2025年6月10日火曜日

CTX700 チェーン交換

  低走行距離車を購入したはずなのに、手入れが行き届いていないからか恐ろしく維持費・修理代の掛かっている同車。今回はチェーンがはずれるという、一歩間違えば大事故につながっていた事件となった。
 週末になると雨というフラストレーションの溜まる日々。今週も土曜日は夕方から雨。そのまま日曜日は1日中天気が悪いという状況。せめて土曜日の午前中だけでもツーリングへ出掛けようと伊豆方面へ。自宅を出発し西湘バイパスを下り箱根方面に進路を取って国府津インターを加速した瞬間、
 「ガラガラガラッ!」と後輪から異音がしたと同時にパワーがなくなる。やばいと思ってすぐに減速。加速車線から本線へ合流する直前で停車して車体を確認すると、何とチェーンが外れていた!
 当たり前だが後輪へトルクが伝達されることなく動かせない。というかチェーンをどこかに巻き込んでタイヤのロックやギアボックスの破損などにならなくて良かった。国府津インターからパーキングエリアまではすぐそばなので押して行こうかと思ったが、路側帯がないので危険すぎる。やむなく加速車線の先端にバイクを停車し、レスキューを呼ぶことにした。

 ついてないときはトコトンついていないもので、丁度当日スマホを家に忘れて来ていた。出発してすぐに気付いたが、「まあ大丈夫でしょう」という謎の自信でそのまま進み、結果レスキューを呼ぶことも出来ない有り様。そのまま料金所まで歩いて行って、係員に申し出ることにした。
 料金所のスタッフは状況が理解できないようで、代わりにやってきたスタッフがやっと状況を理解した様子。15分ほどしてNEXCOの黄パト到着となった。パトロール隊員と再びやり取りしてJAFの出動要請。何やかんやしているとお巡りまで到着。整備不良で罰則でも取られるかとヒヤヒヤしたがそこは逃れることが出来たのは幸いだった。
 JAFの到着はそれからさらに1時間ほど掛かり、スマホも無いので手持ち無沙汰だった。

 チェーンを交換してもらうため、JAFの回送車に2りんかんへの移動を依頼。会費だけで済む20kmまでの回送で済んだ。開店してすぐに状況を確認してもらい、チェーン以外の不具合も見られないということでチェーン交換を依頼。上中下の三商品の中から中程度のチェーンを選択して交換してもらった。工賃込みで2万3千円ほど。
 交換後メカニックに聞けばそろそろスプロケットも交換すべきと言われた。この夏車検なのでその時消耗品を全部交換しようかと思う。

 センタースタンドがないことを理由に洗車やメンテナンスを怠ってきたCTXだったが、そうした手抜きが最近になって露呈してきたか。チェーンメンテは愛車手入れの第一歩。もう一度心を入れ換えて行っていかねば・・・。

2025年5月11日日曜日

2chコピペ「サンドラへの忠告」

 へんてこりんな歩荷 @Hente_korin


ゴールデンウィーク中に高速道路に出ようと思っている、年間走行距離がわずか3万キロ未満の週末ドライバーに告ぐ:


アクセル踏めよ。

運転中テレビ見なくていいからアクセル踏めよ。
スマホいじんなくていいからアクセル踏めよ。
おにぎり食わんでいいからアクセル踏めよ。
燃費計なんか見なくていいから速度計見てアクセル踏めよ。

交通の教則に書いてあるとおり制限速度まできっちり踏んでから加速車線の末端で本線に合流しろよ。
本線が止まっていたらちゃんと交通の教則に書いてあるとおり加速車線の末端まで走ってから合流しろよ。
事故多発ポイントの下りカーブで何十キロオーバーとかバカみたいに加速する必要はないから上り坂では制限速度まできっちり踏めよ。
特にプリウスは交通の流れを乱すような車の設計になっているんだから、とにかくアクセル踏めよ。
せめて「速度回復願います」って書いてあるところ位「概ね制限速度」までアクセル踏めよ。

メーター読みで制限速度は制限速度に届いてないからな。
メーター120キロはおそらく110キロにすら届いてないからな。
アクセル踏めよ。
踏めないなら法律に定められた通り左に移れよ。

前の車についていけなくて左の車線があいていたら左へ移れよ。
後ろから車がきたら左へ移れよ。
左へ移るときは斜めに走るのだからまっすぐ走るより距離が伸びる。同じだけ前に進むためにアクセル踏めよ。
教習所で教えられただろ。アクセル踏めよ。

あと、タイヤに空気入れろよ。
高速道路走っている車の過半は空気圧不足だって言うからな。
最新型のプリウスだって空気圧が足りなければ普通にバーストして1車線ふさぐことになるからな。

燃料入れろよ。
燃料切れとかで1車線塞ぐなよ。っていうか、燃料計も見られない奴とか軽自動車に軽油入れちゃう奴はゴールデンウィーク位車はあきらめろ。

それから、事故起こしたくて仕方ないのはわかるんだけど、事故起こすのであれば談合坂の下りとか横浜町田インター付近とかの渋滞ポイントではなくて、猿も通らないような道路までいって1人でこっそりやってくれ。

ゴールデンウィークは平時より走っている車の運転技量が下方向に拡大する時期だから、ゴールデンウィークに車を安全に走らせるのは、平時よりはるかに難しい。
週末ドライバー位の技量では歯がたたないから、そういう人はそもそも運転は諦めたほうがいい。

あと、これだけは言っとくけど、

必要な分はアクセル踏めよ。

2025年5月10日土曜日

ゼノブレイドクロスDE

  Nintendo Switchで発売された「ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション」をクリアした。このソフトはWiiUで発売された「ゼノブレイドクロス」をSwithcに移植。途中で終わってしまったストーリーの続きを楽しむことが出来る。またグラフィックに若干手が加えられ、操作性や遊びやすさの向上が図られている。
 ボリュームたっぷりで遊びごたえのある前作だったが、まるで打ち切りエンドのような終わり方が不満だった。追加DLの予定があったのだろうが、WiiU市場の崩壊でそれもままならず尻切れトンボ。
 今作にてかなり駆け足気味かつ当初ストーリーからの予定変更があったのか伏線を回収しきれなかったものの、一応の結末を見れたのが本当に良かった。もっとも「私たちは新しい故郷ミラで生きていく!」といった展開だったのが、突然の消失現象が発生したためミラを捨て、新天地へ行かねばならなくなるのは強引か。追加した一章だけですべての幕引きをせねばならなかった苦労はわかるが整合性はない。
 ただしサイドクエストの収集ポイントやエネミー捜索でアイコン表示されるなど探しやすくなったり、戦闘時ゲージが溜まっていなくてもクイックリリースで仲間の要請に応えられるようになったりと遊びやすくなったのは良かった。

2025年5月6日火曜日

2023GW 島根 神社メモ

 ゴールデンウィークの島根ツーリングにて神社巡りをしたので、そのメモを記す。内容はWikipedia中心に補足を追記した。個人的なメモなので正しくない記述もありうる。


① 美保神社

    主祭神 
  事代主神【大国主神と神屋楯比売命(宗像三女神の一柱?)の子】
   国譲りを迫られ承諾。別称恵比寿大神。
  三穂津姫命【大物主神(大国主神)の妻、高皇産霊尊の娘】
   国譲りを決めた大国主神が幽界へ隠れた後、高皇産霊尊の指示で娶った
   「もしお前が国津神を妻とするなら、お前は心を許していないのだろう。
   私の娘を妻とし、八十万神を率いて皇孫のために護られよ」

 創建
  不詳

 本殿
  文化10年(1813年)に再建された。大社造の左右二殿連棟。「美保造」といわれる。
  向かって右(別号大御前)に三穂津姫命、左(別号二御前)に事代主大神を祀る。


② 出雲大社

 多くの神社とは異なる伝統がある
 ・参拝作法「二礼、四拍手、一礼」
 ・注連縄の張り方が通常と逆
 ・具体的には綯い始め(太い方)が(神様が向かって)右になる(参拝側から見て左)
 ・本殿内客座五神の第一「天之御中主神」が(向かって)一番左に祀られている
 ・個人的な見解として、出雲を日没の地 = 西が上位であるとすれば理に適う

 主祭神
  大国主大神【須佐之男命の娘である須勢理毘売命が嫡后、多妻】
   国津神の主宰神。多くのエピソードを持つ日本創世神のひとり。

 創建
  神代とされる

 本殿
  大国主大神の御神座は本殿内北東にあり西側を向いている。
  延享元年(1744年)建築。高さ8丈(24m)。かつては16丈(48m)あったとされる。


③ 神魂神社(かもすじんじゃ)

 主祭神
  伊弉冊大神【神世七代の最後に生まれ伊弉諾と夫婦になる】
 ※社名から出雲氏族の一つ神魂命が元の祭神とも考えられる

 配祀神
  伊弉諾大神【伊弉冊の夫】

 創建
  平安時代
 ※出雲国造家が自らの祖神を私的に祀っていたものが起源とされる

 本殿
  社伝は天正11年(1583年)再建。柱古材は正平元年(1346年)の書銘がある
  大社造(女造)。神座の位置と向きが出雲大社と反対になっている。


④ 揖夜神社(いやじんじゃ、いふやじんじゃ)

 主祭神
  伊弉冊命
 ※イザナミを封じたとされる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」が付近にある

 配祀神
  大己貴命【大国主】、少彦名命【神産巣日の子】、事代主命【大国主の子】

 創建
  不明(659年:「出雲国風土記」に伊布夜社、「延喜式神明帳」に揖夜神社の記述)

 本殿
  天正11年(1583年)に毛利元秋が再建した記録がある。
  大社造。内部の作りは出雲大社と逆=女造(神魂神社と同じ)

⑤ 熊野大社

 紀伊国の熊野三山との違い
 ・熊野大社(島根)から紀伊国へ勧請されたという説
 ・全くの別系統であるという説
 鑽火祭という神事。出雲大社との深いつながり

 主祭神
  熊野大神櫛御気野命【素戔嗚尊の別名】

 創建
  神代

 本殿
  昭和23年(1948年)造営


⑥ 須我神社

 八岐之大蛇を退治した須佐之男命が当地に来て「気分が清々(すがすが)しくなった」
 よって「須賀」と命名し宮殿を建てたという伝承がある
 ・これが日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれる
 ・この時に須佐之男命の詠んだ歌が日本初の和歌として「和歌発祥の地」と称す
 ・「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」

 主祭神
  須佐之男命、稲田比売命【須佐之男の妻】、八島士奴美神【前二柱の子】
 ※大原郡海潮郷の伝承に登場する須義禰命であったともされる

 配神
  武御名方命【大国主の子、諏訪大社より分霊】


⑦ 須佐神社

 須佐之男命が当地で最後の開拓を行った際、
 「この国は良い国だから、自分の名前は岩木でなく土地につけよう」とし、
 よって「須佐」と命名して自らの御魂を鎮めたとされる

 主祭神
  須佐之男命

 配祀神
  稲田比売命、足摩槌命【稲田比売命の親】、手摩槌命【稲田比売命の親】

 本殿
  文久元年(1861年)建立。方二間(4m)、高さ七間(12m)の大社造。


⑧ 物部神社

 ・祭神の宇摩志麻遅命が鶴に乗って降臨したことから境内に鶴の像がある
 ・神馬像として奉納されている馬のモデルは「パーソロン」

 主祭神
  宇摩志麻遅命【物部氏の祖、饒速日命の子】

 相殿神
  右座 饒速日命、布都霊神【霊剣】
  左座 天之御中主神【神話第一の創造神】、天照皇大神【高天原の主祭神】

 創建
  継体天皇8年(514年)

