2019年12月4日水曜日

ポケットモンスター ソード

 Nintendo Switchで発売されたポケモン最新作「ポケットモンスター ソード/シールド」の「ソード」を購入クリアした。
 国内のみならず全世界で流行している「ポケモン」だが、これまで携帯ゲーム機がメインとなっていたので未プレイ。RPGであること。ポケモンを捕まえて育てること。くらいしか内容を知らない。
 遊んだ結果「子供向けのゲームだね」という当たり前の感想。ストーリーや演出など自分がゲームに求めるものはこの作品には存在しない。しなくてもいい。

 ストーリーはあってないようなもの。各地のジムリーダーを倒してバッチを集めるというRPGお約束。そのお題目だけでストーリーを語ることを放棄している。「ブラックナイト」「ソード、シールド」などのエピソードは頭の中に入ってこない。
 一部の街の遺跡で語られるだけで、バッチ集めを優先する主人公には当事者意識がない。なので最期の事件は取って付けた感が出てしまう。
 ローズ委員長が行おうとした未来のためのエネルギー開発というのは、現代で言えば「核融合」や「宇宙開発」のこと。その暴走という事件についてはもっとシリアスに掘り下げることも出来たはず。これが子供向けのゲームだとしても。
 むしろ本来子供向けなれど大人が見てもうなるようなストーリーこそがジュブナイルの名作と呼ばれる作品であり、子供向けだからこの程度で良かろうという製作者の甘えは子供に見透かされる。

 登場ポケモンの数が減ったとか、演出が物足りないといった過去作ファンの意見については分からない。初ポケモンの自分にとっては十分な数のモンスターに思えるし、演出面については携帯ゲームの据え置きゲーム化となれば、とりあえずこんなものだろと感じた。開発発表からリリーズまでの期間も短かったしね。
 とは言え、今後はもっとお金と時間を掛けて、海外AAAコンテンツばりのグラフィックや演出を目指すべきかも。今作だって任天堂の重要コンテンツであるからお金は相当掛けているはずだけど。

 ゲームシステム全体としては、同様のジャンルである「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの方が好みだった。
 今作が初プレイの「ポケモン」とシリーズを全部遊んでいる「ドラクエ」ということで、登場するモンスターに対する思い入れ近親感が違うことが第一。
 二つ目の理由として、特定のモンスターを育てていく「ポケモン」に対し、モンスター同士を掛け合わせてさらに強いモンスターを求めていく「ドラクエモンスターズ」の方が色んなモンスターを試せて楽しかった。
 結局使い続けることで愛着の沸いた初期からのポケモンを最後まで使い続けることになり、モンスターゲットの動機が減ってしまった。時間が掛かるポケモン図鑑のコンプリートなんて最初から狙ってないし。また「ポケモンキャンプ」で信頼感を増したポケモンが戦闘中も愛くるしい仕草を見せてくれるなど、良くも悪くも特定ポケモンを使い続ける原因となった。

 と、自分に向かない要素を書いたが結論。ポケモンを育成させて自分だけのチームを作り、友達やネットで対戦する。いろんな場所に出掛けてポケモンを集め、交換などしながら図鑑をコンプリートする。これがポケモンを楽しむキーワード。上記不満は些細なことなのかな。

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