2022年8月28日日曜日

2りんかんまつり

 2りんかんまつりへ行ってきた。開催場所は「ふじてんリゾート」。
 CBオーナーズミーティングの、鈴鹿サーキットがないバージョンみたいな感じ。メインステージではトークショーが繰り広げられ、会場にはバイク関連企業のテナントが出店している。
 予想より人出もあって賑やか。少しコロナ感染が気になるほど。

 お昼頃に到着したので、何かつまみながら見物しようと思ったけれど、飲食店は軒並み行列が出来ていた。唐揚げやフライドポテトを並んでまで食べる気になれず、飲み物だけ購入してテナントを物色することにした。

 現金の持ち合わせもなかったし、わざわざここで買う物もないかと思いつつ回っていたが、タナックスのブースで「防水ボストンバッグ35L」が2,000円と激安。思わず買ってしまった。 

  会場に来ていたバイクで目を引いたのがこの新型カタナのカスタム。なんか新型のコレジャナイ感が薄まっているなぁと思ったら、リアを延長したことで全体のフォルムが 旧型に近くなっているからか。カタナのカスタムとして、これはアリだなぁと思った。つーか、最初からこれで出せば良かったのにとすら思った。


 

2022年8月21日日曜日

ジュラシックワールド3/新たなる支配者

 「ジュラシックワールド3/新たなる支配者」を観て来た。きちんとは見ていなかったが、割と評判悪い感じ。
 そもそもCGが普通になった現代映画において、復活したCG恐竜に有難味を感じられなくなっている。千両役者に魅力がなくなっているので、ストーリーで魅せるしかないのだが、「パーク」から数えて六作目ともなればネタもなくなっている。
 今回は「パーク」の三主役を再登場させることで、シリーズの集大成感を演出したわけだが、「ワールド2」の最後で広げた風呂敷を畳むことが出来ず。というか畳もうとしておらず、世界はまったく進展せずに終わってしまった。新しいテーマも提示されなければ、これまでのテーマを回収することもなかったのは残念。
 よくある、普通に面白くない続編だった。 

 加えて、この薄い内容で上映時間が2時間30分と長い。なおさら水増し感、つまらなさを増長してしまった。最後はトイレに行きたくなってしまい、本当席を立ってしまおうかなと悩んでしまうくらいの没入感のなさは残念。

2022年8月16日火曜日

プリンター買った

 仕事で日々レジュメを印刷することになり、プリンターの購入を検討。
 実は倉庫に以前使用していたプリンターが眠っている。長い間眠らせているので残念ながらインクヘッドが詰まっているだろう。
 インクを捨てるつもりでヘッドクリーニングすれば復活するかもしれないが、インク4色で5千円くらいと考えれば新しいプリンターを買うという選択肢もある。

 現在発売中のプリンターを調べてみる。予想通り休眠中のプリンターと同等の物は1万円を切る価格で売られている。激安プリンターに付属のインクはテスト用ですぐに無くなってしまうだろうが、それを踏まえても安い。
 休眠プリンターはそのまま寝かせて、新機種への代替え決定。

 せっかくなので他の機種も調べると、エコタンクという大容量インクが使えるモデルが発売されている。このモデルは本体価格を高くして、インク代を値下げすることにより、トータルでは安くあがると設定になっている。。
 なお高いとされる本体価格だが、驚くほどの違いはない。逆にランニングコストは驚くほどの差で、割とすぐに元が取れそう。実際これまで使っていたプリンターは、すぐにインクが無くなってしまって、そのたびに5千円近い出費に泣かされてきた印象。

 以上から結論。エプソンのエコタンク搭載プリンターを購入決定。なおエプソンを選んだのは前回使っていた同社製プリンターの使い勝手が良かった為。キャノン、ブラザーのプリンターは調べることすらしなかった。

 A3印刷はコンビニのコピー機で代用するため、A4の汎用機から選択。

 ・EW-M873T 6色 写真☆5 文書☆5 多機能☆5 6万円
 ・EW-M754T 5色 写真☆4 文書☆5 多機能☆4 4万円
 ・EW-M634T 4色 写真☆3 文書☆5 多機能☆3 3.7万円
 ・EW-M553T 4色 写真☆4 文書☆4 多機能☆3 3万円

