2024年5月6日月曜日

2024GW 東北~北海道③

五日目

 あわただしいが今日で北海道最終日。たったの二日間しか滞在できず。今度はひと月くらいの予定で北海道に来たいものだ。

 宿がルートインだったので、のんびり朝食バイキングを楽しんで出発。昨日行けなかった地球岬へ。朝ということもあってか吹き飛ばされそうな強風。過去幾つもの岬へ行ったこともあるので、ここもそんな中の一つだろうとタカを括っていたが確かなるピリカだった。
 丸く見える水平線に地球の丸さを感じるなんてよくある表現だが、ことこの岬が白眉であった。

 この風景は写真で味わうことはできない。岬が突出しているため、270度の大パノラマで水平線を感じるからか。でもそんな岬は他にもあったはず。北の果てにいるからか。


 そのまま室蘭市街を走る。室蘭の本体は昨日泊まった入江側ではなく、半島側なのね。なんて納得しながら白鳥大橋へ。昨日「何だあの橋は!?」と目をつけていた大橋。しかし橋へのアプローチあたりで後悔。この強風の中走れんのか?
 予想以上の横風を受けながらの走行はビタイチ余裕なし。周りなんてみることも出来ずただ対岸へたどり着けと祈るばかり。案の定高所恐怖症も発症して、ああ怖かった。

 国道235号を走って登別へ。「ババンバ、バン、バン、バン」である。
 道中は有名な割に寂れた風で「のぼりべつクマ牧場」なんて場末もいい所、すっかり流行遅れとなったかと思わせる感じだった。途中、倶多楽湖公園線から湖へ。地図で見ると円い湖は四尾連湖を思わせたが、山に囲まれたそれはもっと違う何か。カヤックなどが置かれ風情を台無しにしているが、もし自分がアイヌで森を抜けた先にこんな湖に出会ったら、きっと龍を見ただろう。
 少し期待外れな気分で公園線を走ると、突然眼前に地獄谷が広がる。立ち込める硫黄の臭い。特徴的なブルーに彩られた硫黄泉。草木も生えぬ法面。まさに地獄。

 すぐ先の地獄谷展望台は大賑わい。登別はぜんぜん時代遅れになっていなかった。駐車場が一杯だったことと、日和山展望台からの眺めで満足してしまったので立ち寄らなかったが、今にして思えば、時間を掛けてゆっくり周っても良かったか。

 さてここでルートの選択。お昼に札幌へ出るとして、もう一度洞爺湖へ行くルートとウポポイに寄るルートとある。悩みつつ第三のルート支笏湖へ。苫小牧へ近づくにつれ道が混んできており、札幌へ行けなくなりそうだったため。ここからグルリと時計回りに走るだけの余裕がとれなかった。
 支笏湖で一服。三年前と同じ景色に「ああ、ここだここ、ここ」。相変わらずの広くて深い湖。まるで海のよう。苦手な駄弁りバイカー軍団も一杯いるのでサッサと逃げ出す。支笏湖から先の山中はガタガタ道で走りにくかった。

 札幌を目指したのは「すみれ」本店へ行くため。開店前に行く予定が気が付けばお昼をまわっている。案の定大混雑で駐車場待ちの車が外へ溢れ、お店の前には行列が出来ている。ちょっと寄っていく気になれない。せっかくなので食べてみたかった。残念。

 さらに足を伸ばし北広島市エスコンフィールドへ。何かと話題の新スポット。今日は日本ハムの試合があるためか駐車料金二輪1000円。ちょっと見物では出せない金額。広々とした敷地と独特の形を見て満足するか。エスコンフィールド?ああ行ったことあるよ、くらいの自慢は出来るか。

 道中の一人雑談。
 ・篠原ともえと鈴木蘭々。ペットとお人形さん理論。
 ・能力のすごい奴でみんなそいつのことをすごいと思っているが、いつも不在

 そうこうしている内にもう午後もいい時間。苫小牧まで戻る。ちなみにこの行程すべて距離ガバとなっており普通に100kmほど走っている。札幌すみれの仇討ちに何かないかと探し味の大王へ。ここも本店は行列でパス。苫小牧のお店へ。距離も走っているし、苫小牧市街は赤信号によく捕まる。結果渋滞が巻き起こって疲労も増した。
 味の大王は「カレーラーメン」が名物。食す。んー、カレーラーメン。うまいもまずいもないな!

 こうして北海道ツーリングも終わり、16時過ぎにフェリーターミナル着。乗船手続きやお土産を買っていたらすぐ17時となり乗船となった。少しくらい時間オーバーしても大丈夫でしょ、なんてのんびりしていたら乗船できなかったかも。

 出航は19時。夜飯は買わなかったのと、船室で飲み食い禁止ということなので、少々高いがバイキングをとった。ルートインとそれほど変わらない質で2,000円は高いよなぁ。雰囲気に金を払っているのだと言い聞かせる。ん-それほど金持ちじゃなかろうに。
 夜は船内でダウンロードしておいた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る。怪奇推理小説を思わせるストーリー展開で、本当に妖怪が出てこなければ市川崑の金田一シリーズだ。大人向けということで話題をさらったのもわかる。描かれるキャラが水木キャラに一本化されていないのが不満。
 船は20.8ノット(=38.5km/h)で進む。船室に熱がこもり、暑い。

 本日の走行距離265.4km。


六日目

 フェリーの仙台入港は10:00。やることもないので朝食バイキングもとる。1,000円也。リッチメン。予想通りルートインレベルの具材で絶対に元は取れない。

 仙台入港後、せっかくだからどこか寄るか?と考えるが特に行くところも思いつかず。そのまま帰ることにした。東北道~圏央道の事故渋滞も怖いしね。

11:45 福島松川PA
 すでに眠気と疲れ。夜何度もトイレに起きたので寝不足。モンスターでドーピング
12:50 那須高原SA
 給油。白河付近で事故。白河はここより北なので問題なし。
15:50 帰宅
 那須高原からここまで無休憩。260km=3時間走りっぱなし。ガソリン満タン~点滅まで走り続けたのも記録じゃなかろうか。  懸念していた事故渋滞に合わず。とてもラッキーだった。

 本日の走行距離462.6km。全行程2,283.8km。走ったなぁ。CTX700は疲れ知らずだわ。あとトランク便利。これからも旅のお供に最適。北海道は時間をとって何度でも行きたい。アスピーテラインは日本三大ワインディングに加えても良さげ。  そして今後ツーリングは目的地をだいたい決める程度でキツキツのスケジュールを組まないように。出来れば宿の予約はとらない方がいいのかも。  100名城もほぼ完成(沖縄三城と二条城)だし、ここはという場所はだいたい行った。先へ先へと走るツーリングからのんびり細かく楽しむツーリングへシフトしていこう。

2024GW 東北~北海道②

三日目 

 昨日予定変更して盛岡で連泊。今日は14:30のフェリーに乗るため、1時間前の13:30までに青森港へ行かねばならない。これを逃せば次のフェリーは18:00。函館到着は夜中となってしまう。

 7:00前に宿を立つ。雨はやんだが想定外の寒さ。道の駅「にしね」で冬装備に。イージス上下を持ってきておいて良かった。8:00には八幡平ビジターセンターに到着する。道中アスピーテラインは「夜間通行止め17:00~8:30」との案内だったが通行止めはなし。そのまま進めばゲートがあり、そこからアスピーテラインのようだ。丁度8:30を回ったので特に足止めを食らうこともなく進めた。

 想定以上に眺望が素晴らしい。湿原や地熱発電。南に岩手山の雪山を見ながら進む。進んでいく八幡平も山頂は雪が積もっており、あそこまでは登らないのだろうなと思っていたが、雪の回廊となって雪原を進んでいく。  全国各地を旅して来たが、こんな風景がまだあるのだなと感動した。昨日の雨で心折れたが、キャンセルせずに来て良かった。なお強行軍で昨日来ていたら危険だっただろう。