 本殿
  宝暦3年(1753年)再建、安政3年(1856年)改築
  春日造の変形

2025年5月5日月曜日

2025GW 島根

  今年のゴールデンウィークは島根に行ってきた。ツーリング先候補として、
 ①東北…先日のスイッチ2体験会後そのまま北上
 ②新潟…新潟~酒田、笹川流れがポイント
 ③四国…内陸部を走る、四国カルスト
 ④島根…熊野大社をはじめ神社を周る
と考えた結果、①②は去年と似た感じになってしまうので③④で検討。運良く安宿が見つかった④にて決定。神話の郷「島根」を満喫する旅となった。


一日目 ------------------------------------------------------

 目的地の米子まで8時間、700km近い道程。よくよく考えれば目眩のする距離だ。昼過ぎには着いて蒜山・大山を走りたいと思い、深夜割引の適用されるAM4:00前に東名に乗る。あとはひたすら走り続ける。
 大井松田IC~鮎沢PA(荷物整理)~浜松SA(給油)~鈴鹿PA(トイレ)~土山SA(給油)~社PA(トイレ)~揖保川PA(休憩:眠い)~勝央SA(給油、昼食:レトルト感半端ないジャンボカツカレー。ご飯は超大盛り)~湯原IC(12:20到着、623km)。
 道中は思いの外寒く、トレーナー+もこもこパーカーを着込んで正解だった。
 湯原ICからはR313を通り蒜山の高原ライン~鬼女台展望台。晴天の下、一部雪の残った大山が綺麗。三度目の来訪にて念願の大山一周を敢行する。北側は山麓の方を通って一部は狭い林道となっていた。大雨後は通行止めになるのもわかる。北部にある屏風岩が屹立した船上山が奇観だった。

 大山一周後してまだ午後三時過ぎ。もう少し足を伸ばそうかと考えたが、かなりの距離を走ってきているし休息も必要ということで宿へ。夕食朝食つきで4,500円と格安の宿だったが、駐輪スペースがなかったのは残念。
 初日の走行距離は760.3km。


二日目 ------------------------------------------------------

 本日は西から低気圧が接近。九州地方は大雨。何の偶然か中国地方は今夜通過の予報となっており丁度雨をかわすことが出来る。これも神様の思し召しだろうか。神様の思し召しと言えばツーリング中にタヌキ(ツチグマ?)、キジ、カモメ(超接近)、白鷺の舞に遭遇。吉祥であった。
 出立後、米子空港を経て境港を東へ。美保関に向かう。灯台と美保神社の参拝。
 後、江島大橋を通り松江へ。宍道湖北岸を走って一畑口を北に曲がり島根半島を横断。時間的に厳しいスケジュールとなったが小伊津海岸の洗濯岩(岸の洗濯岩より屹立する屏風岩に驚愕した)、猪目洞窟(深淵へ誘う黄泉の縁。夢に出たら死ぬというエピソード)などの奇観を見物出来て感動。来て良かった。
 島根半島横断に4時間近く掛けて、お昼すぎにようやく日御碕へ。日沈みの宮。
 稲佐の浜を経由し、今回の旅における目的のひとつ出雲大社を再訪。前回訪問時は知識がなくて見どころを良く分かっていなかった。拝殿脇に掛けられた絵馬が風にゆられてカラカラッと音を立てる。幽玄の世界に取り込まれた。歴史博物館がリニューアル中で代わりに宝物館を見学。赤い手箱に「有」と書かれているのは出雲大社の神紋とのこと。
 出雲大社を離れたのが16時過ぎ。今日訪問予定だった神社はあと二つ。さすがに全て周るのは難しく神魂神社だけ参拝した。神域への境界を醸し出す石畳と急な石階段。古の出雲大社復元図では長大なスロープがついているが、実際はこれくらい急だったのではないか。日本最古の大社造りとされる本殿は歴史の趣を感じさせる。

 宿舎到着は19時過ぎ。見どころ満載の一日。走行距離233.4km。


三日目 ------------------------------------------------------

 大雨の通過を待ち9:30に出発。駐輪場がホテルから遠かったのが残念だった。まずは伊邪那岐の神話に出てくる黄泉の国との境である黄泉比良坂へ。安来と松江の中間地点に位置し、国道を少し入っただけの場所ながら、何とも言えない雰囲気。池からはカエルの鳴く声。少し山道を歩いてみたが終焉までは行けなかった。そばの揖夜神社にも立ち寄る。
 次の訪問地は熊野大社。今回の旅の目的。熊野大社と言えば三重の熊野三山が有名だが、名前こそ同じの別物。出雲大社と並んで出雲一宮に叙されるなど格式の高い神社。橋を渡って境内に入るあたりは宇佐神宮を思い出す。思ったより狭い境内だが立派な拝殿には注連縄が掛けられている。
 せっかくここまで来たので、今回の旅を占っておみくじを引けば「大吉」。昨日の吉祥や大雨など、この旅路は出雲の神様から誘われていたのだろう。

 次の訪問地は須我神社。素戔嗚尊が八岐之大蛇を退治した後に建てられたとされる。切り立った丘の上に境内。そのまま山を歩くと本殿があるそうだが、そこまで行く時間は取れず。
 お次はしばらく山道を走る。昨日から「神仏の通ひ路」という看板を見掛け、調べると出雲の神仏霊場を周回するルートとなっていた。偶然と似たようなルートを走っていた為、看板をよく見掛けたようだ。どこも交通量少ないながらしっかり舗装された快速ルートで走りやすい。
 途中お昼をとりつつ、須我神社から1時間少しで須佐神社へ。気持ちよくこちらも素戔嗚尊をお祀りした神社で自らの名前を名付けた本宮という。今年遷宮されるとのこと。道路を挟んで相対すように天照社が屹立し天照大神が祀られているのは珍しい。
 西へ西へ。島根県の中央にそびえる三瓶山を通過。やまなみハイウェイのミニ版といった趣き。次いで物部神社へ。蘇我氏に敗れた物部氏の初代を祀る神社。石見一宮。境内では子供が鬼ごっこしていて微笑ましい。参拝の仕方や神様に失礼など、儀礼にとらわれることの無意味さを感じてしまう。神馬像は何とパーソロン号がモデルとなっていた。
 本日最後の訪問地である石見銀山へ。到着したのは15時過ぎ。世界遺産センターにある展示室を訪問。鉱山町の風景は天空の城ラピュタを思い出す。当時日本の銀が世界の三分の一を占めていたという事実はまさに黄金の国ジパング。

 本日の訪問地はここまで。16時過ぎ石見銀山を後にして本日の宿泊地である益田へ。2時間半100kmの道程をノンストップで走り抜ける。頑張って辿り着いたトイレ・風呂共用の宿はまるで漫画喫茶のような作りで扉は蛇腹カーテン。衝撃。
 本日の走行距離は243.3km。島根の神社8社を巡る旅はお腹いっぱい。


四日目 ------------------------------------------------------

 三年前の正月ツーリング(2022新春)で死ぬ思いをした国道191号をリベンジ。道中あの凍りついた路面を思い出しながら走る。聖湖は垢抜けないダム湖でガッカリ。三段峡はじっくり時間を掛けないと見ることが出来ない感じだったのでスルー。
 安芸太田から国道433号にて三次へ。下調べなしで走った433号はなかなかの酷道で、標高こそ高くないがガードレールのない極細道かつ路肩に用水溝あり。バイクだからいいけど車で迷い込んだらアウトだろ。また走っているとそこここで「神楽」の文字。北広島町には出雲地方で生まれた「石見系神楽」が伝わり、伝統芸能・娯楽として広まったそうだ。
 三次市にて「もののけミュージアム」訪問。あまり期待せずに立ち寄ったが、狭い展示室にぎっしりと資料が展示され興味深かった。企画展示された幻獣展も内容が豪華で見応えがあった。まさか人魚のミイラの現物を見れるとは。地方の展示館も侮れない。姿を絵に描いて貼ると病から逃れられるという話が幾つもある。元は同じ寓話だったのか。
 鬼・鵺・大百足・土蜘蛛退治の物語。稲生物怪録。

 広島県から再び島根へ北上。たたら製鉄を展示している「鉄の歴史村」へ。その中でも当時のたたら場が現存している菅谷たたら山内へ。もののけ姫にも出てきた「たたら製鉄」がどんな風に行われていたのかを体感。歳を重ねても新しく知ることばかり。
 ここから昨日以上に過酷な旅路。津山の宿舎まで3時間半160kmの道程。14:30の出発。夕方から雨の予報が出ているのでノンストップで走り抜けた。ラッキーなことに快速路ばかりで時間短縮。走行中小説について考える。「死に方」「人生」についての様式。金持神社?調べると「鳥取県日野郡日野町金持」という場所という。
 17:30には津山到着。図らずも初日の湯原ICすぐそばまで帰ってきたことになる。
 今日はよく走って走行距離394.2km。


五日目 ------------------------------------------------------ 

 今日は帰るだけ。ゴールデンウィークの中日なので渋滞は心配ないだろうと軽く考えていたが、高槻~大津で20kmを超える渋滞。このボトルネック渋滞は新名神が開通するまで無くならないだろう。

 9:00出発。津山IC~勝央SA(お土産、金太郎終焉の地)~赤松PA(渋滞とルートの確認)~高槻JCTから大津SA前まで大渋滞~土山SA(給油と休憩:長篠設楽原付近で事故渋滞。東名にて躱すか検討していたが、付近へ着く頃に渋滞解消された)~駿河湾沼津SA(給油:給油ランプ点滅して50kmほど走る。給油量10Lなのでまだ余裕だった。最悪なことに大井松田~御殿場間で事故渋滞発生。毎度のことながらイラッとする)~足柄SA(休憩)~17:00足柄SIC
 小山市街を通って渋滞をすり抜けるも246号も大渋滞。途中グーグルナビが示した沼津で降りて箱根を越えるルートの方が断然早かったな。まあ無事帰宅できて何より体中クタクタだわ。
 本日の走行距離588.1km。GW島根ツーリング総走行距離2,219.3km。走ったなー!