 上記四機種がA4サイズの複合機。
 いろいろ考えた結果、インク数が少なく、印刷コストとスピードでは圧倒的に勝っているM634に決めた。がっちりした見た目もお気に入り。他の三機種はホームユース、M634はビジネスユースという位置づけらしい。
 しかしモデル一覧の☆マークでは、M634のいい所がまったく紹介されていないのは気になる。あまり売りたくないモデルなのか。「まよったらコレ!」とあからさまに誘導しているのはM754だし、値段だけを見ればM553になるし・・・。

 現代のプリンターはPCに接続する必要はなく、家庭内LANに組み込めるのが嬉しい。配線の必要がないし、WiFiにてスマホ設定ができるのは便利。

 印字テストを兼ねて、いろんな文書を印刷したり、仕事用のレジュメを作成したり。評判通り印刷速度が速い。ここ最近、文書印刷が必要な時はコンビニのコピー機を利用していたが、やっぱりプリンターがあると便利だ。

2022年8月15日月曜日

2022夏 南九州 七日目

 七日目

08:50 入港
09:15 下船


  台風の影響もなく大阪に到着。ぐっすり眠れて疲れもなし。
 給油をしてカーナビをセット。寄り道も考えたが、明るい内に帰りたい。まっすぐ自宅へ戻る。

 ヤフーナビの指示通り、阪神高速へ。案内通りに走ると地下道路へ。しばらくしてGPS信号を失っていることに気付く。ゴリラナビであればジャイロを併用して案内してくれるが、スマホナビはこの状況だと案内しなくなる。当然大阪の地理感はゼロ。どうすんだ?

 どうすんだも何も、どうしようもない。所詮日本国内だしと開き直って、慌てず騒がず。地上へ出るまで何も考えすに真っ直ぐ進むことにした。
 出た先は近畿道と西名阪のJCT。近畿道経由で名神に出るようナビは案内してくるが渋滞発生の情報表示あり。ここは西名阪から名古屋方面へ出よう。

10:30 針テラス
 かくて思いもかけず名阪国道ルートを選択することとなった。三年前に紀伊半島一周した時以来?ついでなので針テラスへ。行こう行こうと思いつつ、果たせなかったがまさかこうして行けるとは。


  針テラスは名阪国道に隣接しているのではなく、針ICで一度降りる必要のある道の駅なのね。評判通りバイクが多いが、評判ほどではなかった。軽く一服して出ようかといった矢先、強めの通り雨。雨雲レーダーを見るとすぐに通り抜けそう。今回もタイミングが良かった。
 しかし雨雲は近畿~東海に掛かっている。タイミングひとつで大雨の先に行けるか、雨に降られ続けるか、はたまた通り過ぎるのを待つことになるか。

 野生の勘で、今飛び出せば雨雲を先行できると考え、急いで針テラスを飛び出すことにした。

11:45 亀山PA
 亀山付近で渋滞予報。しかし大した混雑もなく通過できた。場合によっては新名神に行こうかと思っていたが肩透かし。

12:40 岡崎SA
 小休止。珍しく伊勢長島で事故、渋滞なし。表示されていた豊田東の渋滞も新東名には影響なし。なかなかついてる。この先も今の所問題なし。雨雲からも逃れた。

14:00 静岡SA
 給油。

14:30 新御殿場IC
 ついに事故発生。いつもながらの鮎沢近辺。本当、東名の御殿場~大井松田間は設計が悪すぎる。下手糞ドライバーが100パーセントの確率で事故るってすごいよな。
 最初にみた表示は渋滞4km=10分。時速換算40km。これなら諦めもつくかとそのまま高速突入を考える。しかし6km=10分で渋滞のお尻が足柄SAを越える。さらに8km=20分となってさすがに駄目。御殿場JCTはすでに詰まり気味。新御殿場ICで降りることにした。
 迂回ルートは国道246か、足柄峠か。Google Mapによれば、まだ246の渋滞が発生していない。であれば246で帰るのが一番速い。

16:00 帰宅
 事故・トラブルなく帰宅。

 本日の走行距離464.6km。南九州ツーリング総走行距離2,272.4km。走ったなー!

