2013年6月28日金曜日

死霊のはらわた

 本公開から一ヶ月ほど遅ればせながら、当田舎でも「死霊のはらわた」が公開された。21:30からのレイトショーオンリーではあるが、さっそく鑑賞することに。なお大きめのスクリーンなれど観客は俺一人。

 オリジナルの「死霊のはらわた」は敬愛するサム・ライミ監督の初監督作品。この映画が公開されたときはまだ子供だったが、とある日学校で・・・
 友「おい、この映画怖そうじゃない?」
 俺「ああ軽い軽い。こんなの全然怖くないよ」
 友「じゃあ今度行こうぜ!」
 俺「お、おう(マジカヨ!)」
などと、何故か大見得きったばかりに劇場で鑑賞。しばらくの間、夜中すき間を見る度に死霊の顔を思い出すというトラウマとなった。そんな映画がリメイクされたとあって、見逃すわけにはいかなかった。

 映画のリメイクは大抵失敗に終わるケースが多い。本編スタッフが作った続編ですら転けるのに、別スタッフがリメイクをしたところで、本来持つ味やら面白さなどをそのまま残すのは難しいだろう。仮に元作に忠実な作りをした所で、だったらオリジナルでいいじゃんとなるし。はなから分が悪い勝負なのである。それはわかっている。
 わかってはいるが、元々低予算で作られたとして有名な映画だったので、現代の技術で作り直されたら、怖さは倍増するのだろうか?という興味があった。

 ストーリーは基本的にオリジナル通りに展開する。各キャラクターの背景描写が付け加えられ、人間関係が少し深くなっている。
 とは言えそれは主人公兄妹だけで、友人や恋人の描写が放置なのは片手落ちか。ゴア表現は技術の進歩か予算の関係か、リアルで痛みを伴う演出となっており、なかなかの出来映え。ここは評価できた。

 残念なのが死霊の演出。
 オリジナルではケタケタ笑いながら人間と死霊がくるくると入れ替わったり、死んだふりして騙したりといったあたりが恐ろしくもあり、笑える所だった。
 しかし今回は普通に(という言い方も変だが)襲って来るのみ。さらに白目ではなくなり、死霊というより悪魔に取り憑かれたリーガン(エクソシスト)のような感じなのが残念。リアルさ重視ということなんだろうが、死霊のはらわた風味は消え去った。

 そして最後の展開。首をひねらざるを得ないっていうか・・・。何者かわからないものの視線がハイスピードで襲ってくる!というのが、何が起こったんだろうという想像を喚起させて良かったのだが、
実体化した「彼」(といいつつ彼女)が出てしまっては恐怖も薄れる。しかもそれまで出ていた死霊とまったく同じだし。
 そして存在感が薄めだった兄貴から妹へ主役交代というのも何だかなぁ。
 妹は真っ先に死霊に取り憑かれていたから感情移入できないし、生き埋めした瞬間に火傷も切り裂かれた舌も治って、五体満足になってるし。
 もっともこれも、そのままリメイクしてはつまらないから、オリジナルを知っている人へのちょっとしたサプライズということなんだろうけど、おそらく諸手で拍手!というオリジナルのファンはいないだろうね。

 総じて。オリジナルのファンは若きライミ監督の鬼気迫る演出の数々と、ブルース・キャンベルの怪演こそが「死霊のはらわた」の肝であったと思われ、今作にはそのどれもが入っていないのでガッカリ。
 ただしストーリーや特殊技術に関しては今風になっているので駄作ってほどじゃない。むしろオリジナルを知らなければ充分に怖いホラーなんじゃないかって所だった。
 わかっていたけど、リメイク作品にありがちな感想になっちまったな。

2013年1月27日日曜日

CONTROLLER PRO U 購入

 WiiU用のコントローラー「CONTROLLER PRO U」を購入した。

 WiiUではWiiとの互換もあり、様々なコントローラーが存在する。
  ・WiiUゲームパッド
  ・Wiiリモコン(+ヌンチャク)
  ・クラシックコントローラー(プロ)
  ・WiiU PROコントローラー
 大まかに分けるとこんな感じ。

 XboxやPSの代替としてゲームをやるなら、WiiU PROコントローラーがあれば、それでいいような気もするが、マリオUではこのコントローラーは使えず、しかもWii互換モードでは認識すらしないという問題がある。
 ではクラシックコントローラーならと言えば、FPSではもはや定番となったL3、R3ボタンがないので、マルチタイトルでは対応されなくなるだろう。
 Wii時代からの問題として、リモコンでなければ操作できないことも多く(たとえばWiiショッピングチャンネルなど)、このコントローラー多様化問題は、Wiiユーザーにとって頭を抱えてしまうのではないか、と思わされる。

