2026年6月19日金曜日

「スターウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー」 「マイケル」

  SF映画「スターウォーズ」の新作スピンオフ「スターウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー」とキングオブポップとされるマイケル・ジャクソンを題材とした「マイケル」を観に行った。どちらも前々から楽しみだった作品で、公開してすぐに劇場に足を運んだ。

 「スターウォーズ」は動画配信サービスのディズニープラスにて前日譚にあたるシリーズが公開されていた。自分はディズニープラスに加入していないので観たことはなかったが、ファンにはとても好評な作品。
 マンダロリアンというのは本編に出てくる「ボバ・フェット」のような要望をした戦士で、惑星マンダロアをルーツに持つ戦闘種族・集団とのこと。テレビシリーズが3シーズンも続いているので設定や物語がしっかり作られているが、初見で映画を観ても理解できる作りになっていた。

 冒頭の銀河帝国残党を捕まえにいくアクションシーンは、正義のヒーローであるジェダイが主人公だった過去作と比べ、様々な武器を駆使してストームトルーパーを冷酷無比に倒していく所が斬新だった。スターウォーズのどこか時代劇風な剣劇に対して007に出てくるスパイのようなプロフェッショナル感を滲み出していた。
 その後いろんな惑星を飛び回ってストーリーが進み、最後は共和国軍のXウイングが出てきて終了という展開は王道のスターウォーズ的展開だった。

 エンターテインメントに徹した作りで見やすく、それがスターウォーズ感を薄らいでいる感じもしたが、ひとつのお話しとしては良かったのではないか。幼いグローグーもそれほどあざとさを感じさせなかったのも好感。ただし見せ場を作るために毒でやられたマンドーを介護する下りは冗長に感じた。


 「マイケル」は最近流行りの伝記的作品。ビートイット、スリラーなどのヒット作が直撃した世代だったので予告を観た時点で懐かしく楽しみであった。
 マイケル・ジャクソンは悲劇的な最期に加え、整形に関する賛否、少年への性的虐待疑惑など暗い話もあった。ヒーローの醜聞をどのように扱うのか興味深かったが、今作はそれらについて扱わず、父親との確執と独立をテーマとしていた。そのため尻切れトンボ感というか、これで終わりなの?という気がしたが、これは続く続編にて語られるのだろうか。

 伝説のモータウンライブにおける「ビリージーン」や、世界的ヒットとなった「スリラー」のOVなど、オリジナルの完コピが見所。よく再現しなぁと思う反面、少しやり過ぎというか、コピーに何の価値があるのだろうと疑問に思ってもみたり。
 晴れやかできれいな物語的起承転結を求めるあまり、史実にあった事実が隠されている点も残念であった。訴訟の問題などもあって実在人物を扱うお話しの難しい所か。

2026年5月9日土曜日

2026GW 舞鶴・丹後・京都 ②

 三日目

 昨日と予定変更した丹後半島周回に出掛ける。天気回復と思いきや午後から雨模様のぱっとしない天気とのこと。当日になって天気予報が変わるというあるある。専門にやっていて予報ひとつ正確に出せないのかよと思うが、だから何だと言われれば何でもない。ただの八つ当たりでしかない。

 ホテルを出て昨日来た道を西へ戻る。西舞鶴を越えてR178を通って丹後半島を目指す。途中宮津の手前で府道に降り、「おっぱま」という半島をぐるりと回る。地図を見れば府道がつながって反時計回りに走っていけるはずだが、ゴリラナビは道が分断されているような表示。
 どういうことかと思えば、ナビで分断されている道は半島先端のあたりで急に狭くなり、崖の上の山の中を縫うように走る感じ。路面はコケまみれで昨日雨が降ったこともあり滑りそう。四国ツーリングであったような恐怖は感じなかったが、表示の意味はこういうことかと納得。通行をお勧めできないルートということね。

 半島を横断する山道を抜けると宮津湾で、少し走れば天橋立が見えてくる。雪舟観と言われる見え方。海も透き通って綺麗。ここまでは雲間から青空も見え最高の雰囲気。しかし与謝野町に来た辺りでいよいよ雨が降ってくる。ぱらぱらとにわか雨って具合でもなく、雨対策をしないとヤバいかなと思わせる降り方。
 調べてみると通り雨のようだったので朝食を取ってやり過ごせば、思いのほか早く止んでくれた。