 八幡平アスピーテラインを過ぎて国道を北上。十和田湖へ。発荷峠展望台で湖を一望する。眼前に広がるのは田沢湖に負けない碧い湖面とその広さ。遊覧船がのんびりと渡っている。  どこにでもいる駄弁っていて感じの悪いオヤジバイク軍団を尻目に湖畔へ。しかしビジターセンター周辺は山中湖を思わせるような観光地となっていて少し興ざめしてしまった。

 そのまま突き進んで奥入瀬へ。渓流巡りを楽しむ観光客だらけ。雪解け水で水量の多くなった渓流が国道のすぐそばを走っている。こんなに手軽に渓流散策できる所は他にないのではないか?身近な自然という感じで人気なのもわかる。

 さらに青森方面へと歩を進めれば八甲田山。木々のびっしり詰まった針葉樹の森を越えれば、アスピーテラインよりさらに深い雪の回廊が待ち構えていた。その雪の量はスキー客を見掛けるほど。幸いにして路面凍結するほどの寒さではなかったが、昨日の雨は危険だったかも。安全が一番や。

 こうして大自然を満喫して予定通り13:00過ぎに青森港到着。無事14:30のフェリーに乗ることが出来た。青森にて名物みそカレー牛乳ラーメンと三内丸山古墳に立ち寄れなかったのは残念。今にして思えば、18:00便でも良かったかな。

 青函フェリーは4時間の船旅。何をして過ごそう…なんて思っていたが、気がつけばぐっすり寝落ちしていた。青森港そばのファミマで購入したカップのみそカレー牛乳ラーメンを食す。インスタントで食べると一見普通のカレーラーメンでしかないのな。

 函館につくころには夕陽が。上陸してホテルへ。チェックインするとキャンセルしたはずの予約が残っていてビビる。函館山の夜景をと思ったが夜間は通行規制が掛かっているので上がれない。仕方ないので名物ラッキーピエロのハンバーガーと、ハセガワストアのやきとり弁当を購入。ホテルへ戻るころには20:00を周っていた。  やきとり弁当は普通のシンプルな豚串がご飯の上に乗っているだけ。それ以上でもそれ以下でもない。いい商売してんなーという感じ。ラッキーピエロのハンバーガーはボリュームたっぷりの割に500円以下とリーズナブルで人気なのもうなずける。バンズのゴマがおいしい。50年代風ダイナーを思わせるお店の雰囲気も良くて、独立してこんなお店をやってみたいなと妄想してしまった。

 本日の走行距離230.6km。半日でこれだけ走ったから結構な距離だ。


四日目


 本日は100名城のスタンプを集めるために松前城へ。そのまま同じ道で函館へ戻るつもりだったが、調べると江差方面へ出てもさほど時間が変わらないので、北海道の最南部をくるりと一周して函館へ戻るルートを通った。同じ道をトレースするのは馬鹿らしいもんな。

 疲れが溜まってきているのか寝ぼける。アラームを止めることが出来ない。眠い目をこすりながら5:30にチェックアウト。函館山展望台を目指す。夜景が見れなかったのは残念だが、もう来ることもないだろうから。  函館山南東の立待岬にて朝日を受け、次いで函館公園へ。さあ函館山展望台!と進めば・・・何と二輪車通行禁止!!!結局函館山からの景色を見ることは叶わなかったわけな。仕方ないので函館駅、朝市、赤レンガ倉庫などを一回りする。

 さて松前城を目指し国道228号線をひたすら走り続ける。地図で見ると大したことのない距離だが走ってみると全然たどりつけないという北海道マジックをくらう。普通に100kmもあるのだ。

 やっとたどり着いた松前城は桜まつり開催中。北海道ではひと月遅れで桜が楽しめる。  このお城は江戸時代も末期1850年代に築城された当時最新鋭のお城で、銃火器や大砲などの近代戦闘を念頭に置き、海岸防備を企図した縄張りがされていたという。  再建された天守は資料館となっていて、アイヌとの交流に関する資料に見所があった。

 松前城を後にし江差へ。山深い東北山脈を走り続けた昨日までと打って変わり、今日は海岸沿いを走り続ける。スピード違反だけは注意せねば。
 11時近くになって江差着。海の駅「開陽丸」へ。北海道新政府軍虎の子として期待されるもあっさり座礁するというボケをかました開陽丸。実物大で復元され資料館として開かれている。戊辰戦争はあまり良く知らないのでスルー。勉強せねば。

 江差から国道227号で函館に戻る。久しぶりのワインディング。Google mapによればパトカーによるスピード取り締まりを行っている様子。ビビりながら進めばピンポイントでパトカー発見!さすが高度情報社会と言うべきか。

 お昼をまわって再び函館へ。五稜郭を訪問する。思い起こせば三十年近く前、まだ20代の頃、当時勤めていた会社の慰安旅行で来たことがあった。夜中だったので何が何だか良く分からなかった。こうして再び訪れるころにはまさか50歳も過ぎた爺になっているとは。
 函館タワーのエレベーターに乗り全貌を見る。ああ、何度もみた「五稜郭」だ。感動と同時に高所恐怖症を発症。怖い怖い。

 タワーを降りて場内散策。思っていた以上に狭い城内。これではすぐに制圧されそう。近代戦術の粋を極めたと言えば聞こえがいいし、確かに銃剣突撃などで突破できない作りにはなっているが、函館山あたりから大砲をガンガンぶち込めばすぐに陥落しそうな気がした。
 本当は函館だけで一日散策するつもりだった。塩ラーメン、函館競馬場等々、見所はまだいっぱいあった。函館山も二輪通行不可と知っていれば、普通にロープウェイで登るべきだった。非常に残念無念。しかしその分の感動も味わえた。さらば函館。

 函館を後にして城岱スカイラインを経由しての大沼自然公園。もう午後もいい時間。14時を過ぎている。北海道駒ケ岳を北に従えた湖沼は水鳥の住処となっている。夏であればこの辺りでキャンプして、なんて考えてもいたな。

 時間もないのでサクサク進むよ。ここからは国道5号線を長万部まで走り続ける。内浦湾をぐるりと走り続ける。ここでも北海道距離ガバ発生。進めど進めど先が見えない。長万部まで90km。次の目的地である洞爺湖までは140kmの道のり・・・。高速使えば1時間くらい巻けるんだけど、下道も信号がほとんどないから快適さは変わらないし、やっぱり北海道を走るなら下道じゃないと、その距離ガバを感じられない。

 こうして洞爺湖到着は17時近く。よくも辿り着いたものだと感嘆。熊でも出てきそうな月浦展望台にて湖見物。北海道で一二を争う知名度を誇る湖。湖の中ほどに鎮座する大島の形が奇妙で不気味。ピクミン3のラスボスを想起させる不気味さ。生き物のようだ。今日もいっぱい走ったなぁ。

 しかし宿泊地はもう少し先。室蘭まで50kmほど走って本日終了。宿のそばで食した味噌ラーメンは逸品だった。こんな所でおいしい味噌ラーメンが食べられるとは望外。

 本日の走行距離460.8km。高速道路なしで新記録じゃない?