 そんな問題を一気に解決したのが今回購入した「CONTROLLER PRO U」。うたい文句としてはリモコン、クラコン、PROコンを一つにまとめたというもの。
 白、黒、金の他、スーパーファミコンのコントローラーを模したような色もあり、本体同時発売のサードパーティ周辺機器としては意欲作だ。

 購入はamazon.comを利用した。せっかくなのでスーファミカラーの製品が欲しかったが、品切れのため断念。コントローラーが34.99ドル。送料が11.98ドルの合計46.97ドル。日本円にして4,362円。PROコンが定価5,000円程度からすれば安いかな。
 19日に注文して予定では31日着だったが、本日27日に届いた。思いの外早く到着した。

 当然海外の商品なので、説明書はすべて外国語。ただしシンプルな説明だけなので、自分程度の英語力でも充分に理解できた。
接続に関しては、
 1.WiiUの本体電源を入れる。
 2.本体全面にあるシンクロスイッチを押してメニューを出す
 3.コントローラー裏面のシンクロスイッチを押す
以上と簡単。あっさり認識された。

 まずはリモコンモードを試してみる。通常Wiiリモコンは縦持ちで使用するが、コントローラーは当然横持ちになる。その際十字キーが左に90度倒れた感じになるので、これを補正するのが裏面にあるTILTセンサー。これをカスタムにしておけば、横持ちスタイルで縦持ちと同じ操作をすることができる。ボタンはそれぞれ
 リモコン A コントローラー A
 リモコン B コントローラー B
 リモコン 1 コントローラー Y
 リモコン 2 コントローラー X
と対応。通常はこれで問題ないのだが、VCバルーンファイトを試してみたら使いやすいABボタンがメニュー操作。XYボタンがジャンプボタンとなってしまった。
 これはリモコン横持ち時にメインの使用ボタンが1、2であることが原因。VCメニューにボタン設定変更があるが、ここは素直にコントローラーモードに切り替えて遊ぶのが良さそうである。

 コントローラーモードも、TILTセンサーと同様、裏面にある。これを切り替えるとリモコンからPROコンにつなぎかえたことになる。
 WiiUのリモコンメニューでもアイコンがコントローラーに変化する。PROコンについてだが、専用のソフトがないのでレビューできない。一応先ほど遊んだVCバルーンファイトを試してみたが、問題なく遊べた。スタート、セレクトボタンが、それぞれ+、-ボタンに対応しており、懐かしのファミコンスタイルで遊べるのはいい感じではある。

 さてクラコンモードである。WiiメニューからWiiモードへ切り替える。ここで注意しなければならないのは、リモコンモードだと認識が切れてしまうこと。裏面のスイッチでコントローラーモードに変更しておくこと。理由は分からないが、不正な機器の接続されたリモコンと認識するのだろうか?この状態になると電源を入れ直しても再認識されなくなってしまう。復旧させるにはコントローラーのリセットスイッチを押す。
 クラコンモードは非常に便利で、今までであればクラコン使用時邪魔なだけなWiiリモコンがいらなくなるので、取り回しがとても楽になる。
 VCとドラクエXをプレイしてみたが、まったく問題なくクラコンとして使用できた。ただしバッテリーを内蔵しているため、クラコンよりはいささか重い。これはUSBで充電できるというメリットと相反するため仕方ないか。もっとも他機種などのコントローラーと比べ重たいというわけではない。

 問題点としてはボタン配置と十字キーか。PROコンとほぼ同様のボタン、スティック配置になっているので、よく言われる「Yボタンが遠い」という指摘はこのコントローラーにも当てはまる。慣れが解決しそうな感じではあるが、実際ドラクエをプレイ中、YボタンのつもりでXボタンを押してしまうということが頻繁にあった。
 それから十字キーが柔らかすぎる。それでいて反応が鈍く、強めに押さねばならないので、勢い斜めに入力してしまったり、押したつもりが押されてない、ということがしばしば起こった。
 Xboxの十字キーと同様、配置的に親指は十字キーに対して斜めに乗る形となり、それも誤入力の原因になっていそうではある。これらについては、クラコン仕様(PSのデュアルショック配置)が良かった。