 本日一つ目の目的地、天橋立傘松公園へ。以前来たときは「天橋立ビューランド」を上がったので、今回は北側から観ることにした。こちらから見る天橋立は「斜め一文字」と呼ばれ、反対側の飛龍観に対して「昇竜観」と呼ぶそう。有名な写真の残っている股のぞき発祥地と言われている。

 ケーブルカーを上がってすぐに見える景色は日本三景にふさわしい、まさに絶景だった。

 天橋立を後にしいよいよ丹後半島を走っていく。傘松公園で見掛けた伊根の舟屋が気になって寄り道。映えスポットということや、丁度お昼時期だからか山頂にある道の駅は駐車場渋滞。そこまでして行きたいスポットかねなんて思ったが、車だとUターンして逃げる訳にもいかないのか。
 舟屋の風景は思っていたほどのインパクトはなかったが、能登にあったような漁村の家屋がそのまま残っている町並みなどは風情を感じた。

 丹後半島の北端にあたる経ヶ岬に到着。天気は完全に回復するが、低気圧の関係かメチャクチャ風が強い。展望台駐車場ではバイクが倒れるんじゃないかとヒヤヒヤさせられるほど。北海道室蘭の地球岬がこんな感じだったか。
 すぐそばに灯台があるようだが、雨上がりの山道を歩いていく必要があり断念。

 R178を日本海沿いに走り、道の駅「てんきてんき丹後」を過ぎて丹後松島や立岩を通過。強風のせいもあり日本海は波高し。鳴き砂の琴引浜を過ぎて久美浜到着。前に来たときに印象深かったおにぎり山は発見できず。あれは眠気をこらえて走っていたときに見た幻想だったのか。
 この辺りで風もだいぶ落ち着いてきたが、内陸部を走るにつれ今度は雨雲が広がって来る始末。今日は天候に翻弄される旅だな。

 R178から別れを告げ、R312にて与謝野に戻る。府道9号を利用して大江山山中へと分け入る。山の中を走ることもありついに雨につかまる。幸いなことに朝方の雨と違ってカッパを取り出すほどの降りではなかったので、少し濡れるもののそのまま走る続けることにした。
 目的地である「日本の鬼の交流博物館」到着。ぽつぽつ雨の中走ってきたこともあってか、かなり遠く感じた。山伏に扮した酒呑童子退治の源頼光一行や巨大な鬼瓦が目印。

 館内には日本各地にある鬼のお面がずらりと展示され、その中に「鬼の文化」に対する説明書きが掲示されていて見応えがあった。もう少し時系列に分けた展示で鬼の変遷などが紹介されていればなぁと思った。
 博物館を出て少し登った所に鬼のモニュメント。案内がおかしく少し道に迷ってしまった。せっかくの目玉展示物なのだから、もっとわかりやすい案内があってもいいのに。

 パラパラ雨は降り続く。バイクから降りて観光し始めると止むという不思議な天候。本日最後の目的地である元伊勢三社へ。時刻は17:00近くなっている。
 200段以上の石段をひぃひぃ言いながら上って「元伊勢皇大神社」へ。生えたてのタケノコや山道の中央に屹立する杉など、普段行く神社とは違った雰囲気。時間のせいで参拝客がひとりもいないからだろうか。静謐さを感じる。
 本殿は当たり前ながら伊勢の神宮と同じ神明造。天照大神が祀られている。しかし周りを取り囲むように建てられた多数の末社が珍しい。出雲大社にある十九社のようなものだろうか。

 石段を下まで降りずに岩戸神社に参拝できるとのことでそちらへ。雨も降っているし、かなり歩かされるので行くのを止めようかなんて思っていたが、ここまで来て行かないのは不敬にあたる。

