2025年1月29日水曜日

  筒井康隆原作の「敵」を観て来た。
 鑑賞のきっかけは、馬場康夫監督によるYoutubeチャネル「ホイチョイ的映画生活」で取り上げられた為。広告や予告を見た記憶がなく、原作が筒井康隆でなければ観なかったであろう作品。

 原作は断筆宣言から復帰してすぐくらいに発表された記憶があり、老いと生の話しということだったが、当時の自分にはピンとこなかった。むしろ「敵」とされるものが突如あらわれる辺りが、筒井小説によくあるドタバタの仕掛け程度にしか理解していなかった。

 映画ではこの辺りの解釈がうまくされ、理解力の足りない自分でも「敵」とは「老い」であり「人生の末路」であることがわかる。そこには経済的な問題、収まらぬ欲望、過去の栄光とプライドなどが混在して襲い掛かってくる。
 モノクロームで表現されたことで逆に現実感と主人公の孤独が強調され、演ずる長塚京三もフランス文学の元大学教授という役にはまっていた。脇役の元教え子瀧内公美が魅力的だがクラブで出会う女学生河合優実の隠れ巨乳が良き。

 暗喩、メタファー、伏線などをあちこちに張って深読みや想像の楽しさをちりばめている割に、映画オリジナルのエピローグにて主人公の死を明確にしたのは、本編ストーリーはわかりやすくしようとしたのか。
 最後はホラータッチで締めくくられ、ニヤリとさせられたのも良い。彼はいつからあの境遇だったのだろう?

 小説をもう一度読んでみたくなる魅力をもつ作品だった。

2025年1月19日日曜日

機動戦士Gundam GQuuuuuuX

  アニメ映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」を見て来た。この映画はエヴァンゲリオンで有名な、庵野秀明率いるスタジオカラーによる最新作。

 完全に「ガンプラ世代」なので、その頃の刷り込みからガンダムには詳しいと思い込んでいたが、よくよく考えるときちんと見たのは最初のガンダムだけ。しかもほぼ映画版オンリー。続編のZガンダムも一度は全編を見た記憶があるが、ちゃんとは覚えていないレベル。
 「逆襲のシャア」や「ポケ戦」「0083」は見たが、「G」以降は見たことがなく、人気の「SEED」も冨野監督による「ターンA」なども見ていない。最近流行った「水星の魔女」も全くノータッチ。思い返せば全然ガンオタではないのね。

 そんな自分が今作を観に行ったのは、やはりスタジオカラー作品だからということ。庵野軍団が「ガンダム」をどう料理するのか?には興味が湧いた。
 基本的に前情報を仕入れないようにしていたが、ジオン軍が勝利した世界線とか、主人公の女の子はハマーンではないか、などというコメントは目にしてしまった。
 なお今回映画館で上映されるのは今後テレビ放映されるストーリーの何話かを編集してまとめたもの。結局テレビ放映されなかったが「ガンダムF91」のようなものか。

 映画が始まると最初のガンダムを模した「ジオン独立戦争」のあらましが語られ、サイド7へ三機のザクが進入する場面へと続く。ここで三機の内一機が赤いザク、すなわちシャア専用ということに気付き、原作のガンダムをオマージュとした別の世界線、パラレルワールドの宣言である。
 以後、新米兵ジーンと違い、「赤い彗星」と恐れられたシャアによるサイド7への威力偵察は成功。見事ガンダムとホワイトベースの奪取。一年戦争の ifストーリーを展開しながら、ガルマの軍離脱、ドズルの死とソロモン陥落、アルテイシアとの遭遇、シャアの消失など伏線を張りながらジオン優勢のまま休戦となる。
 ここまでは「シン・○○」で見せて来たカラー作品によくある演出。原作と同じ構図やセリフを引用しながら語られる。最初のガンダムしか知らぬ身にとっては懐かしいし、これはあのシーンか、といった記憶を呼び起こす楽しさはあれど、原作の二次創作だよなぁ。他人の褌で相撲を取る同人的なノリで冒涜的にも感ずる。表立ってやるほどの物かと思うが、これがカラーの芸風であって、劇場まで足を運んだ理由だし。

