2026年8月28日金曜日

まどか★マギカ ワルプルギスの回天

 まどか★マギカの新作「ワルプルギスの回天」を観に行った。十数年ぶりの新作で初日ということもあり、お昼の上映回だったが割とお客さんの入りは良かった。入場特典は色紙とポストカード。豪華。そこまでしなくても来場は見込めるだろうに。

 前作の衝撃的なエンディングからほむらとまどかによる善と悪の戦い…と思わせつつ、かなり肩透かしの内容だった。
 アクションシーンは盛り沢山だったが、それだけに考えさせられるシーンが少ない。長い間待たせた続編にしては残念な作り。賛否の分かれる前作ラストから十数年の長い月日はファン同士で様々な考察を産まれさせただけに、あっさりとした解答となってしまった感はある。
 前作の結末を受けて、悪魔となったほむらが堕落への誘惑を行うという期待膨らむオープニングは良かった。しかし物語は新キャラ三名の登場と紹介、違和感のある世界への疑問という前作を踏襲した流れに進んでしまい困惑。
 思っていた物語とは違う展開に乗り切れぬまま、最期も結局現状維持どころか元の木阿弥的展開に、ここまで待った割には必要なエピソードだったか?という疑問だけ生まれてしまったのは残念だった。
 特にボロボロになったキュウベェに関する落とし前は全く描かれなかったばかりか、ラストは魔女を復活させる手掛かりを見つけたようなエンディングともあって、物語は進展するどころは元に戻ってしまった感。長い時間待ったファンに対して、その甲斐がなかったと言われても仕方ない出来栄えだった。
 結局、世界のために自己を犠牲としてエゴを捨てるのもやむなしなのか、自分のエゴが大事で世界は二の次とするのか、どちらが正解なのかについて製作側が腹をくくれなかったのが原因なのだろう。


【あらすじ】

  街に広がる噂話。トカゲの電話のお話し。これを見つけた少女は悩みを解決してもらうかわりに魔獣狩りをさせられる。これは悪魔と化したほむらの仕業であった。
 魔法少女以外の狩り手を用意するほむらは、キュウベェに新しい魔法少女の勧誘をしないように言う。しかし街には三人の新しい魔法少女が現れた。
 一人はセルマという小さな少女で渚と仲良くなる。一人は紫丁香、杏子と同郷。一人は何故かほむらとそっくりの容姿で不詳の人物。

 その企みを暴こうとするほむらとさやか。行きつく先は名塚底根(=魔女のライブラリー)だった。まどかの犠牲で魔法少女は魔女にならない=魔女のいない世界となったはずだが、ここは理の外の世界。まどかによる救済が行われる前の少女の絶望から生まれたものの聖地。魔女の世界の者がここを通して現世(魔獣の世界)へと抜け出して来ていた。
 三人はあちらの世界の元魔女。一度は連環の理によって救済されたが、ほむらによって剥ぎ取られたものを取り返しに来たのだ。

 紫丁香は魔法少女の馴れ合いに馴染めず魔女へ戻ってしまう。
 セルマは計略によってまどかを魔女にし、希望から絶望への転移によって生まれるエネルギーをキュウベェへ還元しようとする。
 不詳の少女はまどかと同じく「すべての魔法少女を救う」という祈りで魔法少女になったが、祈りが叶わず最強の魔女「ワルプルギスの夜」になってしまった。

 最期は覚醒したまどかによって全てが救済され、まどかも理へと還っていく。一旦はそれを見送ろうとするほむらだったが、悪魔はまどかを救える唯一の存在と周りから励まされ、再びまどかを奪還を試みも叶わず。まどかは去るも、ほむらは笑顔で終える。

 キュウベェは名塚底根を見出してエンド。

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