2021年3月2日火曜日

SINKING CITY

 Steamで安売りのメールが届いたことで思い出し、Nintendo Switch版を購入済みだった「SINKING CITY」を少しだけ遊んだ。ラヴクラフト原案のクトゥルフ神話をベースとした、最新式のアドベンチャーゲームだった。

 アドベンチャーゲームといえば、古くは「ミステリーハウス」や「オホーツクに消ゆ」などに代表されるように、一枚絵をメインとしてコマンドを入力。謎を解いていく。しかし現在のアドヴェンチャーゲームである今作はオープンワールドとなった箱庭世界を自由に探索。手掛かりを求めて歩き回るというリアルな作りとなっている。
 こうした箱庭世界を自由に探索するようなアドベンチャーゲームは、これまでも同様のものをいくつか遊んだがことがあるが、自由度が高いがゆえに次に何をすればいいのかわかりにくいという欠点を持つ。
 調べられるオブジェクトやコンテンツが過剰にあることで、本筋から離れてしまってもプレイヤーにはそれが重要かどうかわからないからだ。

 今作では探索すべき重要ポイントにはマップ上でアイコンが表示され、ゲーム画面でも探すべきオブジェクトに対してマークがつくなどしてプレイヤーの道案内をしてくれる。また心の眼という機能で過去の事件を追体験できるなど、クリック一辺倒になりがちな行動にバリエーションを増やている。
 またユーザーフレンドリーに偏った結果、シナリオを辿るだけになってしまうことを防ぐため、入手した手掛かりを組み合わせて推理するシステムを導入したり、クトゥルフ神話に出てくるクリーチャーが時折現れることで、ゲームとしての楽しさも味わえる。
 難点は洋ゲー特有のとっつきの悪さと、ロード時間の長さ。短時間で気軽に遊ぼうって感じにはならない。

 結構陰湿な感じの世界観。恐怖体験を味わうと視界がゆがむなどはクトゥルフゲームならでは。コズミックホラーの世界を楽しみつつじっくり腰を据えて遊ぶにはよさそう(ただし継続して遊ぶとは言っていない)。

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