2016年4月17日日曜日

CBR400R 購入

 いつの間にやら三台目のバイク購入である。これまでも複数台所持してきたが、それは原付スクーターと中型マニュアルという相互補完を目指したものだったが、なぜかこの度はビックスクーターが混じっている。
 使用勝手だけ考えればビクスクは手放すほうがいいのだろうが、フェイズタイプSはずいぶん悩んだ上に購入しただけに愛着もあり、また走行性能も高いので捨てられない。というか半年前に買ったばかりだよ。
 むしろアクシストリートの方がいらないのだが、新車で購入したことや、結局下駄という意味では便利なのでズルズルと残してしまっている。所持経費はほとんど掛からないし。
 むしろ問題は三台もあると乗らないバイクが出てしまうことだろう。

 購入動機はやはりバイクツーリングの楽しみはマニュアルバイクでないと駄目だという結論に至ったから。
 最近暖かくなったのでフェイズで近場を何度かツーリングに出掛けてきた。250ccとはいうものの電子制御CVTのおかげでトルクフルに走ることができるので、動力性能に関しては全く問題ない。箱根の山もスイスイ登ってくれる。
 しかしコーナーリングはどうしても重さを感じる。ビクスクにしては車重が軽く、またマスの集中を図った車体デザインではあるが所詮はスクーター。小径タイヤ、低い重心がどうしてもたたってしまい、ヒラヒラとってわけにはいかない。
 また適切なギアを選んで走ったりというのも楽しさにつながるのだが、便利なCVTもこうした点では楽しさをスポイルする存在になってしまう。
 目的地が決まっており、到着時刻も指定され、積み荷もある。つまり仕事で使用するとなるとフェイズはとても便利。渋滞にはまっても面倒はないし、すり抜けも割と得意で高速やバイパスも使用可能。Sモードで気分よく走れば単調になりがちな毎日の通勤でも気分よく走れる。
 しかし目的地へ行くまでの道程こそが目的となると、コーナーをどうやって回ろうかとか、適切なギアを選択するという楽しみがないのが物足りない。運転することこそが楽しく、目的地に着くことやその道筋などは二の次。これこそバイクを乗り続けている理由。そもそもアクシストリートを購入した時点で中型マニュアルバイクを購入する予定であり、むしろビクスク購入が寄り道だったのだが。

 さて何を買うか?となった時、今回はフェイズを購入する時のような迷走はなかった。フルカウルのバイクを買うと決め打ちしていたからだ。
 実際にビクスクを買うまではまったくこのジャンルに興味がわかなかったが、乗ってみるとなかなか便利でいいバイクだと思った。同じく世間では人気のフルカウルモデル。しかし個人的にはこれまで乗ってみたいと思ったことがなかったのだが、ビクスク同様一度乗ってみて判断しなければいけないなと考えたからだ。
 昨今発売されるバイクはフルカウルのものが多く、人気がうかがえる。
  カワサキ Ninja250R
  ヤマハ YZF-R25
  ホンダ CBR250R
 普通に考えて上記が候補になったが、いろいろ考えてCBR250Rか。250ccSSの中では一番人気のないモデルだけど。
 人気のない理由としては、Ninja、YZFは並列二気筒なのに対しCBRは単気筒。つまり「多気筒=高回転型=馬力がある」。もっともレーサーレプリカ全盛期のような直列四気筒エンジンと比べるとたいしたことはないが。
 また高回転型エンジンはどうしても低回転時トルクが細くなるが、250ccという低排気量となればなおさら。もちろんSSを謳っている以上、たえず適切なギアを選択して高回転を維持するってのが前提なんだろうけど、街乗りや峠ではそうも言ってられないだろう。
 カワサキNinjaは低速でもわりとトルクがあるみたいだが、前乗っていたエストレヤが原因不明のエンジンストールを度々起こしたりで信頼性に低く、また久しぶりに乗ったホンダのフェイズがとても乗りやすいこともあり、やっぱりホンダのバイクがいいなという結論。人気のあるバイクが良いバイクじゃあない。自分が欲しいバイクがいいバイク!!
 なおCBR250Rは後継機の発売がほぼ決まっており、コンセプトモデルから予想されたそれは、現車に比べてレーサーにふったバイクになりそう。並列二気筒エンジン、ヘッドライトのLED化と戦闘的なフェイス、シェイプアップされたカウルデザインが特徴。まだ若くて20代であれば食指も沸くところだが、今さら戦闘的とか胃にもたれる。マイナーチェンジされた現行14年式のCBR250Rのデザインが猫チックでロスホワイト(トリコロール)のカラーリングが好きなのだ。

