2017年12月31日日曜日

バイオハザード リベレーションズ2

 「バイオハザード リベレーションズ2」をクリアした。

 システムとしては、リベレーションズシリーズの原点回帰というテーマに則り、シリーズ前半のホラー調、パズル要素と後半の TPS 風味をほどよくミックスした仕上がり。「バイオ4」や「5」のように照準時動けなくなるということもなく、現代風の操作性となっており、グラフィックもほどほどのきれいさ。
 しかし今作主人公のクレアとバリーが時系列は異なれど同じ舞台を探索するのでダレやすい。「バイオ2」や「コードベロニカ」でも同様のシステムだったが、今作は全体マップが閲覧できず迷いやすいことと、特徴のない森、漁村、下水道などを延々歩かされることが飽きやすさの原因か。また外伝であるリベレーションズシリーズだからマップ作製の予算をけちったのではないかと勘繰ってしまう。

 クレアとモイラ(バリーの娘)、バリーとナタリア(新キャラ)を切り替えながらゲームを進行。主人公と同行する仲間がいるのはシリーズでは定番。また「バイオ0」と同様のプレイヤーザッピングシステムを採用。ゲーム内で操作キャラを切り替ることができるがあまり上手く機能していない。前作のリベレーションズであった「ジェネシス」のよるアイテム探しが、相棒によるライト照射や指差しなどに換わっただけで、いちいちキャラクターを変更するのが面倒くさいだけに感じた。操作キャラを入れ替えながらすすめる謎解き場面なども一部あるが必然性を感じられなかった。

 今回の物語は孤島に幽閉されたクレアとモイラの脱出行と、これを助けに向かうバリーと謎の少女ナタリアというもの。あくまで外伝であるリベレーションズなのでバイオハザードシリーズ的に話が大きく進展することはない。まあこれは本編「6」でも何の進展もなく、今後もダラダラとシリーズが進んで行くのだろう。
 シリーズ恒例の自爆スイッチ、変態するボス、ロケットランチャーみたいなお約束はしっかり受け継がれていて、バイオハザードはこういうもんだよなとしか言えず。少なくとも製作サイドに新たなバイオシリーズを作ろうとか挑戦しようとかいう意気込みは感じられない。
 なおストーリーモードは若干ボリューム不足。スキルによる成長要素や実績解除によるアイテム獲得など周回プレイを前提として作られている感じ。逆に言えば肩の力を抜いて「バイオハザード」を楽しむ分には十分。「バイオ6」のようないつになったら終わるんだろう感や初見ごろしの「QTE」イベントもないのでストレスが溜まらないのは良かった。

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