2026年3月23日月曜日

プロジェクト・ヘイル・メアリー

  Youtubeか何かで見たおすすめSF小説で紹介されていた「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。しかし小説を読むのは億劫でもある。その後映画化されるという話を聞き、これ幸いと上映を楽しみにしていた。
 あらすじとしては、太陽光が減少していくことで地球が寒冷化。数十年で食糧危機が起こり人類は争いから滅亡してしまうと予測された。これを回避するため何光年の彼方へ一か八かの旅に出る(ヘイル・メアリー=アメフト用語)というお話し。
 理論だった展開に、オデッセイやインターステラーのような正統派SFと思って観ていたら、まさかの異性人とのファーストコンタクト物へ。登場するエイリアンのアンチヒューマノイド的な造形、無機生物という設定が良かった。

 謎の物体との遭遇から異星人との邂逅までは良かった。しかし割とあっさりコミュニケーションが取れるようになり、PCを介して普通に会話できてしまうのはちょっと…。
 元々原作は上下巻の長編小説で、詳しく掘り下げられて語られているとのこと。映画という尺の都合上だいぶ端折った展開となったのは仕方ないか。

 クライマックスのタウメーバ回収におけるすったもんだは、結局は成功するんでしょという気持ちになってしまい、ハラハラ感があまりなかった。緊迫感を煽るような見せ方や大袈裟ななBGMにイマイチ乗り切れず。理詰めのSFなんだから過剰なドラマチック展開はいらなかったのでは。
 とは言えロッキーとの別れといったお涙頂戴に感動してしまったのはチョロい。
 すったもんだからの永遠の別れ。これにて終幕と思いきやアクシデント発生からの自己犠牲的精神でロッキーの元へ戻るというラストは冗長に感じてしまった。安易に地球は救われましたという終わりにしたくなかったか。

 エンターテイメント的な演出を入れ込んだ結果、本来の正統派SFから離れてしまうのが残念に感じた。ただし異文化交流、バディムービーというジャンルで肩の力を抜いて楽しむくらいが丁度良さそう。

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