2022夏 南九州 六日目

 六日目

08:15 出発
09:10 道の駅「ゆーぼるのじり」
10:15 不動池
 宮崎を出発。本日の目的地「霧島」へ向かい、えびのスカイラインを進む。今日は天候不順。出発時、熊本・鹿児島あたりは大雨の様子。現在の所宮崎は大丈夫だが。


  霧島連山の硫黄山付近では活発な噴気活動がみられているため、不動池~えびの高原の間が通行止めとなっている。
 行ける所まで行ってみようとえびのスカイラインを進む。緑のトンネルが続く登山道は景色も見えずあまり楽しいと思えない。どんつきとなっていることから往来も少なく、連れて路面状況も悪くなっている。
 道中野生の鹿発見。都井岬の馬と違ってすぐに逃げ去ってしまう。

 不動池にて予定通り通行不可。不動池も施設が閉鎖されて入れなかった。

11:30 えびの高原
 えびのスカイラインを引き返し、ぐるりと回り込む迂回ルートへ。こちらは道幅も広く整備されているが、一部車幅減少している。白鳥展望台にて一服。厚い雲が張り出してきていて不安。
  えびの高原に到着。当たり前ながらこちらも通行止めとなっていた。

12:00 道の駅「霧島」神話の里公園
 神話の里公園というのに興味があって立ち寄る。霧島の天孫降臨神話でも聞けるかと楽しみにしていたが、「神話の里」という名前のレジャー施設だった。少しがっかり。駐車場から広がる景色は光と影がアンバランスな調和を見せて幻想的。スマホで写真を撮ったが、まったく撮れていない。
 そうこうしている内に雨が降って来て、一瞬の後に土砂降りに。どうやら雨が降る前に訪れた一瞬の奇跡だったようだ。


 雨宿りしながら昼食をとる。黒豚カツカレー。ジャンボを頼んだはずだが普通サイズ。会計したら予想通りジャンボになってなかった。配膳された時確認しようと思ったが、忙しそうだったのでやめたんだよね。まぁ良し良し。
 うっすいペラペラのカツを頬張りつつ、カレーを食べ終わる頃には雨は上がっていた。タイミング的には丁度いい頃合いに降ってくれてラッキーだった。

14:10 道の駅「まつやま」
 霧島を過ぎ、あとはフェリー港である志布志を目指す。

15:00 うなぎの駅
 志布志着。名物のうなぎを売っている観光販売所へ。うな重一食2,400円に尻込み。そうこうしている間に15:00のオーダーストップ。帰ろうかと思ったが、せっかく来たのにうなぎを食べないのは惜しいので、安いうなぎ弁当を購入。1,600円から300円引きで1,300円。自分にはかなりの贅沢。

15:45 志布志港
 絶対狙ってやってるよな。

 わざわざUターンして撮り直した。

17:30 乗船
18:30 出港
 志布志発フェリー。大阪発と違ってバイクが20台近く集まった。日程的なもの?
 フェリーターミナルには簡単なお土産屋以外何もなし。連休中だから利用客も多いのだろうが、通常は閑散としているのだろうな。
 これまで買っていなかったお土産をみつくろう。これというものがなくて残念だが、お土産なんてそんなもんだ。
 いよいよ九州ともお別れ。九州とは何だったのか。

 本日の走行距離208.9km。

2022夏 南九州 五日目

 五日目

06:45 出発
 今日は予定を変更。当初の予定では桜島に渡って、佐多岬から霧島へ向かうとなっていたが、シンプルに半島をぐるりと回って、都井岬~飫肥城~宮崎を目指す。

07:15 桜島フェリー
 驚くほど簡単に乗船。バイクへのロッキングもほとんどないまま出港。15分程度の内海航海だからか。車の中から出ないドライバーもちらほら。そういえば料金を調べてなかったと思ったら、なんと530円(二輪750cc以上)。めちゃ安。
 目の前に桜島。ワクワクする。