2025年4月29日火曜日

iQドライブ 香取神宮、筑波山

  ニンテンドースイッチ2体験会のため千葉まで出掛けることになった。いつもであればバイクで行くのだが、せっかくなのでタイヤを替えたばかりのiQで行くことにした。思い返せばiQで遠出したことがなかった。

 体験会の行われた幕張を後にして芝山はにわ博物館へ行こうとしたが、本日の宿舎である鹿嶋市から思いの外遠くなるため却下。道中にあたる香取神宮へ。香取神宮へは二度目の訪問となった。
 前回訪問時は楼門近くの駐車場にバイクを止めてしまったので表参道からお参りすることができなかった。歩く距離は長くなるが今回は参道の入口に駐車する。普通の日曜日なれど参拝客はそこそこいて、有名な神社なのだなと実感。
 言われてみると確かに珍しい、湾曲する参道を進んで楼門へ。拝殿はすぐ。お参りしてから要石、奥宮と回る。奥宮のある位置が不思議。普通本殿の奥にありそうなものだが、参道脇のの森に位置する。鹿島神宮と並んで有名な要石もそばにあり、なんとも不思議な配置だ。
 不思議といえば明治まで「神宮」とは「伊勢、鹿島、香取」の三つだったことや、そのうちの二つが並んで東国にあるということも。藤原氏との関係、高天原や日高見国など歴史ミステリーを想像すると楽しい。

 一泊して鹿島神宮へ。スルーするつもりだったが、せっかく鹿島まで来たので素通りは申し訳ない。深い森の中に存する神宮はいつ来ても神仙を感じてしまう。

 鹿島神宮へのお参りを済ませて筑波山へ。何度もそばに来ていながら二輪通行止めが多いということで二の足を踏んでいた有名スポットだ。筑波パープルラインにて朝日峠展望公園へ。登り口には「二輪通行禁止」の表示が立ち並んでいた。路面も波状路になっていたり、バイブレーション舗装となっていたりとローリング族対策が施されていた。
 展望公園にはそれっぽい車が数台止まり、それっぽいドライバーが情報収集をしていた。しかし前述のような舗装が施されていることから、よっぽどの物好きかここを愛している人くらいしか来ないだろう。楽しく快適な峠道は他所にいくらでもある。

 展望公園をあとにして表筑波スカイラインにて風返峠へ。ここも二輪通行禁止。GR86とCivic typeRがかっ飛んでいった。こういう輩がいるから通行禁止や対策舗装がされちゃうんだよな。いくつもの道が交差する風返峠にて筑波スカイラインでつつじヶ丘駐車場を目指す。ここも二輪通行止め看板が立ち並んでおり、バイクで来る気の起きない峠日本一と思った。
 なお筑波神社側からつつじヶ丘駐車場まではバイクが通行出来るようで、駐車場には数台のバイクが停まっていた。
 つつじヶ丘駐車場は「ガマの油」売りで有名らしい。いかがわしさ満天のお土産屋があったが潰れてしまったのだろうか。駐車場も有料で10分以内なら無料になるということで、観光もそこそこにすぐ出発。展望もそれほどではなかったし、もう来ることはない?

ニンテンドースイッチ2 体験会

  6月に発売されるニンテンドースイッチ2。その発売前体験会に参加してきた。会場は幕張メッセ。20年ぶりの訪問で少しワクワク。
 残念なのは先日行われたスイッチ2予約販売の抽選に落選したこと。発売日に手に入れることが出来ない商品の体験をしに幕張まで出張ってきたということになる。
 なお小売店での予約も開始されたが、転売対策のため購入実績が必要だったり、カードに加入しなければいけなかったり面倒だしわかりにくい。
 幸か不幸かロンチソフトのラインナップに欲しいものがないので、普通に買えるようになるまでのんびり待とうと思うが、せっかくのローンチ体験ができないのは残念。

 幕張メッセでは「ニコニコ超会議」も開催されていた。お客さんは若い人ばかりでコスプレイヤーもチラホラ。Youtube全盛となった今、ニコニコ動画なんて見向きもされていないと思っていたが、予想以上に若者からの支持はあるようだ。アニメ視聴といった間口や、セリフがながれるライブ感はいまだ無二の存在だからか。
 メッセ周辺を散策後、体験会集合時間となったので入口へ。スタッフが大勢動員されており、今日一日だけで幾らの宣伝費が掛かっているんだろう。スムーズな案内が出来るよう考え抜かれており、待ち時間が発生するのは仕方ない。
 会場入口には新作「マリオカートワールド」を中心としたパネルが並べられ、期待を煽ってくる。参加者は老若男女様々で家族連れも多い。ニンテンドーユーザー層の幅広さが伺える。
 ソフト体験の整理券は「メトロイドプライム4」を選んだ。

 順番となり、最初にスイッチ2の実機を触れるブースへ。噂のマグネット式ジョイコン脱着を試す。ああ、磁石だなという触感。本体は少し大きいかなと感じたが電源が入らないので実感わかず。携帯モードで遊ぶことはほぼないし。

 次にマリオカート体験。流れるデモを見る感じ、それほど綺麗になったのも思えず。並べて比べれば演出面なども派手になっているのだろうけど、マリオカート8の時点でこのゲームシリーズ的には進化の天井に来ているのかも知れぬ。だからこそのオープンワールド化ということなのだろう。
 実際に遊んだ感じはいつものマリオカートとほぼ変わらず。アイテムで妨害しながらゴールを目指すという、ここは変えようのないルール。前述の通りグラフィック面で特に進化は見られないから尚更既視感を感じてしまう。
 ただしマリカー8を遊び尽くした人々にとっては何年ぶりかの新作となるので嬉しいだろう。またオープンワールド化したこと、対戦人数が24人へ増加したことなどで遊びの幅が増えたこともあり、定番ソフトとしては盤石かと思える。

 マリカー試遊後、メトロイドプライム4の体験ブームへ。そばにマリカ24人対戦が行われ盛り上がっている。家族や友人とオフラインで遊んだら楽しいだろうな。

 期待のメトロイドプライム4だったが自分には難し過ぎた。プライムシリーズを遊ぶ度に感じる記憶。任天堂の看板シリーズだからと無理して遊んでいる感。時間内にボスを倒すことが出来なかった。要求されるアクションもやらされ感満載。
 狙って撃つという展開が多くFPSニワカの自分にはうまく操作できない。マウスとして使えるというジョイコンを試したがいまいち使いにくい。ショットの連射を要求されるがマウス操作では連射しにくく、押しっぱなしの連射対応して欲しいがチャージショットとの兼ね合いで出来ないため。Wiiエディションのように画面を直接狙い撃つ直感操作が良かった。
 また試遊したのはスイッチ2エディションなれど、本来スイッチ向けに開発されていることもありグラフィック・演出面で凄みは感じられなかった。DoomをはじめとするFPSラインナップの中でメトプラ4はどんな評価を得られるのだろうか。

 時間があったのでサードパーティソフト体験ブースへ。性能的にスイッチでは移植できなかったソフトが移植される感じ。でもこうしたマルチハードタイトルは、より性能が良く安価で入手できるゲーミングPC(Steam)で遊ぶから正直どうでもいいんだよね。
 一通り眺めたあとコーエーの「Wild Hearts」というゲームで遊ぶ。和風のソウルライクか無双系と思いきや、苦手なジャンルの狩りゲー。スタッフから告げられた時点で失敗したなぁと感じたが、予想通り面白さが理解できなかった。でっかい敵をチマチマ攻撃していくというのに爽快感を感じないんだよね。システムを理解してだんだん上達していく所や、アイテムを収集・作成して強くなっていくことが醍醐味なのだろうけど。
 またフレームレートが低くて、カクカクしているのも残念。スペックが足りないならグラフィックの質を少し下げていいから60fps出すようにしないと古臭い印象を受けてしまう。少し調べた所オリジナルも人気のないゲームだったようで、結局モンハンをパクっただけの魂のないコーエーゲームという所。

 残り時間わずかとなり、あとは会場でプレイされているゲームを眺めることに。リマスターされた「ゼルダの伝説」は綺麗さが良くわからない。見比べれば違うのだろうけど、すでに思い出補正されてしまっているのが原因。
 オンライン特典のゲームキューブが楽しみというのもスイッチ2のソフトラインナップの貧弱さを象徴している。色んな点で強化改良されたスイッチというコンセプトはわかるが、3DSやWiiUの二の舞いにならないか不安。
 スプラトゥーン、マリオなどの看板タイトルをもっと全面に押し出さないと魅力が薄く感じるし、ロンチを失敗したゲーム機が立ち直るのは不可能だが果たして。

2025年4月24日木曜日

iQ タイヤ交換

  購入時スタッドレスタイヤを選択した「iQ」。
 いよいよ春となったのでノーマルタイヤに履き替える。ついでにホイールもアルミに新調したい。これはiQを購入した時からの予定だった。
 近辺、小まめにヤフオクを覗いていた所、トヨタ純正のアルミホイールは少々傷ありで大体4万円ほど。ここにタイヤを履かせて7~8万円くらい。しかしホイールの発送料やその後の手間を考えると面倒臭い。
 仕事の同僚にタイヤの相場など聞きつつ情報収集してみれば、中古で良ければアップガレージなどで探すという手もあるようだ。

 まずは実物がどんな相場になっているのか確認するため近場のカー用品店に出掛ける。
 しかしオートバックはタイヤだけでホイールに適当な商品がなく、隣のアップガレージでは合うサイズすら置いてなかった。175/65/R15というサイズはヴィッツ、アクアと同じなので弾数豊富と見込んでいたが、まったくの見込み違いだった。

 最後の頼みでイエローハットに立ち寄れば、アルミホイールとタイヤのセットで5万5千円という商品を見つける。この時点で探すのが面倒になっており、Webで調べてみるとイエローハットオリジナルブランドなれどタイヤは「横浜ゴム」製。別に国産信仰があるわけではないが、安心感があるのも事実。サクッとこれに決めてしまった。
 さらに在庫確認してもらっている間に3千円アップで好みのデザインをしたホイールを発見。すでに在庫確認してもらっている以上、いつもであれば引っ込み思案発動で最初の製品で我慢するが、今回は勇気を振り絞って好みの方に変更。店員はあからさまに「また在庫確認させんのかよ!」という顔になっていた。優柔不断で本当にすいません。

 タイヤ YH PRACTIVA 175/65/R15/84S 5,700円✕4
 ホイール スポルトクローネBP 1555/100/4H/43 8,750✕4
 防錆処理 2,200円
 取付工賃 6,600円
 ----------------------------------------------------------------------------------
 合計 66,100円

 ちょっと高いなぁなんて思ったが、ホイールが変わると予想以上にスポーティな印象に。通勤途中に通る峠道でもタイヤのグリップが素人でも明らかに違いがわかるほど。これなら変えてよかったと思えた。

モーターサイクルショー2025

 モーターサイクルショーに行ってきた。
 会場のビッグサイトがあるお台場へは、いつも有料である首都高湾岸線を利用していたが、知り合いによれば一般道もあるとのこと。一度そちらを使ってみたいとて、下道をエッチラホッチラ進む。毎度のことながら保土ヶ谷~戸塚近辺から渋滞発生。横浜から先は信号も多く時間ばかり掛かってちっとも進まない。
 目印とされていた平和島にて第一京浜から海方面へ。産業道路っぽい高規格道路が現れ、これがお台場へと続く一般道だった。台場とはトンネルで繋がっている。話によればレインボーブリッジを通れるということだったが、聞き間違えたか。
 話の種に一般道でここまで来たが、会場到着するころには疲労感でいっぱい。もう二度とやらないと心に誓う。

 今年の目玉はホンダの「CB1000Fコンセプト」。
 似たようなコンセプトバイクは2020年に「CB-Fコンセプト」と銘打ち発表された。しかしコロナ騒ぎで一般公開されず。またCB1000R(車体価格約170万円)をベース車両としたことで、最終価格は200万円くらいと言われた。同様コンセプトのライバル「カワサキZ900RS」が150万円程度と比較するとかなり高価と言わざるを得ない。
 結果、発売されずお蔵入り。まあ妥当な判断だった。

 今回はCB1300のファイナルと同時アナウンスのため発売は間違いないだろう。ベースマシンのCB1000ホーネットは130万円と元がお安いため160万円程度で販売されるのでは。装備やエンジン出力など加味すれば十分対抗できそう。