 総評としてPROコンは、このコントローラーと同じような仕様にするべきだった。冒頭で述べたとおり、コントローラーが多くあり過ぎてユーザーの混乱を招く。しかもせっかく買ったPROコンがWiiモードでは使えないとかおかしいよね。
 実際このコントローラーが低価格で実現できているのだから、Wii互換モードではWiiUの周辺機器は使えない、対応するにはコストが掛かる、なんていうのは言い訳にならない。任天堂としてはWiiUの売りであるタブコンを押したいだけに、旧来の延長線上にあるPROコンをメインの操作デバイスにしたくない、という意図が見受けられるがそれはメーカーのエゴでしかない。
 一方でリモコン、クラコン、Proコンを一つにまとめ、さらに低価格で提供。懐かしのスーファミ風配色まで用意するなどファンサービスも行き届いている。何故、任天堂自身で同じことが出来なかったのだろうか?
 WiiUに対する任天堂の対応には幾つもの疑問があげられるが、このコントローラーについても大きな疑問点のひとつだと言えよう。せめて国内の周辺機器メーカーがこれと同様の製品を発売し、コントローラーに頭を抱えているユーザーを救って欲しいと願うばかり。
 また分かる人であれば、任天堂のPROコンを買わずに海外から取り寄せて「CONTROLLER PRO U」を使用することをおすすめしたい。

2013年1月17日木曜日

やっと直った!!

 実はここ一年以上、使用しているパソコンの調子がおかしかった。症状としてはパソコン起動時や起動後しばらくしてから、急にフリーズしてしまうというもの。まったく予測不可能で、特定のソフトを利用すると起こるわけでもなく再現もできなかった。ネットで調べても同様の症例はほとんどなく、あっても大して役に立たない感じ。

取り立てて行ったのは、
 1.CMOSの交換
 2.電源をとっているコンセントの見直し(タコ足配線をやめてみた)
 3.PC立ち上げ時に電気ケトルの使用を止める(電圧が原因かと思った)
 4.OSのクリーンインストール
 5.ハードディスクの交換
結局どれも状況改善には至らず。おかげでバックアップをきちんととって、いつPCが死んでもいいようになったのは、皮肉な出来事であったが。

 故障の原因は定かではないが、思い返せば「ファンタシースターオンライン2」のαテストではないかと考えている。
 最初のバージョンはとても負荷が高くて、PCの外箱はかなり暖かくなっていた。最終的にはシステムダウンしてしまい、再度電源をいれてもビープ音を鳴らすばかりで、立ち上がらなくなってしまったことがあった。
 その時は取り立てて問題とも思わず、温度が上昇したからPCがダウンしただけだろ、くらいに放っておいたのだが、これ以降ビープ音を鳴らして立ち上がらなかったり、前述のようにフリーズしてしまうことが頻繁に起こるようになった。

 なので個人的にはグラフィックボードの故障かな?と思ったのだが、これまでハードウェアは吊しのものしか買ってこなかったので、確かめ方がわからない。付属のチェックソフトを使った限りでは故障箇所は発見できなかった。また短期間とはいえ、パソコンのない生活もつらいなぁという感じ。

 昨年末WiiUを購入。PS3と違ってネットの動作も軽くXbox360よりも操作性がいい。またニコニコ動画やYou tubeなども閲覧でき、しばらくPCが無くても平気な環境になった。そこで思い切ってトラブルサポートに出すことに決めた。
 なおそこで一悶着あったのだが、それについてはまた機会があればそこで述べる。

 診断の結果はマザーボードの故障。グラフィックボードのスロットに問題があるらしく、時折ボードを認識しないそうだ。故障はまぁ仕方ないとして、その後の修理見積もりにはぶっとんだ。なんと6万5千円くらいかかるとのこと。
 どうやら故障したマザーボードはすでに市場からなくなっており、現状の同等品に交換するとなると、CPUも交換しなければならないとのこと。当然CPUって高い値段のするものだから、結果その値段になってしまうらしい。
 はっきり言って今のパソコンにあまり愛着も使い勝手のよさも感じていないから、6万円出すならば新型買った方がいいわ・・・と修理を断った。

 たまに、いや最近はしばしばか、起動できないだけで使えるPCなので何とかしたい。ならば自分でマザーボードを交換するしかない!となった。
 どうやら修理センターの話通り、同じマザーボードはショップ通販などではみつからず。当てもなく秋葉原へ見に行くのもなぁと思っていたら、楽天オークションで一品発見。もちろん即落札しました。送料あわせて6千円也。修理したら6万円が10分の1になった。

 あとはマザーボードの交換・・・だが、ハードに関してはまったく無知の世界。幸いネットには関連サイトや動画がたくさんでていたので、これを見てやってみることに。仮に失敗しても今度こそ6万円払って新型買えばいいや、と気楽な感じ。
 悪戦苦闘すること2時間少々。ついにマザーボード交換終了!そしてPCは何事もなかったかのように、今までと同じ環境で起動した!!

