2021年3月30日火曜日

スペースチャンネル5VR あらかた★ダンシングショー

 VRゲーム「スペースチャンネル5VR あらかた★ダンシングショー」がOculus Questにてリリースされたので購入。さくっとストーリーをクリアした。個人的に好きなシリーズだったこともあり、ボリュームは少ないものの大満足だった。

  「スペースチャンネル5」はレトロフューチャーな世界観に独特なキャラクターが登場するリズムゲーム。そのノリが自分にはとてもマッチしていて、当時店頭のデモを見た程度でゲーム内容すらわからぬまま遊んでみたくなり、ドリームキャスト購入のきっかけとなった。
 ノリの合うものというのは、製作者の趣味嗜好が自分と合致しており、遊んでみれば隅から隅まで大満足。ハード性能からくるラグや入力ミスなど批判される点もあるが、自分にとっては些細な事。そんなことより唯一無二である登場人物の個性や舞台、そして特徴的な音楽に引き込まれた。
 ドリームキャストのユーザーが少なかったこともあってか日の目を見ず、続く第二作では時の覇者Playstation2でも発売されたもののヒットせず。ということは一般受けする代物ではないのねと納得したものの、続編が出ることを期待していた。 まあ谷山浩子とかと一緒か。俺の好みはマイナーなんだな。

 それから長い年月が経ち、ついに第三作発表。今度はVRソフトということで買うしかない!と意気込んだものの、発売ハードがPlaystation4。VR環境まで揃えることを考えると、とても手が出なかった。
 買えないとわかると興味も失い、発売日が遅れたことや、実際に発売されたこともすっかり忘れていたのだが、ひょんなことでOculus Questを購入。安価で手軽なVR環境が整う。どんなソフトがあるのかなと探しつつ、そういえば「スペースチャンネル5」のVRってあったよなとホームページを閲覧すれば、なんとQculus版も発売予定となっていた。これが昨年夏の話し。
 かくして存在を忘れつつも思い出しでついに発売。購入と至った。

 ゲーム内容はオリジナルをまんまVR化しただけという潔いもの。相手の踊りを繰り返すといったゲームシステムもまったく一緒。各種UIのデザインやコンテンツも同様。
 なによりステージ1は第一作のステージ1を踏襲したものとなっていて、当時遊んでいたファンであれば懐かしくなると同時に、スペースチャンネルの世界に入り込んだのだと感動することしきり。

 確かにボリューム不足は感じる。オリジナルもステージは少なかったが、裏面やステージ分岐などで水増しを図ってはいた。ストーリーはあってないようなものだが、最終的には仲間と一緒にボスを倒すというのはシリーズ共通。何しろ「私が踊りで負けるもんか!」の名台詞が良かった。エンディングのダンスシーンもVRならではの臨場感。目の前でうららたちが踊るのを見ることが出来る。
 また敵がモロ星人に戻ったのが良い。あの何とも形容しがたい喋り方が面白く、「Part2」に出てくるチビロボはキャラクターが弱かったので。

 元々ダンスが売りのソフトなので、VRによる体感操作はぴったり。「アップライトレフトダウンチューチューチュー」なんていうモロ星人からの攻撃に対して、コントローラーをぽちぽちいじるより、実際に体を動かした方が楽しいのは当たり前。指示されていなくても勝手に体が動いてしまう。
 かと言ってゴリゴリのエクササイズソフトではない(ジョーク気味に消費カロリーなどが計算できる)ので、少し汗ばむ程度で気軽。

 ただし正直に言えばVRソフトの共通の閉塞感と手間は感じる。スタンドアロン型であるOculus Questでも改善途上といった感じで、ドリームキャスト版でハマった時のように何度もプレイとはならないかな。どうしても立ち上げるまでに意気込みが必要だよね。
 VRによる没入感はこのゲームおいて必須ではなく、例えばNintendo Switchで発売され、テレビにつなぎつつリモコンによる体感操作という感じで遊べれば更に気軽だった。突き詰めるとスペースチャンネル5の続編であれば、何でもよかったという話になるが。
 恐らくVRソフトを作るという大義名分があったればこそ予算が下り、まさかの復活となったのだろうから、これについては致し方あるまい。