2024GW 東北~北海道①

一日目

02:30 出発  ガキみたい、というか旅行前日あるあるで寝つけず。少し早いが出発。  小田厚BPに乗る前に給油とタイヤの空気圧確認。

04:40 菖蒲PA  トイレ休憩。明け方のためか少し寒い

05:50 上河内SA  本日二度目の給油。213km走って8L給油。燃費が26.6km/L。  660ccでこの燃費なら不満はないが、タンク容量にちょいと不満。点滅になるのが早すぎる。あと2リットルほど容量があれば。

06:50 鏡石PA  朝食。ナビ「Gollira」の調子が悪く走行中度々電源が切れてしまう。

08:20 国見SA  少し早いがスタンドのあるSAが不明。今のうちに三度目の給油してしまう。176km走って6.6L給油。燃費かわらず26.6km/L。しかし眠い。  ナビは途中で路肩に停めて修理。良かれと思ってテープで止めた防水ゴムが反発して、ケーブルが外れてしまうようだ。

09:35 鶴巣PA  トイレ。まだつかない。あらためて盛岡の遠さを感じる。  仙台から盛岡まで160km。高速で走っても2時間近く掛かる計算だわな。

10:40 前沢PA  一服。ソフトクリームを食べる。

11:35 錦秋湖SA  ナビの案内で秋田自動車道へ。それにしても眠い。眠気と疲労で流れ流れて休憩という感じ。モンスターエナジーで体力回復を図る。

12:35 大曲IC  ついに高速から降りた。小田原からの走行距離649km。10時間でこれしか走れず。眠気による疲労で休憩が多すぎた。

13:00 道の駅なかせん ドンパン節  情報収集で立ち寄る。ドンパン節の発祥地とのこと。「うーちーのおやーじーは、はげーあーたまー」って奴か?ジャンボウサギのはく製もあり、なかなか見所のある道の駅だった。

13:45 田沢湖

 本日初の訪問地到着。山道を突き進むといきなり現れる。湖面が美しい。  調べれば深度が日本一とのことで、その深さは423.4m。二位の支笏湖が265mなので倍近い。この深さで碧い湖面を成しているのか。タツコ像もすばらしく静かな湖面が伝説に思いを馳せる。  湖畔を一周。遮るものがなく秘境感が漂う。背景にあたる秋田駒ケ岳も素晴らしい。いい天気、いい季節に来たなぁ。盛岡城へ先に行ったら疲労もあって来れなかっただろう。思いがけず来て良かった。

16:00 盛岡城  国道46号を走って盛岡市街へ。盛岡は北上川、雫石川、中津川の合流地に出来た盆地を利用した街。城下町特有の何度も川を渡らされる不便さや、市街地が広がって中心がわかりにくい。  城址公園には歴史文化館があるがお城の資料は少なめ。公園内の城址は石垣が美しいが天守がない。本丸には立像の台座だけ残り、どうやら大戦時に供出されてしまったそうだ。全体的に説明が少なく整備されていないなと感じたが、三の丸を修復中だったりとお金を掛けていないわけでもなさそう。  ゴザを敷いて花見をする若者の姿も見え、時刻的にもまあ夕方だしと思えば、市民からは愛されている城址公園なのか。

17:00 ホテル  同名の東横インと間違える。盛岡駅前と南口駅前があった。  盛岡名物である冷麺でも食べようかと思ったが割と高い。味は知っているので、あの酸っぱいゴムのような麺にそのお金は出せないとキャンセル。後で調べたら「盛楼閣」という有名店だった。

 本日の走行距離766.2km。高速を降りて117.2km。疲れた。何しろ寝不足が祟った一日だった。




二日目


 本日はあいにくの雨。予報では午後からということだったが、やはり山間の盆地ということもあり、盛岡は朝からずっと降っている。しかも想定より強めな感じで完全武装しないとずぶ濡れになりそうなレベル。  朝食バイキングは大混雑。無理に早く起きることもなかったか。

 7:30出発。一週間近いロングツーリングともなれば雨の一日もあろうと気を奮い立たせるも、雹交じりの雨となっては心が折れた。想定以上の寒さで山間部、特に冬季通行止めd開通したばかりの八幡平は危険と判断。とりあえずアスピーテラインは止めようということで、岩手山、八幡平方面の国道282号線へは行かず、国道4号線を進んだ。以前の広島ツーリングみたいに無謀なことは出来ない。

 国道4号線を進みつつルートの再検討をする。ファミリーマートに立ち寄り、Golliraの防水対策をしながら考える。「さらば八幡平、またいつか」と言いながら、自分で立てたツーリングプランの余裕のなさにあきれる。そんなにあくせくして観光したいのか?  考えてみれば偶然なれど今日は宿をとっていない。青函フェリーで仮眠しようと思っていたからだ。楽天トラベルで調べてみれば盛岡市内で今日の宿が取れそう。今日は盛岡で雨宿りし、一日ずらしたスケジュールで何とかならないか?函館観光よりツーリングが大事でしょ?予定を変えられるツーリングの方が魅力じゃないか?  自問自答して結論。盛岡で雨宿りしよう!

 結果今回のツーリング予定が変更され、三日目に想定していた函館市内観光や松前城、大沼公園ツーリングを却下。本日行けなかった八幡平、十和田湖、八甲田山へ行く。14:30のフェリーに間に合えばそれで函館へ。だめなら18:00の便で行く。その場合は青森で三内丸山古墳に立ち寄れるかも。  四日目に三日目予定していた函館、松前城からの長駆して室蘭へ。しわ寄せはここに出るなという感じ。ニセコパノラマラインは無理かな。

 快活クラブで雨宿りし、午後少し雨がやんだのを利用して岩手山方面へ。県道212~219とクルリと周る。標高が上がるとやっぱり雨が強くなるも、小岩井農場に立ち寄ることはできた。


 日程詰め詰めツーリングだが、たまたま宿を決めていなかったのが幸いした。なんか色々反省の一日となった。本来旅はこういうものであるべきでは?行きたい所を詰め込み過ぎて自由度がなくなっているのは良くない。旅の本質を失っていたのでは。
 本日の総走行距離98.2km。次回のツーリングからはあまりスケジュールを詰め過ぎないようにすると決めた。

2024GW 東北~北海道 準備

  四月に三重へ出張したこともあり、今年のゴールデンウィークは北へ行こうと考えた。3年前に言った東北一周の続き、今度は中央を通って青森へ行き、そのまま北海道に上陸するというもの。

 どんなもんかと思いつつフェリーを調べてみれば、「苫小牧~大洗」は満車だが「~仙台」であれば空きがある。数日考えてまだ空きがあれば予約しようと思い再検索してみたら何と空きが。勢い予約を取ってしまった。

 旅程は以下の通り、

 一日目 小田原~盛岡
  田沢湖、小岩井農場、盛岡城
 二日目 盛岡~青森~(フェリー)
  八幡平、十和田湖、八甲田山、三内丸山遺跡
 三日目 函館
  五稜郭、函館山、松前城、大沼自然公園
 四日目 函館~室蘭
  洞爺湖、ニセコパノラマライン
 五日目 室蘭~苫小牧~(フェリー)
  登別、札幌、エスコンフィールド、千歳空港
 六日目 仙台~小田原

 二日目の青森は宿をとらず、青函フェリーで寝るつもり。前後の時間調整は快活クラブやサウナを利用予定。

 キャンプツーリングを考えていたが、出張で稼いだのでホテル泊にする。テントの設営面倒くさいし、まだ寒そうなので。
 寒そうと言えば服装が悩みどころ。重ね着で何とかしたいと思ったが、結局安全をとってイージス上下を持っていくことにした。

 CTX700フルパニアに出張でも使ったトランクケースで積載量万全。
 左パニアに雨用具、右パニアに防寒着。リアボックスは空けておいて、メットの収納や観光時の帽子やバッグをしまった。

2024年4月28日日曜日

4月 三重出張中ツーリング

 4/6 椿大神社~鈴鹿スカイライン~国道421

 出張第一週は予定より作業が押してしまい金曜日の夜中まで仕事となった。土曜日の朝から出掛けようと思っていたが叶わず、それでも10時頃に目が覚めたので出発する。  今日はすぐそばにある神社「椿大神社」~鈴鹿スカイライン~国道421号線。宿舎周辺からぐるりと一周する予定。  椿大神社への道中、桜は七分咲き。満開にはまだだが、来週には散ってしまいそう。