  着いた先の神社は圧巻だった。

 そこはよくある祈祷の場所などではなく、原始信仰がそのまま現存しているかのような場所。三輪山の大神神社や那智滝の飛瀧神社のようなものか。拝殿の裏手にそびえるというのではなく、ご神体の目の前まで行ける。
 参道からは急な岩場を降りて行かねばならず、その現世から隔絶された感覚もまた神聖な雰囲気を醸し出す一因だろうか。降りた先は切り立った岩に囲まれた渓流で、沢の流れの音だけが一帯を支配する。清浄な空気と厳かな雰囲気に包まれ、自然と心の底からお礼の言葉が出てくる。
 何度も深呼吸をして少しでもその神聖な空気を取り込もうと試みた。
 写真を撮ることはおこがましくて、恐れ多くて出来なかった。
 そこを後にして急な岩場を再び登り、今一度目に焼き付けようと思ったが、振り返ることは止めた。
 原始信仰、信仰の根っこ。本当の神様、アニミズム。ここに神様がいる。

 厳かな気持ちのまま、元伊勢三社の最後である豊受大神社へ。参道にはご来光のレイラインや近畿五芒星といった看板が立ち残念な気持ちになる。皇大神社でも宗教論争じみた立札が立っており、静謐の中に佇むせっかくの雰囲気が世俗にまみれてしまうようで台無しではないか。
 こちらも本殿を囲むように末社が立ち並ぶ。幻滅されられた五芒星に引き続き、境内には参拝順がご指導され、しかもわかりにくい始末。最初はこの順番でお参りしなきゃ、なんて思ったが、先ほどの本当の神様を思い出すと馬鹿馬鹿しくなった。敬虔な気持ちが先で形式は後から来た権威付けでしかない。
 よかれと思って案内しているのだろうが、せっかくの神社を貶める行為になっていると感じてしまった。
 本殿の後ろには大杉が屹立し、これは鹿島神宮などもそうだなと思う。下から見上げるとスパイラル構造となってすくっと伸びている様は、よっぽどこっちのが不可思議で恐れ多い神の表れだなと感じてしまう。

 元伊勢三社を参拝して舞鶴に戻る。雨は少しづつ強くなるが、そのままホテルまで突っ走った。本日の走行距離は243.4km。


四日目

 今日は舞鶴を後にして若狭湾ツーリング。一つ目の目標はエンゼルライン。小浜市街でR27から162へ乗り換える辺りが魔境。エンゼルラインの案内が出ていたので迷うことはなかったが、突然の通行止め迂回など不思議な道順。

 エンゼルラインは山頂でどんつきとなり引き返すことしかできない。あまり大したことないかもと期待せずに走ったが、道は広くて整備され走りやすかった。カーブの具合や山頂からの景色の良さなど、伊勢にある朝熊山にある伊勢志摩スカイラインを思い起こさせた。
 山頂展望台から見る若狭湾は天気の良さもあって気持ち良かった。マナーの悪いバイカーに腹を立てたりもして、これは少し残念だった。

 当初予定ではこの後引き返して京都へ向かうつもりだったが、せっかくここまで来たこともあり、三方五湖レインボーラインへと足を伸ばした。以前立ち寄った五胡テラスは駐車場待ちの車で大行列。昨日の伊根といい、そこまでして行きたいような場所かね。

 こうして若狭湾ツーリングを終了。朝とは反対方面からR27を下り、小浜まで戻って再びR162へ。今度は京都市街方面へ山の中を南下する。
 R27、162ともGWネズミ捕りが出動中。オートバイと多くすれ違ったツーリングのメッカのようだし、R162山中は無茶にとばすバイクも散見された。格好のネズミ捕りスポットなのだろう。
 あと半年でゴールド免許が待っているので、こんな所で絶対に捕まりたくない。渋滞も気にせず法定速度をきっちり守って安全運転を心掛けた。道中少し眠気にも誘われつつ3時間ほど走って京都市内に到着。
 京都には二条城見学のため立ち寄ったが、半日ほど時間が取れたので、定番人気観光スポットである金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷大社にも行ってみることにした。何十年前の修学旅行ぶりか。

 まずは金閣寺。バイク駐車場は境内にあって便利。当然ながら日本人、外国人含め観光客で一杯。特に中東系が目立った。
 入場してすぐに何度も見た写真そのまんまの金閣寺。当たり前だけどよく見る写真そのまんまの光景に不思議な感動を覚えてた。

 次は本命の二条城へ。お城巡りはいつ以来?というくらい来ていない。日本100名城も残すところここと沖縄の3城だけとなっている。
 金閣寺と違ってバイクの駐車場は用意されておらず、不愛想なガードマンの案内でそばの二輪専用駐輪場へ。パニアケース装着の大型バイクでの利用をまったく考慮していない狭いつくりに辟易とする。何度も切り返しして収めたが、もう少し大きい作りにできないものか。

