2018年2月6日火曜日

バイオハザード7

 ようやく「バイオハザード7」をプレイした。世間での評判通り「怖さ」に関してはシリーズ最高峰だし、一人称視点を採用したことによる臨場感は大したもの。
 ゾンビ映画があふれている昨今、これまでのようにゾンビを出したところで恐怖感は少ない。かといってマジニのような「4」以降のシューター風のつくりもクラシックなバイオハザードファンには受け入れられない。そこで今回全面的にリニューアルとなったわけだが、確かに新生バイオハザードと言うべき出来上がりになっていた。

 しかし個人的には両手を挙げて賛成できない。結局自分がバイオハザードシリーズに求めていることはホラー、恐怖、サバイバルというものではなく、キャラクターへの思い入れに傾いているのだろう。
 「4」で黒幕のアンブレラがあっさり倒産し崩壊。以後、シリーズは目的を失い、ふらふらしながら迷走している。バイオテロの横行する世界が収束する見込みはない。これは9.11から始まったテロとの戦いが現実世界でも同様に終わることがないのだから、きれいな結末を望む方が無理なのだろう。
 しかし「1」から「コードベロニカ」を連続で遊んだ過去の記憶から、クリスが「今度はアンブレラをぶっ潰す!」といった熱い展開をいまだ追い求めてやまないのだ。今作では田舎の一家を襲った一事件レベルというのはシリーズナンバリングとしてはあまりにもちっぽけ。それこそバイオハザードと世界観を同一とする別タイトルないし外伝で良かったのではないかという意見はあってしかるべきだと思う。

 不意に襲い来るジャックはじめとするベイカー一家。父親、母親、息子とステージが変わるたびに恐怖の手段が様変わりするなど趣向を凝らして飽きさせない。
 同じような一人称視点ホラーというシステムの「Layers of Fear」や「SOMA」もプレイしたことがあるが、オブジェクトが多すぎて何をすればいいのか途方に暮れてしまう。リアルにすればいいってもんじゃない。一方の「バイオ7」では謎解きやアイテム収集に関する最低限のオブジェクトにしかアクセスできないのでわかりやすい。その分簡単になってしまうのも事実だが、ゲームとしてはこれくらいが適当だと思う。

 グラフィックは精密に描かれ臨場感を増す。ゴキブリやムカデなど生理的嫌悪感をもよおす生物もてんこ盛り。とはいえコントローラー片手にテレビの中で起こっていることなので、「おおっ、よく出来てるなあ」なんて余裕をもって対応してしまうが。
 とは言え、弾薬と治療薬が足りるのか足りないのかわからない手探り初見プレイということもあり、屋敷内探索のストレスは相当のもの。初めてでも10時間以内でクリアできたが、まあボリュームはこれくらいで十分だと思う。

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