 三重出張時、鈴鹿インターチェンジを降りてすぐ、大きな鳥居を見掛けた。調べると椿大神社という伊勢一之宮にあたる高名な神社だった。主祭神は猿田彦大神。天狗の元祖。邇邇芸命を先導したことで有名。  すぐ裏手にある山々がご神体となっている古来ゆかしい神社。境内に入ってすぐの参道に御船磐座。拝殿のそばにはこちらも神話時代のエピソードで有名なウズメや松下幸之助の社などもある。延命地蔵に願掛けされた家族の署名を見掛けて何かストーリーを想像してしまった。

 椿大神社を後にし鈴鹿スカイラインへ。去年「Honda Go Meeting」へ行った際に通った峠道。眺望はあまり良くないが、峠を下ってからの里山の雰囲気が良い。  麓まで降りてブルーメの丘側へ広域農道を進んで国道421号線へ。永源寺ダム沿いに伸びる道幅の広い道は走りやすく、沿道にある道の駅には地元バイカーが多く集まっていた。鈴鹿山脈沿いは良いワイディングが多いのだろう。  本日の走行距離122km。


4/7 伊勢神宮

 昨日は地元の神様にご挨拶して、出張時の無事を祈念してきたのだが、やはり三重まで来てひと月滞在するとなれば、伊勢神宮に行かない訳にはいかない。


 せっかくなのでのんびり国道を走って神宮まで向かった。鈴鹿~亀山~津~松坂と伊勢湾をぐるりと南下した。  伊勢に到着。桜満開。観光客も多く、駐車場はかなり遠くまで空いていない。今回は外宮、内宮だけでなく、それぞれの月夜宮と内宮そばの倭姫宮も参拝した。二度目の参拝ということで前回ほどの感動は味わえなかったが、境内の雰囲気と広さからここは別格だ再認識させられた。  本日の走行距離184.5km。


4/13 鯖街道~敦賀

 出張第二週ツーリングは琵琶湖に出て大橋を渡り、鯖街道を北上して敦賀まで足を伸ばす。目的地は気比神宮。

 再び鈴鹿スカイラインを通って琵琶湖へ。麓に降りてから琵琶湖までが思いのほか遠かった。Google mapのナビで走ったので、抜け道・近道とあちこち曲がらされたからか。  やっと琵琶湖まで出て湖畔を走る。気持ちいい。大橋を渡って対岸へ。京都の北をかすめるように進んで鯖街道(若狭街道)へ。安曇川沿いを通る山間の道で急なカーブも少なく走りやすい。  三方五湖まで北上。縄文博物館などもあるが時間の都合でスルー。レインボーラインを走る。展望台からは五胡と日本海を一望。せっかくなので鯖の押し寿司弁当を購入した。滅茶苦茶うまかった。
 若狭湾沿いに東へ。敦賀に出る。日本三大松原のひとつ「気比の松原」を通って「気比神宮」へ。主祭神は伊奢沙別命という土着の神様というのが珍しい。越前の国といえば継体天皇の出身地ということもあり、謎めいた地に感じる。
 気比神宮は朱塗りで立派な鳥居が印象的。大鳥居は拝殿を示すことなくご神体にあたる天筒山を祭っている。北陸新幹線が敦賀まで開通したことを記念して、境内には神宮の由来が書かれていた。

 敦賀まで来たのであとは帰路。国道161号線を通って琵琶湖北岸へ。白髭神社を通って琵琶湖西岸を走る。四日市まではどうやって戻るのかとナビで調べてみれば、草津で新名神に乗れという案内。高速への入口が激混みで大渋滞していたので、そのまま下道に当たる国道1号線をのんびり帰ることにした。
 帰りにマックで期間限定のサムライマックトリプルビーフを食す。うまいというか、肉のボリュームが凄い。
 本日の走行距離。401.8km。


4/20 養老の滝、伊吹山、余呉湖

 新名神方面を走っていると、もこもこの森が印象的だった養老山地。さらに関ヶ原の北部に位置する「伊吹山ドライブウェイ」が目的地。これで伊勢、近江近辺で行きたいと思っていた場所をだいたい制覇できる。
 伊吹山ドライブウェイは出張が決まってすぐに訪問するつもりだった。しかし開通がまさかの4月下旬。そのためここまで後回しとなった。


 朝一の国道23号線を北上。みえ川越そばの山岡家には走り屋がたむろしていた。越えて国道258号線へ。特徴的なもこもこ森の養老山脈を左手に見ながら走っていく。
 養老の滝へ。一時間ほど散策。森の木々も花も皆名前があるというのに私は知らない。さみしい気持ちになりながら滝へ。程よい落差の滝。奈良時代からの歴史を感じ、静謐な気持ちになる。鳥獣の鳴き声に誘われるまま養老神社へ足が向き参拝。帰り道で蛇に出会う。来ることが約束されていた気持ちになる。

 関ケ原を抜けてすぐ「伊吹山ドライブウェイ」へ。本日が開通日ということで二輪車の通行料が2,200円から半額の1,100円となった。半額は助かったが2,200円は高いなぁ。鈴鹿スカイラインに続いて行こうと思いつつ来れなかった峠道。名神高速を走っていると看板が見えるんだよね。これで有名なワインディングは大体制覇した感がある。
 眺望良好。伊吹山を見ながら大きなカーブを曲がっていくにつれ高度が上がっていくのが良き。残念ながら冬枯れで山頂は禿山となっていた。夏~秋が良い感じなのだろうな。山頂のテラスにも多くの人で賑わっていた。

 山頂を後にして、下りもいい景色だなぁとのんびりドライブ。崖に現れる「ライチョウ」を撮ろうと超望遠レンズでシャッターチャンスを狙う人々を尻目に降りていく。落石避けの隧道をロングで撮ろうとして途中の駐車場に止まる。何枚か写真を撮って満足。さて出発しようと思ったらスターターが動作せず、エンジンが掛からない!
 血の気が引く。さっきまで順調に、いや四日市まで持ち込んでこれまでずっと問題なく走ってきたのにどうして?つい最近まで冬眠させてきたのに、この一か月で無理させ過ぎた?高低差がエンジンに堪えた?キックがあるわけでもなく、クラッチもないから押し掛けもできず、どうすればいいのか?スターターがうんともすんとも言わないので、どうしたらいいのかわからない。
 バッテリーは替えたばかり、オイルも交換した。重大なトラブルしか考えられない。こんな僻地にサービスを呼んでもどれだけの時間がかかるか・・・。嫌なことばかり頭をよぎる。せめてと思いマニュアルを読み直し、困ったときは?の項目を調べるも似たような事例は挙がっていない。
 永遠に思われるような時間が過ぎたが、実際は5分10分程度だっただろうか、ふと「キルスイッチ」が押し込まれていることに気付き、オフにしてスタータースイッチを押せば、当たり前のように普通にエンジンが掛かった!!馬鹿か、俺は!!!あまりにも下らぬオチに苦笑いしつつ、伊吹山を後にした。

 伊吹山から賤ヶ岳北岸にあたる余呉湖へ。羽衣伝説や龍伝説の残る地。周囲6.4kmの小さな湖で、三方を山に囲まれた湖面はとても穏やか。湖畔の公園には八重桜が咲き誇っていた。このまま賤ヶ岳と長浜城に立ち寄る予定だったが、考えてみればとくに見るべき所もなしとキャンセル。
 琵琶湖北岸から今週は東湖畔を進む。いわゆる琵琶湖さざなみ街道。ここも地元ライダーの聖地と呼べよう。天気もいいからか交通量は多く渋滞気味。琵琶湖の広さを感じながら瀬田まで走る。
 瀬田で国道2号線の罠に騙されつつも県道16号線へ。この道は新名神を作るための工事用道路だったようで、高規格のバイパスとなっていた。信楽ICで新名神に乗って帰宅。
 本日の走行距離314km。
 