2021年3月27日土曜日

大菩薩ライン~道志みち

 仕事が急遽休みになった。このところ毎週末は天気が悪くてツーリングに出掛けられなかったので、休みを利用して日帰りロングツーリングに出掛ける。用事がなければ今年初のキャンプに出掛けたかったが、急なことなので仕方なし。
 一日中走るということで、昨春の一発目ツーリングとほぼ同一行程で大菩薩ライン~道志みち。

①長尾峠
 天気良く気持ちの良い陽気。桜も開花。4月から始まる西湘バイパス通行止めのパンフレットが欲しかったので、足柄SAへ立ち寄る。そのためR246から山中湖のルートではなく、R1から箱根宮ノ下~仙石原を通って御殿場へ向かうことにした。
 R138走行中、以前見た長尾峠の動画を思い出し、寄り道することにする。その動画では長尾峠にあるトンネルが怖い、何かいる。なんてしきりに話しており、内心ビクビクしてしまう。うら寂しいトンネルで、確かに不気味ではあったが、前方にもミラー越し後方にも何も出ませんでした。
 長尾峠は富士山景勝地のひとつでもあり、トンネルを抜けた先は絶景の富士山を見ることが出来た。この道は何度も通っているが、こんなに富士山が綺麗だっけ。寄り道した甲斐があった。

 その後、足柄SAへ立ち寄りパンフレット入手。富士五湖道路でショートカットしつつ河口湖へ。御坂みちを通ってR411大菩薩ライン到着。
 大菩薩ラインは平日だというのにツーリングバイクとよくすれ違った。天気もいいからかな。道の駅たばやまにてお昼。デイリーマートで買ったパンを食べる。
 朝食後、R411と別れて奥多摩周遊道路へ。こちらもバイク多し。平日はオマワリがいない?のか、結構飛ばし気味のバイクばかり。なんかガチ勢以外はお断り感あるな。都民の森から引き返して奥多摩湖に戻りR139へ。

②猿橋
 大月に入ったあたりでR139は幅員が狭くなり、集落の中を抜けて行くのだが、今回はそちらへ行かず県道を進む。猿橋にてR20に合流。R139バイパスへ。

 都留の道の駅にてトイレ休憩。割と人出がある。自粛要請が解除されたし天気が良いからか。再びR139から今度は県道24号線にて道志の道の駅に向かう。
 道志もバイクで一杯。時刻は16時ということで、これから帰りのバイカーが最後の休憩に立ち寄っているのかな。一服後、道志みち~宮ケ瀬湖~厚木市街~R129~西湘バイパスで帰宅。最後の西湘バイパスを走っている辺りで燃料ランプ点滅。帰宅後今回の燃費はリッター18.6kmと計測されているので、計算上の満タン航続距離は390km。

 本日の総走行距離は344.4km。よく走った。

 追記)翌日タイヤ交換した。2りんかんにてロードスマートIII。前後輪工賃込みで約4万円。累計走行距離22,322km。前回交換時11,019kmなので11,303kmか。1万キロ走れば良く走った方だ。
 中央の溝にスリップラインが出ているのに比べ、側面の溝はまだかなり余裕があるのがもったいない。CB1300に買い替えてから高速を使った長距離ツーリングが多いので、どうしても中央が先に摩耗してしまうのだろう。

2021年3月22日月曜日

ピクミン3

 昨年からピクミン、ピクミン2と遊んできて、ようやっと3までクリア。二度目のプレイなので特に感想はなし。ラスボス戦がちょっと難しすぎだなと思った。
 とりあえず報告のみ。

2021年3月14日日曜日

セガ家庭用ゲーム機 開発秘史

 セガのハード開発を担当し社長にまでなった佐藤秀樹氏の著作。セガのハード販売黎明期からドリームキャストを経てソフトハウスへとなるまでが、現場の生の声として伝えられていて興味深い。