 立派なお堀と城壁に囲まれたその姿は、都会の真ん中にあることや、天守閣がない平面的な作りと相まって、皇居江戸城を思い起こさせた。
 個人的には二条城というと足利将軍の二条御所や本能寺の変で織田信忠が立てこもったお城をイメージしてしまう。一方でここは徳川家康が造営した別のお城で、「元離宮二条城」と呼んで区別するそうだ。
 二の丸には現存御殿があるが、靴を脱ぐのが面倒なので中には入らず。本丸に入るには別に予約が必要とのこと。どちらも入場料とは別に鑑賞料が掛かるというぼったくり。これがオーバーツーリズムと円安の弊害なんですかねぇ。
 なお元々は天守閣も存在してたようで、本丸の一角に天守閣跡がある。城壁上に立っていたようで、立派な櫓のような感じだったのだろうか。伏見城から移築されたそうだ。
 城内をぐるりと見て回って久しぶりの100名城スタンプをゲットした。庭園にはソテツがあったのが珍しく感じた。

 停めにくかったとはいえバイク用駐車場が用意されていたことに気を良くして、あまり下調べをせずに銀閣寺へ。Google Mapでありがちな無茶なルートが示され、これバイクだから良いようなものの、車では通れないだろうという狭い道へ。たどり着いた先には駐車場もなく一気に萎えてしまってパス。
 次に訪問予定の伏見稲荷大社へのルートも二輪走行禁止となっている東山ドライブウェイが選択され、入り込む前に通行禁止の看板を見掛けたから良かったものの、気付かなければ捕まるところだった。やっぱり下調べしないとだめで、バイクによる京都観光は気軽なもんじゃない。

 こうして道に迷ったり何だりして伏見稲荷大社に到着したのが16:30。ここも駅前の二輪駐車場は大型バイクには狭かった。それでも柵で囲われた二条城に比べればだいぶマシか。なお後で調べたら境内にもバイク駐車場があったようだ。下調べ、下調べ・・・。

 伏見稲荷といえば千本鳥居。抜群の映えスポットということで観光客でぎっしり。参道も出店で一杯とまさに京都の観光地という雰囲気だった。
 神社も完全に観光地と化し、昨日参拝した元伊勢とは大違い。自分含めあちこちでスマホ片手に撮影会。参拝する感じではなかった。

 本日の宿は滋賀草津。高速がGWの帰省渋滞となっているためか、R1も渋滞気味。これはしんどいかと思ったが、名神入口の京都東ICを越えればそこそこスムーズで、とは言え路肩すり抜けも駆使しながら進み、ホテル到着は19:00近くなってしまった。
 本当は少し遠出してバーガーキングを食べたかったが、遅くなったことで気力も尽き、ホテル前の「餃子の王将」でビールと炒飯定食。何故か満席の大賑わい。他にもいっぱいお店があるの中、ゴールデンウィークに家族連れで王将に来るのか。
 走行距離が276.1km。半日京都観光した割には距離走ったな。


五日目

 本日でGWツーリング終了。最終日は多賀神社から伊吹山ドライブウェイなんて考えもしたが、渋滞に巻き込まれるのは辟易。とっとと帰宅することにした。
 朝8:30出発と早かったからか、新名神~伊勢湾岸道にて渋滞なく順調。しかし新東名新城付近でまたもや事故発生。3km10分程度とそれほどでもなさそうだが、Google Mapは東名への迂回を推奨。行と帰りで同じ道を行くのも芸がないので、Googleの意見を取り入れ豊田JCTから東名高速を選択した。
 その後、浜松JCTにて新東名に乗り換えを推奨してきた。高速上の案内表示も新東名ルートの方が御殿場まで10分ほど早く着くみたい。やはり最高速の違いか。
 しかし今日は東名の交通量が少ないので、時速100km以上でとばせており実質あまり変わりそうにない。せっかくなのでそのまま東名高速で帰ることにした。

