2018年1月3日水曜日

三國志II

 昔子供のころ、年末年始に「信長の野望」を通しプレイするのが慣例となっていた。当時は MSX を所持しており、そのバージョンはセーブ&ロードが出来ず、クリアまで時間のかかる同ゲームを最後まで遊ぶいい機会だったからだ。
 そんな郷愁にかられ、今回の年末年始もシミュレーションゲームをやろうと思いたち、Steam で「三国志II」を購入してしまった。

 「三国志II」は「ツクール」版というものがあり、三国志のシステムを使って別のゲームに出来るツールなのだが、シナリオを遊ぶだけなら無料。しかし当時の光栄シミュレーションは施しに米いくつとか、開発に金なんぼなど、細かい数値を入力が必要な場面が多い。「ツクール」はその古いシステムを踏襲しながら UI については現代風のマウスオペレーションとなっているので、小さなボタンをちまちま押していなけばならず、操作性という面で劣る。
 Steam では他にシブサワコウアーカイブというシリーズを展開しており、PC-9801時代のオリジナルのまま「三国志」や「信長の野望」を発売している。古いソフトをエミュレーションしているだけの割りに一本 1,000円から 3,000円といい値段を取るのだが、ある程度年齢のいった購買力の高い当時のファンや収集癖のある層が対象ということなのだろう。
 セールで安いわけでもなく、散々遊んだ「三国志II」をもう一度買うのもと悩んだが、結局遊びやすさからアーカイブ版を買うことにした。

 画面、音楽、テンキーによる入力など、まったく当時のままの「三国志II」だった。とてもなつかしい。史実に近い武将活用をしたいこともあり、勢力の固まったシナリオ4でプレイ。当然主人公の劉備玄徳を選ぶ。
 劉備軍は知力100の諸葛亮、武力99の関羽、張飛、趙雲がいるので正直楽勝。国は一つしかないし、大勢力の曹操や孫権に囲まれているが、荊州という肥沃な土地なので開発をすればすぐに一大勢力になるし、西へ進めば蜀という守りやすい根拠地も取れる。
 龐統や馬良といった知将、黄忠や魏延といった猛将を手に入れて益州を占拠。以後雍州、涼州、交州を切り取って生産都市を増やしつつ残りはローラー作戦で魏呉を飲み込む。
 一度だけ太守の兵力を0のままにしてしまい、そこを攻められた時だけやばかったが、それ以外はほとんど楽勝で終了。まあ当時の光栄のゲームはこんな感じだよな。劉備陣営という初心者向けの強キャラだったし。
 しかし古いゲームとはいえ懐かしみながら最後まではまってしまったのは、三国志という題材の良さとシンプルなゲームデザインによるものなのだろう。

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