 やっと始まる本編。人物と背景描写程度で終わってしまう。消えたシャアはどこへ行ってしまったのか、赤いガンダムに乗っている少年は何者なのか、そしてヒロインの少女はハマーンなの?そんな感じで始まる物語。ガンダムである必要は感じられないけど、皆の知った世界で ifストーリーを語ることによる奇想天外、意外性、過去作に登場した有名人物がどのように再登場するのかといったノスタルジィ、期待性などは楽しめそう。
 ネット界隈ではさっそくエヴァのように考察推論が始まった模様。本編だけに留まらず派生して楽しめるというのはカラー作品の面白い所だと思う。

CTX700 マフラー取り付け

  CTXシリーズは国内で人気が出なかった為、JASMA認定された専用マフラーが販売されなかった。車検のことを考えると非認定の海外マフラーを取り付けるのは気が引ける。音が爆音だったら猶更だが試聴することもできない。
 また抜けのよくなる社外マフラーは低速域のトルクが落ちるという話を聞くことも交換を躊躇する要因だった。

 専用マフラーのないCTXは必然的に中華製汎用マフラーからの選択となる。中華マフラーは6千円程度と格安。しかしCTX700への取り付け継手が1万円近くする。バラで買うと相性問題でうまく継げない可能性がある。しかし継手とのセット品は2万円以上と高価。まあそれでも国産JASMA認定マフラーより安いのだけど。
 結局マフラーは付け替えなくても良いかと思っていたが昨夏、サイレンサーと継手のセットで1万5千円という商品を発見。衝動買いしてしまった。在庫処分か?

 さて今回の作業はセンタースタンド取り付けの続き。センタースタンド取り付け時にマフラーを取り外す必要があったので、ついでにマフラー交換しようということ。
 個人的に難易度が高いと思い込んでいたが、取り外し作業をした所、思っているより簡単な作業のようだ。詰まる所、筒に筒を差し込んでネジで締めるだけ。液体ガスケットも用意して排気漏れや爆音にならぬよう注意した。
 取り付けの順番や段取りに手間取ったものの、やってみれば予想通り大した作業でもなく、サクッと完成した。

 見た目は野暮ったい丸太一本みたいな純正マフラーから黒くて多角形になりシャープになって雰囲気が良い。マフラーを換えるとカスタムしてるって感じが出るね。他のバイク乗りが「マフラーは必ず交換する」と言っていた意味がやっと分かった。
 音の方は・・・まぁこんなもんかな。元の音が「(小さく)トロロロ・・・ギュォーーン、ギュォーーン」だったのが、「(少し大きめ)ブロロロ・・・ブォーーン、ブゥォーーーン」という感じ。唸りを上げるようになったようだ。



CTX700 センタースタンド取り付け

  CTX700購入時から予定していた「センタースタンド」を、計画から1年半ぶりに取り付けた。これまで何度も付けようと思っていたものの後回し。今年は心機一転、過去の積み荷を消化していく。
 センタースタンドはバイクのメンテナンス時に便利。洗車やチェーン清掃などの定期的な作業に加え、カスタムなどを施す際に車体が垂直になるので作業がし易い。ビクスクやCB1300には最初からスタンドがついていたが、CTX700にはついていなかった。
 調べた所NC700Sのスタンドが流用できるとのこと。海外発にはなるが、取り付け動画もYoutubeで上がっていた。
 Amazonで検索すると2~3万円程と結構高め。試しにアリエクスプレスで探せば1万円以下。しかし海外ショッピングは少し不安。ふと思いついてヤフオクで探した所、1万円程度で出品されているものがあったので、これくらいならと購入を決めた。なおNC700S用ではなくCTX700用として出品されていた。