 実車を見るとCB1300の重厚感はなくなり軽快な印象。重量が50kgくらい軽くなりそうなので取り回しは良さそう。思っていたよりタンクが大きく幅広なのでCB750Fの雰囲気は感じられない。今回はスペンサーカラーでの登場だったが、トリコロールに期待。
 すぐそばにCB1300のファイナルエディションが鎮座していたが、ホンダスポーツバイクのフラッグシップとして威風堂々としているのはさすが。

 さて今年のモーターサイクルショーは、天候の都合で初日たる金曜日に来場。午前中は報道関係のみとして一般客は午後からの開放。見物時間が短くなるので訪問客が減ると思いきやいつもと変わらぬ満員だった。
 メーカーブースも人の波でじっくりバイクを見ることもできず、ここまでバイクで来た疲労感も合わさって、あまり展示を見ることもなく会場を出てしまった。

 疲れた体にムチを入れて一般道で帰る。試しにとレインボーブリッジへ出てみると、言われた通り有料道路の下に歩道もある一般道が併設されていた。ここのことを言っていたのか。平和島からでなく、芝浦からのアクセスであった。
 以下、中原街道にて寒川に出て帰宅。

2025年3月24日月曜日

CTX700 修理

  新春ツーリングから調子の悪いCTX700。エンジンが一発で掛からない。
 エンジン始動時、通常「キュルルルッ」とセルが回るが、「キュッ」と音を立てるだけで回らない。んでギアポジションのインジケーターが「ー」で点滅する。これはDCTがニュートラルに入っていないサインだ。
 故障の原因として何らかの理由でDCTのリセットが出来ずギアがニュートラルに入らず、結果始動できないと想定した。何らかの理由というのがバッテリー不良、電圧不足というのが第一に挙げられるが、バッテリーは新品に替えたばかりで計測する12.9Vと十分な電圧がある。となればDCT側に原因があるのだろうか。
 姉妹車種であるNC750の掲示板にて質問。DCTに持病というか、良くある不具合がないかと質問。しかしDCTを原因とする回答は一切なく、また人によって故障理由はバラバラ。ということはDCTによくある故障ではなさそう。
 挙げられた原因でこれかな?と思わされたのが「セルモーター」不調。Youtubeで検索してみるとセルモーターが原因でエンジンが掛からないこともある様子。こうなると素人の自分では手に負えず。「2りんかん」へ持ち込み専門家に診てもらうことにした。

 症例を話し状況確認してもらう。スタータースイッチでは始動できず、ジャンプすれば掛かるというのは同様。メカニックは始動時の電圧を調べ、始動出来ない時の激しい電圧低下が怪しいとのこと。やっぱりセルモーターが悪さをしているのであれば、開けてみないと分からないそうだ。
 忙しい中での修理なので、4月の頭くらいまで時間が欲しいとのこと。ゴールデンウィークまでに間に合えばいいし、そもそもこのままではツーリングに出掛けられないため、少々時間は掛かっても修理してもらうことにした。

 結果予想通り「セルモーターの破損」が原因だった。すぐに修理に取り掛かってくれたそうで、部品注文込みの四日間ほどで直して頂いた。セルモーターは完全に壊れているため、アッシー交換となり5万円ほど。ついでにいつの間にか折れていた左前ウインカーも交換してもらい、工賃込みで6万6千円。ちょっと痛い出費だが、このまま走れず買い替えも想定していたのに比べれば部品交換だけで済んで良かった。
 故障の原因は不明。良くある故障ではあるらしい。詳細はと言えば、「セルモーター内部のマグネットが脱落してアーマーチュアに張り付いてしまった。結果放電を上手く行えずセルが回らなくなった」というもの。
 似たような症例を見つけたので、上げておく。

メガスピード~セルモータ内部マグネットの脱落による・・・
https://www.mega-speed.info/page/jirei/motorcycle-jirei/motorcycle-jirei-densou/motorcycle-cell-motor-004.html

 セルモーターの寿命は10万キロ以上なので、走行距離(1万6千キロ程度)からすればまだまだ問題ないはず。しかし2014年式と10年落ちのバイクであることを考えれば経年劣化の末壊れたということか。こうすると壊れる的な直接要因はないそうだ。
 完全にセルが回らなくなり、ジャンプスターターがないとエンジン始動できなくなったのはここ最近だが、一発でエンジンが掛からずギアがエラー点滅するというのは頻繁に起きていた現象。不調をずっと抱えていて、ついに壊れたということか。先週の茨城千葉ツーリングは何とか持ちこたえたのは奇跡だったということ。

 愛車を引き取って箱根周遊、大菩薩ラインとテストツーリング。まったく不具合なく調子が良くなった。そもそもこのバイクを買って以降、エンジン始動時こんなに頼もしくセルが回っていたっけ?なんて思うくらい。走行距離がほとんどないバイクだったから、慣らしが足りておらず、早々に故障してしまっていたのかも知れないな。

2025年3月15日土曜日

2025春 カスイチ

  やっと暖かくなってきた3月中旬。それでも山間部はまだ雪が残るため、平野部でのツーリングを企画。常総ツーリングに出掛けた。


 この所CTX700の調子が悪い。センタースタンドの取り付けとマフラー交換をしてカスタムがひと段落したのに。年末年始にバッテリー不調となってから、ずっと始動不良の症状が出続けている。
 年末に用意したバッテリーを再充電したが起動できず。寿命となったはずの古いバッテリーで起動できたりと原因不明。安物だから悪かったのかと考えバッテリーを買い直し。不測の事態に備えジャンプスターターまで用意することとなった。痛い出費。
 バッテリー交換をして起動させると、最初引っ掛かるような感じだったが、ほどなくしてエンジン始動。やっぱりバッテリーの電圧不足が原因?


一日目

 ミュージアムパーク茨城県自然博物館を最初の目標に出発。首都高経由が距離的に近いが、渋谷線・向島線で渋滞の発生が確実なため、遠回りだが圏央道で向かう。圏央道は車線減少となる五霞IC付近でボトルネック渋滞が発生したものの、概ね順調に走ることが出来た。
 久しぶりのバイクツーリングだったので、博物館見物に時間を割くより乗車時間を増やしたくなり、ミュージアムパークを見送ることにした。

 足を伸ばして山岡家牛久店へ。ここは山岡家の記念すべき第一号店である。しかし店頭店内とも何の特別感はなく、どこにでもある山岡家の一店であった。ネギラーメンを注文。変わらぬ美味さだった。
 次は美穂トレーニングセンターへ。ターフプラザからトレセンを見学できると思ったが、まさかの木曜日休業。調べた時は営業してるとなっていたのに。それでも雰囲気だけでも味わおうと立ち寄った。トレセンそばの駐車場には90年代の名馬を冠した馬運車が何台も停まっていた。当然ながら敷地内へは入れず。

 美穂トレセンを過ぎて霞ケ浦へ。以前も湖畔を巡ったことがあるが、今回はぐるりと一周してみたい。「霞ケ浦一周=カスイチ」というらしい。


 海のように広大な霞ケ浦だが、潮の満ち引きや波がなく、潮風の臭いもしない。川のような流れもなくただ静かであった。湖畔道路がサイクリングコースとなっていて、一部入り組んだ道となっているが道路上に案内が描かれているのでわかりやすかった。

 途中いったん湖畔コースから離れ茨城空港へ。こちらには「F4ファントム」が展示されている。併設されている百里基地にも戦闘機の展示があるそうだが、残念ながら平日は見学できない。
 こじんまりとした地方空港である茨城空港。ぱっと見はフェリー港のようだ。二階には見送り用の展望デッキがあり、遠くでF2戦闘機が訓練の発着を繰り返していた。

 その後、霞ケ浦へと戻り、ついでとて北浦も周る。
 本日384.5kmと結構走ったが、起伏のない関東平野ツーリングは少し退屈だった。本当はすぐ近くにある筑波山へと足を伸ばしたいのだが、二輪通行禁止区間が多いのがネック。


二日目

 東国三社の内、未訪問となっていた息栖神社へ。広大な鹿島神宮に比べればこじんまりとしていた。香取神宮とあわせてパワースポットを形成しているという触れ込みにしてはという感じ。


 利根川を渡って千葉へ。国道44号線を進んで成田空港方面に出る。迫力ある旅客機の発着を間近に見れると思ってGoogle Mapに乗っていたスポットに立ち寄ってみるが、どこも肩透かしだった。福岡空港でも同じような経験をしたなと思い返す。

 その後、芝山古墳のはにわ博物館から九十九里道路、鴨川から県道34号という予定だったがCTX700の調子が悪い。息栖神社を出発してすぐに立ち寄ったコンビニでエンジンが掛からなくなった。何度かオンオフを繰り返したら復帰したものの、嫌な気分となってしまってのんびりツーリングをする気になれなかった。千葉は何度も来ていることもあり、新鮮味が少ないのも原因。そのまま帰路に。
 最初は下道を通って帰ろうと思ったが、渋滞がひどくてすぐ却下。東関東自動車道に飛び乗る。しかし首都高に乗ってすぐに渋滞発生。湾岸線~渋谷までずっとノロノロ運転。やっと走り出せたかと思ったら、東名も横浜町田から事故渋滞とのこと。お金を払うのが馬鹿馬鹿しいので川崎で降りて246号へ。こちらも厚木までずっと渋滞していた。最悪。

 せっかくの遠出だったのに、まったく楽しい気分になれないツーリング二日目となってしまった。今にして思えば九十九里方面へ出れば良かったと反省。CTX700の不調はどうしたもんか。2りんかんに持って行って一度診てもらうか。

2025年3月1日土曜日

エルデンリング

  フロムソフトウェアのいわゆる死にゲー「エルデンリング」に挫折した。

 同ソフトシリーズはPS3で発売された「デモンズソウル」に大ハマりしてからのお気に入り。他機種展開された「ダークソウル」にて人気が高まり、いまや一ジャンルとして定着した感がある。
 今作「エルデン」も発売前から話題となり、ソウルシリーズを楽しんできた自分も待ち焦がれていたが、残念ながら当時所持していたPCでは性能が足りないので見送っていた。
 その後PCを買い替えたタイミングで購入。今年に入り満を持してプレイ開始したのだが、どうも昔のような没入感、楽しさを味わうことが出来ない。

 今作で一番大きく変わったのが”オープンワールド”形式になったこと。これまでの決められた細い道を一方通行で進んでいくのではなく、広いフィールドを探索する自由度が増えた。ここ10年ほど流行っている方式。
 しかしまとまりなしで広がった世界に必須アイテムが分散され、チマチマ攻略することもできるのだろうが正直わかりにくい。このゲームに集中して時間を割くことが出来る人は苦にならないのだろうけど、週に何度か遊ぶ程度のカジュアルなプレイでは何をすればいいのか、どこへ行ったらいいのかが分からない。
 それでいて伝統の”死にゲー”なので、敵の攻撃力は高く惨殺されてしまうことしばしば。どうしようもないので攻略サイトを見てしまった。これまでは攻略サイトを見ずにクリアして、その後攻略や考察サイトを見ることで深みを味わえたのだが。