 自分にとってセガと言えば、まず体感3Dゲームシリーズ。アウトラン、アフターバーナーが遊びたくてマスターシステム(マークIII)が欲しかったし、メガドライブに夢を見た。しかし出てくるソフトは駄作が多く、著者に言わせればやはりアーケード主体のメーカーだからコンシューマーには有能なスタッフ、お金が掛けられなかったという。
 まったくユーザーに対する裏切りでしかないなと感じてしまう。当時のセガファン。セガが任天堂に勝つことを夢見ていた人たちがこれを知っていたらどう思ったか。それでいてBEEP!などの専門誌では「セガはやります。本気です」くらいのことを言っていたのだから。

 次にドリームキャストで発売された、スペースチャンネル5、ジェットセットラジオ、ファンタシースターオンラインなどの独自ジャンル。セガらしい都会の感性を感じられたものだ。しかし著作のなかでこうした光るソフトに関する言及は何一つない。唯一アメリカでのシェアを伸ばしたソニックとドリキャスにつんだブラウザ絡みの話しだけ。
 ソフトに対する思い入れがないのだから、面白いソフトも出るはずないわな。

 結局彼はハード屋であり、セガというアーケード機軸メーカーの考えに囚われていたのだろうと思う。打倒任天堂、ソニーと言ってもそれは打ち替わって天下を獲るとまでは行かない煮え切らないもの。決算の数値的に黒字が出ていればそれで充分という程度の。だからこそ海外版メガドライブ(ジェネシス)がシェアを伸ばしてもその後へ続けることが出来ず、サターンではコスト問題で本体の台数を伸ばせず、ドリームキャストにて迷走するはめになった。
 トップがこれなのだから後は推して知るべし。

 任天堂もいろいろ大変な時代を乗り越えてここまでやってこれたのは、ハードと同様にソフトを重視してきたからだろう。ゲーム&ウォッチ、ファミコン、ゲームボーイと新ハード発売に関して伝説的な逸話が述べられるが、それと同時に何を遊ばせるか、どうやって遊ばせるかについて十分考えられていると思える。
 1回5分100円で商売していくアーケード屋と買ってもらったものをどれだけ遊んでもらえるかの花札・トランプ屋との違い。

2021年3月13日土曜日

シン・エヴァンゲリオン劇場版

 公開予定が伸びに伸びた新劇場版の完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観て来た。いろいろ謎の多い作品であり、ネタバレされれば興ざめ。なので公開初日に行きたかったが、コロナによる自粛で上映が20時まで。仕事の都合で平日には行くことが出来ず、週末が待ち遠しかった。

 今回のエヴァンゲリオンは前作「Q」に比べると分かりやすい展開で、きっちり完結したのは良かった。テレビ版、旧劇場版、漫画版のオマージュを交えつつ、登場人物に救いが与えられ、すべての決着をつけた感はある。

 碇ゲンドウの独白シーンはありきたりかつ予想通りの動機で少し苦笑。綾波の扱いも持ち上げるだけ持ち上げといてあっさり。第三村の生活は牧歌的社会の肯定というだけでありきたり。結局ここに安らぎを求めてしまうというのは古い田舎の感性だと思った。結構ステレオタイプだなという感じ。

 新劇場版四部作を長い期間掛けて完成した結果、鬱病になった庵野監督の再生と大人になれというテーマ。予定通り予想通りの結末。マニアなファンには物足りないと感じるかもしれないと思った。
 冨野監督が皆殺しのトミノと言われ、ザンボット3やイデオンで登場人物を殺しまくったものの、再度作り直した新約Zガンダムで結末を改変した。庵野監督はそれと同じような境遇を負ったのだろう。旧劇の結末との違い。物語としてのスッキリ感。結果として物足りなさというところ。

2021年3月10日水曜日

ディアブロ3 2021④

 今年に入って始めたディアブロ3。割とはまって、2月一杯はずっと遊んでしまった。しかしグレーターリフト(=GR)100の目標を達成してしまうとあとは惰性。それでもGR110までは問題なく突き進み、モンクの正義セットの強さに惚れ惚れ。