07:30 桜島
 上陸。湯之平展望所を目指す。
 桜島は7月24日に噴火。大きな噴石が飛散するなどし、噴火警戒レベルが5(危険な居住地域からの避難)に設定された。当然ツーリングなんて出来ないわけだが、その後噴火は沈静化、現在の警戒レベルは3。状況に応じての避難準備となった。
 桜島は一度この目で見たかった日本の風景のひとつ。それが達成できて感動もひとしお。思っていた以上に雄大で、まるでゴジラ映画にでも出てきそうな山影であった。

09:50 佐多岬
 桜島を過ぎ、本土最南端「佐多岬」へ。
 本土最南端というのは何とも微妙な立ち位置。考えてみればこの先に沖縄があるし、本当の最南端は沖ノ鳥島となるわけで。
 しかし普通に行ける南の最果てが、この佐多岬というのはわかりやすくもある。ノンストップでバイクを走らせること二時間あまり。やっと辿り着いた感、思えば遠くにきたもんだ感は半端ない。普段はお願いすることもない記念写真をお願いするほど。

 この最果て感はたまらない。疲れた体とここまで来たという実感。この感激こそが次の旅へのモチベーションとなるのだろう。

14:00 都井岬
 佐多岬からいったん来た道を引き返し、国道448号を反時計回りに走る。内之浦、志布志、串間を通り過ぎ都井岬へ。野生馬の生息地ということだが、本当にいるの?と思ったら・・・

 いるじゃん!つーか、野生馬というか馬の放し飼い!?
 人への恐怖心ゼロ。お馬の親子はぽっくりぽっくり歩くよ。バイクから降りてみれば興味深げに近寄ってくる。思わず頭を撫でそうになるも感染症が脳裏をよぎり踏みとどまった。

15:45 飫肥城
 都井岬から日南フェニックスロードを北上。宮崎といえばのヤシの木が立ち並ぶ通りを越えていく。何故フェニックスと思ったら、ヤシの木の種類らしい。

 飫肥城は島津氏と争った伊藤氏の居城。酒谷川の北岸に築城され、日向の最前線という感じ。城内には小学校が建てられ歴史遺構としては見るべき所は少ないが、観光用に城下町が整備され、細かく見てまわることが出来るようだ。

18:30 ホテル

 本日の走行距離391.8km。走ったー!

2022夏 南九州 四日目

 四日目

09:00 熊本博物館「世界の大翼竜展」
 昨日熊本城訪問時、同博物館にて開催されている「世界の大翼竜展」のチラシを入手。ホテルに戻って読んでみれば、翼竜にスポットを当てること自体珍しく、チラシの中にあった「翼竜vs羽毛恐竜~空をめざした2つの”竜”~」というコピーにそそられた。
 翼竜は恐竜ではなく、また羽毛恐竜こそが鳥の元となったとされている。同じく空を飛んだ”竜”同士、その生存戦略にどのような違いがあったのか、というのはとても興味深い。
 予定を変更して熊本博物館を訪問する。

 
 展示されていたのは化石や 全身骨格のレプリカ。その合間に簡単な説明というよくある内容。ランフォリンクスという初期の翼竜がプテラノドンに代表される白亜紀の翼竜へ進化していくあたりは知らない情報だった。
 プテラノドンや今展示館目玉のケツァルコアトルスなど大型翼竜が注目を浴びるが、実際は現在いる鳩やカラスなどと同じくらいの翼竜も多く、これなら飛翔して飛ぶことが出来ただろうなと実感できた。
 一方でプテロダウストロなどの巨大翼竜の一部は飛ぶ理由が見当たらず、再び陸上生活へ回帰した種族なのではないかと思った。

  訪問した切っ掛けである翼竜と羽毛恐竜の違いについてはあまり説明がなく残念。翼竜が滅んだ原因として白亜紀において種の多様性が乏しくなっていたことや、大きな魚などを餌としていた種が白亜紀末の大量絶滅を生き残れなかったことなどが挙げられていた。

 あまり興味がなかったが、せっかくなのでプラネタリウムを視聴。夏の星座を説明してくれたが、これは観て良かった。久しぶりに星座に関する興味が湧いた。今度夜空の星を眺めに行こう。
 展示会向け上映の「フライングモンスター」というのは予想通り寝てしまった。