 商品到着後すぐに取り付けようと思ったが、マフラーを外さないと作業が出来ない。これまでマフラーを外したことがないので不安。失敗して爆音になったらどうしよう?当時はまだ買ったばかりのCTXだったし。これが取り付けを後回しにした一つ目の原因。
 二つ目の原因はスタンドにスプリングをつける作業がかなり大変そうに感じたため。他バイクではあるが日本人によるスタンド取り付け動画では、多くの人が一番大変な作業に挙げていた。
 洗車やメンテナンスに必須なのだから、自分でつけることができないのであればショップで付けてもらおうと何度も考えるも、面倒だし頼むのに気が引ける、お金が掛かるなど理由をつけて行わなかった。
 結果、1年以上に渡り倉庫の片隅に積まれることとなってしまった。

 前述の通り年明け心機一転。海外の取り付け動画を見直す。するとスタンドをたたんだ時マフラーやチェーンに干渉しないようストッパーが必要とのこと。オーバーレーシング製のストッパー。今でも売っているのかな?と探せばヒット。なんと5千円もする。
 ここは敢えてこれを購入。自ら退路を断ち切ることにした。

 まずはスリップオンマフラーを取り外す。思っていたよりすんなり外れて拍子抜け。もっと渋く刺さっていると思い込んでいた。
 マフラーを外して作業しやすくなったので、まずは仮組みをする。ギチギチになることもなく寸法はぴったり。これなら簡単に取り付けられそう。なお1年半ぶりに開封時気付いたが、追加購入したストッパーと同じ効果をする部品が同梱されていた。無駄遣い!!
 取り立てて不具合は見つからなかったので、さっそく本組みに入る。

 ①6mmボルトをつけてスプリングを引っ掛けるフックをつくる
 ②スタンドを本体に取り付けるピンにグリスを塗布
 ③スタンド取り付け(もっと苦戦すると思ったがあっさり固定できた)
 ④ストッパーを友締めしつつピンを固定

 ここで問題発生。同梱されてきた固定用のボルトは8mm。しかし本体の穴は6mmだった。6mmのボルトを探そうとした所、オーバーレーシングのストッパーに入っていたボルトを発見。こちらは6mmだった。結局本体は使用しなかったが、このボルトだけ使うことになった。

 そして最後の関門スプリングによる固定。取り付け動画ではラッシングベルトでスプリングを伸ばしていた。しかしうまいことベルトを固定する適当な場所が見つからない。仕方ないので無理やりベルト固定位置を模索するが、かなりテンションが掛かるので余計な部品を壊してしまいそう。
 怖い思いをしながらスプリングを伸ばすものの、何度やっても固定する穴に通すことが出来ず、結局ラッシングベルトによる固定は諦めることにした。

 スタンド取り付けの説明書には、別の方法としてスタンドを本体に取り付ける前にスプリングを通してしまう、というやり方が案内されていた。さっそくこれを試そう・・・の前にラッシングを使わず手で伸ばしてつけることは出来ないものか?と思い直す。
 まあ試しだ、とやってみれば・・・なんとサクッと通すことが出来た。通せたのは細いスプリングだったので、太い方は無理なのかなと思ったが・・・こちらも何とか固定成功!ラッシングベルトなんていらなかったんや!!
 なおラッシングベルトも、このためだけに別途購入していた・・・。

 こうしてスタンド取り付け完了。やはり最後のスプリング取り付けが難関だったね。それとピンの固定用ボルトが8mmだったのは疑問。別の取り付け方法があったのかも知れぬが結果オーライ。今後はメンテナンスも大幅にやり易くなって大満足。

2025年1月15日水曜日

iQ 初ドライブ

  年末に納車されトヨタ「iQ」。ちょこちょこドレスアップや車内カスタムなど施したものの、年末年始はバイクでツーリングに出掛けてしまい、遠出をほぼ出来ないまま仕事始めを迎えてしまった。
 通勤に使ってみて乗りやすさと取り回しの良さは実感したが、高速性能や山坂道での機動性など、もっと色んなシチュエーションにおけるこの車の性能を測りたい。
 かくしてやっと休みを使ってテストドライブにゴー。伊豆半島をぐるりと走ってみた。


 小田原~伊豆は国道135が直通。しかし高速性能も試してみたいので大井松田ICから長泉沼津ICまで高速道路を走ってみた。山北の高速コーナー区間や新東名高速の120km/h区間もあってテストには丁度いい。

