2025年1月5日日曜日

2025 新春「紀伊」①

  今年は年末年始が休みとなったので、久しぶりにバイクツーリング慣行。天気予報によれば日本海側は荒れ模様なれど、太平洋側はしばらく天気が続く様子。その中でも一番無難と考えられる紀伊半島へ何度目かの訪問となった。
 去年あたりからコロナ抑制が解禁されたことと、円安によるインバウンド需要のためか、宿泊料金が高騰していたり、そもそも宿の予約が取れないことが多かった。しかし今回、一週間前のホテル探しにだったのにも関わらず、お手頃の宿をいくつか見つけられた。一時のバブルも弾けて来たのだろうか?少なくとも国内需要においては物価高の要因から旅行客は減少しているそうだ。


一日目

 朝6:30出発。のんびり国道一号線にて伊勢湾フェリー伊良湖港を目指す。大晦日ということで無料のバイパス区間は快適。浜松まで3時間程度、港までは5時間で到着。予定より早い便に乗れたので、鳥羽へ渡って後パールロードを周遊し伊勢へ。神宮付近は初詣参拝客への規制を掛ける準備が整えられ、駐車場はすでに満車となっていた。
 今日は大晦日なのでのんびりホテルで過ごす。伊勢のイオンにて宴会準備を買い溜め、16:00にはホテルへ。
 走行距離337.4km。


二日目

 年忘れで昨晩飲み過ぎた。8時ごろ出発しようとエンジンスタートするも…掛からず。どうやらバッテリーの電圧低下によるもの。
 実はここ半年前から始動時もたつくようになった。バッテリーが劣化しているようなので昨年末新しい物を購入取り付けたが起動できなかった。
 出発前日ということで交換対応をする時間は取れず、かと言ってそばのバイクショップで追加で新品を買うはもったいない。結果安易な「なんとかなるだろう」という正常性バイアスで古いバッテリーに戻して今回ツーリング出発。案の定バッテリー上がり。
 バイク保険のロードサービスを頼んだ所、幸いなことに修理屋さんが1時間ほどで到着。ブースターを接続してスタートさせれば一発起動。やはりバッテリー劣化が原因か。早目のバッテリー交換を勧められたものの、本日元日のためバイクショップは開いていない。明日の朝を乗り越えれば、新年初売りが始まる和歌山「2りんかん」に立ち寄れるのだが。
 結局これを機に、前から入ろうと思っていた「JAF」へ入会することにした。

 気を取り直し、2時間遅れで出発。しばらくエンジンを切るのが怖い。道の駅「伊勢長島まんぼう」までノンストップで走る。トイレに立ち寄るためいったんエンジン停止。もしここで止まっても何とかしてくれる仲間がいるだろう。結果、問題なく一発始動。充電装置に問題は無さそう。

 さて一つ目の訪問ポイントである「獅子巌」へ。予想通り「こんなもんか」という感じ。御大層な説明看板などが並んでいるが、結局自然に出来たものだからこじつけな説明でしかない。
 すこし残念な感じの獅子巌のそばには「花窟神社」という神社がある。こちらは国生み神話に出てくるイザナミを埋葬したお墓と言われ見上げるばかりの巨石が祭られいる。原始信仰の名残が見られて崇高な気持ちになった。
 同じ熊野にある那智大社の滝や大神神社の三輪山など、自然をそのまま祭ったいわゆるアニミズム信仰こそが本当の信仰だと自分は考える。超人的能力をもった神様の存在とそれにすがるというものは汚れたものに感じてしまうし、胡散臭いとされる信仰宗教と何が違うのか?

 さて今度は紀伊半島の海沿いを離れ山間部へ。熊野川の沿岸にある「熊野本宮大社」に向かう。もう午後もいい時間だが初詣の参拝客で賑わい、駐車場は満車の列。こういう時オートバイは隙間に入れてくれてありがたい。
 八咫烏の紋章をつけた旗が掲げられ、鳥居を潜った先には150段近くの階段。必死にこれを登れば拝殿。熊野本宮大社はスサノオを主神としている。参拝後に改めて見ると、何か拝殿の形や並びに違和感がある。今度調べてみようか。

 今年一番の運試しということで「おみくじ」をひけば…「大吉!」純粋に嬉しい。内容もいいことばかり書いてあるので、いわゆるスーパー大吉かな。いつもは小さく折りたたんで持ち歩くのだが、今回はくじは境内に括りつけて御守りをひとつ購入した。今年はいい年になる!

 そろそろ日も暮れてくる時間。急いで最後の訪問地である「熊野速玉大社」を目指す。こちらは海沿いに開けた新宮にある。本宮に対して新宮なのかと思っていたが、そばにある「神倉神社」を旧宮として遷宮されたとのこと。「神倉神社」も巨石を祭った神社で是非行ってみたかったが、急傾斜に500段以上の石段を登っていかねばならないということで断念。もっと痩せてからきちんとした靴を履いて来よう。

 熊野速玉大社はこじんまりとした作りとなっていて、鳥居からほどなく拝殿に到着できてしまう。この辺りも「神倉神社」込みか。建築物は朱塗りになっていて地味な古刹という雰囲気だった本宮大社と比較して華やいだ感じ。
 孝謙天皇より「日本第一大霊験所」の勅額を賜ったとされるが何故ここが?「熊野〇〇大社」という名付けから、素人目には本宮大社が格上に思えてしまうが、速玉大社は神倉神社からの新宮であり、別の社ということか。
 調べてみれば「那智大社」とあわせて勅額を賜るというものや、「熊野三山」に対して賜ったものなどあり、どれが本当なのかよくわからず。 

 本日はここまで。走行距離255.1km。
 さて明日の朝はエンジンが掛かるだろうか。JAFに加入したしガソリンスタンドも割と近くにある。いざとなっても何とかなるだろうが明日が怖い。

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