 魔術の城のボスにやられること数度。もういいや!となってしまった。再戦するのに時間がかかるし、ギミックつきボスなので無駄な手順を強いられながら第二形態でいきなり高火力瞬殺。これの何が面白いの?という感じ。
 そこまでは死んでもすぐそばに篝火があってやり直す気にもなれたが、面倒くさくて投げ出してしまった。
 そもそも第一形態の攻略方法も自力では良く分からず、攻略サイトを見て攻略する始末。これまでは自力でクリアすることで達成感や新鮮な感動を覚えて来たのに対し、こんな遊び方は自分の楽しんできたソウルシリーズとは違うと悟り、似ているけど違うゲームと理解して、しばらく攻略を諦めることにした。

 また「ソウル」シリーズはストーリーを考察するのも楽しかった。しかしオープンワールドとなった今作はストーリーを巡立てて説明されることもなく、NPCの登場も唐突。結果情報は錯綜し、のめり込んで遊ぶような楽しみ方でしか物語が理解できない。
 意味不明な世界で殺されるだけのゲームにどうやってモチベーションを保てというのか。これも挫折してしまった大きな原因だ。

 三つ目の挫折理由がマルチプレイの困難さ。召喚サインはアイテムを使わないと見えないらしい(ここも説明がよくわからぬ)し、使ってもサインがない。サイン溜まりとかいうマルチしやすい作りを目指しているように思えるが、広いオープンワールドというシステムでは人が集まりにくいのだろうか。
 デモンズソウルはマルチプレイが楽しくて半年以上遊び続けた。短めのステージの集合体なので、マルチで攻略したい人は各ステージの入口にサインを置くだけで呼ぶ側も呼ばれる側も使いやすかった。
 しかし世界が広くなったダークソウル以降だんだんマルチプレイがしにくくなり、ついにこんな状態になってしまった。開発段階でこうなることを危惧していたのか、ボス戦前提でお仲間召喚できるシステムをつけたりしているくらい。
 野良マルチとオープンワールドは相性悪い。

 なんか格闘ゲームとかシューティングゲームの衰退を見るよう。ついていける人にはいいのだろうけど、段々先鋭化していってカジュアル層にはついていけなくなる感じ。いわゆる「ソウル系」ゲームには手を出すのをやめようと思った。

2025年2月22日土曜日

ゲームソフト売ってきた 2

 先日倉庫から出て来たメガドラソフトを売った所、思いがけない副収入となった。実は倉庫にしまったきりの遊んでいないソフトは山ほどある。
 昔散々遊んだが、飽きたりハードの入れ替えで遊ばなくなったもの、今は時間が取れなくて遊べないがいつか遊ぼうと思っているもの、コレクションとして買っておいたもの。
 その中でもリマスター版やアーカイブなど現行機種であそべるソフトは売って良いし、誰に見せるでもない己のためのコレクションはあまりに不毛。
 こうしたソフトはただ眠らせておくのではなく、さっさと現金化してしまおう!

 今回も買取をしてもらったのは駿河屋横浜店。売ったソフトは以下の通りで、ゲームキューブとPS2のソフト中心。割と高値買取りのラインナップとなった。

PS2 ファンタジーゾーンコンプリートコレクション 3,900円
PS2 アウトラン 4,400円
PS2 四八(仮) 4,000円
PS 極上パロディウスだ!DELUXE PACK 3,500円
NGC メトロイドプライム 2,400円
NGC 斑鳩 4,200円
NGC バイオハザード2 4,600円
NGC バイオハザード3 4,200円
NGC バイオハザード:コードベロニカ完全版 4,800円

以上、9本で36,000円也。

 ファンタジーゾーンとアウトランは「SEGA AGES2500」シリーズ。売値と買値が逆転してプレミア化しているということ。アウトランは劣化移植だし、ファンタジーゾーンはPS3でダウンロードできるのにな。
 四八(仮)は筒井康隆が出るということで発売日に買ったソフトだが、クソゲーオブザイヤーを受賞したほどのひどい出来映え。まさかこの値段で売れるようになるとは…時代が変わった。
 ゲームキューブのバイオハザードはコレクションとして買っておいたが、ほとんど遊んでいない。グラフィックが若干良くなっている程度でPS版とほぼ変わらないのにこの値段。

 他にも「ガチャフォース」「アウトラン2」を売ろうとしたが、パッケージやスリーブに汚れがあるとかで大幅値引きを提示されたので売らずに持って帰ってきた。これは個別にオークションに出すか、別店舗へ持って行ってみよう。
 あとは箱付きのスーファミソフトがいくつかあるが、これは値段つかないだろうな。通販買取り店に送り付けてみようか。

2025年2月15日土曜日

自民党という絶望(著:石破茂他 刊:宝島社新書)

第一章 ”空気”という妖怪に支配される防衛政策(石破茂)
 GDP比2%がいつの間にか既定路線に
 アメリカからの”買い物リスト”が増えるだけではいけない
 「自衛隊がかわいそう」という空気は予算倍増の理由になるのか
 保守の間で「戦後」がうまく伝承されてこなかった悲劇
 国家としての自主独立は居心地のよいものではない
 実力は「情」ではなく「規律」で動く

第二章 反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月(鈴木エイト)
 成立した「被害者救済法案」の問題点
 「何が問題かわからない」という本音
 安倍元首相が統一教会に接近した「瞬間」
 「マザームーン」問題の本質はどこにあるのか
 ”商業性とマッチしないテーマ”を追求する難しさ

第三章 理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党(白井聡)
 アメリカによる”自民党支配”の歴史的起源とは
 自主外交を試みて、アメリカの逆鱗に触れた角栄
 対米交渉のカード=反米勢力を、自ら叩き潰した中曽根
 拉致問題で爆発したナショナリズムが安倍政権を生んだ
 ”腹話術師に操られた人形”と化した岸田政権の惨状
 日本という”戦利品”の利用価値

第四章 永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち(古谷経衝)
 岸部政権迷走でわかった、保守本流の消滅
 中国・韓国を叩けばいいという「質の悪い右翼もどき」
 ネット右翼にさほどの実力はなかった
 忖度コメンテーターによる”イス取りゲーム”
 「はだしのゲン」の鮫島町内会長=自民党
 戦後80年を経て”グロテスクな親米”だけが残った
 ”旧ソ連みたいな日本”に希望はあるのか

第五章 ”野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪(浜矩子)
 経済を制作ではなく「手段」にしてしまった安倍政権
 ”企業のため”の働き方改革を推進
 利益率8%を迫られ、泣く泣く労働者を”モノ化”
 日銀は事実上、政府の子会社に
 「分配」を企業に丸投げした岸田政権
 「ぶん取りのシェア」から「分かち合いのシェア」へ

第六章 「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考(野口悠紀雄)
 ITを理解していない日本の政治家
 新たな利権の温床になりかねない「デジタル庁」
 電子政府の構築に成功したエストニア
 「マイナンバーカード」の失敗と教訓
 「デジタル後進国」から脱却するために

第七章 食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」(鈴木宣弘)
 製造業の利益アップのため、農業を“生贄”に
 日本の「買い負け」が加速するとどうなるか
 「コメ余りだから作るな」「牛乳も搾るな」
 官邸に逆らう農水官僚は飛ばされていった
 「民間人の集まり」に絶対的な権限が付与
 地元の先生には世話になってるから…という意識

第八章 自民党における派閥は今や”選挙互助会”に(井上寿一)
 安倍政権が広く支持を集めた理由
 「ブレーン不正」で政治が劣化
 ”選挙互助会”と化した政策派閥
 矛盾を抱えたまま「終わらない」戦後
 戦前とて軍事政策一辺倒ではなかった

第九章 小泉・竹中「新自由主義」の”罪と罰”(亀井静香)
 小泉改革と新自由主義がもたらした功罪
 「郵政解散」でホリエモンと対峙した日
 株価は上がっても国民は幸せになっていない
 「原点」を失った自民党の政治家たち

特別寄稿 自民党ラジカル化計画~一党優位をコミューン国家へ
 1993年、あの時歴史が動いた…はずだった
 二党制の神話~メディアも教科書も半世紀遅れている
 世界に冠たる「一党優位性」(疑似政権交代も附いてマス)
 自民党をダメにした細川政権、もしくは教科書的知性
 全野党、全国民が自民党総裁を選ぶ時代へ

2025年2月3日月曜日

ゲームソフト売ってきた

 昨年、父親が亡くなって倉庫を整理していたら、無くしたと思っていたメガドライブ本体とソフトが出て来た。別の場所に何故か箱だけ保管されていたが、これで全て揃ったわけだ。
 もっとも今更コンポジット接続して遊ぶ気にもなれないし、どうしてもとなればNintendo Switchやエミュレーターで遊べばいい。このまま寝かしておいても…と思って買取価格を調べたら、思ったより高く売れて1本2千円~3千円ほどになりそう。
 個人的にゲームは遊んでナンボ派。コレクター気質はない。積みゲーも一杯あるが、全ていつか遊ぼうと思って購入している。発掘されたメガドラソフトは全て代替が効くものばかりなのでサクッと売ってしまおう。

 レトロゲームを高価買取してくれそうなお店が近くになかったので、わざわざ横浜の駿河屋まで遠征することにした。メガドラ以外にもいくつか売りたいソフトがあったので、ついでに買取をしてもらった。以下、買取価格はこんな感じ。

Nintendo Switch
 戦場のヴァルキュリア4 700円
 タクティクスオウガリボーン 1500円
 ポケットモンスターソード 2000円
 ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ 2800円
 ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽ島 1500円
メガドライブ
 スーパーハイドライド 2000円
 アウトラン 3400円
 サンダーフォースIIMD 2600円
 スペースハリアー2 1300円
 獣王記 2000円
 アレックスキッド天空魔城 1700円
 ボナンザブラザーズ 1700円
 スーパーハングオン 1700円
 ヘルツオークツヴァイ 1800円
 史上最大の倉庫番 1400円
 ぎゅわんぶらあ自己中心派 700円
 TATSUJIN 900円(箱・説なし)
 ザ・ニュージーランドストーリー 1400円(箱・説なし)
 XMD-1 2100円(RGBユニット)
MSX
 スターソルジャー 4800円(箱・説なし)

以上で38,000円!

 オークションに掛けたり、一つ一つ丁寧に売ればまた違った値段になるのだろうが、まあ手間を考えたらこれで十分。つーかスターソルジャー(MSX)高過ぎ。カクカクスクロールだし、ファミコン版のがよっぽど面白いのに。これが中古ゲーム売買の面白い所。
 いまでも所蔵ゲームをあさればPS2「アウトラン2」とかPC98ゲームなど、いくつかレアっぽいものもあるし、プラモデルも高価そうなのが眠っている。思い切って断捨利しちまおうかなあ。

2025年2月1日土曜日

どうすればよかったか?