 走った感じ馬力の点では不満なし。高速巡航時も速度さえ出てしまえばオーバードライブになるのか低回転で走ってくれる。しかし追い抜きや巡航速度を上げたい時などはかなり回転数を上げていく感じ。加速しないということはないがエンジンは結構うなる。燃費もかなり悪そうなので、大人しく乗った方がいいのだろう。
 直進安定性は十二分。以前乗っていたホンダフィットよりよっぽど安定している。フィットは高速走行時ハンドルが軽くなり、路面状況にあわせて絶えず修正させられた。一方この車はハンドルが軽くなることもなくどっしりとしている。あのショートホイールベースからは想像できない。しっかりとしたハンドリングなので高速コーナーも安定したライン取り。怖さを感じなかった。
 静粛性についてはこんなもん。前車プログレに比べれば格段に落ちるけれど、普段バイクに乗っている身からすれば十分。うるさくてオーディオが聞きにくいということはない。

【高速性能】
 小さな車体に必要十分な高速安定性は欧州市場をターゲットに開発されたからなのだろう。馬力もほぼ不満なし。


 長泉沼津IC下車、沼津縦貫道を経て西伊豆スカイライン、国道414号、135号を走り、伊豆半島を一周した。
 西伊豆スカイラインは戸田峠であいにくの降雪。チェーン規制が出ていたので過信せず引き返すことにした。ちなみにこの日は箱根峠も降雪。除雪されて規制は掛かっていなかったが寒波の影響恐るべしである。
 引き返してR414で伊豆半島中央山岳部を走ったが、慣れていないこともあり下りの急坂、急カーブは怖かった。視線の高さ、ホイールベースの短さからスピンや転倒が気になってしまう。実際は車幅の広さからくる踏ん張り感で安定なのだろうけど、この辺は車への信頼感や慣れが必要。
 CVTによるエンブレは「壊れない?」と不安になるくらいで怖い。ここも慣れか。
 回頭性の高さは若干感じられるものの、またスタッドレスタイヤということもあり無茶な運転はできない。ただし切れ角が足りないとか切れすぎるといったことはなく、乗っていくに連れピシッと狙い通りに走れる雰囲気は感じられた。確かにこれでMTだったらと想像させてしまう素性があった。
 ひとつ不満をあげるとしたらシート。少し硬さがたりず小さめなので体をビシッとホールドできない。左足を置くステップがないことも原因。そのため河津ループ橋のカーブは横Gが厳しかった。

【山坂道】
 技術力と度胸がためされるワインディングにおいて、信頼関係が構築されていないので真価を見極められなかった。ハード面、ソフト面とも街乗りコンパクトカーの限界はありそう。一方で限界を調整した「GR仕様」が発売されたのも頷ける素性の良さは感じた。

 下田に出てからはシーサイドラインをのんびり走行。ネットで見掛けるオーナーの意見としてピッチ方向で不満の声が多かったが、個人的にはほぼ気にならなかった。ガツンと飛び跳ねるほどの衝撃があるでもなし。自分が鈍感なのかも。段差を乗り越える際フワフワ感はなく、プログレ同様「ガンガンッ」といなしていく感じ。
 道中何度か休憩に入ったが、駐車場内での取り回しの楽さは素晴らしい。この車にして良かったと思わせる満足ポイント。Cピラーが太すぎて斜め後方の見にくさはあるが、バックモニターを併用することで問題ナッシング。
 街乗りと言えば、納車後しばらくは発進時のトルク不足が気になっていた。具体的には発進後少しアクセルを戻してから再加速する時にトルクが上がってこない感じ。
 「駐車場から出発してすぐ右左折するためアクセルを戻し、ターンして再加速する」というシチュエーション。またはバックで駐車する「出発後ソロソロと後退。ふたたびグッと下がる」なんて時。iQは息継ぎが必要な感じの頼りないトルクしか出ず、加速しない。
 しかしこれは大排気量で低トルクも太いプログレに乗っていた癖みたい。同車は発進時アクセルをグッと踏もうものなら不快感でしかない急加速をするので、ジェントルな発進を心掛けるにはかなり繊細なアクセルワークを与儀されなくされていた。その癖のまま半分以下の排気量になったのだから、同じようなアクセルワークでは上手く走れないのも当然。
 今回のドライブで高速、ワインディングを走ってアクセル開閉の感覚がこなれたか、発進時の低速トルク不足があまり気にならなくなった。必要十分なアクセルオンが出来るようになったのかな。