 とて近くのオートバイショップに足を運ぶと、2014年モデルが車体38万乗り出し45万という出物発見。聞けば16年モデルが出たので安くして売り出しているとのこと。違いはカラーリングなのだがほとんど変わらない。フロントとトリコの部分にアクセントのブラックが入った程度。アンダーカウルもブラックになっていてこれは確かに16年モデルが格好いいが、ささいな違いとも言える。
 50万以下で新車が買えるなら万々歳と衝動買いしそうになるも先約あり。商談不調なら連絡しますがと言われるも一気に火が消えてしまう。なんか他人の意見を待つというのが癪だよね。
 ついでに他のバイクショップを調べてみると16年モデルが同様の値段でいつでも手に入りそうだったので猶更こだわる必要がなくなってしまった。
 結局購入には至らなかったものの、50万円までの出費をほぼ決めたことで心が大きくなり、少しだけ目移り。CBR400Rが気になり始める。ちょうど16年式の新モデルが発売されたこともあり出数が増えたのか50万円も出せば13年式の中古のいい弾が十分狙える。デザインカラーリングとも250Rと400Rは双子と言っていいくらいよく似ているし、当然自分の好みである。低速トルクも400ccクラスとなれば十分だし高速準高性能も当然高い。250Rオーナーが400Rを試乗した時の簡単なレポートがYoutubeに上がっていたが、乗り易さが全然違うと大絶賛だったのが心を打った。

 それまでCBR400Rは候補になかった。三台目のバイクとなることで経費を削減したくもあり、車検の必要な400ccは検討していなかった為。また400ccのバイクを買うのであればCB400SFだろと結論つけていたこともある。
 大型二輪免許が自動車教習所で取得できるようになってから、経費面でメリットの少ない400ccは人気のないカテゴリーとなってしまった。自分が免許取得したころはそれこそネイキッドからレーサーレプリカ、アメリカンなど様々なジャンルのバイクが目白押しだったのだが、いまはすべて大型へと移行してしまった。
 また国内市場が縮小する中で、国内専用の排気量でもある400cc向けに専用設計をすることもなく、度重なる排ガス、騒音規制で既存ラインナップは少しずつ削られていき、今や選択の余地がほとんどないといっていいほど。
 そんな中で唯一国内設計、伝統の直列四気筒、VTEC搭載という質実剛健なバイクということでCB400SF以外に目を向けていなかったのだが、これまで初代、Spec3と乗り継いできただけに三度乗るという選択肢はとれず、このクラスはあまり注目していなかった。
 そんな中で見つけたCBR400Rである。

 CBR400RRと言えば丸目二灯のレーサーレプリカが思い起こされるが、いま発売されているのはRRではなくR。高回転型の並列四気筒エンジンは燃費と使いやすさを重視した並列二気筒エンジンになりレブリミットは10,000回転程度。馬力も45馬力程しかなく、かつてのレーサーとは大違い。もちろんVTEC搭載のCB400SFにも劣る。
 そんな残念なパワーユニットを採用しながら、フルカウルに身を纏い、兄貴分である1000RRに似せたかのような外観となっているのが逆に痛々しい。偽物感がありあり過ぎて、バイク好きが選ばないバイク・・・。カラーリング、デザインとも好みなのだが、ホンダのマーケティングに踊らされている感が漂ってしまう。もっともこれは250Rにも言えることで、世間一般に言われるネガティブな意見を集約するとこれが本質なのだろう。
 そんなイメージだったCBR400Rなのだが、実物を見たら割と印象が良かった。ネガティブな意見が寄せられてしまう並列二気筒エンジンはスリムで、むしろ全体をスマートに見せている。アップ気味のセパハンも、これがレーサーではなくツアラー寄りのバイクだよと思えばそのエンジンコンセプトにあっており、250Rとは比較にならないトルクと馬力は車検という維持費の向上分を含めても十分購入動機になりうる。CBR400Fだったら良かったのにと思うが、販売戦略上いろいろあるんでしょう。
 ちなみに400Rも新型が登場。これは3月に発売されたばかり。前述の250Rの後継機とされるコンセプトモデルと似ている。パワーユニットは変更なし。空力を考え、より尖った形状となったカウリング。ヘッドライトはLEDで戦闘的な顔つき。各部のブラッシュアップなど。基本部分はほぼ同等で、より鋭角になった形状が好みなら新型か。
 個人的にはLEDライトとヒンジ式のガソリンタンクキャップは好ましいが、それ以外は代替品で何とでもなるなという程度。それよりもカラーが残念。現行のトリコロールが好きすぎて、新しくなったトリコがどうも好きになれない。デカールを貼ったガンダムみたい。
 バイク屋にて実車も見てくる。フロントはヤマハのYZFみたい。全体的にはカワサキのバイクを思わせるイメージ。鋭角というかね。13年式が猫系に対し16年式は戦闘機系かな。サイドのカウルは大型化されボリューミィ。せっかくのスリムなパラツインのスマートさをスポイルしてしまっている。リアのフェンダーも好みじゃない、と言うかフェンダーレスにすること前提なのかな。
 また一番好みと合わないのがカラーリング。速さを強調したラインなのだろうけど、ガンダムぽいよなあ。13年式トリコは華やかだが、16年式トリコは速さが主なのだろう。なおレッドはよくなった。のっぺりとした印象だった先代に比べ、新型はラインがスマートさを際立たせていてメリハリがついた。ブラックは相変わらずで興味なし。
 若者向けという意味ではこれで正解なんだと思う。実際ネットなどでの評判だと割と好印象の意見が多い。しかしCBR400Rの中身はツアラーなのだと思っている自分にとってはマヤカシ度が更にアップしているようにしか見えず、あざとさすら感じてしまい拒否感が募ってしまった。エンジンもよりスポーティなものに変わっているのであればアリなんだが。

