2023年8月20日日曜日

2023夏 北九州 ③


六日目 久留米~福岡

 本日は福岡市内散策メイン・・・だったが、何故かお昼から大雨が降るという。九州ツーリングの実質的な最終日として今晩は中州で遊ぶ予定だったが残念。一週間全日晴れというのは難しいよね。

 久留米を立ち水城大是へ。白村江の戦いに敗れた大和朝廷が唐・新羅からの反撃を恐れ、太宰府を守るために築いた砦の一部。
 なのだが、それこそ1500年前の話だからもはや何も残っていない。土手のような遺構が残ってはいるけど当時物なのと疑うレベル。素人にはわからない。

 太宰府天満宮へ。菅原道真を祀った神社なのだが、何で来たのかよくわからない。名前に惹かれたんだね。ただの観光地と化してしまっている。見るべき所もあまりなかった。
 バイクを停めた駐車場の親父がおかしくて、落語であったような話を思い出す。坊主でも何でもない爺が耳学問で説教をするとかいうそんな話。

 二連続ではずれ気分。次の大野城も最初から負け戦なんだよな。
 これも白村江の戦い絡みで作られた城。大原山全体を要塞化してあり、再現図を見ると先ほどしょぼいと思った水城とくっついて太宰府を守るよう機能している。これを見ると当時の大和朝廷がマジでガクブルだったのだなと思わせる。歴史に思いを馳せる。
 はずれかと思ったが、わりと楽しめた。

 大野城見学を終えていよいよ福岡市街地へ。福岡空港が近いためジェット旅客機が発着を繰り返し楽しい。市内を一望しようと油山片江展望台へ向かってから福岡タワー、福岡ドームを見物。福岡市内は渋滞がすごい。ドームでは何か催しもがあるのあろうか。
 お昼となりそろそろ雨が気になるがまだ降りそうもない。雨雲レーダーを見る限り丁度自分のいるあたりを避けて強烈な雨雲が流れている様子。相変わらずラッキーだな。

 最後の訪問地である福岡城へ。黒田長政のお城。100万都市の中心に位置する割にはひっそりとしている感じ。平和台球場の跡地があったり、昔はもっと賑やかだったんだろうか。櫓や城壁、天守閣も再建されていないので地味。しかし歩いてみるとその広さや石垣の勇壮さに驚く。さすが縄張り名人黒田家の居城。

 大きな城だったので特に展示物もないのに小一時間ほど歩き回ってしまった。それでも雨は降ってこないので、博多ラーメンを食べる。本場のラーメンなれど昔のような感動はしないな。もはや珍しいものでもないからだろうか。
 15時ころになってついに空も暗くなってきた。ホテルへ逃げる。一息ついて外を見たら、かなりの大雨となっていた。本当一瞬の差だったな。

 本日の走行距離86.7km


七日目 福岡~門司~宇佐~別府

 今日も天気予報は雨。しかしラッキーな俺の周囲は雨が降っていない。んー海沿いだからかな。フェリーの出港手続きが17時から。出港は19時20分。それまでに北九州をぐるりと周り、宇佐神宮が今回ツーリング最終目的地となる。

 昨日何度も観た旅客機の離着陸。福岡空港が近いということで空港を見に行く。しかしあまり良く見えず。ベストアングルを探すより、時間を作って羽田空港に行った方がいいか。次は海ノ中道へ。
 蒙古襲来時に防波堤となった中道は福岡市お膝元の海水浴場となっていた。言われないと砂州とは思えないくらい広い。これだけしっかりしていれば潮の満ち引きでなくなるということもないのかと思ったが、志賀島への渡り道は結構細くて防波堤もなく、よく現存できるものだと驚き。
 志賀島の展望台から博多湾を一望する。車上荒らしが24時間狙ってますの看板が怖い。窓ガラスを割って車内の物を奪いますとか。山賊でもいるのか。

 北九州一周を達成するため門司を目指す。

 関門海峡は去年の新年ツーリングで訪問したが、今回は反対側から見る格好になった。ナビの設定を間違えたか、高速にのらずずっと国道3号を走るルートが示される。この辺の国道はバイパス化されているから走りやすいとは言え、市街地に入る度に信号があるので結構時間が掛かってしまう。

 3時間近くかかって門司着。門司港レトロへ。
 昔の建物が立ち並ぶ観光スポットで、焼きカレーが売りか。バイクを停めるところがなく、軽く見回っただけで立ち去ることになる。なんかねぇ。車の駐車場をきちんと用意するのなら二輪のものも用意して欲しい。

 今度はナビをきちんと設定し直して宇佐神宮へ。卑弥呼が祀られているとか、道鏡の神託事件など話題の多い神社である。ちょいと調べたら現在の神官が揉め事を起こしているらしい?すべて人の処遇。神社に罪はない。
 仲見世を過ぎてすぐにあるお堀が立派で、ここから神域であるということを予感させる。鯉の餌が売られており、よく食べさせてもらっているのか巨大。亀や鴨も餌の争奪戦に加わってくるのは楽しい。

 神域も広く厳かな雰囲気になる。上宮下宮とあるのも古式ゆかりの神社という感じ。参拝客が少なく広い境内を静かに散策できた。各所で改修工事がされていたのは残念。
 最後に北九州ツーリングを締めくくるべくおみくじを引いたら「大吉」!久しぶりに引いたな。確かに雨に降られることもなく、もちろん事故もなく無事に周ることが出来て大吉であった。

 さあ別府へ戻って九州とお別れ。再び問う「九州とは何ぞや」。
 本日の走行距離258.3km。


八日目 大阪~小田原

 フェリーは無事に大阪へ到着。
 せっかくなので購入候補のバイクを見に行こうか悩む。堺や京都にあるCTX700が気になっていた。

 しかし今回の北九州ツーリングでマジェスティは十分な走りを見せてくれた。不満な点は高速走行におけるエンジンの余裕のなさと見栄を張れないということくらい。であればもうマジェスティでいいのではなかろうかと感じさせられた。
 特に「いろは島展望所」への道中で感じた急坂のすべりやすそうなヘアピンなど足つきが良いことによる安心感は格別だったし、変な所に停めても車重が軽いので切り返し易いのは気軽だった。シート高の低さは乗り降りが楽だったし、積載性の高さはロングツーリングに最適。
 高速走行におけるエンジンの非力さは、逆に言えば扱いやすさにつながる。CB1300はその強烈なトルクが結果的におっかなびっくり走行となり、タイヤを滑らせて転倒といった恐怖に囚われてしまった。ライディングテクニックがないということ。
 よってしばらくマジェスティに乗る。先日こいつに10万円も費やしたばかり。もう少し働いてもらわねば!

 大阪から小田原への帰りは弾丸ツーリングとなった。初?の事故無し渋滞なしでどこにも引っ掛かることなく帰宅。ほぼB-modeで走り続け、新東名では120km/h巡行もしばしば。さすがにエンジンが悲鳴を上げるかもと思った。
 給油は刈谷と足柄にて二度行う。燃費も悪くて20km/Lちょいしか走ってないのでは。ずっと7千回転近くで走らせたから仕方ないか。
 お尻も腰もまったく痛くならなかったのは凄い。300km近く走ってさすがにかったるくなり森掛川にて休憩したが、今まで乗って来たバイクの中で一番の疲れ知らずだった。

 かくして無事、今年の夏ツーリングも終了した。100名城は94城制覇で残り6城。東北・北海道に3城、沖縄に3城。沖縄はせっかくなので首里城の修復が終わってから行きたいので、来年こそは東北・北海道か。

 本日の走行距離443.0km。北九州ツーリング全行程2,251.2km。

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