【街乗り】
 この車の得意分野。取り回しの良さは天下一品。低排気量なのでメリハリをつけたアクセルワークで低速トルクをカバーすると吉。


 また長距離特性テストとして三島から河津まで100kmほどノンストップで走ったが特別問題なし。ただし本日全行程約250kmを走った所腰が痛くなった。直立気味の乗車姿勢だからだろう。
 ファブリックシートはリフト機能がなく、自分には少し高めだが調整できない。この位置で少しリクライニングさせるとハンドルが遠い。ハンドルに上下チルトはあるが前後テレスコピックが出来ないのが残念。結果直立気味の乗車姿勢になってしまっている。
 ついでだが、Clazzioのシートカバーを買うつもりでいたが、カバーをつけることで更にシートの高さが上がってしまうことが懸念され、購入を保留している。
 プログレは福島、茂木からの帰り道など、一日中乗っていても疲労知らずの乗り心地だった。iQは乗車姿勢から考えて、こうした長距離ドライブは苦手かも知れない。次回は宿泊を伴う長距離ドライブにでも出掛けてその特性を見極めてみたい。

 以上がiQの初ドライブ感想。


PS
 特に問題ないと思っていた車だったが、カーナビをいじっていて案内音量が小さすぎることが発覚。スピーカー設定をいじった結果、フロントスピーカーから音が出ていないことが判明した。納車時バックカメラをつけてもらったので、その際ケーブルがきちんと配線されていないのかと疑った。
 年明け車屋へ連絡して診てもらったところ、配線ミスではなくフロントスピーカーが壊れているとのこと。保証で修理できるか本社に確認すると言われたが、無事初期不良扱いで無償交換となった。
 中古車は基本現状販売。契約前に発見しているとか、駆動系の不良ならまだしも、スピーカーという備品の不具合(しかもフロント以外は鳴っているので使い方によっては支障ない)は有償修理も止む無しと思っていたので、まさかのラッキーだった。
 この車の不満がほぼ無くなったよ。

2025年1月7日火曜日

ジェスチャーナビゲーション

  最近Pixelの調子が悪いのか、3ボタンナビゲーション時に丸ボタンを押しても反応しないことが多い。全般的に画面端を操作するとき誤作動することがあるので、保護カバーが干渉しているのかもしれない。しかしMag Safe対応機器と接続する際このカバーが必要だし、裸で持ち歩く勇気もない。
 使いにくさを感じながら設定を見直していたら、今更ながら「ジェスチャーナビゲーション」というシステムに辿り着いた。Andoroid10から実装されているようで、当時試したものの3ボタンのが分かりやすいでしょと使わなかった記憶が微かにある。

 んで今回ボタンの不具合があるのでジェスチャーナビゲーションへ移行。使い方を勉強していたのだが、インストールされているアプリ一覧の画面を表示する方法が分からない。3ボタン時代では画面下から上へスワイプすると出てくる画面である。
 ジェスチャーナビの使い方を説明するWeb、動画のどこを探しても説明なし。アプリ一覧で検索すれば設定からアプリに飛ぶという頓珍漢な答え。一番ひどい回答はGoogleプレイのインストール一覧から探せとかいうものまで。彼らの泥スマホにはアプリ一覧画面が存在しないのだろうか?

 えんえん探して出てきたのが「アプリオ」編集部のQ&Aにて「ホーム画面にあったはずのアプリが見当たあらないのですが?」対する回答が「ホーム画面を下から上にスワイプし、アプリ一覧を確認してみて下さい」というもの。これこれ、このやり方を探してんだよ!と言う所。
 このサイトによれば「アプリ一覧」の呼び出しは泥スマホの基本操作となっているそうで、確かにPixel以前もずっと使ってきた操作。ホーム画面に登録するまでもないアプリはここで管理してきたし。ちなみにこの画面のことを「ドロワー」と呼ぶらしい。
 ここまで調べがついたので、あとはジェスチャーナビにて同様の画面を出すための方法を検索すればいいだけなのに一様に引っ掛からない。まさかこの機能を使っているのは俺だけなのか?

