2010年8月31日火曜日

ヘビーレイン

 PS3でこの春頃発売されたアドベンチャーゲーム。まったく興味なかったんだが、ストーリーがいいとか怖いとかいう話を耳にし、何故か衝動買いしてしまった。同時期にPS3ソフトを何本もドカ買いしてるんで、きっとストレスだったのでしょう。

 二人息子のうち、一人を事故で失ってしまった父親が主人公。同じ時期に「折り紙殺人」という犯行現場に折り紙を残していくという連続殺人事件が起こり、一人残った息子も、その事件に巻き込まれてしまい・・・というストーリー。
 話を進めて行くと、私立探偵・FBI・女性記者も加わって、複数視点で話が進んでいく。

 ゲームシステムはバイオハザードのように、三人像視点で進められる。
 謎解きに関連するオブジェクトがあると、それに働きかけるコマンドが出てくる。そのコマンドが例えば「バイオ」であれば、なんでも「○」ボタンなのだが、このゲームではいろんなボタンの入力が要求されたり、また特殊な操作が必要なものは右スティックを巧みに動かすことを要求されたりする。
珍しいアイデアなんでしょうが、面倒なだけ。
 とくにコントローラー本体を動かすものは特にそう感じる。
 中盤以降はストーリーものってくるし、プレイヤーも先が気になるのは当然で、そんな中、うだうだと物探しさせられたり、コントローラー操作を要求されるのはマイナス。こうしたシステムのアドベンチャーが作られなくなった理由か。正直ノベル形式のアドベンチャーで十分だな、と感じてしまう。

 物語はソウやセブンなどを思い出させる鬱なストーリーで、リアルなキャラクター造形も汚さを感じさせるなど、エンターテインメントとしてどうか。表現力と技術力のすばらしさは認めるが。
 上記でも述べたが、盛り上がった場面でもゲーム(しかもくだらない)をやらされ、本末転倒ではあることは分かりつつも、これだったら映画で観た方がいいや。インタラクティブ性は、ストーリーが転がることを束縛するだけだし、働きかけによってマルチな展開・結末になるんでしょうが、別にいらないかも。
 マルチ展開については、自分の好みな世界観・ストーリーだったらありかもしれないけど。

 以上から総合して6点。5点、とも思ったがグラフィックは確かに一線を画しているので、ここを評価する。
 あとはまぁ、ストーリーが合わなかったのが結局支持できない原因か。ソウもセブンもあんまり好きじゃなかったしな。それとフリーズが多かったのは世間の評判通り。セーブデーターがとばなかったのは不幸中の幸いでしたけど、最終盤に固まったときは、さすがに雰囲気をぶっ壊してくれたなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