11:00 (熊本出立)九州自動車道
 博物館を後にして高速を使って一路人吉へ。ツーリングマップルでは快適ルートが掲載されていなかったので、時短を兼ねて九州自動車道を使用。
 八代ICにて「危険物積載車両の通行禁止」看板を発見。もしや長大トンネルがあるの?と思いつつ走っていると幾つかのトンネルを過ぎた後、「肥後トンネル」という6,340mの長大トンネルへ。北陸東海自動車道以来の閉所恐怖症発症するか?と思ったが、案外大したことなく走れてしまった。
 調べると八代ー人吉間はIC間の距離38.5kmで日本最長。トンネル数23ヵ所も国内最多とのこと。ショートカットのつもりで高速を使ったが、逆にいい経験となった。

12:15 人吉城
 人吉ICから若干の渋滞を経て人吉城に到着。こちらは令和2年豪雨にて被害を受け、一部施設が復旧のため立ち入りできなくなっている。
 球磨川を水の手橋にて渡った川岸に立地。天然の要害となっている。実際、川岸に沿って石垣が並べられた様は圧巻で、一円を支配するに相応しい根拠地という風情。城内を自由に散策できないのは残念。


13:50 曽木の滝
 人吉を南下。快速路国道221号を進む。この国道にはループ橋が二つもあるのが見所のようだが、えびの側のループ橋は知らぬ間に通り抜けてしまった。
 えびの市を西へ。伊佐市の南にあるのが「曽木の滝」。東洋のナイアガラというキャッチコピーが、逆に小者感を誘うのだが実際はどうか。
 観光客目当ての公園と駐車場。これはだめかと思ったが、滝自体はなかなか迫力があった。しかしどうしても「ナイアガラ」という言葉に期待が大きくなってしまって、しょぼさを感じてしまう。群馬にある「吹割の滝」も似たような滝だが、そちらの方が感動できたかな。


16:15 鹿児島城
 本日最後の訪問地である鹿児島城。再建された御楼門が見もの。
 元々天守や高石垣などが築かれなかったようで、人が石垣であるという武田氏と同様の考えによるものらしい。同じ源氏の末裔同士が同じ結論に至ったかのようで興味深い。


17:00 ホテル

 本日の走行距離232.5km。

 

2022夏 南九州 三日目

三日目

06:30 出発
07:30 九重IC
 本日は阿蘇、熊本方面へ行く予定。再びくじゅう連山エリアを走る。
 大分から別府方面へは時間短縮のため高速を使用。もう一度やまなみハイウェイを走ることも考えたが、マップルによれば県道40号線もおススメルートとなっているので、起点となる九重ICへ向かった。

 県道40号線は静かな山林ルート。交通量は少なく走りやすいが、すぐ隣に「やまなみハイウェイ」があることを考えると積極的にこちらを通る理由はなかったか。 九重「夢」大吊橋という観光名所が名物のようだ。


 くじゅう連山エリアへ来ると、なだらかな山肌に草の茂った丘が広がる。それまでにあった森との違いは何か。牧場にもなっているのかと考えていたら、正解はスキー場とのこと。確かにこの丘に雪がつもれば立派なゲレンデになると納得。

 県道40号はよくあるワインディングで、やまなみハイウェイからには劣る。ちょっと失敗だったか。それも経験と思い直し国道442号を今度は右折。阿蘇方面へ。

08:30 道の駅おぐに
 特徴的な建物のある道の駅。国道212号へ。
 大観峰への道中、放牧された牛を見掛ける。写真を撮ろうと近寄れば、「モー、モー」と警戒される。柵を越えて突進してきそうな興奮ぶりなので、静かに逃げる。

09:00 大観峰
 阿蘇くじゅう国立公園へ。大観峰展望所から阿蘇のカルデラを眺める。絶景。ここも全国広しとはいえ同じ様な景色は他にないのではないか。同様のカルデラである箱根、屈斜路は湖が形成されてしまってこんな風景にならない。
 台地がえぐられ、長い崖が延々と続くかのよう。そんな外輪山の中心に市街地が広がっている。外輪山の淵を沿うようにミルクロードを走る。