 釈然としない気持ちで検索しつつ、ChatGPTに聞いてみるかと質問。その問答がこちら

2025年1月5日日曜日

2025 新春「紀伊」②

 三日目

 さあ新春初試しエンジンスタート大会開始。JAFにも入ったしスタンドの位置も確認した。最悪の場合にどうするかは考えたので後は神様にお祈りしてエンジン始動。

 掛かった!!

 さすが大吉パワー。ありがとうございます。

 ホテルを出てすぐ神倉神社が見えた。また必ずお参りに行きますと祈って新宮を立つ。熊野三山の最後「熊野那智大社」へ。那智の滝へは何度も訪問しているが、那智大社をスルーしてきた。これは自分の不信心によるものなのだが、自分の中では滝こそが祀るべき対象と感じていた為。
 駐車場を後にし参道を行くと石階段がそびえ立っていた。こちらも500段近い階段があるそうだ。途中何度かの休憩ポイントがあり、神倉神社ほどの勾配ではないのが救いか。熊野三山は元々本宮と速玉の二社で、那智は修験場だったのが理解できる。ゼーゼー言いながら拝殿を目指した。

 熊野那智大社も速玉大社と同様、建築物が朱塗りとなっている。拝殿はさらにこじんまりとしているが、護摩祈祷や大樟胎内くぐりなどがあって密教の雰囲気がある。隣には青岸渡寺や再建された三重塔が立ち並び、彼方には那智の滝が流れ落ちる遠大な景色。見映えはここが一番ではなかろうか。

 熊野三山巡りを終え、本日はこれまで紀伊半島ツーリングをしながら回収できなかった観光スポット巡り。

・「橋杭岩」
 大抵潮岬へ立ち寄るので、ここにも止まるという選択が出来なかった。国道沿いにバイクから眺めることが出来るということもある。良く見ればなるほど確かに奇怪な光景で他に類を見ない。ゴジラの背中と称するのもよくわかる。

・「三段壁」
 まあ良くある断崖絶壁で東尋坊のようなものか。白浜温泉へ来た観光客の立ち寄りポイントといった感じ。空港が近いからか中国人観光客多し。怪しい洞窟見学エレベーターにお土産屋のコンボ。どこにでもある風景を名勝化する手口。

・「白崎」
 毎度行こうと思いつつ、国道から少し離れる為時間が取れなかった。真っ白な石灰岩が特異な印象を醸し出す。が、何でここだけ白いの?と不思議になるがその答えが掲示されていなかった。公園内にある道の駅に行けば資料があったのかも。

 道中定番の「岩代駅」に立ち寄り山浩子のテングサの歌を聴く。しかし初めて訪問した時の感動はもはやなく、ルーティンで立ち寄っているだけな感じ。次は来ないかも。駅入り口の交差点には信号すらない、何もない無人駅だからな。

 今朝エンジンが一発始動したことで気が大きくなり、和歌山2りんかんへは立ち寄らずホテルへ向かうことにした。白崎からホテルまでの道のりは思ったより遠く、宿泊地の紀の川へ到着するころにはあたりは真っ暗になってしまった。

 本日の走行距離269.4km。意外と距離走れてないのは沿岸部のクネクネ細道が多かったからか。


四日目

 今日は訪問予定が白紙。奈良、京都あたりを走ることになるが、渋滞の具合によりどこまで行けるか想定できなかったため。昨晩一応ピックアップはしておき、神武天皇ゆかりの橿原神宮と橿原陵、法隆寺。また大神神社、石上神宮あたりを再訪してもいいかもなんて思っていた。
 昨晩の宿はルートインだったのでのんびり朝食バイキングを楽しむ。出発は9:00と遅くなったが、何々急ぐ旅でもない。エンジンは一発始動とならず少しばかり焦る。何度か時間をおいてセルを回した所なんとか始動。怖い怖い。

