2020年11月3日火曜日

四尾連湖、夜叉神峠

  前日本栖湖にてキャンプ。開けた日曜日はせっかくなので周辺をツーリングする。目的地は四尾連湖と夜叉神峠。くしくもどちらも「ゆるキャン」で紹介された場所だった。


  四尾連湖。いいキャンプ場はないかとネットを探していた所みつけた「四尾連湖…伝説のキャンプ場(上級者向け)」という一文に惹かれたのが訪問の経緯。Google Mapで調べると、丸い湖の形に魅せられる。
 人里離れた山の奥地にひっそり佇むいわくつきの湖。何か出るんじゃないか?などと想像を膨らませてしまうロケーション。湖畔の山荘が管理運営しているというのもラヴクラフトのコズミックホラーを思い出させるぞ!
 いまでこそ富士五湖だが、昔は富士八海と呼ばれていたそうで、この湖はその内の一つだったそうだ。そして牛神という妖怪を祀ったというの伝説があった。上級者向けというのは、テントサイトまでオートバイを乗り入れることが出来ず、湖畔をぐるりと歩いて行かねばならないからか。

 本栖湖からは本栖みちを通って2時間弱の距離。富士八海と一括りにするにはちと遠い気がする。狭いながらも走り易い山道を走り切った終点に位置し秘境感がある。人出の多い富士五胡に比べ人の手が入っておらず、まさに森の中にひっそりと存在する、それこそ「伝説」の湖といった佇まいだ。
 入口には貸しボートや売店があるし、こちらの林間オートキャンプ場はいわゆる普通のキャンプ場。けれど湖の反対側にあるキャンプ場は眼前に佇む静かな湖面と周囲の木々に囲まれ、まるで現世から隔絶された体験が出来るのかもしれない。まああんな所まで重たい荷物を運ぶ気にはなれないし、他のキャンパーがいなかったら怖いだろうなあ。

 


 次に向かうは夜叉神峠。国道52号線へ下りて甲斐、甲府方面へ、芦安にて西へ。南アルプス街道を進む。日曜日と言うこともあり国道52号線は車が多い。また赤信号に何度もぶつかりまったく楽しくなかった。しかし南アルプス街道からはツーリング向きの快速道となり楽しい。
 夜叉峠を目指したのは会社の先輩からお勧めされたため。確かにいい道だなあ、なんて思っていたのも束の間。芦安温泉宿を過ぎたあたりから舗装が剥がれて穴ぼこだらけという最悪の路面状態。さらにヘアピン連続という悪路へ。穴も結構深く一度はタイヤがハマってしまいエンスト。慎重に走っていたから良かったけれど、リアシートにはキャンプ道具満載。カーブでバンク中だったら支えられなかったかも。
 よくこんな道をお勧めしたもんだ、なんて評価が一変してしまうが、考えてみれば先輩の乗っているバイクはオフ車で林道好きだからな…。
 四尾連湖からは1時間30分ほどで到着。ここも「ゆるキャン」で紹介されていて、峠の山小屋ではグッズを販売していた。以前行った大井川の終点同様、南アルプス登山道の入り口で、一般車両は通行が禁止。ゲートで閉鎖されていた。さらに落石の為、現在は歩行者の通行もできないそうである。

 


 山小屋にて昼食。カレーを食べる。ルーが冷たくてイマイチ。メニューに「辛口」とあったが、確かに辛くはあった。駐車場には思っていたより車が止まっている。周辺を散策しているのだろうか。確かに紅葉シーズンに入りつつある感じ。

 さて帰りである。連休恒例の渋滞地獄。ナビのおすすめは甲府方面へ出て中央道から富士五湖または八王子から圏央道経由。まあ面白くない案内なので却下。国道52号線は先ほどの赤信号連続が気に入らないので中部縦貫道を使う。
 本栖湖へ戻ってもしょうがないので下部温泉ICで降りてそのまま富士川沿いに県道9、10号を南下。途中のコンビニへ立ち寄り道路情報を取得。東名高速は予想通り山北バス停で事故発生。渋滞ができている。箱根も1号線、新道とも渋滞。なので東名(新東名)に乗るのはやめて、国道469号線で富士の裾野を走りつつ御殿場に出ることにする。
 国道469号線をかっとばし、御殿場に着いた辺りであたりは暗くなってくる。再び道路情報を見れば、山北バス停の事故が再発生。つれて国道246号線も渋滞。箱根は相変わらず。もうこうなったら真っ暗だから嫌だけど、再び足柄峠で帰ることに決める。

 誰も通らないと思った足柄峠だったが、やはり知る人ぞ知る道。渋滞回避と思われる車が結構いる。CBのLEDライトは光量充分なれど、カウルマウントなのでカーブの先を照らしてくれず山道のヘアピンは怖い。無謀なスピードを出す気にはなれず、速そうな車が近づいてきたらさっさと道を譲るようにした。
 しかし頑張って暗闇の峠道を走ったおかげで、こんな風景に出会えたのは偶然の賜物。


 今度は一眼レフを持って夜景を撮りに来ようかな。

 今回の走行距離は二日間で369.0km(初日103.0km、二日目266.0km)。

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