2018年1月8日月曜日

MOTHER3

 今年に入って一発目のソフトは「MOTHER3」となった。シリーズ1,2をクリアしてすぐに「3」を始めてみたものの、シナリオによって主人公が異なる形式になっておりイマイチ乗れず、そのまま積んでいたのだ。
 クリア後の評判を見ても「2」ファンからはあまり良い評価が得られておらず、確かに「2」とは世界観が異なり、クリアに伴いその理由は明らかとなるが、世界がとても狭かったりする。さらに序盤において母親は死亡するなどショッキングな展開で、ほのぼのとした「2」とは味が全く違うのもその原因か。
 自分も「2」からの引き続きプレイをためらった程なので、思い入れのあるファンほどそういった評価になるのだろう。

 ドットで構成されたグラフィックとしては最高峰と言えるキャラクターたちのアニメーションは見事で、2006年というポリゴンが主流となった時代によくここまで作り込んだなと感心してしまう。
 戦闘における敵のダメージはきつめで、攻略を編み出さないとボス戦ではかなり苦労する。自分は道中に結局レベル上げタイムを導入して勝ち抜いたが、シナリオ進行重視で漫然と進めて行ったら途中で詰まりそうなバランス。
 またゲームボーイアドバンスでのタイトルなので表示画面(画素数)の制約があり、メッセージ表示領域が狭いのも欠点。これに伴いセリフを読むときや戦闘メッセージなどでボタン連打を余儀なくされることも多い。

 こうした欠点も散見される今作だが、独特な糸井重里節はあいかわらずだし、エンカウントバトルに終始しないミニゲーム的イベントも楽しい。途中の「針を抜く」という目標が与えられてからは若干作業的にもなるし、この世界の謎についての説明はセリフで長々と語られるだけというのは端折った感があるものの、「2」で意味深なセリフを言いながら消えていった「ポーキー」との決着がつき、定番の演出が入ったラストバトルなどはやはり「MOTHER」だったと思える。
 今回「2」クリアからだいぶ日をおいてのプレイだったので、「2」との違いはそれほど意識せず新鮮な気持ちで再開できたのが良かったのだろう。母親の無償の愛「もうお母さんのところに帰っておいで」という言葉は胸に染みた。

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