年末年始で仕事は休み。家で映画を見ようと思ったが、いつものあれで一つに絞れず、集中もできない。結果、強制的に見るための解決策として、映画館へ行くことにした。
何を見ようかと探すと、指輪物語からの外伝的エピソードである「ローハンの戦い」が上映されていたので予約。後で知ったが今日がロードショー初日とのこと。21時からのレイトショーなれど十数名のお客さんが入っていたのはその為だったか。
ローハンが舞台となる戦いということで、指輪物語「二つの塔」での戦いをピックアップしたものと思ったが、指輪戦争より昔を舞台としていた。原作としては「追補編」にあるエピソードを膨らませて作られたそうだ。
またアニメーションにて制作され、日本人の監督による作品となっている。この分野は今でも日本の影響力が強いんだなぁ。
物語は男勝りで行動的な末娘「ヘラ」を主人公に進む。ローハン王に恨みを抱いたウルフの謀略によって危機に陥り、籠城戦を余儀なくされる。
父王と娘の邂逅と別れ。最後は城外で陣営を張っていた部隊が救出に駆け付けるなど既視感のある展開はワザとなのだろうか。
ストーリーのすべてがヘラによって進められるので話の広がりに乏しく、他の登場人物が間抜けな引き立て役になってしまっている。しかも前述の通り本編でもあった籠城戦と同様の展開なので結末が想像でき、盛り上がりに欠けている。
指輪物語の特徴である異種族の登場はほぼなく、基本的に人間同士の戦いに終始してしまっているのもスケールを小さくさせている。命令を受けオーガが指輪を集めていることや、名前だけ出てくるガンダルフなど、「ひとつの指輪」への目配せも行われているが、あくまでファンサービス程度。
アニメーションも凄いと驚愕する演出は特にない。南方傭兵たちの動きがギコチナイのは何かの演出なのか?というくらい。
舞台背景がしっかりとしていおり、その世界で紡がれたエピソードのひとつとして興味深く鑑賞したが、「ホビット」「指輪物語」のような見所や奥深さは感じられなかった。
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