名シーンを思い出させる場面がいくつかあり、ラストのお涙頂戴的なあたりは逆にシラケてしまう。ファンはこれを求めてたんですかね?

 ストーリーはオーパーツとして高名な「アンティキティラ島の機械」を巡る物語。冒頭でロンギヌスの槍が出てきてワクワクしたがすぐに退場。現代は過去三部作のような宗教絡みの展開はご法度なのだろう。
 しかし前作の水晶ドクロ同様、オーパーツとしては有名なれど、そこにミステリアスさスピリチュアルさがなくなってしまうのが残念。神様など信じないインディが歴史的遺物を探す過程で説明のつかない現象に巻き込まれるというのが面白いんだがな。
 代わりに第一作からの因縁であるナチを引っ張ってくるというのも安直。

 脚本が二転三転したことが原因か、ご都合主義、せっかく登場したキャラクターや伏線が回収されないという違和感。冒頭の一発だけ落とされる爆弾を始め、何のために登場したのか意味不な女黒人捜査官。トランプマジック。インディと一緒だと困ると言いながらインディを助けに行こうとする子供など。
 何度も観て気付くのではなく、初見時にストーリー破綻してないか?と感じるレベルなのはどうなのよ。

 ハリソンフォードは衰えながらも頑張っているが厳しいな。スタント、CGを駆使して活躍しているけど、どうしても「爺さん頑張ってんな!」という感じがぬぐえない。ヒロインが替わってアクションの見せ場を演出するが、爺ハリソンの代わりです!という感じになってしまう。
 結局ストーリーも過去作オマージュも無理したアクションも、すべて結局何のため?興行収入のため!としか作品が成立していないように思えてしまうのが残念。続編としてリリースされたから観に行ったけど求めてはいないよなあ。