 ここ一年あまり。電源を入れてはそっぽを向くPC。ハードディスクがぶっとんじゃわないかな・・・?なんて心配しながら使用していたが、これでまたしばらくは問題なく使えるようになった。
 マザーボード交換は結構手間が掛かったけれど、結局はコードやチップの抜き差しだけ。ファミコンのケーブル接続やカートリッジ交換と大体同じ感じだったな。ちょっと気をよくして、次は自作パソコンでも作ってみようか、なんて思ってしまうのであった。

2013年1月11日金曜日

WiiU新作は??

 結局、年末年始に一番遊んだのはドラゴンクエストXだった。せっかくWiiU買ったのに、Wiiメニューを選択してから遊ぶという手間が増えただけ。便利なタブコンも使われることなく寂しい限り。

 電撃的に発表された「タンク・タンク・タンク」。無料配信、200円~のDLCを購入すればプレイ回数制限が解除とのこと。やってみたがあまりにも子供向けというか、パーティプレイ用だな。せめてネットによる対戦や協力プレイがあればよかったのに。

 マリオUもとりあえずクッパを倒した後はプレイ継続ならず。脱出失敗したゾンビUを再プレイ。ぼちぼち進めてなんとか脱出できたが、新規ゲームとしては久しぶりの名作と再確認。今回は新ハードの実験やロンチに間に合わせねばならないなど制約があったと思うが、予算、開発時間を取った上で続編を是非リリースして欲しい。
 またタブコンがあって初めて実現できるゲーム体験なので、他機種への移植は難しいというかそのままでは無理なのだが、この良作に対してユーザーが少ないのはあまりにもったいない。またホラーものということで敬遠する層は多いだろうから、そこも残念ではある。

 とりあえず。WiiUの新作スケジュールを発表して欲しいところ。
 ピクミン3はおそらく春の発売は難しいのだろう。下手すれば一年のびて年末になってもおかしくない沈黙ぶりだからな。ルイージマンションはどこへ行った?と同様な気がしてならない。
 となると任天堂で発表しておりすぐにでも発売されそうなソフトと言えば、WiiFitU、Game&Warioくらい。どっちも食指沸かないんだよね。まぁWiiFitUは買うだろうけど。
 あとはLEGOくらい?まじで新作なさすぎるよな。バーチャルコンソールもWiiUウェアもまったく音沙汰なしだし、

 ロンチしてすぐの飢餓感・・・と言ってもここまで飢えたのは久しぶりだな。メガドライブ時もそうだったか。あの時もロンチ後のソフトが全然なくて、結局買うつもりもなかった「スペハリ2」、「獣王記」とかを無駄に買ってしまったもんだ。今回もすでに買う予定のない「NINJA GAIDEN3」や「北斗無双」などに興味が沸いてしまってきている。これも任天堂の策略・・・?
 「CoD BO2」がダウンロードできれば、素直にこれを買うんだけど。しびれ切らして購入した後にDL版発表とかなったらマジ笑えないしな。
 それとも肌に合わないとして投げ出したモンスターハンターを再びトライすべきか?しかしちまちま狩猟するゲームは、ドラクエXと二足の草鞋になりそうで嫌だし。「マスエフェクト3」も興味あるがCoDと同じ理由で二の足を踏む。
 「バットマン」は俺バットマン好きじゃないんだよね・・・スパイダーマンなら買ったかも。となるとあとは「アサシンクリード3」か。でもシリーズものを途中からやるのはいやだよな。

という感じなわけだ。

 今年PS3やXbox360で発売されるタイトルも多くは移植されることなく終わりそうだし、真剣にWiiUは他機種ハードからのユーザー獲得なんて無理に思えてきた。個人的には全機種持っているからどうでもいいんだけど、せっかくの新ハードなので、できればWiiUで遊びたいんだけど残念な限り。
 岩田社長は3DSの立ち上げで苦労した経験を活かし、WiiUではタイトルリリースを随時行っていきたい、なんて言ってた割にこの有様は何とも・・・。