2015年5月9日土曜日

ロデア・ザ・スカイソルジャー その5

 「ロデア・ザ・スカイソルジャー」クリアした。オリジナルからの操作に関するシステムの変更やアイテム収集によるアップグレードについて改悪じゃなかったかという思いはあるが、キャラクター物として登場人物が立っていること、最後までプレイしようという気にさせた点などから、総じてアクションゲームの良作だったといえる。

 キャラ立ちが成功したことの第一の要因は声優の頑張りによるものが大きい。ヒロインであるイオンがゲーム中喋りまくるが、オプションで「イオンのおせっかい度」というパラメーターがあり、イオンのお喋り頻度を変更できるということからも、作り手もこれを目玉としていたことは明か。
 これがただの萌え要素だったらイマイチはまれなかっただろうが、元気印な雰囲気で演出されていたのが好感。アイテムを連続で奪取すると「すごい!」など喜んでくれる所などはやる気をかき立てる要因にもなった。

 操作性についても慣れてくればそれほど問題に感じず、むしろ別ゲームあるいはWii版をサイドAとするならばこちらはサイドBとでもいうように、同じ題材を別の角度、システムで構築したという感じがする。
 ただし煮詰めが足りない部分もあり、本来は飛行時間に制限がないことで問題とならない場面が、難易度を上昇させ爽快感を奪ってしまっているケースもある。具体的には敵を倒しても飛行時間がリセットされないためコンボを途中で打ち切らねばならなかったり、足場がないがために理不尽な死に方をしてしまう時など。システムだけ変更して中身がそのままになっていることからくる問題であろう。

 ストーリーはわかりやすいものだが、キャラクターや背景などから子供向けなのが明らかなのであえて問題としない。アニメ調のキャラクターなので登場人物の少なさもあまり気にならなかった。
 1000年前に戻ってギアード皇帝を倒したことで新しい歴史が始まり、長い時を経て再びロデアとイオンが出会った時、二人の後ろに機会人が飛んでいるという絵を見ただけで、ガルーダとナーガの両国が平和に反映したのだなと思わせるいい演出だと思った。

 いろいろ問題もあり、システム的な不具合からプレイ最中は何度も「このクソゲー!」なんて思いつつ遊んできた作品だったが、最終的にこうして好意的な意見になれたのは、ひとえにエンディングが良かったから。
 スタッフロールと共にあらわれる一枚絵。ロデアとイオンが手を取り合って空を飛んでいるという幻想的な絵なのだが、エンディング曲とあいまってとても素敵。これが見れただけですべてを許してしまおうと思わせられた。

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