2011年1月6日木曜日

ヴァンキッシュ

 年末に購入した内の一本、ヴァンキッシュをクリアしたのでレビューする。はっきり言って「最近の洋風和ゲー」感満載だったな、というのが結論である。

 ・グラフィックは良い
 ・ストーリーが貧弱

以上、である。

 他のユーザーからの意見通りの結論だが、本当にそうだったので仕方ない。まるで子供向けアクションヒーロー物のような話の展開はつまらないし、味方のリーダーに何の魅力もないから、裏切られても何とも思わない。まるで裏切ることが前提で出ていたのだろうと感じてしまったからだ。
 プレイヤーを驚かせるために、あっと言わせるどんでん返しを仕組もうとする、その姿勢自体賛否あると思うが、あれではあっと言えないだろ・・・。
 しかも大統領まで巻き込んで、薄っぺらい理由で戦争を行うとか。挙げ句の果てには真相がバレ(と言ってもほんの数名にしかバレテナイ?)て、大統領が自殺するとかって、どんだけ蚤の心臓なんだかと言うか最初からヤンナレベル。
 フロントミッションエボルヴもそうだったが、ストーリーを書いた人間の戦争観が、あまりにも陳腐すぎる。一人二人の登場人物だけで、戦争起こせるか?

 主人公のサムもステロタイプだし、場違いな所で煙草吸ってるし、格好悪い。デザイナーがこんな人間を格好いいと言っているんだったら、センスなさ過ぎる。分隊長のバーンズも行動にシンパシーを感じられない。最後裏切るキャラだから適当?
 例えばガンダムのラル大尉のように部下からも慕われて、自分も部下のことを考える人で、そういったキャラが裏切った方が驚かないか?それすらワカランカ?
 もういい加減ゲームデザイナーはデザインとディレクションだけにして、ストーリーは外部のシナリオライターやら作家を呼ぶべきじゃないだろうか。荒唐無稽すぎる。

 アクションフィールドは狭苦しく一本道。色々展開を考えることすらできない。味方は相変わらず弱くて、一杯出てくる割に主人公一人で戦っているだけ。
 CoD4が良かったのは、プライス大尉やギャズが先導しつつ、よい感じで活躍する。初めての頃などは、彼らの後ろにくっついて行くくらいのイメージ。それが共闘感につながったと思うが、今作にはそれが全くない。

 ムービー。好きな人も多いだろうから何とも言えないが、あまりにも多すぎ。話の合間合間に割り込んでくるからうっとうしくなる。自分で操作している感も減じる。
 しかも内容は前述の通り陳腐なのだから、余計にたちが悪いとしかいいようがない。

 正直最近のゲームはこんなのが多すぎるように思われる。もう一度やろうか?という気持ちはまったく起きない。だから売れないんじゃないだろうか。
 販売機会は初動のみ。最初に買ったユーザーから面白いという声が上がらないから売れない。雑誌の情報を頼りに購買意欲を煽ってきた時代と違って、生の声はネットですぐ聞ける。実際の動きやプレイ感も動画サイトでいくらでも拾える。となれば、中味に金掛けなきゃだめでしょ?という昨今である。

 なおラストのスタッフ紹介は悪趣味としかいいようがない。さんざんくだらないシューティングやらされて、写真付のドヤ顔魅せられた挙げ句、再びスタッフロールが開始されるとか、どんだけナルシストなんだこいつら。

0 件のコメント:

コメントを投稿