2021年1月11日月曜日

2021 年始ツーリング④ 伊賀上野城、岡崎城

  今年初のツーリングもいよいよ最終日。定番の渋滞も待っている!

 1月3日 

09:00 出発
 本当は8:00頃にホテルを出る予定が、テレビで空母「信濃」について放送していて、思わず見入ってしまった。大和、武蔵に続く第三号戦艦として製造されたが、数奇な運命で空母として改装され、戦場へ出ることもなく水雷によって沈没。いろいろ考えさせられてしまうな。
 真っ暗な防水室に取り残され、迫りくる浸水を防ぎながら末期を迎えた水兵の「いま何時ですか。お先に行きます」という最後の言葉は胸に迫る。

09:45 曽爾(①R166,369~②r81,80~R25旧道)
 桜井を出て国道166号線~369号線を乗り継いで曽爾へ。山道を通るので積雪だけが心配。小母坂トンネル手前では道路上に雪が残っていて気温は‐3℃。それでも無事に峠を越えることが出来、曽爾に入って一安心。
 よく手入れされたトイレがあったのでコーヒーを飲みながら小休止。観光客向けの看板があったので見てみると、これから進んでいく県道81号線には屏風岩、鎧岳、兜岳、小太郎岩などの奇景があるそうで楽しみ。


 のんびりとした田舎道を走っていると、岩肌がむき出しになった小高い山が。これが小太郎岩か。木々の生えそろった山に比べ荒々しい。県道わきには清流が流れ、水が透き通ってとても清らか。青蓮寺湖へと流れつく。
 湖のある名張市からは名張川となって川沿いの県道80号線をのんびり走る。この辺りは標高が低いからか雪の心配はなさそうだった。
 県道80号線は国道25号線の旧道につながる。制限速度40kmとなっているが、センターラインもない田んぼみち。本道である名阪国道とは大違いだが、車の往来もなくツーリングには楽しい。

11:20 伊賀上野城
 三重方面へ来るたびに立ち寄ろうと思いつつ、場所が微妙で来れなかったお城。築城名人の藤堂高虎が手をかけたお城ということで楽しみ。

  資料館などに立ち寄ったわけではないので詳しいことはわからないが、元々あった筒井氏の立てた天守は現在の天守と別の位置にあったそうだ。藤堂氏が入城して大阪の豊臣氏への対策として城が拡張されたが、完成する前に大坂の陣が起こり、天守閣が作られる前に豊臣家は滅亡。それ以上の改修はなされなかったという。
 であれば現在ある天守閣のモデルは何?偽物なの?しかし歴史的な建築物の価値とは一体何なのか。本物とは一体なんなのか?作り直された天守だって天守には違いなく、今残っているお城だって、いつかの誰かが建てたものであり、現在立て直したものだって100年、200年たてば価値が出るのではないか。建物の持つ価値よりも、お城の建てられた理由の方に価値を感じてしまう。
 難しいことはさておき、大阪方への対策として築き上げられた30メートル近くある高石垣は見事。上から見下ろすと怖いくらいの高さ。実際にここで戦おうとはならないだろうが、威勢を見せるという意味では十分だったのだろう。


  伊賀上野城を後にし、名阪国道~伊勢湾道~東名と乗り継いで岡崎を目指す。日が暮れた後の寒さや寒波による降雪、凍結を考えるとあまり遅くまで走りたくないので、名古屋城は諦めてることにした。名古屋城はじっくり時間を掛けて見たいし。

13:45 岡崎城
 徳川家康三河時代の本拠地。ここも行こう、行こうと思いつつ来れなかったお城。ここを目的にするには遠いし、付近に適当なツーリングスポットもないし。なのでどこかへ行ったついでに立ち寄ろうと思っていたが、なかなかその機会がなかった。

 


 城址は公園として整備され、本丸には神社もあることなど結構人出が多かった。岡崎の街自体も交通量が多くてちょっとびっくり。ここは愛知県内においてどういう位置づけなんだろうな。
 小ぶりなお城ながら家康ゆかりの地ということもあり、きちんと整備されてきたのだろう。空堀も深く立派な外郭も再建されている。家康は戦国の覇者ということもあり、東照宮、駿河城などいくつも古跡が残っているし、徳川家という観方をすればさらにその数は増える。そういった意味では有難味が少ないなと感じてしまうのは、自分が家康ファンでないから・・・むしろアンチ家康だからなのかな。

