2018年8月16日木曜日

福井 二日目 福井恐竜博物館

 ホテルでゆっくりと休んだら体力も回復した。6時に起きるつもりが何故か4時ごろ目覚めてしまい、寝直そうとしても眠れない。日常から離れて旅をしている興奮なのだろうか。
 恐竜博物館の開館は8時30分。お盆休みということもあり混雑が予想されるので、8時に到着できるようホテルを7時にチェックアウトする。のんびり下道を通って「福井県立恐竜博物館」へ。
 博物館への道中、きょうりゅうばし(橋)とか公園に立つ白いティラノサウルなど期待を煽ってくる。スマホナビを利用して現地へ向かったが、案内看板が分かりやすく掲示されていて好印象だった。


 到着すると子供連れの家族でいっぱい。化石発掘ツアーや恐竜公園など博物館以外のイベントも多く催され、子供のころここに来たなら一日中遊んでいただろうな。

 博物館はドーム状の建物となっていて、エレベーターで地下へと降り進むようになっている。最初はそちらへは行かず、特別展示の「獣脚類」を見る。狭い展示場なので入場制限がされるそうで、人が少ない朝のうちに回ることを勧められたため。
 展示内容は鳥へと進化した恐竜たちのグループ「獣脚類」を紹介。ティラノサウルスやラプトルなど「肉食恐竜といえば?」に属する代表的なグループ。その中の小型なものが羽をもち、空を滑空するようになり、やがて羽ばたき鳥となる。


 原始の飛べる恐竜は思ってより小型で現代の鳥とよく似ている。尾羽の長さや足にも羽があることを除けばほぼ同じ。何故足に羽があるのか不思議だったが、両手の翼は羽ばたけずグライダーのように滑空するだけなので、その時足の羽で操舵するという説明動画が上映されていてとても納得できた。
 「獣脚類」展なので仕方ないが、もう少し進化した原初の鳥をもう少し見たかったという気がした。ケレンケンという飛べない巨大な肉食鳥=恐鳥が紹介されていたが、この類をもっと知りたい。

 特別展を観終わり一服。いよいよエレベーターを降りて博物館内へ進む。一気に3フロア下りていくので期待が高まると同時にはるか過去への旅立ちを演出するかのようで期待が深まる。


 生命の誕生を現したトンネルを抜け化石の発掘を再現。階段をあがると一大恐竜ワールド。ロボット制御されたティラノサウルスがお出迎えし、竜盤目、鳥盤目に分けられた恐竜たちが所狭しと立ち並んでいる。その大きさと数に圧倒されつつじっくり見る。
 館内はそれほど広いスペースとも思えなかったが、子連れ客がわんさといる割に統制がとれているし見やすかった。地下三階のフロアを吹き抜けにして立体的に展示しているからだろうか。
 メインの復原模型は様々な恐竜をみせてくれるが、地下二階からは生命の誕生と恐竜への進化。そして哺乳類と人類の誕生を時代の流れて共に説明してわかりやすい。クジラの先祖がどのように進化したのかという解説は面白い。

 大満足の展示内容だった。恐竜の巨大感が再現されていて素晴らしく、ガラスケースなどで遮ることなく、触れるくらい目の前に展示されているのも良かった。ロボット制御で動く模型も多くあり、子供が見たら興味をもって喜ぶだろう。
 恐竜の進化と繁栄への興味は、同時に絶滅という結末があってのもの。しかしこれについては展示されていなかったのが残念。

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