 紀の川沿いに東へ走っていけば、高野山、九度山といった案内標識を見掛ける。割と近いのねという感じ。テントを積んで予定なしのキャンプツーリングもありだな、なんて妄想するが、実際やれば行き先がグダグダになってあまり面白くないんだろうな。
 国道169号にて北上開始。明日香に辿り着く。いよいよ古代の杜奈良盆地だ。思っていたより狭い道を抜けて橿原神宮を目指すが大渋滞。警察まで出て規制を掛けている。自分が知らなかっただけで橿原神宮はメジャーだった?今度奈良出身者に聞いてみよう。あっさり行くのをあきらめて渋滞から逃げ出す。
 次は法隆寺を目指すがのんびり走った結果、いつの間にかお昼になってしまった。調べると法隆寺周辺も人出が多いようだ。訪問予定の奈良・京都の集客力は所詮地方霊場である熊野三山とは比較にならないようだ。ましてや三が日の初詣期間だしな。

 ぱっと切り替えてここで新春ツーリング終了。帰宅することに決めた。本日の宿は快活俱楽部の個室なのでキャンセル料はとられないし、今朝エンジンが始動しなかったのが頭に残る。宿泊代を一日ケチることができるし、無理せず帰るがベター。京都はまた来よう。

 名阪国道にて三重へ。亀山周辺で渋滞しているのでこれを避けて旧R25を進みJCTから新名神へ。みえ川越の先で再び渋滞発生。ちょうど給油タイミングだったのでR23に降りる。しばらく国道を進んで渋滞をやり過ごして伊勢湾岸に乗り直す。

 あとはしばらく渋滞無し…のはずだったが、新東名岡崎から大渋滞発生。なんか情報を誤認していたみたい。だから東名への入口が混んでいたのか。さらに雨雲発生で全身ずぶ濡れ。防寒着を着込んでいるので雨が進入してこないことが救い。とてもじゃないが渋滞に付き合う気にはなれず、すり抜けしながら先を急ぐが、結局新城まで断続渋滞は収まらなかった。
 ここから御殿場までは快適。三車線を120キロでかっ飛ばす。長泉沼津ICにて新東名を降り、箱根峠から旧道で小田原へ。何だかんだ結構時間が掛かり、自宅帰着は20:00となった。
 急な予定変更だったが休みが一日多くなるので良し。

 本日の走行距離522.2km。四日間合計1,384km。

2025 新春「紀伊」①

  今年は年末年始が休みとなったので、久しぶりにバイクツーリング慣行。天気予報によれば日本海側は荒れ模様なれど、太平洋側はしばらく天気が続く様子。その中でも一番無難と考えられる紀伊半島へ何度目かの訪問となった。
 去年あたりからコロナ抑制が解禁されたことと、円安によるインバウンド需要のためか、宿泊料金が高騰していたり、そもそも宿の予約が取れないことが多かった。しかし今回、一週間前のホテル探しにだったのにも関わらず、お手頃の宿をいくつか見つけられた。一時のバブルも弾けて来たのだろうか?少なくとも国内需要においては物価高の要因から旅行客は減少しているそうだ。


一日目

 朝6:30出発。のんびり国道一号線にて伊勢湾フェリー伊良湖港を目指す。大晦日ということで無料のバイパス区間は快適。浜松まで3時間程度、港までは5時間で到着。予定より早い便に乗れたので、鳥羽へ渡って後パールロードを周遊し伊勢へ。神宮付近は初詣参拝客への規制を掛ける準備が整えられ、駐車場はすでに満車となっていた。
 今日は大晦日なのでのんびりホテルで過ごす。伊勢のイオンにて宴会準備を買い溜め、16:00にはホテルへ。
 走行距離337.4km。