4月の出張中に観た映画

 4月の出張中、思っていた以上に暇な時間を取れたので、1日1本を目標にAmazon Primeにて映画を観ることにした。

4/3 DUNE/砂の惑星  現在第二作が上映されているSF小説の古典。いわゆる貴種漂流譚。84年に製作されたデビット・リンチ監督カイル・マクラクラン主演の作品イメージが強い。  伏線盛り盛りのストーリー展開。多くのガジェットが見知ったアレコレを想起させる、その大元。超能力(ボイス)、派閥争い。男爵の暗殺手段。

4/4 8 1/2
 「はっかちぶんのいち」と読まれるが、これは昔の分数の読み方で、8箇2分の1と書くそう。
 多くの有名監督が名作と評する作品。物を作り出す苦しみが描かれる。現実と幻想が混じり合う作品の走りか。今では似たようなテーマでもっと上手い演出もあるが、オリジナルとしてのリスペクト込の評価なのだろう。
 施された伏線と結末から、もう一度観返したくなる。最後のパレードにおける安らぎ。

4/5 テリファー
 スラッシャー系ホラー。残忍な殺人シーンが描かれ悪趣味かつグロテスク。続編はもっと酷いらしい。ピエロのような姿はジェイソンやフレディなどの80年代ホラーを回帰させる。  ストーリーは皆無。犯人は最後ピストル自殺したのに理由もなく復活。人ではないということか。ただ残虐シーンを見せるためだけの映画でつまらない。

4/6 スクリーム(2022)
 人気のスラッシャーホラー。同様のジャンルの映画をパロディして話題となった作品だが、シリーズを重ねるにつれ自分自身がその定番に追われるようになり、魅力を失った。  久しぶりの続編だったが原点回帰を図るも失敗している。ストーリーが強引だし、見せ場である殺し方に捻りがない。物語に乗れないまま迎えたラストは安直な犯人設定に「やっぱりね」というシラケた感想に。歳をとって皺だらけのオリジナルメンバーに魅力もない。

4/8 プラン9アウタースペース
 古典SF。エド・ウッド監督の怪作。  意味不明、よくわからない展開。宇宙人と吸血鬼とゾンビ。テレビ映画並みのちゃちい特撮。平和を謳う宇宙人を撲殺する地球人。何を言いたいの?  アメリカでは深夜などで何度も再放送されたことでカルト的人気があるそうだ。日本におけるコマンドー的なものか。そんな下地のないまま観てもつまらないだけ。ティム・バートン監督の「エド・ウッド」を観てから再鑑賞すべきか。

4/9 メトロポリス  手塚治虫原案、大友克洋脚本、りんたろう監督という時代錯誤なアニメ。  ありがちなストーリーと冴えない演出。耳に残らない音楽(ジャズ)。盛り上がらない「Boy meets Girl」にジブリ演出だったらと思ってしまった。意味ありげなロボット刑事やクーデターの首謀者は犬死。ストーリーに全く影響を与えない。
 特筆されるのはディズニーのようなコマ数の多い滑らかな動き、ヒロインの周りをくるりと回るカメラくらいか。

4/10 エルヴィス
 エルヴィス・プレスリーとトム・パーカー大佐の物語。  エルヴィスに人気の出た理由は黒人音楽をルーツに持つということ。情熱的で官能的な音楽が人々を魅了した。しかし当時は人種差別が当たり前の時代。その才能は社会的に抹殺される。  低迷期を経て再び復活。その才能が本物であったことを示すも、取り巻きの陰謀で潰されてしまう悲劇。

4/12 アンフレンテッド
 スカイプやメールを駆使した画面を固定に進むホラー。POVの発展型。
 自分がスカイプ文化に馴染みがないからか、怖さやリアリティは感ぜず。話しも割とありきたりで一人づつ死んでいく予定調和で、生き残りが実は悪者というのもありがち。  アイデア勝負で挑んだ映画だが内容がいまいちなのは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に似てる。

4/13 地球最後の男
 古典SF。日本劇場未公開とは知らず。ウィル・スミス主演「アイ・アム・レジェンド」の原作。歯がゆい展開で補足しながら観る感じ。
 最期は吸血鬼化を抑えるワクチンを接種した人か登場。見た目普通の人と変わらず、昼間も行動できる?ニンニクに弱く鏡が見れないのは吸血鬼同様だが別に問題ないような。
 主人公が多くの吸血鬼を殺害したことで恨まれ、吸血鬼たちにとって「主人公=伝説の怪物」という逆転がオチかと思ったが、まさかの主人公死亡。しかも襲ってくる吸血鬼はワクチンによって人間に戻っているのもわかりにくい。

4/15 ブルージャイアント  ジャズで世界を目指す若者の物語。サックスを始めて3年ほどの主人公が、魂の演奏で人を魅了。完全初心者のドラマーが認められる。対して幼少の頃からピアノを弾いていた青年は否定される。音楽の世界は分からんがそんな簡単に成功できるものなのか?魂あふれる演奏も必死な奏者も腐る程いる中で、技術などが評価されるように思えるのだが。  実は原作では上京前のストーリーから始まる。下手くそが上達していく、その辺りがすっ飛ばされているので余計そう感じるようだ。
 演奏が神がかっていることを演出するように、楽器は光り、汗がほとばしる。ジャズに興味のない視聴者に凄さ表現する手法。現実のモーションをアニメの世界に取り込んで躍動感とリアリティを出す。

4/17 からかい上手の高木さん
 胸がキュンとなるようなシチュエーションだが、狙いすぎというか、自分の理想の女性の具現化みたいで痛い。こんな奴いないよと突っ込みしたくなる。
 しかし世間からの評価は高かった。どうやら俺のやっかみか・・・。

4/19 荒野の決闘  久しぶりに観てしまった。クレメンタインは相変わらず美しく、ワイアット・アープの早打ちは見事であった。

4/21 アリータ:バトル・エンジェル
 銃夢の実写化。キャメロンが監督する予定だったが、「アバター」で忙しくなり製作と脚本にまわった。CGで描かれたヒロインの巨大な眼と表情はディズニーのアニメみたい。  かなりストーリーを端折りながら展開していくが、むしろスピーディで分かりやすくもある。ただし賞金稼ぎでの戦い、モーターボールなどの魅力的エピソードが浅く終わってしまって残念。

4/22 エコール
 少女寄宿舎。ロリータ。  謎があると見せかけて何も無いのが衝撃だった。

2024年3月30日土曜日

ヤビツ峠2024 他

  今日は久しぶりの晴天。明日から四日市へ出張のためひと月ほど放置となるCTX700でツーリングに出掛ける。午後はオイル交換の予約があるのであまり遠出は出来ない。どこへ行こうかと考え、長らく通行止めとなっていたヤビツ峠に決定。昨年秋頃に通行止めが解除となったので久しぶりの訪問。ついでにオギノパンで揚げパンを食べよう。

 秦野やまゆりラインを走って裏ヤビツへ。菜の花展望台までノンストップ。展望台では望遠カメラを抱えた人々がレンズを空に向けている。何を撮っているのだろう?鳥も飛行機も飛んでおらず、雲一つない晴天だというのに。不思議。

 不思議と言えば、手前で展開路があるため、こっちの方までバスは運行していないはずだが、何度も回送バスとすれ違った。展望台から峠へ向かう狭い道中でもすれ違い、見れば「臨時」というマークが。峠の休憩所はハイキング客が大勢いて、丹沢山脈や宮ケ瀬湖へ歩いている。彼らの送迎だったのか。

 気候はだいぶ暖かだが、残念ながら桜は咲いていない。宮ケ瀬湖辺りにもカメラの列が並んでいたが、昨日までの雨で濁ったダム湖しか撮るものはなさそう。
 久しぶりのヤビツ峠は雨上がりの泥と落ち葉でかなり気を使う走りさせられた。これで当分来なくてもいいかなー。