  医者と研究者というインテリな両親の元に生まれ、幼いころから聡明に育った娘だったが、苦労して入学した医大へ進学後、統合失調の症状が現れる。姉の異変と両親の対応に疑問を持った弟は映像を学びノンフィクションとして一本の映画にまとめた。
 統合失調症という公に触れにくい病気に対して、肉親だからこそ迫ることのできたドキュメント。20年以上にわたる真実の物語は遣る瀬無い結末を迎える。もしかしてあったかも知れない未来を想像していつの間にか目から涙が流れた。

 この映画の冒頭には「病が発症したの原因の究明や統合失調症を紹介するものではない」といったメッセージが入る。映像を撮ることになったきっかけは、精神病を病んでいる姉の症状を他の医者へ診せるためであった。
 病を発症した姉と両親の対応に疑問を持った監督は逃げ出すように実家を出たが、20年近くたって何も変わらない状況を何とかしようと行動を起こした。ここから更に20年にわたる家族の物語が始まる。

 両親は段々衰え老いていき、姉は狂気を増していく。しかし有効な手段をとることもなく、異常な日常を正しいと言い聞かせるかのように積み重ねられる日々。無断での外出と保護が原因で外への扉には鎖と鍵が掛けられた。姉は外界との接触も無くなり更に内へと閉じこもることとなる。
 母親が認知症の兆候を見せ始めたことを契機とし、発症から40年近くになりついに入院した姉は3か月ほどで見違えるように良くなる。病から寛解した親子の姿はそれまでの陰惨な日々と対比され虚しくもある。
 平和な日々も束の間であった。母親はほどなくして寿命で亡くなり父親は脳溢血を患う。姉にはガンが発見された。彼らの人生とは何だったのか、人は何のために生まれて死んでいくのかという恒久的な問いが突き付けられたように感じた。

 監督はこの映画を「統合失調の対応の失敗例」と言い、病の発症後だんだん深刻な症状をみせる姉を、何故両親は入院措置をとらずに家へ連れ戻したのか?面倒見が良く優秀だった姉の人生がどうして棒に振られねばならなかったのか?と問い掛ける。
 医師という立場の「保身」のため独善に走ったのではないか。何も得ることのなかった姉の人生に対して「ある意味充実した人生だったのではないか」と言い放ち、棺桶に論文を入れた父親への抗議か。共に暮らしながら父を説得することが出来ず、自分にとって都合の良い言い訳をして姉を監禁した母への異議申し立てか。
 そして当事者でありながら傍観者のような立場を装い、長年に渡り映像として記録に残すことしかしなかった監督は正しかったのか。
 いくつもの「どうすればよかったか?」が提示されるが、簡単に答えを出すことが出来ない。立場は違えど自らも日々保身に走り、異常を正常化バイアス掛けして見て見ぬ振りをし、傍観者のように責任逃れをして生きているから。恥ずかしくて正論を振りかざすことが出来ない。

2025年1月29日水曜日

  筒井康隆原作の「敵」を観て来た。
 鑑賞のきっかけは、馬場康夫監督によるYoutubeチャネル「ホイチョイ的映画生活」で取り上げられた為。広告や予告を見た記憶がなく、原作が筒井康隆でなければ観なかったであろう作品。

 原作は断筆宣言から復帰してすぐくらいに発表された記憶があり、老いと生の話しということだったが、当時の自分にはピンとこなかった。むしろ「敵」とされるものが突如あらわれる辺りが、筒井小説によくあるドタバタの仕掛け程度にしか理解していなかった。

 映画ではこの辺りの解釈がうまくされ、理解力の足りない自分でも「敵」とは「老い」であり「人生の末路」であることがわかる。そこには経済的な問題、収まらぬ欲望、過去の栄光とプライドなどが混在して襲い掛かってくる。
 モノクロームで表現されたことで逆に現実感と主人公の孤独が強調され、演ずる長塚京三もフランス文学の元大学教授という役にはまっていた。脇役の元教え子瀧内公美が魅力的だがクラブで出会う女学生河合優実の隠れ巨乳が良き。

 暗喩、メタファー、伏線などをあちこちに張って深読みや想像の楽しさをちりばめている割に、映画オリジナルのエピローグにて主人公の死を明確にしたのは、本編ストーリーはわかりやすくしようとしたのか。
 最後はホラータッチで締めくくられ、ニヤリとさせられたのも良い。彼はいつからあの境遇だったのだろう?

 小説をもう一度読んでみたくなる魅力をもつ作品だった。

2025年1月19日日曜日

機動戦士Gundam GQuuuuuuX

  アニメ映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」を見て来た。この映画はエヴァンゲリオンで有名な、庵野秀明率いるスタジオカラーによる最新作。

 完全に「ガンプラ世代」なので、その頃の刷り込みからガンダムには詳しいと思い込んでいたが、よくよく考えるときちんと見たのは最初のガンダムだけ。しかもほぼ映画版オンリー。続編のZガンダムも一度は全編を見た記憶があるが、ちゃんとは覚えていないレベル。
 「逆襲のシャア」や「ポケ戦」「0083」は見たが、「G」以降は見たことがなく、人気の「SEED」も冨野監督による「ターンA」なども見ていない。最近流行った「水星の魔女」も全くノータッチ。思い返せば全然ガンオタではないのね。

 そんな自分が今作を観に行ったのは、やはりスタジオカラー作品だからということ。庵野軍団が「ガンダム」をどう料理するのか?には興味が湧いた。
 基本的に前情報を仕入れないようにしていたが、ジオン軍が勝利した世界線とか、主人公の女の子はハマーンではないか、などというコメントは目にしてしまった。
 なお今回映画館で上映されるのは今後テレビ放映されるストーリーの何話かを編集してまとめたもの。結局テレビ放映されなかったが「ガンダムF91」のようなものか。

 映画が始まると最初のガンダムを模した「ジオン独立戦争」のあらましが語られ、サイド7へ三機のザクが進入する場面へと続く。ここで三機の内一機が赤いザク、すなわちシャア専用ということに気付き、原作のガンダムをオマージュとした別の世界線、パラレルワールドの宣言である。
 以後、新米兵ジーンと違い、「赤い彗星」と恐れられたシャアによるサイド7への威力偵察は成功。見事ガンダムとホワイトベースの奪取。一年戦争の ifストーリーを展開しながら、ガルマの軍離脱、ドズルの死とソロモン陥落、アルテイシアとの遭遇、シャアの消失など伏線を張りながらジオン優勢のまま休戦となる。
 ここまでは「シン・○○」で見せて来たカラー作品によくある演出。原作と同じ構図やセリフを引用しながら語られる。最初のガンダムしか知らぬ身にとっては懐かしいし、これはあのシーンか、といった記憶を呼び起こす楽しさはあれど、原作の二次創作だよなぁ。他人の褌で相撲を取る同人的なノリで冒涜的にも感ずる。表立ってやるほどの物かと思うが、これがカラーの芸風であって、劇場まで足を運んだ理由だし。

 やっと始まる本編。人物と背景描写程度で終わってしまう。消えたシャアはどこへ行ってしまったのか、赤いガンダムに乗っている少年は何者なのか、そしてヒロインの少女はハマーンなの?そんな感じで始まる物語。ガンダムである必要は感じられないけど、皆の知った世界で ifストーリーを語ることによる奇想天外、意外性、過去作に登場した有名人物がどのように再登場するのかといったノスタルジィ、期待性などは楽しめそう。
 ネット界隈ではさっそくエヴァのように考察推論が始まった模様。本編だけに留まらず派生して楽しめるというのはカラー作品の面白い所だと思う。

CTX700 マフラー取り付け

  CTXシリーズは国内で人気が出なかった為、JASMA認定された専用マフラーが販売されなかった。車検のことを考えると非認定の海外マフラーを取り付けるのは気が引ける。音が爆音だったら猶更だが試聴することもできない。
 また抜けのよくなる社外マフラーは低速域のトルクが落ちるという話を聞くことも交換を躊躇する要因だった。

 専用マフラーのないCTXは必然的に中華製汎用マフラーからの選択となる。中華マフラーは6千円程度と格安。しかしCTX700への取り付け継手が1万円近くする。バラで買うと相性問題でうまく継げない可能性がある。しかし継手とのセット品は2万円以上と高価。まあそれでも国産JASMA認定マフラーより安いのだけど。
 結局マフラーは付け替えなくても良いかと思っていたが昨夏、サイレンサーと継手のセットで1万5千円という商品を発見。衝動買いしてしまった。在庫処分か?

 さて今回の作業はセンタースタンド取り付けの続き。センタースタンド取り付け時にマフラーを取り外す必要があったので、ついでにマフラー交換しようということ。
 個人的に難易度が高いと思い込んでいたが、取り外し作業をした所、思っているより簡単な作業のようだ。詰まる所、筒に筒を差し込んでネジで締めるだけ。液体ガスケットも用意して排気漏れや爆音にならぬよう注意した。
 取り付けの順番や段取りに手間取ったものの、やってみれば予想通り大した作業でもなく、サクッと完成した。

 見た目は野暮ったい丸太一本みたいな純正マフラーから黒くて多角形になりシャープになって雰囲気が良い。マフラーを換えるとカスタムしてるって感じが出るね。他のバイク乗りが「マフラーは必ず交換する」と言っていた意味がやっと分かった。
 音の方は・・・まぁこんなもんかな。元の音が「(小さく)トロロロ・・・ギュォーーン、ギュォーーン」だったのが、「(少し大きめ)ブロロロ・・・ブォーーン、ブゥォーーーン」という感じ。唸りを上げるようになったようだ。



CTX700 センタースタンド取り付け

  CTX700購入時から予定していた「センタースタンド」を、計画から1年半ぶりに取り付けた。これまで何度も付けようと思っていたものの後回し。今年は心機一転、過去の積み荷を消化していく。
 センタースタンドはバイクのメンテナンス時に便利。洗車やチェーン清掃などの定期的な作業に加え、カスタムなどを施す際に車体が垂直になるので作業がし易い。ビクスクやCB1300には最初からスタンドがついていたが、CTX700にはついていなかった。
 調べた所NC700Sのスタンドが流用できるとのこと。海外発にはなるが、取り付け動画もYoutubeで上がっていた。
 Amazonで検索すると2~3万円程と結構高め。試しにアリエクスプレスで探せば1万円以下。しかし海外ショッピングは少し不安。ふと思いついてヤフオクで探した所、1万円程度で出品されているものがあったので、これくらいならと購入を決めた。なおNC700S用ではなくCTX700用として出品されていた。

 商品到着後すぐに取り付けようと思ったが、マフラーを外さないと作業が出来ない。これまでマフラーを外したことがないので不安。失敗して爆音になったらどうしよう?当時はまだ買ったばかりのCTXだったし。これが取り付けを後回しにした一つ目の原因。
 二つ目の原因はスタンドにスプリングをつける作業がかなり大変そうに感じたため。他バイクではあるが日本人によるスタンド取り付け動画では、多くの人が一番大変な作業に挙げていた。
 洗車やメンテナンスに必須なのだから、自分でつけることができないのであればショップで付けてもらおうと何度も考えるも、面倒だし頼むのに気が引ける、お金が掛かるなど理由をつけて行わなかった。
 結果、1年以上に渡り倉庫の片隅に積まれることとなってしまった。

 前述の通り年明け心機一転。海外の取り付け動画を見直す。するとスタンドをたたんだ時マフラーやチェーンに干渉しないようストッパーが必要とのこと。オーバーレーシング製のストッパー。今でも売っているのかな?と探せばヒット。なんと5千円もする。
 ここは敢えてこれを購入。自ら退路を断ち切ることにした。

 まずはスリップオンマフラーを取り外す。思っていたよりすんなり外れて拍子抜け。もっと渋く刺さっていると思い込んでいた。
 マフラーを外して作業しやすくなったので、まずは仮組みをする。ギチギチになることもなく寸法はぴったり。これなら簡単に取り付けられそう。なお1年半ぶりに開封時気付いたが、追加購入したストッパーと同じ効果をする部品が同梱されていた。無駄遣い!!
 取り立てて不具合は見つからなかったので、さっそく本組みに入る。

