2016年3月8日火曜日

バットマン:アーカムシティ アーマード・エディション

 WiiUの「バットマン:アーカムシティ アーマード・エディション」をプレイ開始。同ソフトはWiiUのローンチタイトル。ワーナーブラザーズゲームスという特別なブランドまで作り、ゲーム中もWiiUゲームパッドを活かして移植されたが売れず。結果値段がかなり安くなったので購入したもの。なお続編の「アーカム・ビギンズ」も購入済み。
 しかしPS3、XBOX360と同程度の性能だったことから、WiiUはマニアに売ることが出来なかったのは痛かった。自分もそうだがゲーム好きはWiiだけでは最新ゲームを遊ぶことが出来ないので、結局PS3(またはXBOX360)も購入していたはず。となれば「アーカムシティ」はこのバットマンシリーズとしては第二作であり、前作から遊んでいる人があえてWiiUで遊ぼうとは思わないのではないか。しかもWiiU版以外はとっくに発売済みソフトだったわけで。
 同じようなことがWiiUローンチの他シリーズタイトルにも言えて、アサシンクリード3、マスエフェクト3なども売れず、しばらくして在庫一掃値下げが行なわれた模様。もちろん値下がりしたやつを買い集めました・・・。
 まぁWiiUの失敗についてはまたいつか振り返るとして、同ソフトの簡単なレビューを。


 実はアメコミヒーローはそれ程好きなわけではない。強いて言えばサム=ライミ監督の映画「スパイダーマン」は面白かったかな程度。バットマンもティム=バートン版からクリストファー=ノーラン版を観てはいるが、特にファンと言うほどではなかった。
 アイアンマンも似たような立ち位置だが、お金持ちが道楽で正義を執行するというのがアメリカンウェイぽくて鼻につく。ただのエンタメなんだから気楽に観ればいいのだが、平然と応援している「日本人」ファンはもっと馬鹿なんじゃないか?なんて思ってしまうのだ。
 もっとも最近は少し見方も変わってきた。バットマンに出てくる敵役は精神異常者という扱いであるが、実はバットマンも精神異常者なんだよというもの。確かにお金持ちがバットスーツでコスプレし、自ら危険な場所に乗り込むなんてちょっと正常じゃない。そんな異常者同士の戦いつまり、正義の執行者ではなく、ちょっとイカレタ男の行動なので鼻持ちならなくない。
 こうして最近バットマンもまぁいいかと思えるようになってきた。


 このゲームはオープンワールド風のアクションゲーム。現在ストーリーを中心にすすめて博物館にいるというフリーズを探している所。
 なかなか面白いのは囚人たちとの戦闘。攻撃ボタンを押していくだけでコンボがつながっていくので楽しい。また囚人の頭からイライラマークが出たら避けボタンを押すだけでスタイリッシュに避けカウンター攻撃を発動してくれる。一連の行動がシームレスに行なわれるのでバットマン強い!格好良い!となる。
 最近遊んだベヨネッタなどに代表される邦ゲーだと、弱弱強とかコンボを覚えないといけないのが面倒だし、相手の攻撃タイミングが分り難かったりで避け、カウンターがシビア。そこを極めていくのが面白いのはわかるが、「時間があまりとれない、他にゲームが溜まっている」などというユーザーにはこのバットマン方式は手軽に俺ツエー実感が出来る点で優れていると思う。


 また戦闘ばかりのゲームであれば手軽=飽きるにつながりそうだが、銃を持った囚人を相手にするとなると一気に難易度が上がり、普通にボタン連打しても銃には勝てない。そこでさまざまなガジェットを駆使して相手の裏をとったり、一人ずつおびき寄せて倒していったりとスニーキングが楽しめる。
 天井裏を駆け巡り、囚人の背後へロープですっと立ち、サイレントキル。なんともバットマンぽくて良い感じ。


 アーカムシティも良く作り込まれており、ダークな世界観ぴったりの出来栄え。ビル街をマントひるがえして飛び回り、ワイヤーアクションで高い所に飛び移ったりとキャラクターの再現度が高い。こうしたゲームを遊ぶと、いつまでも草刈りゲームをやっている無双系や、キャラを代えただけのスタイリッシュアクションが売れなくなるのもわかる。
 ストーリーもしっかりしているし、オープンフィールドを自由に動き回れるというのが楽しさの骨幹にあるという感じ。世界の構築と行動の再現という点で日本のゲームは完全に負けていると認識させられてしまうな。

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