10:30 阿蘇山上広場
 草千里を越え阿蘇山へ。残念ながら立ち入り禁止の規制が出ていて、火口方面へ行くことが出来なかった。ロープウェイに乗る気満々だったのだが。
 そのまま南阿蘇パノラマラインにて下山。

11:15 ケニーロード
 南阿蘇を熊本市街地方面へ横断するケニーロード(グリーンロード南阿蘇)へ。広域農道ということで交通量は少ないが見晴らし、路面ともそれほどのものではなかった。もっとも国内有数の名道である、やまなみハイウェイやミルクロードと比較されては分が悪いか。

12:10 天外天菊陽町本店
 予定よりかなり巻いているので、せっかくだから熊本ラーメンを食べることにした。ルート上にあるお店を調べると「天外天」という地元ラーメン屋が有名のようなので立ち寄ってみた。
 丁度お昼時ということもあってか、行列ができるほどの混雑ぶり。暑い中待たされるのも辛いなと思ったが、たまにはこういうツーリングも良いか。
 ラーメンは思ったよりあっさり味で豚骨癖の少ないラーメンだった。メニューはラーメン一択で、トッピングもチャーシュー程度しかないという本格派。サイドに餃子やチャーシュー丼がある程度という潔さは買い。
 さすがにラーメンだけでは味気ないので替え玉を頼んだが、これが結構大盛りで食べごたえがあった。

13:30 本田製作所熊本工場
 熊本へ来たら必ず寄りたいと思っていたスポットの一つ。自分のCB1300もここで組み上げられたので、いわば里帰り。
 本来は工場見学なども出来るらしいのだが、コロナ禍のため見学は自粛となっている。とても残念。生来の生真面目さが邪魔をして、常識知らずに工場内を散策ということも出来ず。何か記念になるような物はないかと工場外周をひと回りしたが、木々に囲まれ中を見通すことが出来ない。まるで原子力発電所のように厳重だ。
 やっと見つけた「WELCOME HONDA」という看板の前で記念撮影。本田熊本へ来たどー!と自慢できる一品となった。

 

 14:15 熊本城
 平成28年の震災で被害を受けた熊本城。その天守閣が復旧したというのも、今回九州へ来た理由の一つ。せっかく来たのに足場が組まれた天守なんて見たくない。
 自分は姫路城に続き、熊本城もてっきり現存天守かと思っていたが、なんてことはなく昭和に再建されたものだった。再建天守ということで、大阪城同様歴史資料館となっていたが、熊本城の知識はあまり持ち合わせていないこともあって、割とじっくり見てしまった。
 天守こそ再建だが、高石垣や一部の櫓などは当時のものが現存している。震災の影響で崩れ落ちた石垣がいまだ放置されていたり、コンクリート吹付けで応急処置をしていたりと被害の大きさを実感。反面、石垣の構造を知るのに都合が良かったりもする。

 

17:15 ホテル

 本日の走行距離273.3km。

 なお懸念されていた台風がついに発生。しかし想定進路は東海・関東・東北。なんたる幸運の持ち主! 上陸は12日夜とのこと。13日のフェリーも問題なく出港できそう。

2022夏 南九州 二日目

 二日目

06:00 起床
07:00 別府港
 別府港到着。本日も晴天。別府の山々が綺麗。
 まずは給油をしてルート確認。県道11号線やまなみハイウェイへ。

07:45 由布岳正面登山口
07:50 狭霧台
 由布岳辺りまではよくある林間ワインディングかなと思っていたが、登山口から見る由布岳は壮大で見事。そこを過ぎると180度の景色が広がる大パノラマ。由布院市街を眼下にゆったりと大きなカーブで峠を降りていく。その雄大さに一発でやられた。
 似たような山道は幾らでもあるが、こんなに開けた風景の広がる高原道路は記憶にない。

08:10 南由布
 県道11号を走って迷い込んでしまう。狭い林道。陽の射さない路面は苔むして滑りそう。後で調べると、やまなみハイウェイはいったん県道11号から国道216号へ迂回するようだった。まあ県道を走り切ったということで、これもまたよし。

08:45  飯田高原
 再び、やまなみハイウェイへ。緑のトンネルをくぐるルートを経て飯田高原へ。くじゅう連山に囲まれた広大な高原は気持ちいいの一言。夏の晴天下、はるばる九州まで来て良かったと実感。


