足の骨折によりしばらく療養生活。医者によれば全治には5,6週間から2か月ほどかかるらしい。松葉杖で歩き回るのは思っていた以上にきついので、骨がくっつくまでしばらくは自宅で療養生活だ。引きこもりである。
何もせず暮らすのも勿体ないので毎日映画でも観ることにする。1,2本観ようと思うが内1本は必ずこれまで見たことのない作品としたい。こんな時アマゾンプライムは便利だ。またゲームをクリアし、本も読もう。買って積んでいただけのゲームや本をこなすにはいい機会だ。スターウォーズの新作を観に行けなくなったのは残念だがしかたあるまい。
ゼノブレイド2
まだクリアは出来てない。前作ゼノブレイドの続編。ストーリー的にはつながっていない感じ。ムービーシーンがアニメかと思わせるくらい長い。それなりのグラフィックなので立ち絵と会話だけで進む安物 RPG に比べれば見応えはあるが、プレイヤーを放っぽりぱなし感あり。
また戦闘やシステムに関してチュートリアルがあるものの、その場では意味が分からず理解不能。後になって「これってどういう意味」と思ってもヘルプ機能がないので分からず仕舞いというのはどうなのか。キズナシステムによって楽しさや難易度が変わるだけにシステムの理解が出来ないままなのは勿体ない。知って遊べば大ダメージを与えられて爽快なれど、知らねばただキャラクターたちが勝手にワチャワチャやっているだけにしか見えない。この辺は昔ながらのコマンド式を採用し続けているドラクエと好対照だ。
今第五話まで進み、バックボーンが明かされストーリーが盛り上がってきているところ。シンの存在だけが謎に包まれている。暴走するアルスを止めなければならないが道中の敵が強すぎるのでいったんサイドクエストをこなしてレベルアップを画策しているところ。
しかしサイドクエストがかなり面倒くさい。ただアイテムを持って来いというありがちな「お使い」から脱却しようとしているのだろうが、指示された A を終わらせると B が提示され、さらに C も・・・となるから面倒くさくなること甚だしい。ただでさえメインストーリーからブツ切りされたミッションであることに加え、どこにあるのかわからないアイテムを集めてこなければならないのが大変。ゼノブレイドクロスに比べれば場所の指定がピンポイントになっているものの、指定される地名が行ったことのない場所であれば表示されないのでフィールドをふらふらする羽目になる。せっかくのオープンワールドを堪能して欲しいのだろうが、高低差のあるフィールドでかつマップがとても見にくい、使いにくいこともあり迷いまくりである。正直ネット情報に頼ってしまおうか悩み中。
Wii から続くゼノブレイドシリーズが前評判と宣伝の割りに販売数が伸び悩んでいるのは、こうした点にあるのだろうと遊んでみればわかるレベルなのが残念。
ペットセメタリー
スティーブンキング原作のホラー。1989年上映と古い作品である。
埋めると死体が蘇るが、狂暴になってしまう墓地。息子を失った男がそれと知りつつ息子をそこに埋葬するという話。
まあ「世にも奇妙な物語」レベルのお話しではあるし、今にしてみれば怖さもそれほどではない。子供もいない自分には男の行動が理解できないし。だからこそこれまで観てこなかったんだなあという感想。
ただラストで蘇った子供に殺された奥さんを再び禁忌の土地に埋葬し、蘇らせるというのは予想を上回ったな。そもそも奥さんは善い亡霊の助力と助言によって舞い戻ってきたのに、何もせずに殺されてしまうのは不条理だと思ったが、この落ちのためだったのかと納得。キングらしいと言えばキングらしい。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論(荒木飛呂彦、集英社)
そもそもペットセメタリーを読んだきっかけがこの本を読んだから。
著者はジョジョの奇妙な冒険でお馴染みの漫画家で、個人的には魔少年ビーティー以来のファン。作品にただようホラー映画からの引用からこうしたジャンルには詳しいだろうなと思っていたがこうした本まで執筆していたのは知らなかった。
内容は著者の好きなホラー映画の簡単な紹介で深い掘り下げや新しい解釈などはあまり見受けられないものの、ホラー映画ファンならお馴染みの作品がきっちり紹介されているあたりが正統派な感じで好感を持てた。
「風立ちぬ」を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来(岡田斗司夫、光文社)
最近の宮崎駿監督作品はカリオストロやラピュタの頃に比べると面白くない。ファンが求めているような映画をすでに宮崎駿が作る意思がないからだろうし、だからこその引退宣言なのだろうが、著者は「風立ちぬ」を読み解いて子供向けアニメのころと違う宮崎駿の言いたいことを分析する。
「風立ちぬ」は個人的に引っ掛かるものがなく、冷たい主人公の映画だなくらいに思っていたが、この本による評を読んでなるほどと納得できた。主人公は宮崎駿自身の投影であり、彼の生き方については同意できないからなのだろう。ただし彼の作った作品群とはまた別である。
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