二日目

 年忘れで昨晩飲み過ぎた。8時ごろ出発しようとエンジンスタートするも…掛からず。どうやらバッテリーの電圧低下によるもの。
 実はここ半年前から始動時もたつくようになった。バッテリーが劣化しているようなので昨年末新しい物を購入取り付けたが起動できなかった。
 出発前日ということで交換対応をする時間は取れず、かと言ってそばのバイクショップで追加で新品を買うはもったいない。結果安易な「なんとかなるだろう」という正常性バイアスで古いバッテリーに戻して今回ツーリング出発。案の定バッテリー上がり。
 バイク保険のロードサービスを頼んだ所、幸いなことに修理屋さんが1時間ほどで到着。ブースターを接続してスタートさせれば一発起動。やはりバッテリー劣化が原因か。早目のバッテリー交換を勧められたものの、本日元日のためバイクショップは開いていない。明日の朝を乗り越えれば、新年初売りが始まる和歌山「2りんかん」に立ち寄れるのだが。
 結局これを機に、前から入ろうと思っていた「JAF」へ入会することにした。

 気を取り直し、2時間遅れで出発。しばらくエンジンを切るのが怖い。道の駅「伊勢長島まんぼう」までノンストップで走る。トイレに立ち寄るためいったんエンジン停止。もしここで止まっても何とかしてくれる仲間がいるだろう。結果、問題なく一発始動。充電装置に問題は無さそう。

 さて一つ目の訪問ポイントである「獅子巌」へ。予想通り「こんなもんか」という感じ。御大層な説明看板などが並んでいるが、結局自然に出来たものだからこじつけな説明でしかない。
 すこし残念な感じの獅子巌のそばには「花窟神社」という神社がある。こちらは国生み神話に出てくるイザナミを埋葬したお墓と言われ見上げるばかりの巨石が祭られいる。原始信仰の名残が見られて崇高な気持ちになった。
 同じ熊野にある那智大社の滝や大神神社の三輪山など、自然をそのまま祭ったいわゆるアニミズム信仰こそが本当の信仰だと自分は考える。超人的能力をもった神様の存在とそれにすがるというものは汚れたものに感じてしまうし、胡散臭いとされる信仰宗教と何が違うのか?

 さて今度は紀伊半島の海沿いを離れ山間部へ。熊野川の沿岸にある「熊野本宮大社」に向かう。もう午後もいい時間だが初詣の参拝客で賑わい、駐車場は満車の列。こういう時オートバイは隙間に入れてくれてありがたい。
 八咫烏の紋章をつけた旗が掲げられ、鳥居を潜った先には150段近くの階段。必死にこれを登れば拝殿。熊野本宮大社はスサノオを主神としている。参拝後に改めて見ると、何か拝殿の形や並びに違和感がある。今度調べてみようか。

 今年一番の運試しということで「おみくじ」をひけば…「大吉!」純粋に嬉しい。内容もいいことばかり書いてあるので、いわゆるスーパー大吉かな。いつもは小さく折りたたんで持ち歩くのだが、今回はくじは境内に括りつけて御守りをひとつ購入した。今年はいい年になる!

 そろそろ日も暮れてくる時間。急いで最後の訪問地である「熊野速玉大社」を目指す。こちらは海沿いに開けた新宮にある。本宮に対して新宮なのかと思っていたが、そばにある「神倉神社」を旧宮として遷宮されたとのこと。「神倉神社」も巨石を祭った神社で是非行ってみたかったが、急傾斜に500段以上の石段を登っていかねばならないということで断念。もっと痩せてからきちんとした靴を履いて来よう。

 熊野速玉大社はこじんまりとした作りとなっていて、鳥居からほどなく拝殿に到着できてしまう。この辺りも「神倉神社」込みか。建築物は朱塗りになっていて地味な古刹という雰囲気だった本宮大社と比較して華やいだ感じ。
 孝謙天皇より「日本第一大霊験所」の勅額を賜ったとされるが何故ここが?「熊野〇〇大社」という名付けから、素人目には本宮大社が格上に思えてしまうが、速玉大社は神倉神社からの新宮であり、別の社ということか。
 調べてみれば「那智大社」とあわせて勅額を賜るというものや、「熊野三山」に対して賜ったものなどあり、どれが本当なのかよくわからず。 

 本日はここまで。走行距離255.1km。
 さて明日の朝はエンジンが掛かるだろうか。JAFに加入したしガソリンスタンドも割と近くにある。いざとなっても何とかなるだろうが明日が怖い。