 ①6mmボルトをつけてスプリングを引っ掛けるフックをつくる
 ②スタンドを本体に取り付けるピンにグリスを塗布
 ③スタンド取り付け(もっと苦戦すると思ったがあっさり固定できた)
 ④ストッパーを友締めしつつピンを固定

 ここで問題発生。同梱されてきた固定用のボルトは8mm。しかし本体の穴は6mmだった。6mmのボルトを探そうとした所、オーバーレーシングのストッパーに入っていたボルトを発見。こちらは6mmだった。結局本体は使用しなかったが、このボルトだけ使うことになった。

 そして最後の関門スプリングによる固定。取り付け動画ではラッシングベルトでスプリングを伸ばしていた。しかしうまいことベルトを固定する適当な場所が見つからない。仕方ないので無理やりベルト固定位置を模索するが、かなりテンションが掛かるので余計な部品を壊してしまいそう。
 怖い思いをしながらスプリングを伸ばすものの、何度やっても固定する穴に通すことが出来ず、結局ラッシングベルトによる固定は諦めることにした。

 スタンド取り付けの説明書には、別の方法としてスタンドを本体に取り付ける前にスプリングを通してしまう、というやり方が案内されていた。さっそくこれを試そう・・・の前にラッシングを使わず手で伸ばしてつけることは出来ないものか?と思い直す。
 まあ試しだ、とやってみれば・・・なんとサクッと通すことが出来た。通せたのは細いスプリングだったので、太い方は無理なのかなと思ったが・・・こちらも何とか固定成功!ラッシングベルトなんていらなかったんや!!
 なおラッシングベルトも、このためだけに別途購入していた・・・。

 こうしてスタンド取り付け完了。やはり最後のスプリング取り付けが難関だったね。それとピンの固定用ボルトが8mmだったのは疑問。別の取り付け方法があったのかも知れぬが結果オーライ。今後はメンテナンスも大幅にやり易くなって大満足。

2025年1月15日水曜日

iQ 初ドライブ

  年末に納車されトヨタ「iQ」。ちょこちょこドレスアップや車内カスタムなど施したものの、年末年始はバイクでツーリングに出掛けてしまい、遠出をほぼ出来ないまま仕事始めを迎えてしまった。
 通勤に使ってみて乗りやすさと取り回しの良さは実感したが、高速性能や山坂道での機動性など、もっと色んなシチュエーションにおけるこの車の性能を測りたい。
 かくしてやっと休みを使ってテストドライブにゴー。伊豆半島をぐるりと走ってみた。


 小田原~伊豆は国道135が直通。しかし高速性能も試してみたいので大井松田ICから長泉沼津ICまで高速道路を走ってみた。山北の高速コーナー区間や新東名高速の120km/h区間もあってテストには丁度いい。

 走った感じ馬力の点では不満なし。高速巡航時も速度さえ出てしまえばオーバードライブになるのか低回転で走ってくれる。しかし追い抜きや巡航速度を上げたい時などはかなり回転数を上げていく感じ。加速しないということはないがエンジンは結構うなる。燃費もかなり悪そうなので、大人しく乗った方がいいのだろう。
 直進安定性は十二分。以前乗っていたホンダフィットよりよっぽど安定している。フィットは高速走行時ハンドルが軽くなり、路面状況にあわせて絶えず修正させられた。一方この車はハンドルが軽くなることもなくどっしりとしている。あのショートホイールベースからは想像できない。しっかりとしたハンドリングなので高速コーナーも安定したライン取り。怖さを感じなかった。
 静粛性についてはこんなもん。前車プログレに比べれば格段に落ちるけれど、普段バイクに乗っている身からすれば十分。うるさくてオーディオが聞きにくいということはない。

【高速性能】
 小さな車体に必要十分な高速安定性は欧州市場をターゲットに開発されたからなのだろう。馬力もほぼ不満なし。


 長泉沼津IC下車、沼津縦貫道を経て西伊豆スカイライン、国道414号、135号を走り、伊豆半島を一周した。
 西伊豆スカイラインは戸田峠であいにくの降雪。チェーン規制が出ていたので過信せず引き返すことにした。ちなみにこの日は箱根峠も降雪。除雪されて規制は掛かっていなかったが寒波の影響恐るべしである。
 引き返してR414で伊豆半島中央山岳部を走ったが、慣れていないこともあり下りの急坂、急カーブは怖かった。視線の高さ、ホイールベースの短さからスピンや転倒が気になってしまう。実際は車幅の広さからくる踏ん張り感で安定なのだろうけど、この辺は車への信頼感や慣れが必要。
 CVTによるエンブレは「壊れない?」と不安になるくらいで怖い。ここも慣れか。
 回頭性の高さは若干感じられるものの、またスタッドレスタイヤということもあり無茶な運転はできない。ただし切れ角が足りないとか切れすぎるといったことはなく、乗っていくに連れピシッと狙い通りに走れる雰囲気は感じられた。確かにこれでMTだったらと想像させてしまう素性があった。
 ひとつ不満をあげるとしたらシート。少し硬さがたりず小さめなので体をビシッとホールドできない。左足を置くステップがないことも原因。そのため河津ループ橋のカーブは横Gが厳しかった。

【山坂道】
 技術力と度胸がためされるワインディングにおいて、信頼関係が構築されていないので真価を見極められなかった。ハード面、ソフト面とも街乗りコンパクトカーの限界はありそう。一方で限界を調整した「GR仕様」が発売されたのも頷ける素性の良さは感じた。

 下田に出てからはシーサイドラインをのんびり走行。ネットで見掛けるオーナーの意見としてピッチ方向で不満の声が多かったが、個人的にはほぼ気にならなかった。ガツンと飛び跳ねるほどの衝撃があるでもなし。自分が鈍感なのかも。段差を乗り越える際フワフワ感はなく、プログレ同様「ガンガンッ」といなしていく感じ。
 道中何度か休憩に入ったが、駐車場内での取り回しの楽さは素晴らしい。この車にして良かったと思わせる満足ポイント。Cピラーが太すぎて斜め後方の見にくさはあるが、バックモニターを併用することで問題ナッシング。
 街乗りと言えば、納車後しばらくは発進時のトルク不足が気になっていた。具体的には発進後少しアクセルを戻してから再加速する時にトルクが上がってこない感じ。
 「駐車場から出発してすぐ右左折するためアクセルを戻し、ターンして再加速する」というシチュエーション。またはバックで駐車する「出発後ソロソロと後退。ふたたびグッと下がる」なんて時。iQは息継ぎが必要な感じの頼りないトルクしか出ず、加速しない。
 しかしこれは大排気量で低トルクも太いプログレに乗っていた癖みたい。同車は発進時アクセルをグッと踏もうものなら不快感でしかない急加速をするので、ジェントルな発進を心掛けるにはかなり繊細なアクセルワークを与儀されなくされていた。その癖のまま半分以下の排気量になったのだから、同じようなアクセルワークでは上手く走れないのも当然。
 今回のドライブで高速、ワインディングを走ってアクセル開閉の感覚がこなれたか、発進時の低速トルク不足があまり気にならなくなった。必要十分なアクセルオンが出来るようになったのかな。

【街乗り】
 この車の得意分野。取り回しの良さは天下一品。低排気量なのでメリハリをつけたアクセルワークで低速トルクをカバーすると吉。


 また長距離特性テストとして三島から河津まで100kmほどノンストップで走ったが特別問題なし。ただし本日全行程約250kmを走った所腰が痛くなった。直立気味の乗車姿勢だからだろう。
 ファブリックシートはリフト機能がなく、自分には少し高めだが調整できない。この位置で少しリクライニングさせるとハンドルが遠い。ハンドルに上下チルトはあるが前後テレスコピックが出来ないのが残念。結果直立気味の乗車姿勢になってしまっている。
 ついでだが、Clazzioのシートカバーを買うつもりでいたが、カバーをつけることで更にシートの高さが上がってしまうことが懸念され、購入を保留している。
 プログレは福島、茂木からの帰り道など、一日中乗っていても疲労知らずの乗り心地だった。iQは乗車姿勢から考えて、こうした長距離ドライブは苦手かも知れない。次回は宿泊を伴う長距離ドライブにでも出掛けてその特性を見極めてみたい。

 以上がiQの初ドライブ感想。


PS
 特に問題ないと思っていた車だったが、カーナビをいじっていて案内音量が小さすぎることが発覚。スピーカー設定をいじった結果、フロントスピーカーから音が出ていないことが判明した。納車時バックカメラをつけてもらったので、その際ケーブルがきちんと配線されていないのかと疑った。
 年明け車屋へ連絡して診てもらったところ、配線ミスではなくフロントスピーカーが壊れているとのこと。保証で修理できるか本社に確認すると言われたが、無事初期不良扱いで無償交換となった。
 中古車は基本現状販売。契約前に発見しているとか、駆動系の不良ならまだしも、スピーカーという備品の不具合(しかもフロント以外は鳴っているので使い方によっては支障ない)は有償修理も止む無しと思っていたので、まさかのラッキーだった。
 この車の不満がほぼ無くなったよ。

2025年1月7日火曜日

ジェスチャーナビゲーション

  最近Pixelの調子が悪いのか、3ボタンナビゲーション時に丸ボタンを押しても反応しないことが多い。全般的に画面端を操作するとき誤作動することがあるので、保護カバーが干渉しているのかもしれない。しかしMag Safe対応機器と接続する際このカバーが必要だし、裸で持ち歩く勇気もない。
 使いにくさを感じながら設定を見直していたら、今更ながら「ジェスチャーナビゲーション」というシステムに辿り着いた。Andoroid10から実装されているようで、当時試したものの3ボタンのが分かりやすいでしょと使わなかった記憶が微かにある。

 んで今回ボタンの不具合があるのでジェスチャーナビゲーションへ移行。使い方を勉強していたのだが、インストールされているアプリ一覧の画面を表示する方法が分からない。3ボタン時代では画面下から上へスワイプすると出てくる画面である。
 ジェスチャーナビの使い方を説明するWeb、動画のどこを探しても説明なし。アプリ一覧で検索すれば設定からアプリに飛ぶという頓珍漢な答え。一番ひどい回答はGoogleプレイのインストール一覧から探せとかいうものまで。彼らの泥スマホにはアプリ一覧画面が存在しないのだろうか?

 えんえん探して出てきたのが「アプリオ」編集部のQ&Aにて「ホーム画面にあったはずのアプリが見当たあらないのですが?」対する回答が「ホーム画面を下から上にスワイプし、アプリ一覧を確認してみて下さい」というもの。これこれ、このやり方を探してんだよ!と言う所。
 このサイトによれば「アプリ一覧」の呼び出しは泥スマホの基本操作となっているそうで、確かにPixel以前もずっと使ってきた操作。ホーム画面に登録するまでもないアプリはここで管理してきたし。ちなみにこの画面のことを「ドロワー」と呼ぶらしい。
 ここまで調べがついたので、あとはジェスチャーナビにて同様の画面を出すための方法を検索すればいいだけなのに一様に引っ掛からない。まさかこの機能を使っているのは俺だけなのか?

 釈然としない気持ちで検索しつつ、ChatGPTに聞いてみるかと質問。その問答がこちら

2025年1月5日日曜日

2025 新春「紀伊」②

 三日目

 さあ新春初試しエンジンスタート大会開始。JAFにも入ったしスタンドの位置も確認した。最悪の場合にどうするかは考えたので後は神様にお祈りしてエンジン始動。

 掛かった!!