 牧之原SAにて昼食と給油。そばが食べたかったのでオススメの桜エビのかき揚げそばを食す。かき揚げが分厚いだけであまりおいしくなかった。蕎麦粉強めで出汁の濃い田舎蕎麦が好みなんだろうな。
 後半戦一番心配していた御殿場~大井松田間にて事故発生せず、帰りは事故渋滞にあわずに小田原に到着できた。奇跡に近い。到着時刻は13:30と昼休憩込みで5時間ほど。走行距離は391.5km。GWツーリング全体の走行距離は1,576kmであった。

2026年5月8日金曜日

2026GW 舞鶴・丹後・京都 ①

  今年のGWは以前から行きたかった舞鶴方面ツーリングにした。東北、北陸、常磐などが候補に挙がったが、思いがけず安い宿が予約できたのが決め手となった。
 例年いまひとつの天気となるゴールデンウィーク。ひと月近く前の予約だったので少し心配。最悪車で行こうかと思っていたが、全行程晴れとはいかないまでもバイクで出掛けられる程度の予報となったので一安心。
 とは言え出発前日は大雨。スケジュール二日目と三日目はパッとしない空模様だった。


一日目

 自宅発5:00。少し遅い出発となり、渋滞が心配される。電動ポンプで空気を入れたらなんと充電切れというお粗末。さらにヘルメットのBluetoothレシーバーを充電忘れで使えないという始末。仕方ないので前半戦はモバイルバッテリーで充電しながら走行というさみしさ。

 新東名を順調に進んできたものの、浜松JCT~新城で事故発生。遠州森町PAにて情報収集すれば近い場所で3つ事故が起きている。よそ見でもして渋滞に突っ込んだという落ちか。この付近は上下線ともよく事故が起きているイメージ。二車線区間なので解消に時間が掛かる。
 5km程度だったのですり抜けで回避して岡崎SAにて給油。さらに伊勢湾岸道でも渋滞発生。考えてみれば大都市名古屋を通過するので交通集中するもやむなしか。10km以上つらなりすり抜けもかったるい。やっと抜けたかと思ったら新名神でも渋滞。土山から草津、京都までずっと混んでいる様子。正直ゴールデンウィークをなめてた。

 のんびりお昼過ぎまでに京都へ着けばいいやなんて考えていたが、動かない車に付き合うのはつらいし、すり抜けも神経が磨り減るのできつい。京都までは鈴鹿山脈を越えればすぐだと考え、菰野ICで下車。鈴鹿スカイライン~R422にて京都へ出ることにする。
 急遽下道ツーリングとなったが、渋滞をすり抜けるのに比べれば全然楽しい。そこそこ距離があったので休憩込み3時間ほど掛かって京都宇治に到着。最初の目的地宇治上神社を参拝。すぐそばには10円硬貨でおなじみの平等院があるのね。知らんかった。

 えらい混雑を搔い潜って神社の駐車場へ。この神社の本殿は1060年頃のものとされ、現存最古の神社建築ということ。菟道稚郎子というあまり知らない方を祀っており、応神天皇の子で仁徳天皇の弟という。
 境内はかなりこじんまりとして、本殿もその歴史を感じれるほどような雰囲気もなく、知らなければ全く気付かない。知識がないというのは悲しいこと。

 その後はいつもは高速で走り抜けるだけの大山崎を下道で抜け、府道6号~R372~R173~R9というマップル推奨快速ルートを流す。高槻までは都心部ともあって交通量も多かったが、府道へ入ってすぐに山道コースとなり、あとはそのまま福知山へ。予定していたラーメン屋「ふくちあん」本店にて夕飯となった。
 あっさりめの豚骨ラーメンで味変して辛めにしたらおいしかった。香味ソースで食べる唐揚げは期待外れであまりおいしくなかった。

 ここまで走ってきて丹波・丹後など令制国の国割がさっぱりわからない。土地勘がないところへ来て、今の県境より細かい区分になっているため猶更。山間の盆地、集落を基本とした国が形成されており、現代の交通事情で考えるからおかしなことになるのか。久しぶりにPCゲーム「天下統一」でも遊びたいな、なんて思った。

 本日の走行距離は545.5km。高速降りてから200km以上走ったのかな。


二日目

 当初の予定では福知山から久美浜を経由して丹後半島を時計回りに周って舞鶴へ行く予定だったが、午後から生憎の雨予報。三日目に行くつもりだった舞鶴港散策と予定を入れ替えることにした。