 さて岡崎城を後にし、いよいよ帰路に就く。 予想通りというか当たり前のように東名では鮎沢あたりで事故渋滞発生中。まだこの時間では箱根も通れるし、とりあえず東へ進みつつ考えることにした。
 東名高速は行きに通ったので、帰りは新東名を使う。浜松JCTにて乗り換え。新東名は静岡県内がほぼ全線片側三車線に拡張されたので走りやすくなった。制限速度も120km/hなのでビュンビュン飛ばしていく。

16:00 静岡SA
 渋滞は御殿場IC以降となっていたので、このまま新東名を走り、御殿場ICで降りてR246か足柄峠と考えていたが、まさかの御殿場JCTで事故発生。渋滞のお尻が長泉沼津ICとなってしまう。うんざり。
 とりあえず情報を入手するため静岡SAにて休憩。遅いお昼ご飯にする。

 事故渋滞は鮎沢を先頭に17km140分。完全に動かなくなっているので東名を走り続けるのは却下。沼津ICから循環道経由で三島に出て箱根峠へ向かうルートを検索(上記地図E70からR1)。三島塚原ICが混んでいるのは仕方ないとして箱根峠の渋滞が気になる。極寒の箱根峠で渋滞にはまるのもさることながら、峠手前での渋滞なので上り坂で半クラ地獄となる。これは体力的に厳しい。
 仕方ないので最近よく使う足柄峠に出るルートを検討(上記地図緑線)。手前の御殿場JCTで事故発生なので御殿場ICまではたどり着けそうもないことから東名に乗り換えて裾野ICで降り、R246をのんびり御殿場まで上がっていくことにした。R246が渋滞していないといいけどな。

17:30 愛鷹PA
 ツーリング初日同様、愛鷹PAへ立ち寄ることになった。再度渋滞の具合を見る。するとナビが第三のルートを指示してきた。事故を考慮した一番速いルートということで、裾野ICから芦ノ湖スカイラインを交差して湖尻へ抜けるルート(上記地図赤線)だ。
 この道は何年か前に教えてもらったことがあって通ったことがある。足柄峠よりは道が整備されていた印象。これならR1箱根峠も通らないし、御殿場まで遠回りする必要もないのでショートカットできる。
 問題は元箱根からの下山で渋滞しないかということだが、国道1号線と箱根新道は予想通り真っ赤。大渋滞。しかし旧道は空いている(もちろんターンパイクもガラガラ)。須雲川ICで新道に乗って少しの渋滞は仕方ないだろう。
 というわけで予定を再び変更。裾野ICから湖尻ルートを選択した。すでに日は暮れて真っ暗になっているのが不安。

17:50 裾野IC
18:15 湖尻
 この湖尻ルートは県道337号仙石原新田線というらしい。裾野ICすぐの御殿場線岩波駅からしばらくの間は道も整備されて問題なく走れる。しかし静岡県と神奈川県の県境あたりからは急坂、狭幅員、ヘアピンカーブの連続とよくある山道に。まあこれは足柄峠も同じ。真っ暗な山道はカーブの先が見通せないのが怖い。ここまできて横転とか洒落にならないのでゆっくり慎重に進んで芦ノ湖スカイラインまで到着。
 ここまで来ればあとはよく知った道だ。湖畔沿いにR1大芝交差点まで走って旧道へ。こちらも箱根の七曲りなんて名のつくヘアピン地獄ではあるが、何度も通った道なので気が楽。須雲川ICから箱根新道に乗ることができた。
 新道は渋滞が発生しているが、ノロノロながらも流れがあるのが気楽。下り坂なので半クラ地獄にならないし。渋滞も山崎ICまでと分かっている。知っている道というのはここまで走りやすいものか。

19:10 国府津IC
19:40 帰宅
 あとは西湘バイパス経由で帰宅。何とか無事に帰れてホッとする。
 最終日の走行距離は461.9km。さすがに距離走ったな。年始ツーリング四日間の合計走行距離は1,324.5km。フェリーに乗らなかったら1,500kmくらいになっただろうね。

 年始ツーリングで思ったことは、この時期の長期ツーリングは行き先が限定されるということ。雨の降りにくい季節なれど、降雪や凍結の心配が付きまとう。特に日本海側は走れないと思った方がいいし、それにつながる山間部も危ない。交通量が減るのでなおさら危険。
 来年は地元の神奈川を中心に、埼玉、千葉や交通量の減る都心部なんかを走ろうかな、なんて企画中。国道16号線を走り切るなんて楽しそうじゃない?房総半島から伊豆半島まで海岸線沿いを走り続けるとかね。
 問題は変わり映えのしない土地を走るので有難味がないというか、せっかくの長期ツーリングなのにって所だね。





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