 さすが大吉パワー。ありがとうございます。

 ホテルを出てすぐ神倉神社が見えた。また必ずお参りに行きますと祈って新宮を立つ。熊野三山の最後「熊野那智大社」へ。那智の滝へは何度も訪問しているが、那智大社をスルーしてきた。これは自分の不信心によるものなのだが、自分の中では滝こそが祀るべき対象と感じていた為。
 駐車場を後にし参道を行くと石階段がそびえ立っていた。こちらも500段近い階段があるそうだ。途中何度かの休憩ポイントがあり、神倉神社ほどの勾配ではないのが救いか。熊野三山は元々本宮と速玉の二社で、那智は修験場だったのが理解できる。ゼーゼー言いながら拝殿を目指した。

 熊野那智大社も速玉大社と同様、建築物が朱塗りとなっている。拝殿はさらにこじんまりとしているが、護摩祈祷や大樟胎内くぐりなどがあって密教の雰囲気がある。隣には青岸渡寺や再建された三重塔が立ち並び、彼方には那智の滝が流れ落ちる遠大な景色。見映えはここが一番ではなかろうか。

 熊野三山巡りを終え、本日はこれまで紀伊半島ツーリングをしながら回収できなかった観光スポット巡り。

・「橋杭岩」
 大抵潮岬へ立ち寄るので、ここにも止まるという選択が出来なかった。国道沿いにバイクから眺めることが出来るということもある。良く見ればなるほど確かに奇怪な光景で他に類を見ない。ゴジラの背中と称するのもよくわかる。

・「三段壁」
 まあ良くある断崖絶壁で東尋坊のようなものか。白浜温泉へ来た観光客の立ち寄りポイントといった感じ。空港が近いからか中国人観光客多し。怪しい洞窟見学エレベーターにお土産屋のコンボ。どこにでもある風景を名勝化する手口。

・「白崎」
 毎度行こうと思いつつ、国道から少し離れる為時間が取れなかった。真っ白な石灰岩が特異な印象を醸し出す。が、何でここだけ白いの?と不思議になるがその答えが掲示されていなかった。公園内にある道の駅に行けば資料があったのかも。

 道中定番の「岩代駅」に立ち寄り山浩子のテングサの歌を聴く。しかし初めて訪問した時の感動はもはやなく、ルーティンで立ち寄っているだけな感じ。次は来ないかも。駅入り口の交差点には信号すらない、何もない無人駅だからな。

 今朝エンジンが一発始動したことで気が大きくなり、和歌山2りんかんへは立ち寄らずホテルへ向かうことにした。白崎からホテルまでの道のりは思ったより遠く、宿泊地の紀の川へ到着するころにはあたりは真っ暗になってしまった。

 本日の走行距離269.4km。意外と距離走れてないのは沿岸部のクネクネ細道が多かったからか。


四日目

 今日は訪問予定が白紙。奈良、京都あたりを走ることになるが、渋滞の具合によりどこまで行けるか想定できなかったため。昨晩一応ピックアップはしておき、神武天皇ゆかりの橿原神宮と橿原陵、法隆寺。また大神神社、石上神宮あたりを再訪してもいいかもなんて思っていた。
 昨晩の宿はルートインだったのでのんびり朝食バイキングを楽しむ。出発は9:00と遅くなったが、何々急ぐ旅でもない。エンジンは一発始動とならず少しばかり焦る。何度か時間をおいてセルを回した所なんとか始動。怖い怖い。

 紀の川沿いに東へ走っていけば、高野山、九度山といった案内標識を見掛ける。割と近いのねという感じ。テントを積んで予定なしのキャンプツーリングもありだな、なんて妄想するが、実際やれば行き先がグダグダになってあまり面白くないんだろうな。
 国道169号にて北上開始。明日香に辿り着く。いよいよ古代の杜奈良盆地だ。思っていたより狭い道を抜けて橿原神宮を目指すが大渋滞。警察まで出て規制を掛けている。自分が知らなかっただけで橿原神宮はメジャーだった?今度奈良出身者に聞いてみよう。あっさり行くのをあきらめて渋滞から逃げ出す。
 次は法隆寺を目指すがのんびり走った結果、いつの間にかお昼になってしまった。調べると法隆寺周辺も人出が多いようだ。訪問予定の奈良・京都の集客力は所詮地方霊場である熊野三山とは比較にならないようだ。ましてや三が日の初詣期間だしな。

 ぱっと切り替えてここで新春ツーリング終了。帰宅することに決めた。本日の宿は快活俱楽部の個室なのでキャンセル料はとられないし、今朝エンジンが始動しなかったのが頭に残る。宿泊代を一日ケチることができるし、無理せず帰るがベター。京都はまた来よう。

 名阪国道にて三重へ。亀山周辺で渋滞しているのでこれを避けて旧R25を進みJCTから新名神へ。みえ川越の先で再び渋滞発生。ちょうど給油タイミングだったのでR23に降りる。しばらく国道を進んで渋滞をやり過ごして伊勢湾岸に乗り直す。

 あとはしばらく渋滞無し…のはずだったが、新東名岡崎から大渋滞発生。なんか情報を誤認していたみたい。だから東名への入口が混んでいたのか。さらに雨雲発生で全身ずぶ濡れ。防寒着を着込んでいるので雨が進入してこないことが救い。とてもじゃないが渋滞に付き合う気にはなれず、すり抜けしながら先を急ぐが、結局新城まで断続渋滞は収まらなかった。
 ここから御殿場までは快適。三車線を120キロでかっ飛ばす。長泉沼津ICにて新東名を降り、箱根峠から旧道で小田原へ。何だかんだ結構時間が掛かり、自宅帰着は20:00となった。
 急な予定変更だったが休みが一日多くなるので良し。

 本日の走行距離522.2km。四日間合計1,384km。

2025 新春「紀伊」①

  今年は年末年始が休みとなったので、久しぶりにバイクツーリング慣行。天気予報によれば日本海側は荒れ模様なれど、太平洋側はしばらく天気が続く様子。その中でも一番無難と考えられる紀伊半島へ何度目かの訪問となった。
 去年あたりからコロナ抑制が解禁されたことと、円安によるインバウンド需要のためか、宿泊料金が高騰していたり、そもそも宿の予約が取れないことが多かった。しかし今回、一週間前のホテル探しにだったのにも関わらず、お手頃の宿をいくつか見つけられた。一時のバブルも弾けて来たのだろうか?少なくとも国内需要においては物価高の要因から旅行客は減少しているそうだ。


一日目

 朝6:30出発。のんびり国道一号線にて伊勢湾フェリー伊良湖港を目指す。大晦日ということで無料のバイパス区間は快適。浜松まで3時間程度、港までは5時間で到着。予定より早い便に乗れたので、鳥羽へ渡って後パールロードを周遊し伊勢へ。神宮付近は初詣参拝客への規制を掛ける準備が整えられ、駐車場はすでに満車となっていた。
 今日は大晦日なのでのんびりホテルで過ごす。伊勢のイオンにて宴会準備を買い溜め、16:00にはホテルへ。
 走行距離337.4km。


二日目

 年忘れで昨晩飲み過ぎた。8時ごろ出発しようとエンジンスタートするも…掛からず。どうやらバッテリーの電圧低下によるもの。
 実はここ半年前から始動時もたつくようになった。バッテリーが劣化しているようなので昨年末新しい物を購入取り付けたが起動できなかった。
 出発前日ということで交換対応をする時間は取れず、かと言ってそばのバイクショップで追加で新品を買うはもったいない。結果安易な「なんとかなるだろう」という正常性バイアスで古いバッテリーに戻して今回ツーリング出発。案の定バッテリー上がり。
 バイク保険のロードサービスを頼んだ所、幸いなことに修理屋さんが1時間ほどで到着。ブースターを接続してスタートさせれば一発起動。やはりバッテリー劣化が原因か。早目のバッテリー交換を勧められたものの、本日元日のためバイクショップは開いていない。明日の朝を乗り越えれば、新年初売りが始まる和歌山「2りんかん」に立ち寄れるのだが。
 結局これを機に、前から入ろうと思っていた「JAF」へ入会することにした。

 気を取り直し、2時間遅れで出発。しばらくエンジンを切るのが怖い。道の駅「伊勢長島まんぼう」までノンストップで走る。トイレに立ち寄るためいったんエンジン停止。もしここで止まっても何とかしてくれる仲間がいるだろう。結果、問題なく一発始動。充電装置に問題は無さそう。

 さて一つ目の訪問ポイントである「獅子巌」へ。予想通り「こんなもんか」という感じ。御大層な説明看板などが並んでいるが、結局自然に出来たものだからこじつけな説明でしかない。
 すこし残念な感じの獅子巌のそばには「花窟神社」という神社がある。こちらは国生み神話に出てくるイザナミを埋葬したお墓と言われ見上げるばかりの巨石が祭られいる。原始信仰の名残が見られて崇高な気持ちになった。
 同じ熊野にある那智大社の滝や大神神社の三輪山など、自然をそのまま祭ったいわゆるアニミズム信仰こそが本当の信仰だと自分は考える。超人的能力をもった神様の存在とそれにすがるというものは汚れたものに感じてしまうし、胡散臭いとされる信仰宗教と何が違うのか?

 さて今度は紀伊半島の海沿いを離れ山間部へ。熊野川の沿岸にある「熊野本宮大社」に向かう。もう午後もいい時間だが初詣の参拝客で賑わい、駐車場は満車の列。こういう時オートバイは隙間に入れてくれてありがたい。
 八咫烏の紋章をつけた旗が掲げられ、鳥居を潜った先には150段近くの階段。必死にこれを登れば拝殿。熊野本宮大社はスサノオを主神としている。参拝後に改めて見ると、何か拝殿の形や並びに違和感がある。今度調べてみようか。

 今年一番の運試しということで「おみくじ」をひけば…「大吉!」純粋に嬉しい。内容もいいことばかり書いてあるので、いわゆるスーパー大吉かな。いつもは小さく折りたたんで持ち歩くのだが、今回はくじは境内に括りつけて御守りをひとつ購入した。今年はいい年になる!

 そろそろ日も暮れてくる時間。急いで最後の訪問地である「熊野速玉大社」を目指す。こちらは海沿いに開けた新宮にある。本宮に対して新宮なのかと思っていたが、そばにある「神倉神社」を旧宮として遷宮されたとのこと。「神倉神社」も巨石を祭った神社で是非行ってみたかったが、急傾斜に500段以上の石段を登っていかねばならないということで断念。もっと痩せてからきちんとした靴を履いて来よう。

 熊野速玉大社はこじんまりとした作りとなっていて、鳥居からほどなく拝殿に到着できてしまう。この辺りも「神倉神社」込みか。建築物は朱塗りになっていて地味な古刹という雰囲気だった本宮大社と比較して華やいだ感じ。
 孝謙天皇より「日本第一大霊験所」の勅額を賜ったとされるが何故ここが?「熊野〇〇大社」という名付けから、素人目には本宮大社が格上に思えてしまうが、速玉大社は神倉神社からの新宮であり、別の社ということか。
 調べてみれば「那智大社」とあわせて勅額を賜るというものや、「熊野三山」に対して賜ったものなどあり、どれが本当なのかよくわからず。 

 本日はここまで。走行距離255.1km。
 さて明日の朝はエンジンが掛かるだろうか。JAFに加入したしガソリンスタンドも割と近くにある。いざとなっても何とかなるだろうが明日が怖い。