 R175にて舞鶴へ。道中「ドライブインダルマ」に立ち寄る。レトロ自販機の並ぶお店とのことで楽しみにしていたが、店内はかなり狭くて自販機の種類もそれほどでもなく、少し期待外れだった。あまりお腹が空いていなかったのでハンバーガー(300円)を購入。安心の自販機バーガークオリティだった。まずかった・・・。

 次いで道の駅「舞鶴港とれとれセンター」をぐるりと一回り。生ガキや干物などがその場で調理されて食べられる。海鮮ものが好きじゃない自分にとっては特に魅力を感じない施設だった。
 開店少し前に到着したが、入口にはオープンを待ち望む観光客の列。そんなに海鮮料理って美味しいかねぇ。生ガキとかグロテスクでしかなく、食べ物に思えないのだが。

 道の駅を後にして、西舞鶴から東舞鶴への中間地点にある「五老スカイタワー」へ。小高い丘を登り切った山頂にあって舞鶴湾を一望できる。ガードマンが複数名体制となっていたが朝も早いこともあってかガラガラだった。
 入り組んだ海岸と小さな島々が点在する舞鶴湾の起伏にとんだ地形を見ることが出来て良い。まるでジオラマの様。このあと目指す海上自衛隊の護衛艦などもチラリと見えて期待を煽られる。
 なおタワー内にある狭い売店コーナーには男性スタッフが立っていて、プレッシャーのためグッズをのんびり見ることも出来なかった。ここは一考の余地があるのでは。

 さて本日の本命、舞鶴赤れんがパークへ。五老タワーや道中でもチラチラ見えていた護衛艦を間近で見るのだ。
 港内クルージング船は午前中のチケット完売との貼り紙。午後は天気が心配だなと思いつつ前売りを買おうと売り場に行くと、すぐの便にあまりが一枚だけあるという。本当かよ!と思いつつラッキーであった。

 船上ではGWではしゃぐ親族一同の団体客と一緒になり、しかも関西ノリでまことうるさい。気分最悪だったがクルージングが始まってしまえば気になることもなく、全通甲板を採用したヘリ空母「ひゅうが」を始めとして、イージス艦「あたご」や小型イージス「ふゆつき」、ステルス艦「やはぎ」を見れて最高。勢いで写真をバシャバシャ撮ってしまったが、半分以上ボツだな。
 下船後1kmほど歩いて係留所へ。クルーズ船よりさらに間近で見物。しかも「ひゅうが」は艦内へ乗船できるというサプライズ。軍艦かっこよす。
 帰りがけ勢いで「あたご」の帽子まで買ってしまった。

 本日の目的である「舞鶴港で軍艦を堪能」が終了。帰り道で赤れんがパーク内を散策するも、ようするに売店の集合帯なのであまり魅力なし。お昼時ということもあり、家族連れの観光客でごった返していたのでなおさら。
 さて午後からどうするかと考えるも舞鶴市内は特に行きたい所もない。せっかくなので海軍カレーを食べようかと「しらね食堂」に行ったが駐車場が狭かったので却下。映画館で時間を潰そうと調べるも、興味をそそられる作品が見たばかりの「スーパーマリオ」くらいでこれも却下。漫画喫茶でもと思ったが何と一軒もない。
 予定が決まらずグダグダするが、それもこれも午後から雨が降るいう予報で遠くまで出掛けるられないのが原因。しかし予報と違って雨が降ってくるでもなく、天気レーダーを調べても夕方まで降りそうにない。思い切って周辺をぐるっとプチツーリングに決定する。

 舞鶴クレインブリッジを渡って林道へ。一番見晴らしの良さそうな空山展望台を目指す。道中は落石と倒木だらけ。あまり車の往来が無い感じ。到着した展望台から見る若狭湾と半島の島々は、どんより曇り空が水平線とほどよく交わり、神々しい風景であった。
 そのまま県道を降りてくるルートもあったが、まだ天気が持ちそうだったので海沿いをぐるっと一周。海開きにはまだ時期が早いこともあってか、海水浴場はゴミだらけ。牧場を通り過ぎて再びクレインブリッジに戻り、丁度良い頃合いとなったので終了となった。
 宿に着いて気付いたら雨が降ってきておりそこそこの降り。変則スケジュールながら上手い具合に雨を避けれて良かった。

