2019年11月13日水曜日

「ヘレディタリー/継承」 「ファーストマン」

 アマゾンプライムで映画を観る。

「ヘレディタリー/継承」
 ここ最近の最恐ホラーという触れ込みで興味を持った。精神の障害を持つ家系に生まれた妻。母親の死に引き続き娘も事故で死亡し、少しずつ精神を病んでいくお話し。悪魔召喚などが盛り込まれ、オーメンやエクソシストなどの名作ホラーを思わせる正統派。
 娘役のチャーリー・グラハムを演ずるミリー・シャピロの存在感が恐ろしく、ダミアンの女性版?と思わせて、序盤にあっさり事故死するあたりから物語に引き込まれる。
 注目は徐々に狂気に堕ちていく妻役のトニ・コレットの怪演。夫を殺してしまった後の絶望から、狂気に飲み込まれる瞬間の演技などに驚愕。冴えない息子役のアレックス・ウルフも地味ながら正常と狂気の狭間で翻弄される様を演じて見事など、キャストの演技力が光る作品。
 グロテスクなシーン、ショックシーンが「えっ!?」というくらいの瞬間で現れ、それが逆にぞわぞわとくる怖さにつながる。娘の事故シーンや妻が自らの首をワイヤーで切るシーンなど。また息子を追いかけるシーンは印象的で、エクソシストのスパイダーウォークを思わせる不気味さ。
 ストーリー自体は序盤に張られた展開から読みやすいものの、予定調和的アンハッピーエンドが評判に違わぬホラーの名作といえる作品だった。

「ファーストマン」
 人類初の月着陸を成し遂げたアームストロング船長の物語。
 岡田斗司夫のニコ生で絶賛していたので興味をもっていたが、この度プライム無料枠に入っていたので視聴。
 ニコ生で詳細解説を見てしまったので、少し期待しすぎた感じにはなってしまった。もっともアームストロング船長が月着陸を成功させることは既知のことだし、アポロ1号の事故をはじめとするストーリーも知っているので驚きはない。
 それでも「ライトスタッフ」「アポロ13」に並ぶ宇宙開発物のドキュメンタリー風映画としては面白く鑑賞できた。裏を返せばそれ以上ではなかったかな。
 

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