  北海道に匹敵する景観。この雄大さは関東、甲信にはない。

09:00 やまなみハイウェイ展望台
 遠くに阿蘇の山々を見晴らしながら、やまなみハイウェイ終了。国道442号線を今日は左折して、竹田市岡城跡を目指す。

10:00 岡城
 正直よくわからないお城。戦国九州の歴史をあまり知らないこともある。島津の猛攻を退けて、秀吉の九州親征に貢献したお城とのこと。
 大手門を目指して受付を過ぎると、天然の岩肌がむき出しとなった岩壁が出迎えてくれる。これはただ物ではないと思いつつ、上り口の階段まで来れば、眼上には荒廃した高石垣が見えてくる。まさに「荒城」の趣きあり。
 城内は立派な石垣で縄張りがされており、何故これほどのものが必要だったのかと思う。ってしまう。大野川を外堀とし、そそり立つように築かれたお城はさぞ立派であったろうし、難攻不落であったろう。

12:00 県道25 臼杵上戸次線
 岡城を後にし臼杵方面へ。地元の人用の狭い県道をバイパス代わりに使ったが、夏の晴天に気分が大きくなり、良く知らぬ一般道にも関わらず音楽を聴き始めたの。インカムの調子が悪く、音量調節が効かない。さらに道も不案内でナビとにらめっこ。そうこうしている内に前方不注意となってしまい、止まれ看板に気付かず交差点を横切ってしまった。
 「あっ、やっちゃった!何事もなくて良かった・・・」と、思う間もなく嫌な音。ミラーにはパンダ。見事一時停止無視で切符を切られてしまった。こんな交通量のない道でのんびり見張りでもしていたのか。
 五月の連休に鷲羽山で切符を切られた時に比べ、すでにゴールドを失効しているから気楽なもの。ハイハイすいませんね、と青切符をもらう。6千円は痛いがしょうがない。せっかくなのでパトカーの後部座席に乗り込んで涼む。クラウンの後席は狭かった。

12:30 臼杵 浜公園
13:10 関崎 黒ヶ浜
 本日の午後は海沿いを走る。しかし思ったほど楽しい道というわけでもなかった。関サバ、関アジで有名な佐賀関も、特に見所なし。
 時間も予定より結構巻き気味だったので、高千穂方面へ出ても良かった。


15:00 パークプレイス大分
 このままホテルへ着いても早すぎるので寄り道。半袖シャツを買いたかったのでイオンのあるパークプレイス大分へ。現地調達良いね。

16:00 ホテル
 大分府内城は駐車場がないようなので、先にホテルへ。バイクをホテルに停める。

16:30 大分府内城
 ホテルからほど近く、市役所のそばと街の中心部に立地。このお城も残念ながら馴染みはない。元は海城だったそうだ。豊後の大友氏ではなく、竹中重利による築城というのも分かりにくい。
 城跡にあまり見るところもなく、城内は臨時駐車場となっていて寂しい限り。整備計画があるようだが、急いで手を掛けた方が良さげ。

 本日の走行距離222.6km。

2022夏 南九州 一日目

初日)

03:00 出発
 いつものごとく、深夜割引につられて夜明け前の出発。

04:20 清水PA
 「すた丼」が食べたくなって休憩。何故か「唐揚げ定食」に変更。口の中やけどする。 

05:15 藤枝PA
 藤枝岡部ICを越えたところでパラリと雨。いつもこの辺は雨が降るな・・・と思ったら、すぐに土砂降り!水しぶきが上がって走行が危険なほど。緊急ピットイン。全身ずぶ濡れ。靴の中までびっちょり。服は走っていれば乾くだろうが、靴の中はなぁ・・・憂鬱。
 雨予報は出ていなかったので、天気の確認を忘れていた。 局地的に雨雲が発生していたことを思い出す。
 清水で飯を食べたばかりですることがない。結局1時間ほど足止めを喰らう。