 本日の走行距離は119.5km。ほぼ舞鶴港観光に終始した一日であった。

2026年4月28日火曜日

ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー

  任天堂による映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を観て来た。前作に引き続きイルミネーション社による製作でマリオの世界がCGアニメで繰り広げられる。
 今作の舞台は「スーパーマリオギャラクシー」を下敷きとしているが、ロゼッタ姫の活躍はほぼなく、星々を探索するゲーム内容はあくまでエッセンス程度。いろんな世界を冒険する理由付けとしての役割となっている。
 前作同様、評論家からの評価は低いようだが、子供向けのエンターテイメント作品と割り切った作りになっていて楽しい。片意地張らずにポップコーンを片手に鑑賞するのが丁度いいのではないか。


 映画マリオではピーチ姫は元気に活躍する主人公の一人となっているため、代わりとしての役割を担わされたのがロゼッタ姫。幼いころに離れ離れとなった姉妹という設定も加えられた。
 映画冒頭では襲い来るクッパJr.に対して果敢に挑むあたりはロゼッタ姫の見せ場だが、捕らえられて以降はほとんど登場することもなく、ゲームマリオにおけるピーチ姫のような存在で印象は薄い。マリオギャラクシーが舞台となるとなれば、主要登場人物の一人になると思っていたファンには残念だろう。

 ロゼッタ姫を救出すべく、マリオたちが冒険を始めるのだが、今作はピーチ姫とマリオたちが別行動をすることもあって、話があっちこっちへとフラフラする。様々なアクションシーンを見せたいというサービス精神だが、「姫を救出する」という単純なストーリーを無理矢理色付けした結果にも見えた。ここが評論家には否定的に映るのだろうが、マリオファンにとってはあまり気にならず、多様なステージを駆け巡るマリオワールドを再現しているようでむしろ楽しい。
 ファン向けといえばゲストキャラも豊富。大活躍のヨッシーを筆頭に、カエルのようなボス「マムー」を始めとするマリオUSA登場の面々。ミツバチの女王。さらに他ゲームジャンルからピクミン、フォックス・マクラウドが参戦と任天堂ワールド全開。つまらない評論は抜きにしてゲームを楽しむ感覚で観るべきファンムービーの傑作となった。

2026年3月23日月曜日

プロジェクト・ヘイル・メアリー

  Youtubeか何かで見たおすすめSF小説で紹介されていた「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。しかし小説を読むのは億劫でもある。その後映画化されるという話を聞き、これ幸いと上映を楽しみにしていた。
 あらすじとしては、太陽光が減少していくことで地球が寒冷化。数十年で食糧危機が起こり人類は争いから滅亡してしまうと予測された。これを回避するため何光年の彼方へ一か八かの旅に出る(ヘイル・メアリー=アメフト用語)というお話し。
 理論だった展開に、オデッセイやインターステラーのような正統派SFと思って観ていたら、まさかの異性人とのファーストコンタクト物へ。登場するエイリアンのアンチヒューマノイド的な造形、無機生物という設定が良かった。

 謎の物体との遭遇から異星人との邂逅までは良かった。しかし割とあっさりコミュニケーションが取れるようになり、PCを介して普通に会話できてしまうのはちょっと…。
 元々原作は上下巻の長編小説で、詳しく掘り下げられて語られているとのこと。映画という尺の都合上だいぶ端折った展開となったのは仕方ないか。

 クライマックスのタウメーバ回収におけるすったもんだは、結局は成功するんでしょという気持ちになってしまい、ハラハラ感があまりなかった。緊迫感を煽るような見せ方や大袈裟ななBGMにイマイチ乗り切れず。理詰めのSFなんだから過剰なドラマチック展開はいらなかったのでは。
 とは言えロッキーとの別れといったお涙頂戴に感動してしまったのはチョロい。
 すったもんだからの永遠の別れ。これにて終幕と思いきやアクシデント発生からの自己犠牲的精神でロッキーの元へ戻るというラストは冗長に感じてしまった。安易に地球は救われましたという終わりにしたくなかったか。

 エンターテイメント的な演出を入れ込んだ結果、本来の正統派SFから離れてしまうのが残念に感じた。ただし異文化交流、バディムービーというジャンルで肩の力を抜いて楽しむくらいが丁度良さそう。