 宮ケ瀬湖から道志みち方面へのファミリーマートを越えてR412へ。道なりに厚木方面へ走りオギノパン本社工場直売店へ。定番スポットなのでバイカーも多く停まっている。個人的には過去何度か前を通り過ぎていたがスルーしてきて、今回初めての訪問。
 名物揚げパンは1個150円とそれなりだが、他のパンは予想以上にお高め。気軽に買うには躊躇してしまった。おみやげに家に持ち帰って食べたが、まあそれなりのお味。正直ヤマザキデイリーマートのが安くていいなぁ…なんて。
 なお駐車場でレアバイク「DN-01」発見。眼福、眼福。

 明日から三重出張。せっかくなのでマジェスティで四日市まで行く。前回バッテリー交換をしたが、今日はオイル交換を行う。廃油処理が面倒なので2りんかんでやってもらう。工賃込み(会員なので無料)で1.5リットル=2800円ほど。まぁこんなもんかな。
 なお交換時走行距離=49,794km。
 さらに後尾灯が切れていてバルブ交換。タイヤの空気圧も調整してもらった。
 帰宅後出張に向けてサイドバック装着。そこまでしなくても積載充分だが。

 なおCTX700と同様、ひと月放置となるプログレ。走り納めは先週充分に行ったので、汚れやいたずら対策でカバーを掛けようしたが…なんとサイズが合わない!マジかよ!!
 ぴったりサイズで買ったのが大失敗。ぴったりどころか全然合わない。フィットなどのコンパクトカー向けみたいで丈が足りない。調べもせず適当に買って失敗するって、俺らしいわと悪態をつく。
 失敗と言えば出張に持っていこうと思って購入したNintendo Switchのテレビ接続キットも映像が映らず。普通に携帯モードが充電されるだけで使えず。半分予想してはいたが虚しい。
 何というかこうした失敗買い物で、過去かなりの無駄金を出費しているんだろうな。お金を節約したければこうした出費を抑えるのが一番なのだろう。

2024年3月29日金曜日

オッペンハイマー

  アカデミー賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」を観て来た。「原爆の父」と呼ばれるロバート・オッペンハイマーを題材とした伝記的作品。

 オッペンハイマーに関する知識がなく、ノーラン監督特有の時系列をごちゃごちゃにした展開から序盤は戸惑うも、モノクロとカラーを使い分けて見やすいよう心掛けている。
 「マンハッタン計画」が始動するあたりからはストーリーもわかりやすくなってくる。

 国内上映が延期される原因となった広島・長崎への原爆投下に関する表現不足。直接的な爆心地の有り様は描かれず、皮膚がただれた女性や炭化した死体を心象シーンとして申し訳程度に映すのみ。その後、オッペンハイマー博士が破壊兵器を産み出したことへの後悔を口にするのであれば、もっとその悲惨さを訴えるべきか。
 ただし映像表現に制限のなくなった現代で、リアルな原爆投下シーンを描くのは、スピルバーグの「プライベートライアン」におけるノルマンディ上陸シーンのように悪趣味になってしまったのではないか?
 薄気味悪いホラー表現を野次馬的に見たかったのか?そう自問した時、この程度で良かったように思え、広島・長崎の悲惨さを訴えるのであれば直接原爆を描いた反戦映画として「はだしのゲン」を作るべき。そう考えればこの映画における原爆の扱いは妥当なもの。

 トリニティ実験からの赤狩り、公聴会あたりから再びわかりにくく…。洋画特有の登場人物の多さと、これ誰だっけ?状態が発生してしまい、物語を追うので精一杯。このわかりにくさでよくアカデミー賞とれたなぁと思ってしまった。

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー

  ゴーストバスターズの最新作「フローズン・サマー」を観て来た。
 この映画は前作「アフターライフ」の続編。オリジナルメンバーである「イーゴン・スペングラー」の娘や孫を主人公とした家族モノとして作られている。今作は孫娘にあたるフィービーを中心としたストーリーとなっていてLGBTを意識した女の子同士の友情なども絡めつつの展開。

 前作もそうだったが、ゴーストバスターズに求めるものがズレてるなぁと感じた。本来のゴーストバスターズはサタデーナイトライブに出ていた芸人によるコメディだったはず。ブルースブラザーズやパラダイスアーミーの系列。
 それが何故か家族愛とか友情などがテーマの真面目な展開。子供が主人公と方向性はかなり異なってしまった。お話しもご都合主義的展開で先が読めてしまう。
 オリジナルにあったワクワク感、ゴースト退治の面白さがなくなってしまったのは残念。古参にとっては物足りないが、新規ファンにはこれが面白く感じるのだろうか?

2024年3月25日月曜日

2024春 モーターサイクルショー、常陸

  今年初の泊まりツーリング…の予定が、何故か週末から春の長雨突入。それまでずーっと晴れてたのに!!「よくあること、よくあること」と言い聞かせ、気持ちを落ち着かせる。
 雨は土曜だけ。午前中は降水量0mmのパラつく程度。午後は1~2mmと結構強めだが、夕方には止む予報。であればバイクで強行しようかと思ったが、直前になって日曜日まで雨マークがついた。心が折れた・・・。
 「1,2,3,5…」と素数を数えて気持ちを切り替え、たまにはプログレでドライブというのも好かろうということに。


3/23

 本日の予定はモーターサイクルショー2024。会場はビックサイト。付近の駐車場はバイク用になっており、車を止められる場所が極端に少ない。不安を抱えつつ出発。案外雨は降ってこず、こりゃバイクで来ても良かったかなと一旦引き返そうかと思ったが、8時過ぎ頃からパラパラと雨が降ってきた。
 下道でのんびり行くつもりだったが戸塚あたりで渋滞発生。現地着が遅くなると駐車場が一杯になることが予想され、結局横浜新道~首都高にてブースト。天気が良い時にまたチャレンジしよう。

 お台場到着。予想通りビックサイト周辺の駐車場はどこも一杯。「満車」の看板や「空き待ち」の車列が並んでいる。たまたま見つけたTOCの駐車場は一日使用料金が青天井だからか空きがあった。30分=300円なので、4時間以内であれば一日上限2500円の駐車場よりお得になる。モーターサイクルショーを観るだけなら良し。
 ビックサイトの東館では「アニメジャパン」というイベントが行われ、駅から観客が列をなしている。ぱっとしない天気ながらかなりの賑わい。

 到着時開場前だったので列に並んで時間を待つ。あるあるだが適当なデタラメ知識が飛び交うオヤジ連中の会話に心の中で突っ込みを入れまくる。
 10時開場。展示場内はすぐにお客さんでいっぱいに。ホンダ・カワサキなどメーカーのブースは前にも後ろにも進めないような人だかり。無料の抽選会やら物販コーナーでは人混みが更にきつくなり、お目当ての新型バイクをじっくりチェックすることも難しい。

 なお今回興味をもったバイクは、
 「GB350C」…思っていたよりGB350でクラシカル感が薄い
 「XSR900GP」…YZR風紅白ストロボカラーは格好いい。
 「W250(メグロ)」…バーチカルじゃないのが残念
 「GSX1000GX」…スズキらしからぬ格好良さ
 ロイヤルエンフィールドのバイクは思っていたよりぐっと来なかった。というか人が多すぎてじっくり見れない。

 思ってた以上に女性客が多く、Youtubeによる女性ライダー配信が効いているのかも。ただし主力の年齢層はやはり高齢男性。若いお兄ちゃん連中は少ない。
 個人的な大ヒットは「バイクセンサー」の無料プレゼントを行っていたコンパニオン。おっぱいでか過ぎ、露出多過ぎ。思わずガン見。眼福、眼福。

