2018年1月10日水曜日

モーテル 男はつらいよ トラック野郎

 ここ数日で観たもの。

「モーテル」
 アメリカ。ハイウェイから遠く離れた片田舎にあるモーテル。自動車の故障でここに一晩泊まることになった夫婦。暇つぶしにビデオテープを流すとそれは猟奇的なスナッフムービー。しかも殺人の現場はここ。泊っている部屋、というストーリー。
 人里離れたモーテルにおけるサスペンスというのは嫌でもヒッチコックの「サイコ」を思い起こさせる。実際オープニングやエンディングのスタッフロールはかなり意識したつくり。上映時間も短くトントンと話しは進んでいくし、退屈だったりはしないのだが、何か物足りないというか、既視感にとらわれてしまう映画だった。ビデオスルーかテレビ映画だったのかな?と思ったが、劇場公開されているらしい。
 神経質そうなモーテルの管理人、不気味なお面をつけた犯行仲間、離婚寸前の夫婦が危機に及んでよりを戻すなど、ありがちなストーリーが予定調和的に話が進んでいくのが原因なのかな。


「男はつらいよ」
 ギネス記録にもなっている日本の人気コメディだが、過去テレビで何度も放映されていながら一度も観たことがなかった。これだけシリーズが続いたのだから面白いのだろうとは思っていたのだが。今回機会があって観てみたが、確かに人気シリーズになるだけの大変面白い作品だった。
 個性豊かで芸達者な脇役たちに囲まれ、主役の渥美清がとても良い表情をみせる。「結構毛だらけ猫灰だらけ」といった定番のセリフ回しもお見事。さらに倍賞千恵子の愛らしさもあり、古き良き昭和の下町情緒を感じさせる。いい映画だった。


「トラック野郎」
 これも子供のころよくテレビ放映されていたが、最初から最後まできちんと見た記憶なし。「男はつらいよ」ほどではないが。ただしこちらはあんまり面白くなかった。
 定型のキャラクターや主人公の個性でひっぱる点では「男はつらいよ」と同じなんだけど、ほのぼのとした笑いというよりドタバタに近く、それがビシッと決まっていない。菅原文太の格好良さとそれを三の線で描くギャップの笑いも今一つ琴線に触れなかった。
 しかし「トラック野郎」も「男はつらいよ」に負けない人気シリーズだったので、あまり面白くなかったのは好みの違いか。実際昔子供の頃の記憶では面白かったし。

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