先日アマゾンプライムにて前々から企画していたスパイダーマン映画シリーズを一気見した(サムライミ三部作とアメージングのぞく)。元々スパイダーマン映画は評判が良く、また最近流行りのマルチバースの先駆けと言われていたので興味深く鑑賞したが、前評判に違わずとても面白かった。特にアニメ版のスパイダーマンが良かった。
今作「ブランニューデイ」は実写版の前作「ノーウェイホーム」から5年ぶりの新作であり、マルチバースの先駆けでなれど悲しい締めくくりとなった前作をどのように回収するのかが気になり、これまで上映に駆け付けていなかったシリーズなれど、わざわざ足を運んでしまった。
お盆休みで時間もあったので他にないかと思ったら、JJエイブラムズの恐竜映画「オークストリートの異変」が封切されていたのでついでに鑑賞することにした。
プログラムの関係で「オークストリートの異変」を先に鑑賞。
かつてスピルバーグの後継と言われていたエイブラムズ色が存分に発揮された映画だった。不条理なタイムスリップには突っ込みどころ満載。一見ご都合主義的なファミリー映画なれど、主人公を子供目線に落としきれない点や、残酷描写、性描写から一貫性を感じられず。ちょっとちぐはぐな感じ。
まさかの父親リタイヤだったが、これはラストの逆転劇への伏線。タイムパラドックスを完全無視したご都合主義だがこの映画にはお似合い。まあほんわかとあたたかくなる映画だと思った。
なお題名がクトゥルフ神話的で良き。出てくる恐竜はことごとく羽化しており、ジュラシックワールドで規定された恐竜像から現代風解釈の恐竜像へとブランニューアップをしようとする思惑は感じた。割にジュラ紀と白亜紀の恐竜が混在するのはどうかねぇ。
登場人物が前景で演技する影で恐竜がちらりと通り過ぎるような演出はとても良き。
次いで「スパイダーマン:ブランドニューデイ」。
シリーズを一気見したので前作の終わりがどうも思い出せず、ファーフロムホームとごっちゃになってしまう。徐々に話を思い出して、ああそういえばピーターは自分の存在の記憶を全て消去してしまったんだなー、というのんびり鑑賞だったが、実はこれが本作の大きなテーマであった(当たり前)。
意外な人物が敵役となっていたり、最後に逆転劇が行われたりとボリューミィな展開。しかしずっと登場して来たフランクに対して「誰?」と思いながら観ているレベルのライト層なので敵役の素性にもまったく興奮できなかった。んー自分はマーベルシリーズを楽しめる下地がなさすぎるのかも。
ドクターストレンジによって失われた記憶は蘇ることがなかったのは良かった。ご都合主義で深層心理に隠された思いや記憶が思い出されるというありがちなストーリーに背を向け、私はあなたを愛していないと言い切るMJが良かった。一度「記憶が蘇った」と見せて実は違うとう絶望感もまた良し。
忘れないための私的あらすじ
「オークストリートの異変」
雷のような光に包まれてタイムスリップしてしまうオークストリート街。恐竜の跋扈する街でのサバイバルとなる。家を補修して引きこもる一家だったが、愛犬を探して息子が家を飛び出してしまう。これを追いかけて探して姉が、姉弟を探すために両親が家の外へ。
なんとか合流する一家だったがアロサウルスからの逃亡劇で父親が命を落とす。失意の中ポータルを見つけて現代へ戻る一家。戻った時間はタイムスリップする前だったので、父親を電話で呼び出して命を救い(タイムパラドックスはあえて考えないスタンス)大団円。
思い起こしてもテーマ性は特にないファミリーピクチャー。その割に恐竜の後尾シーンや捕食される人々が描かれたのが不思議。調べると名作「イット・フォローズ」の監督作らしく、役者たちの前景の影で恐竜たちがちらりと映る辺りに共通点を感じた。
「スパイダーマン:ブランドニューデイ」
仲間を失い仕事に没頭するスパイダーマン。次々と人を代えて憑依する敵(ジーン・グレイ)に翻弄される。さらにクモのホルモンが異常を喫して能力が暴走し始める。
能力を抑えるための制御チップを作り暴走を抑えるも壊れ、MJがグレイに狙われてしまい危険に巻き込んでしまう。フランクのアジトへ逃げ込む二人。MJの助けもあって制御チップを作り直す。
ジーンはダメージコントロール局への襲撃を行う。ハルクの横やりが入るものの、フランクの手助けもあってこれを阻止。ジーンに制御チップをつけて局へ引き渡す。
一件落着。MJを送り届けネッドとも親交を深めるが、やはり記憶が戻ってくることはなかった。しかしMJが憑依された際の違和感から実はダメコン局の長官の嘘を悟り、今回の黒幕が誰だったのかを知ることになる。
スパイダーマンはジーンが拘束された島に向かい救出を計る。姉の最期を知ったジーンは能力が暴走。衝撃波は周辺の人々をすべて停止させるほど。忍者たちに苦戦するスパイダーマンだったが制御チップを外して逆転、長官への復讐を遂げようとするジーンを止める。
事情を把握できていないフランクは騒ぎの現況たるジーンを射殺しようと狙撃するが、スパイダーマンが身を挺してこれをかばって倒れた。意識を失う彼に対し、祈りをささげる人々。一命を取り留めたピーターは、フランクの機転で病院から逃げ出した。
実はすぐにあらすじを思い出せなくなってた。ミスリードをさせたいが為、話がこんがらがってわかりにくい。更にフランクって誰?という感じの自分には登場人物が多くて尚更。
前作でピーターの記憶がなくなったMJ、ネッドたちとの交遊がメインだったはずだが、ヴィランであるはずのジーンが悲劇的展開をするので、全体として混乱かつ個々のエピソードが薄まった感。