 12時ごろ離脱。宿泊先の神栖を目指す。んー何でこんな遠いホテルをとってしまったのか。予報通り昼から雨は強くなり、やっぱりバイクで来なくて正解だった。東関東自動車道を東へ東へ。終点の潮来ICまで走り続ける。
 このまま宿舎へ着くのは早すぎる為、道中にある「サーキットの狼ミュージアム」に立ち寄る。がらんとした駐車場に大丈夫か?と不安になったが、館内には他のお客さんもいた。
 中にはカウンタックやフェラーリを始めとする「スーパーカー」が並ぶ。もちろん「ロータスヨーロッパ」も展示。また当時おもちゃを買ってもらった記憶のある「デ・トマソ・パンテーラ」が置いてあって感動。
 サーキットの狼は全編を読んだことはないので思い入れはないが、当時のスーパーカーブームの洗礼を受けているので、純粋に凄いと感動できた。思っていた以上に来て良かった感あり。反面、来場者そっちのけで雑談をずーっと続けている高齢の館内スタッフたちが目障りだった。

 さてせっかくここまで来たのだからと「鹿島神宮」を再訪する。以前訪問した時に比べ、日本神話への造詣が深まっているから、更なる感動を受けるか。
 鳥居をくぐるとすぐ拝殿となる。そこからほどなく鎮守の森となり、前回と同様深い静謐が漂う。伊勢神宮と匹敵するような厳かな雰囲気。しとしと雨が降っているので猶更だった。
 神鹿、奥宮、要石などを見て回る。広さはそれほどでもないが、森の中なので異世界感があり、1kmに満たない敷地がとてつもなく広く感じてしまう。
 何故ここが三神宮の一なのか。藤原氏の歴史改ざんによるものだとは思えど、東の地の果て太陽の昇る場所。当時は霞ケ浦や利根川によって海も近かったことを思えば、この地を重要視したのも分かる気がする。
 おみくじを引いたら「大吉」だった。ありがたや。

 サーキットの狼ミュージアムに鹿島神宮の再訪と満足。来るまでは遠い、遠いと嘆いていたが、時間を気にせずのんびりドライブに丁度良かった。


3/24

 二日目。本日の目玉は筑波研究学園都市。その道中にある「牛久大仏」を訪問。以前、霞ケ浦を目指して初めてこの地を訪れた時、遠くに見えた大仏に興味を持った。調べたところギネス級の巨大立像とのこと。偶像崇拝的邪道感は漂うが、一度は見てみたい。

 駐車場無料なのは良心的。柵の外から見えるだけでその大きさがわかる。全高120mということで、シン・ゴジラと同じくらい。手のひらに奈良の仏像を乗せられるほどと言う。内部は展望台となっているそうだ。
 キワモノかと思っていたが、観光客は割と来場しており、特に海外からのお客さんが多く感じる。成田から近い為か。
 宗教への忌避感から場内へ入ろうと思えず、近くで見れば更なる大きさを感じるのだろうけど所詮仏像だし、巨大さで畏怖を与えようという考え方と見世物にしている俗物感にも嫌悪してしまう。
 と言いながら立ち寄ってしまった自分も所詮俗物。

 牛久から30分ほど走って筑波研究学園都市着。JAXA宇宙センターへ。
 「厳重警戒中」の看板とともに警備員が常駐する物々しい雰囲気。ロシアでのテロが影響しているのか?敷地のほとんどは立ち入ることも出来ないが無料の広報施設がある。
 実物模型が展示され、説明ツアーなども開催されている模様。疑問に思ったことなどに答えてくれるインフォメーションブースなどもあり、素晴らしい施設だと思った。
 子供連れの家族が多く、次の世代へ科学への興味を持たせるのは立派。

 すぐそばには「つくばエキスポセンター」がある。これは1985年に開催された「つくば科学万博」時、第二会場として建設された。万博の記念館として残すことが考えられており、現在は当時の記録や幾つかの展示物が残され、また科学を身近に感じられるような体験学習型のブースやプラネタリウムなどがある。
 ここも親子連れでの訪問客が多かった。自分も子供のころにこんな所に来たら楽しくて、一日中夢中になれただろう。おっさんとなった自分には我を忘れて実験ブースを体験することが出来なかった。
 プラネタリウムでは案の定寝てしまい、映画はまったく観ることが出来ず。最後の星座の解説だけじっくり聞いた。アンタレスやシリウスなど、星々の名前は中二病心をくすぐる。

 夕方になると圏央道も渋滞が始まりそうだと15時頃につくばを出る。出発時は特に渋滞マークは出ていなかったが対面通行の五霞、幸手あたりで渋滞発生。以後、青梅~入間の辺りからずーっと渋滞。順調であれば2時間程度で帰れる道のりが、3時間以上掛かってしまった。
 それでも車なので音楽を聴きながらのんびり。暗くなってからは雨も強く降り始めたこともあり、今回はバイクでなく車で来て正解だったな。総走行距離は469km。

2024年3月22日金曜日

マジェスティ バッテリー交換

  先日報告の通り、年明けてからすっかりご無沙汰していたマジェスティ。ついにバッテリーが上がってしまった。もっとも3年以上使っているバッテリーなので経年劣化しており、使用時に始動しにくいこともあった。結果、ひと月以上乗車がなかったのが致命傷となったようだ。

 定期的に交換が必要な消耗品でもあるし、4月にある三重出張に乗っていこうと思っていたので、交換決定。型番を調べ、Amazonにて台湾ユアサの「TTZ10S」を購入。4D9のバッテリーはCBR400Rと同じ型番だったようで購入履歴が残っていた。

 交換自体は取り立てて難しいこともなく、Youtubeにあったバッテリー交換動画を参考にして無事終了。試しにとセルを回せば一発始動。当たり前ながら嬉しい一瞬。

 そのままマジェスティに跨り買い物に出掛ける。快適な乗り心地に改めて感動。ステップの手直しを続けているCTX700と大違い。乗車姿勢と丁度良いハンドルの位置など、昨夏の九州旅行で道中の記憶が薄いわけだ。乗り心地が良すぎて記憶に残らなかったようだ。
 DCTでほぼスクーター感覚で乗れるCTX700の存在意義が問われてしまう。

2024年3月17日日曜日

バイク、車の近況

  2,3月は仕事が忙しくツーリングにまったく行けてない。それでも少ない時間をやり繰りしてプチツーリングをした。
 さらにCTX700は何度目かのステップカスタム。今回はレブル用の幅広フットペダルを購入してみた。これまで装着してきたステップに比べ大きさは半分程度。

 想定以上のジャストフィット。ブレーキ、チェンジペダルとも操作に支障がなくなったし、小さいので脚の上げ下ろし時邪魔になりにくい。これなら最初からこれにすれば良かったよ!

 なお通勤の友「マジェスティ」は寒さが続いたため敢え無く休眠。
 3月になって寒さも一段落。そろそろバイクで通勤しようかと始動したが掛からず。何とバッテリーが上がってしまった。2月の中旬に起動したらエンジンが掛ったのであと一か月くらい大丈夫だろうとタカを括っていたのが悪かった。

 なお「プログレ」は12月にミラーが誤動作。キーオンすると180度回転して明後日の方を向いてしまう。ディーラーに持っていくも部品がなく直せないとのこと。仕方なく近所の修理屋に持っていったら、中古の部品を探して交換してくれた。今後もひいきにしよう。
 その後は特に問題もなく、今月12か月点検を受けた。オイルとエレメント交換して1万3千円也。


2月 真鶴

 本当は伊豆半島一周しようと思ったが、河津桜の満開と重なったため石橋インターあたりから大渋滞。朝8時頃なのに。さすがに渋滞をおしてまで行かねばならぬ必要もないので、途中下車して真鶴半島をクルリと回って帰宅した。


 なんか地元過ぎて真鶴海岸へ来た記憶がない。恐らく小学生時代に遠足で来ているとは思うのだが。真鶴岬の三ツ石を見て感動する始末。

3月 R1~R52~E20

 無理がたたって腰痛発生。一時は動けなくなるほど。しかも下痢まで発症して散々。
 さすがに会社に言ったら休みがもらえた。臨時の休みはゆっくり「コロナの湯」で湯治に励み、週末の休みは久しぶりのロングツーリングが出来た。

