2011年6月7日火曜日

パイレーツオブカリビアン 生命の泉

 観に行くのどうしようかな、と思っていたのだが、とりあえず押さえておくことにした。
 パイレーツオブカリビアンは、本来第一作だけで十分な作品だと思うし、後から作られた二、三作。あわせて三部作と言っているらしいけれど、どうにも後付け感がひしひしと伝わってしまったこと。
 それでもアクションやジャックスパローの演技などは第二作もよかったが、まさかの「続く・・・」エンド、引き続いた第三作のスパゲッティなストーリー。
 これがよくなかった。もちろん個人的な話しな。よって気持ち的にはせめて三部作で終わりにしておけ・・・という気分だった。

 まあ世界的に大ヒットした映画だし、このまま埋もれさせるわけにはいかなかろうと、第四作発表。しかも続編をさらに続ける予定があると聞いていたので、まさか今回も「続く・・・」じゃなかろうな?なんて思いながら鑑賞してました。だって海賊映画なのに、船に乗り込むまでが長いんだもん。
 前作までの登場人物はほとんど一新されているから、新しい人物描画をしなければならないのは分るんだけど、あまりにも長すぎた感があったな。
 しかも三部作では全く言及されていなかった人物が登場するのも唐突すぎるし、気持ち的には主人公(+バルボッサ、ギブス)だけ同じの別シリーズだな。

 見所はほとんどなく、ジョニーデップの怪演も今ひとつ。真面目ブルームとの対比があったから映えていたんだな、と納得してしまう。
 前半1時間はつまらなかったが、人魚が出てくるあたりからやっと面白くなっていく。特筆するなら、この人魚のシーンだな。
 小さな小舟で人魚を呼び出そうと歌を歌う水夫。なかなか現れないのでうたた寝する者も。ふと振り返ったら・・・船縁に美しい女性が身を乗り出してこっちを見ている!!
 これはいいシーンだった。人魚がきれいだったしね。
 残念だったのは後から現れた人魚がアバズレぽかったこと。最初に出てきた人魚は透明感が漂っていて、美しさと不気味さがよく交じり合っていたのに。
 バルボッサの境遇は、やっぱりバルボッサいい奴!だったのだけど、
 以降ラストまで続くシーンについては、まんまインディ・ジョーンズでした。

 まあ上手くまとまった作品であることは事実。楽しめたし。同じ内容で「パイレーツオブカリビアン」の題名がついてなかったら観に行ってないがな。シリーズとしても、あくまで「外伝」チックではあったな。というか新シリーズの第一弾として、手堅く世界観を構築した所か。
 冒頭から登場させたスペイン国王をさらりと描いたことや、置き去りのアンジェリカ。人魚に連れ去られた神父など、続編への伏線も残してあるので、続きは作られるだろう。それから再評価する作品なのかもしれないね。

 なお今回は3D上映をあえてパス。普通バージョンで観てきた。近くにある映画館は立体がいまいちなんだよね。
 バイオハザード4を観た時に感じたのだが、立体グラスをかけることで画面が暗くなり、せっかくの映像が台無しになってしまうのが残念。というわけで立体感についてはよく分りません。一部それを意識したカットもあったけれど、非立体上映で充分だったわ。

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