 しかしGR110を超えるとさすがに伸び悩み。特殊攻撃が痛く、毒や魔法陣が張り巡らされる中、死亡するケースも多くなってきた。もしやレジェンダリージェムの「絶望せし者」より「精霊石」の方がいいのではないかと付け替えてみたら大当たり。特殊攻撃があまり気にならなくなった。
 さらにカナイ枠に入れていた「宿敵の腕甲」を「オプシディアンリング」に変更して、天啓と障壁を回しやすくしたので、さらに死ににくくなる。攻撃面では「閃光」を入れて大ダメージの機会を作ったところ、GR110も楽にクリアできるようになった。

 これでレジェンダリージェムLV100が作れるようになったことから、あとは「カルテザンの絶望」でステータスを上げる位かなと2月中はちまちまとジェムの育成にいそしむ。しかしこれがいけなかったな。ついに飽きてしまった。しかもカルテザンは思いの外攻撃力や防御力向上には役に立たずGR114が限界。あとは特性をいじってなかった装備の特性を少しだけ見直して、何とかGR115クリアに漕ぎつけた。

 自分ではこれが限界かな。今シーズンのカナイ枠4個というボーナスがあってこその装備なので、ノンシーズンキャラになったらGR115は歩けないだろう。
 ウィザード、パラディン、ネクロマンサーと遊んできたが、今回のモンクが一番お手軽かつ強力なクラスだと思った。素の攻撃力が高いので雑魚は瞬殺。しかもボタン押しっぱなしで走り回るだけというお手軽さ。足も速くてノンストレス。疾風掌破を溜め込んでからの一撃は三桁トリリオン連発でボス戦にも強い。おまけに天啓と障壁で防御面も優秀と隙が無い。これ以上のクラスがあるのかね。
 ちまたではディアブロ4やリマスター版「2」などの話題も出ているが、しばらくハクスラはお腹一杯だわ。

2021年3月8日月曜日

フォードVSフェラーリ

 アマゾンプライムにて「フォードVSフェラーリ」をレンタルした。
 この映画はル・マン24時間耐久レースにおいて王者であったフェラーリに対し、大衆車メーカーであったフォードが挑戦する物語。
 フェラーリの買収を計画したフォードだったが、当て馬にさせられた挙句エンツォ・フェラーリによる辛辣な発言に怒り心頭となったヘンリー・フォード二世が、フェラーリの独壇場であるレース部門へ乗り込むという出だし。

 しかしフェラーリとフォードの対決はあくまで背景であり、物語の発起に過ぎない。その話の中心はインテリが参画するフォード経営陣と、現場で働くレース屋との確執である。映画なので多分に誇張されている嫌いはあるし、主人公であるシェルビーとマイルズが魅力的に描かれ過ぎている感じなのは、アメリカ映画にはよくあるストーリー展開。
 リターンマッチとなった65年のル・マンでもフォードとフェラーリの戦いは案外あっさりついてしまうし、また最期は裁定の結果マイルズが勝利を不意にしてしまうというのも乗り切れない。結末においてマイルズは事故死してしまう。

 それでもマット・デイモンやクリスチャン・ベールといった実力派俳優の熱演は素晴らしく、分かりきったストーリー展開や予定調和なれど楽しんで観ることが出来た。

2021年3月7日日曜日

CB1300 薩埵峠、三保の松原

  天気の良い週末。雪が残る富士山の写真を撮りたいと思い出掛ける。朝霧高原か山中湖、御殿場と迷ったが、どれも何度か写真を撮ったことがある。他にどこかないかと思えば、日本平から見る富士はとても綺麗だったものの、当時持っていたスマホは広角レンズの為、遠くにある富士山が小さくなって思い通りの仕上がりにならなかった。
 そこで今回はそのリベンジを兼ねて一眼レフを片手に再訪しようと考える。

 ルートを調べつつ今回はのんびり国道一号線のバイパスを乗り継いでいくことに決定。日本平すぐそばにある「三保の松原」に立ち寄ることに。さらに調べていくと「薩埵峠」という名前を発見。とても見事な富士山の写真が掲載されている。
 昔テレビで富士山眺望の穴場というスポットが紹介されていたが、多分ここに違いない。ルート上にあるのでこちらも行ってみよう。