 寝坊して「ツーリングやめちゃおうかな」と思ったが、後日絶対後悔すると思い、痛む腰をさすりながらCTX700に火を入れる。北の峠はまだ雪が残っているようなので国道一号線~52号線(富士川)をのんびり下道ツーリング。
 時間があれば国道20号線をと思ったが、案の定交通量は多いし信号ストップばかりで楽しめない。いつものデイリーマートに立ち寄ったあと中央自動車道でかっとびツーリングとした。
 締めは厚木南でラーメン。「ラーメン研究所」へ行こうと思ったが営業時間外で準備中。仕方なくそばの「ラーメンショップ」へ行けば、なんと潰れたはずの「椿」グループ。定番の「ネギ味噌チャーシュー麺」を注文。記憶の蘇る味でおいしかった。

 走行距離329.8km。

2024年1月13日土曜日

2024正月 香取神宮・房総半島

  今年初のツーリングは諸事情があって長期休暇は取れず、一泊二日のこじんまりとしたものとなった。そのため近場で行ってみたかった「香取神宮」を初詣がてら訪問。翌日、房総半島を一周することにした。

 ツーリング出発前日、ステップボードを取り換えた。それまで地面に平行に取り付けていたが、足首の向きを考え斜めにセットした。
 実は最初に取り付けてすぐにこうしたのだが、ブレーキペダルが踏みにくく平行に戻した次第。しかしブレーキが踏みにくいのはステップの角度が原因ではなく、足を置く位置が悪かったため。元に戻して正しい位置に足を置くようにすれば安定感もあるし楽ちん。
 本当はボードを逆に取り付け、上部へスライドさせたいのだが、ブレーキペダルと干渉してしまい出来なかった。現状ではボードの後ろ半分が無意味となっているのが残念だが、汎用パーツだしこんなもんだろう。


【初日】

 香取神宮へは下道をずっと走っていくことにした。Google mapによれば6時間コース。高速に乗って周辺の牛久大仏や霞ケ浦を周ることも考えたが、たまにはのんびり下道を走り続けるのもいいだろう。7時30分ごろ自宅を出発。

 第一京浜で都内に入り国道14号で千葉へ。都内から千葉では赤信号に当たりまくってストレスマッハ。以前も下道で千葉を目指したことがあり、赤信号にハマった記憶が蘇る。その時は我慢できず市川で京葉道路に乗った思い出が。今回は我慢するが次は船橋付近で渋滞にはまる。中山競馬場で金杯があるからか。

 苦労しながら千葉市にたどり着き、地図を確認がてら吉野家で昼食。念願のから揚げ定食を食す。吉野家のから揚げはおいしいという評判を聞いていた為。しかしチェーン全店でから揚げの販売を行ってはおらず、また時間帯によって取り扱っていない。評判の味を確かめたかったが、なかなか食べる機会を得なかった。
 さんざんじらされて食べたから揚げの味はと言えば、たいしたことなかった。んーこれだったら牛すき定食にすれば良かったわ。

 国道51号にて千葉市街を北上。以前住んでいた馴染み深い風景を通り過ぎ、成田山初詣の参拝車列で第二の渋滞。手前に出ていた抜け道とされるバイパスへ進めばよかったか。R51をずっと走ってログを残したいという算段もあるので仕方なし。
 かくして香取神宮に到着したのは午後三時。休憩別でも7時間近く掛かった。遠かった…。

 香取神宮は明治以前に「神宮」の称号を与えられた三社のひとつ(他は伊勢神宮、鹿島神宮)という由緒正しい社。そんな希少な社が何故、京から遠く離れた東国にあるのか。しかも同じく希少とされる鹿島神宮と並んで。
 古代神武の時代、草深き東国の果てに建立された理由は…? 歴史のミステリーに思いを馳せる。

 Googlemapに案内されて到着した無料駐車場は参道より内側だったため、鳥居をすり抜けるような格好で境内へと入る。すぐに拝殿となっており、正月三が日を過ぎて午後も遅いのに初詣客が大勢いた。参拝の列に並んで拝礼し、おみくじを引いたら「末吉」だった。今年は大人しくしよう。
 入るとき通らなかった参道を歩き、丘の上に建てられた森の中にある社なのだなと思った。参拝順が特殊だったため、厳かな感じを受け取れず残念。並び称される鹿島神宮に比べればこじんまりとした感じだった。
 帰りしな同じ駐車場に驚愕のレア(不人気)バイク「CB400F(2013)」が停まっていた。こんなバイクに乗ってる人いるのか!と驚く。我が愛車CTX700も同じくらいレア(不人気)だから、向こうも同じように思ってるかも知れん。

 香取神宮を後にし、利根川を渡って茨城神栖へ。初日の走行距離は208.8km。一般道の平均時速30km/hと思えばこれくらい掛かるか。


【二日目】

 二日目は何度目かの房総半島一周。朝かなり冷え込んでおりバイクにも霜が降りていた。まずは犬吠埼へ。出発時は曇り空だったが犬吠埼へ着くころには晴れ間も出てくる。陽射しが出てくるが風強く寒い。
 次いで刑部岬の展望台へ。屛風ヶ浦と九十九里を一辺に見渡せるとのことだったが、屛風ヶ浦はまったく見えず。それでも眼下の飯岡港と打ち寄せる白波。辺り一面のパノラマは素晴らしかった。

 刑部岬を過ぎ県道30号~九十九里道路~国道128号(黒潮ライン)を一気に駆け抜ける。
 九十九里道路で強引なパッシングをされる。こっちはのんびり走りたかったので腹も立たない。クルーザーは積極的に飛ばそうという気にならないね。
 いすみ付近で恒例の渋滞に巻き込まれるが、おおむね順調に走れた。鴨川のファミリーマートで昼飯。再び走り出して国道410(フラワーライン)へ。そこで時速40km/hすら出せないという軽トラにはまりガッカリ。なお制限速度は50km/hの道。
 それでもイエローラインカットをせず、後ろを走り続けたのはCTX700だから。CB1300だったら我慢できず追い抜いただろう。立場を換えて九十九里と同じことをやってしまったかも。

 野島崎灯台で軽トラをやり過ごし、やっとフラワーラインを楽しめるかなと思ったのもつかの間、「国道410号通行止め」の表示。行けるところまで行ってみようと進めば、飛砂のため通行できませんという案内とともにバリケードが出ていた。

 しかしバリケードは移動されほとんど道を閉鎖しておらず、これは行っても大丈夫ということかなと恐る恐る進んでみる。しばらくすると反対車線の路肩で写真を撮っているバイカーが。反対側にいるということはここまでは走って来れるのかな?と思った瞬間、道路一面を5メートルほど砂が覆っているのを発見。轍に沿って減速して走行。何度かタイヤをとられるがからくも無事通過。ほっと一安心。

 その後数か所、同様に砂で覆われた箇所があった。CTXは足つきがいいので、低速で走ればよっぽどのことがなければ倒すことはないだろうが、タイヤが砂にとられる感覚はまんじりとしない。時期的に凍結路を走ることがないようにと千葉を選んだのにまさかの顛末。まあこれも旅の醍醐味だけど。
 通行止め区間を抜けるも、しばらく走ると再び通行止めと迂回路の案内。こちらはしっかりとバリケードされていたので、日和って迂回路を進んだ。
 南からの風による飛砂だったようで洲崎灯台のあたりから北側には車線規制なく、館山から国道127号にて金谷港へ。フェリーで神奈川県に戻る。アクアラインは当然のように渋滞しているし、今回は下道ツーリングということもあるし。
 金谷港発が16:30となった。

 久里浜に到着する頃には当たり真っ暗。あとはのんびり家路へ。鎌倉付近でまさかの大渋滞。鶴岡八幡宮の初詣帰りか?幹線道路を乗り継いだ結果か、今回のツーリングは割と渋滞に遭遇したな。

 無事帰還したのは19時30分。本日の走行距離が319.0km。よく走ったなぁ。二日間合計527.9km。