2021年2月25日木曜日

ネオアトラス1469

  以前 Nintendo Switch版「ネオアトラス1469」を購入。少し遊んだ程度でやめてしまった。いずれクリアしなければという使命感から再プレイ。ピクミン2と同様ちまちま遊んできたのだが、今回プレイを終了することに決めた。
 クリアした、ではなくてプレイ終了というのが肝。なんか色々面倒になって続ける気がしなくなった。ちなみに購入後すぐにやめてしまったのもほぼ同様の理由だった。

 このゲームは新大陸や世界周航路の発見など、大航海時代を背景とする。プレイヤーはポルトガルの商人となり各地へ船団を派遣。貿易をしながら活動資金を貯め、世界地図を作っていく。
 元々はPC9801で発売された「ジ・アトラス」がベースで、貿易と世界地図作成がメインだった。続編にて「イヴラークの骨」に代表されるようなストーリーや探索要素を追加。こうした要素を詰め込み、コンシューマー版の発売にあわせて細部を手直ししたのが「ネオアトラス」である。

 元祖「ジ・アトラス」はお気に入りゲームの一つ。モノトーンにまとめられたグラフィックが大航海時代というノスタルジックな世界観にあっており、また当時としては珍しいフルマウスオペレーションや機能のアイコン化などがお洒落な雰囲気を醸し出していた。
 派遣した船団が帰港し、その冒険譚を聞かされるのも楽しく、世界が広がっていくのが面白かった。

 そんな思い入れから今作の購入に至ったが、再プレイをした結果自分には向かないと悟った。障害というほどのものではなく、地道に遊んでいけばゲームクリアは出来るだろう。しかし時間が掛かるしテンポが悪い。楽しく遊んで気が付いたらこんな時間に!ではなくて、ただ単に待ち時間が長かったり、消化試合に付き合わされた結果だけなのでゲームとして楽しくない。
 要するに作業ゲームなのだ。

 例えば各地に出現する海賊。軽く一ひねりできる存在だが、探検船団の数は決まっていて、当然各地へ探索に出ている為すぐに対応できない。やっと対応しようとなっても、母港が海賊出現地域に近いと決まっているはずもなく、また海賊船退治に向いている戦闘力の高い船は足が遅い。
 それでいて海賊は広大な世界各地に出現し、また未確定領域へ消え去ったりと神出鬼没。かと言って放置していれば貿易による利益を上げられなくなってしまう。

 二つ目のストレスがイベント発生によるテンポの悪さ。
 未確定領域を開拓していって世界地図を作りたいだけなのに、あっちやこっちでイベントが起こり、プレイのテンポを阻害してくる。世界が丸いかどうか論争なんて茶番劇は興味ないんだが。
 さらに各地をズームして街や特産品、宝などを探している最中に船団が帰港。探索結果を聞かされる。報告後は地図が切り替わってしまい、先ほどまで探していた街や特産品はどこへやら、そういえばさっきまで何してたんだっけ?しかも探索の結果確定した地域が雀の涙程度とか。

 初代「ジ・アトラス」と今作「ネオアトラス1469」の違い。それは続編以降取り入れられた探検要素やイベントが原因。初代は船団を派遣して探索するくらいしかやることがなく、ゲーム中船団の帰りを待ち続けることしかできなかった。待ち焦がれていただけに、その報告には一喜一憂したわけだ。
 しかし続編以降取り入れられた探検要素、海賊やクラーケン退治、各地の特産品や宝物探しなど、船団派遣以外にもやることが増えてしまった結果、船団の帰港が邪魔になるという本末転倒な結果になってしまった。
 また航続距離の長い船が割と簡単に入手できるからか、インド、ジパングまであっさり辿り着けてしまった。新大陸発見や世界が丸いことの証明も簡単で、あとは未確定領域をそれこそ作業のごとくつぶしていくだけ。ゲームとしてもカタルシスも何もない。そこへきて前述の海賊やテンポの悪さがあるものだから、とてもじゃないけど時間を潰してまで付き合えませんとなった。

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