2022年6月6日月曜日

トップガン マーヴェリック

 「トップガン マーヴェリック」を観てきた。
 奇をてらうことなく手堅い脚本。製作に携わったトム・クルーズがこの映画を大事にしていたことが良くわかった。

 


 「トップガン」は中学生の頃、映画館で鑑賞。乗りの良い音楽に合わせて、F14による本物の空中戦が格好いい映画だった。今作はそれから36年ぶりの新作。空母からの発艦シーンで始まり、ケニー・ロギンスの歌う「デンジャーゾーン」が掛かるなど、前作を踏襲した展開が過去の記憶を呼び覚ます。
 その後の展開も「やらかした」マーヴェリックが叱責の後トップガンへの異動を告げられる展開、空港で発着する戦闘機をバックにバイクを走らせる、トップガンでのレクチャーにおける教官登場の仕方、ビーチでスポーツに興じるシーン等々。前作の演出を踏襲した場面が数多く再現され、原作リスペクトを強く感じる。ちょっとやりすぎじゃない?と思うくらい。

 ストーリーはこれしかないだろうなというもので、前作で殉職した相棒「グース」の息子とマーヴェリックの関わりをメインエピソードにしている。この辺りに手堅さを感じ、「何で今さら?」感のある数年ぶりの続編ながら、前作ファンが納得いく展開となっている。
 結果、ベタでお約束的なストーリー展開になってしまい、中盤あたりで結構ダレてしまった。なんかつまらん映画って感じ。

 そんな展開を払拭したのが最期の戦闘シーン。困難なミッションでマーヴェリックがグースの息子をかばって被弾撃墜!まではありがちと思ったが、そこからが最高。墜落したマーヴェリックを危機一髪で救出からF14を奪取。ロートル戦闘機が最新鋭第5世代戦闘機とドッグファイトをする流れが激熱。
 終わりよければすべて良しで、なかなか楽しめる一作となった。

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