07:35 岡崎SA
 給油。満タンで出発しなかったので、少し早目。

08:45 土山SA
 四日市あたりでパラパラと小雨。やっと乾いたのにと思ったが、大したことなくてホッとする。
 この先の確認。カーナビのSDカードを忘れてしまい、カーナビで音楽再生できなかった。代わりにスマホで音楽を聴いてきたが、当然ナビの案内は聞こえない。暇つぶしなしの高速巡行はきついのでギリギリまでスマホを聞いていたい。大阪へのラストパーキングは草津だった。

 草津PAにてスマホからカーナビに音源交換。

10:50 大阪城
 途中でインカムが不調となり、接続されてるのか切断されているのか分からなくなる。大阪の土地勘はゼロ。阪神高速も良くわからず。何のためにカーナビに変更したのだろうと嫌になる。

 大阪城到着。訪問は二度目。広い大阪城公園はどっちがどっちだか分からなくなる。加えて夏の陽射しが厳しい。逃げるように天守閣を目指した。
 城内の展示物はたいして見所もなく、まあ知っているエピソードばかりだから仕方ない。この感動のなさは「再建天守=城の形をした歴史館」という貴重性の無さからか。
 巨大な蛸石も二度目なので驚きもなく、ああこんなのあったねという感じ。

 それでも厳しい暑さをしのげたのは助かった。

15:00 イオンモール 大阪ドームシティ
 今晩のフェリーで食べる夜食を調達。ついでに持ってき忘れたサンダルを購入。フェリー内をライダーブーツで歩くのはキツイ。

15:30 快活CLUB 南津守店
 フェリー内は電波が届かない為、スマホが使えないことを思い出す。暇つぶし用にAmazonプライムで映画のダウンロードをしようと快活CLUBへ。しかし回線が遅く、一本もダウンロードできず!何のため来たんだ・・・。
 道中、噂のスーパー玉出を見れたし、アイスも食べたからいっか。

16:20 さんふらわぁターミナル
 乗船手続きは17:30までというメールが来ていたが、慌ただしいのが嫌なので1時間前に到着。手続きを済ます。車検証を見せることもなく、あっさり手続き終了。乗船後必要な物だけバッグにまとめて待機。

 18:00になり乗船開始。バイクは数台程度だった。
 乗船後することもなく、買っておいた夜食を食べる。早くに起きたことや暑さにやられたこともあってか、すぐに眠くなってしまう。21:00頃にはぐっすり寝てしまった。

 本日の走行距離477.7km。

 

2022夏 南九州ツーリング計画

 今年のお盆ツーリングは「南九州」に決定。九州は北海道に匹敵するライダーの聖地。特に「やまなみハイウェイ」を走ってみたかった。
 しかし関東からの遠さも北海道に匹敵。陸路をえっちらほっちら行っては到着するころには疲れてしまう。そこでフェリーを利用することにした。

 九州へのフェリーは横須賀発、大阪発の二種類。調べたところ横須賀発は夜中出港して翌日の夜に到着。ほぼ24時間の拘束。到着が夜というのが頂けない。二日間無駄にしてしまうこととなる。また料金も5万円近く掛かるので割高だ。
 一方、大阪発は2万円代とリーズナブルな料金。夜出港して翌朝到着なので、入港後すぐ九州周遊を開始できる。移動による疲れ、一泊の宿代、大阪から九州(別府)までの高速・燃料代を考えれば、大阪発フェリーがベストとなった。

 夏ツーリング恒例の懸案事項として台風がある。お盆シーズンは毎年台風が発生。特に九州上陸とでもなればツーリングどころではない。しかしこればかりは如何ともしがたい問題なので割り切り、台風が来たらしょうがないねとあっさり諦める。

 「南九州」 で行きたい所は、

  ①やまなみハイウェイ
  ②阿蘇山(ミルクロード、ケニーロード)
  ③「100名城」6城(大分府内、岡、熊本、人吉、飫肥、鹿児島城)
  ④本田製作所熊本工場
  ⑤日南フェニックスロード

 仕事が忙しくて旅程を決める時間がなく、最終的に面倒になってしまい、九州での滞在4泊を①大分、②熊本、③鹿児島、④宮崎と機械的に決め、そこからルートを作るという荒業。若干無茶で非効率な旅程となってしまったが、それもまた良し。