 国道一号線を静岡、浜松方面へ西に走るのは久しぶり。静岡市に用事があることはないので素通りするだけであり、結果東名高速を使ってしまうからだ。しかし静岡県は無料のバイパス網が整備されているのはうらやましい限り。
 三島、沼津、富士を越えて一つ目の目的地である
薩埵峠へ。

 富士川沿いに甲府へ向かう国道52号線から入ってすぐ、薩埵峠への登頂口がある。峠はかなり急坂となっており、工事の為平日は通行止めもあるようだ。
 駐車場から展望台へは2,3分ほど。そこからは見事な長めの富士山が見えた。
 雄大な駿河湾の先に雪の冠をつけた富士山が愛鷹山を控えてそびえる。眼下には突き出した半島を巻き込むように国道一号線BP、東名高速道路、東海道線の三線が並ぶ。浮世絵「東海道五十三次」にも描かれた由緒ある富士山景勝地だった。

 薩埵峠を後にし、清水港から突き出すように伸びる三保半島へ。子供の頃バス旅行でどこかへ行った際に立ち寄った記憶があるが、トイレ休憩くらいの思い出しかない。天女伝説などもある地であるが、こうして大人になって立ち寄ると感慨深いものがある。
 半島に生い茂る松林は見事だが、減少が続いているそうだ。羽衣の松も初代は300年前には海へと沈み、現在は三代目ということ。価値があるのか?
 松林を抜けて海岸へ。小さな石でできた砂浜に足を取られ、とても歩きにくい。海岸を越え駿河湾の先に富士山の見える景色が続くが、浸食を抑えるために設置されたテトラポットや防波堤のせいで、なんだか冴えない写真しか取れなかった。まあこれも後の世から見れば現代の風俗を現した写真となるのだろうか。

 薩埵峠と三保の松原で富士山はお腹一杯。元々行く予定だった日本平へは行かず帰宅。本日の走行距離は290km。


2021年3月2日火曜日

SINKING CITY

 Steamで安売りのメールが届いたことで思い出し、Nintendo Switch版を購入済みだった「SINKING CITY」を少しだけ遊んだ。ラヴクラフト原案のクトゥルフ神話をベースとした、最新式のアドベンチャーゲームだった。

 アドベンチャーゲームといえば、古くは「ミステリーハウス」や「オホーツクに消ゆ」などに代表されるように、一枚絵をメインとしてコマンドを入力。謎を解いていく。しかし現在のアドヴェンチャーゲームである今作はオープンワールドとなった箱庭世界を自由に探索。手掛かりを求めて歩き回るというリアルな作りとなっている。
 こうした箱庭世界を自由に探索するようなアドベンチャーゲームは、これまでも同様のものをいくつか遊んだがことがあるが、自由度が高いがゆえに次に何をすればいいのかわかりにくいという欠点を持つ。
 調べられるオブジェクトやコンテンツが過剰にあることで、本筋から離れてしまってもプレイヤーにはそれが重要かどうかわからないからだ。

 今作では探索すべき重要ポイントにはマップ上でアイコンが表示され、ゲーム画面でも探すべきオブジェクトに対してマークがつくなどしてプレイヤーの道案内をしてくれる。また心の眼という機能で過去の事件を追体験できるなど、クリック一辺倒になりがちな行動にバリエーションを増やている。
 またユーザーフレンドリーに偏った結果、シナリオを辿るだけになってしまうことを防ぐため、入手した手掛かりを組み合わせて推理するシステムを導入したり、クトゥルフ神話に出てくるクリーチャーが時折現れることで、ゲームとしての楽しさも味わえる。
 難点は洋ゲー特有のとっつきの悪さと、ロード時間の長さ。短時間で気軽に遊ぼうって感じにはならない。

 結構陰湿な感じの世界観。恐怖体験を味わうと視界がゆがむなどはクトゥルフゲームならでは。コズミックホラーの世界を楽しみつつじっくり腰を据えて遊ぶにはよさそう(ただし継続して遊ぶとは言っていない)。