 この頃になると250Rを買おうというつもりは全くなく、400Rの程度と値段のよい出物しか探していなかった。前述の動力性能に加え、やっぱり250ccSSは若者向けというイメージがぬぐえず、実際街を走っているCBR250Rは若者ばかりということもあった。
 車検については定期的に第三者によるメンテナンスをしてもらえると考えればそうネガティブなものではないし、金銭的な部分はまぁなんとかなるでしょという軽い考え。
 結果CBR400Rの出物で検討したのはそれぞれ走行距離別に、

  候補1)家に近いドリーム店にある1万5千キロの車体
   良 GooBike認定車両で各項目高い評価。
   良 ドリーム店なので、メンテナンスなどの心配が少なく、またショップも近いのが良い
   良 USBソケット、ヘルメットホルダー装備
   不 走行距離が一番長い
   不 レーサー仕様ぽいシールがベタベタと貼りまくられていて好みと違う

  候補2)大田区にある5千キロの車体
   良 Overマフラー装備。これだけでプラス5万円くらいの価値がある
   良 走行距離少な目。車検は2年半も残っている
   良 ABSつき。これもプラス5万円の価値あり
   不 ショップが家から遠い

  候補3)ソックス草加店にある1千キロの車体
   良 走行距離は少なく、ほぼ新車
   良 チェーン店なので家の近くでも対応してもらえる
   不 オプション品まったくついてないので、購入後に費用が掛かる
   不 試乗車かな?という走行距離

  候補4)千葉県柏市にある5千キロの車体
   良 オプション充実。Overマフラー、ETC、ヘルメットホルダー。欲しい装備全部つき
   良 走行距離少な目。
   不 家からかなり遠くて実車を見ることができない
   不 車検が今年の8月までなのですぐに切れてしまう

 以上4候補となった。それぞれ車体価格で45万円前後。乗り出し50~55万円くらい。マフラーは絶対変えようと思っているので、購入後に取り換えることを考えると候補2、4が総額でお得。ETCもつけようと考えていたので候補4が第一候補となった。今考えると助成金が出ることとなったのでABSつきの候補2でも良かったかな。ショップが家から遠いのが少し不安な点だが、ほとんどのことは「2りんかん」で何とかなるのであまり考慮しなくていいか。
 買えたら買おうかくらいのかるーい気持ちで候補4に連絡。車検のことを相談すると購入時に新規で取り直せるとのこと。プラス3万円程度。これは当然自賠責2年や重量税も込みで、これだけで2万円近いことを考えれば実質1万円。しかも納車前にきちんと点検してくれる保証にもなるわけで遠方の知らない店舗で買うことを考えれば是非そうしたい。なおこのお店は東京、千葉、埼玉に四店舗くらい展開している小規模チェーンなので、信用についてはあまり心配することはないか。そのまま勢いで、というか勢いがなかったら買えないな、払い込みのやり取りをして購入~。
 こうして三台目のバイクCBR400Rを手に入れることになった。勢いって大事~。
 

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