2023年7月3日月曜日

ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム

  「新しいゼルダ」を標榜して大ヒットした「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」の続編「ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」をクリア。前作で掲げた自由度・新しいゼルダはさらに大きな一歩を踏み出した。

 前作を踏襲したスタイルでプレイ感覚はほぼ一緒。シーカータワーならぬ鳥望台でマップを広げつつ祠でステータスアップという、同じゲームをもう一度プレイしているかのような既視感。遅れに遅れた発売日。開発に散々時間掛けた割にこれ?と思った…当初は。
 しかし徐々にやれることや自由度が増えていること、それを実現するためにフィールドが広がったことが理解できると途端に今作の面白さが理解できるようになった。

 祠や神殿の謎解きは前作よりだいぶ簡単。これはウルトラハンドという万能な特殊能力にてゴリ押しが出来るようになったことが原因。しかしそのことで面白さが半減することはなく、むしろ色々な解法を認める自由さ度量の深さにつながっている。
 前作では創意工夫とバグ要素を利用して様々クラフト、ビルドが行われ、「ブレワイ」の自由度を表現していた。今作のウルトラハンドによるクラフト要素はこれを発展させ、一部ユーザーによるオマケ要素から全員が楽しめるシステムへ昇華。またブループリントという能力で一度作ったビルドを手軽に何度でも作成出来ることで利便性が増した。いくらでも採掘できるゾナニウムを用意するだけというのも良い。
 一例を挙げれば、これまではモンスターのねぐらへの攻撃時、単身乗り込むだけでなく、火炎放射器のついた戦車を作って援護させるとか、暗闇の地下世界を探索するのにライトを装着した飛行機で瘴気をひとっ飛びなど、冒険の手段を多様化。頭を使って効率を良くすること出来るようになったのは嬉しい。

 このように「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」から始まった、冒険の仕方をユーザーに委ねるゲームシステム、様々な問題解決方法を容認しといった自由度への追及がさらに深まった結果、今作「ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」は前作を越える楽しさ、新「ゼルダの伝説」の完成形となったと言える。

 またクリアしたばかりなので特に記憶に残っているだけかも知れないが、最後の戦いも感動的。地下で繰り広げられる宿敵ガノンとの戦いは一転して大空へ。そこへ登場する白龍の健気さ。すべてムービーでなく自分で動かすアクションとして楽しめるのが最高。

 

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