2024年12月29日日曜日

エイリアン アイソレーション

  長らくSteamではダウンロード不可だった「エイリアン」のゲーム「エイリアン アイソレーション」をプレイした。今回「おま国」から外れたのは、映画「エイリアン ロムルス」が公開されたことで、宣伝効果を兼ねて条件が緩くなったからか。
 PC版は残念ながら日本語化されていない。そのため同時期にリリースされたNintendo Switch版を購入しようと思った。しかしPC版には有志による日本語化パッチが公開され、これを導入すればプレイには支障がないとのこと。かくして予定通りSteam版を購入することにした。

 ストーリーは「エイリアン」1と2の間の物語。奇しくも「ロムルス」と同じ時代ということ。舞台や登場人物は全く異なり、こちらの主人公はエレン・リプリーの娘アマンダ。
 行方不明となった母が乗船していたノストロモ号のフライトレコーダーを探し、宇宙ステーション「セバストポリ」へ向かい恐怖の体験をする。
 ゲームシステム一人称アクションという洋ゲーありがちなもの。宇宙船内はエイリアンに出て来た造形が再現され、雰囲気を盛り上げる。

 しかしこのゲーム・・・「難しい!!!」

 難易度関係なくエイリアンにつかまれば即死。かと言って対抗策はなく隠れて逃げることしかできない。まあ完全生命体相手なのだから仕方ないし、ストーリーの合間でたまに遭遇するという程度なら諦めもつくが、ストーリー中盤になってエイリアン出ずっぱり!すぐに捕まって殺される!!
 通風孔から飛び出してくる、アンドロイドから逃げた先に待ち構える、隠れたつもりが隠れ切れておらず、ロッカーへ逃げ込むのが遅れる…等々。何度となく殺されてまるでバッドエンド祭り。
 死ねばセーブから再スタートだが、このゲームはセーブを任意に行うことができない。バイオハザードにおけるタイプライターの如く、宇宙船内にある電話のようなものへカードを差し込むことで行うため、殺される場面によってはかなりの巻き戻しを余儀なくされる。結果アイテム探しを何度も行う羽目になったり。
 面倒くさがらずセーブを細目に行いたいが、エイリアンがうろうろしている中、目標を引き返してセーブ地点まで戻るというのも辛い。
 エイリアンは「ドン!ドン!」と大きな足音を上げ歩き回り、「シャーッ、シャーッ!」なんて鳴き声をあげて存在をアピールする。こっちは死にたくない一心でビビりながらコソコソ進むしかない。ちらりと見える巨大な姿に驚愕してロッカーを探す恐怖。

 つまる所、これがこのゲームの肝。圧倒的なエイリアンの強さ。うまく隠れてやり過ごして逃げるという鬼ごっこゲーム。ここが面白いと感じられるかどうかが全てで、自分は挫折してしまった。ちょっと難し過ぎたなぁ。
 ゲーム難易度の選択はできるが捕まれば一撃死というのは変わらず。エイリアンの索敵範囲や行動が易しくなるとのことだが、一番簡単なモードでも死にまくりなのでちょっと無理だわ…となってしまった。
 個人的にはクリアまで行かなかったが、エイリアンゲームとしては正しい方向性で作られ、船内の再現度も素晴らしい。エイリアンファンにおすすめできる優秀作。


2024年12月28日土曜日

ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い

  年末年始で仕事は休み。家で映画を見ようと思ったが、いつものあれで一つに絞れず、集中もできない。結果、強制的に見るための解決策として、映画館へ行くことにした。
 何を見ようかと探すと、指輪物語からの外伝的エピソードである「ローハンの戦い」が上映されていたので予約。後で知ったが今日がロードショー初日とのこと。21時からのレイトショーなれど十数名のお客さんが入っていたのはその為だったか。

 ローハンが舞台となる戦いということで、指輪物語「二つの塔」での戦いをピックアップしたものと思ったが、指輪戦争より昔を舞台としていた。原作としては「追補編」にあるエピソードを膨らませて作られたそうだ。
 またアニメーションにて制作され、日本人の監督による作品となっている。この分野は今でも日本の影響力が強いんだなぁ。

 物語は男勝りで行動的な末娘「ヘラ」を主人公に進む。ローハン王に恨みを抱いたウルフの謀略によって危機に陥り、籠城戦を余儀なくされる。
 父王と娘の邂逅と別れ。最後は城外で陣営を張っていた部隊が救出に駆け付けるなど既視感のある展開はワザとなのだろうか。

 ストーリーのすべてがヘラによって進められるので話の広がりに乏しく、他の登場人物が間抜けな引き立て役になってしまっている。しかも前述の通り本編でもあった籠城戦と同様の展開なので結末が想像でき、盛り上がりに欠けている。
 指輪物語の特徴である異種族の登場はほぼなく、基本的に人間同士の戦いに終始してしまっているのもスケールを小さくさせている。命令を受けオーガが指輪を集めていることや、名前だけ出てくるガンダルフなど、「ひとつの指輪」への目配せも行われているが、あくまでファンサービス程度。
 アニメーションも凄いと驚愕する演出は特にない。南方傭兵たちの動きがギコチナイのは何かの演出なのか?というくらい。

 舞台背景がしっかりとしていおり、その世界で紡がれたエピソードのひとつとして興味深く鑑賞したが、「ホビット」「指輪物語」のような見所や奥深さは感じられなかった。

トヨタ「iQ」 初期の手直し

  「iQ」の購入を決めて後、ここは手を加えたいなといった辺りをピックアップ。納車されてすぐに改造を行った。カスタムと言えるほどの改造ではなく簡単なドレスアップ程度だが。

① シャークアンテナ
 今時のスポーティな車は、こぞってシャークアンテナが立っている。残念ながら「iQ」はひと昔前のポール式アンテナ。調べてみれば簡単に取り換え可能なようだったので交換してみた。
 ボディと全く同色というわけではなかったが、似たような色で違和感なし。あとは接着強度の問題だがこれはしばらく置いてみないと分からない。洗車の際、あっさり取れてしまいそうな気もする。
 交換後は予想通りスポーティな感じになったし、今時の車っぽい。ラジオやワンセグ受信感度は変わらず。値段も千円と少しで購入できたので満足。

② ルームライト
 「iQ」は狭い全長のためかルームライトがなく、前席ライトは雰囲気重視のスタイリッシュなスポットライトのみ。車内全体を照らす照明がなく、トランクルームにいたっては夜中は真っ暗闇。
 後付けルームライトなどもあったが配線が必要。もっと手軽なものはないかと探してみれば、充電式のLEDライトで台座の部分がマグネット式になっており、取り外しが出来る製品を見つけた。
 つまり通常はルームライトとして天井につけておき、必要に応じて取り外し、充電したり別の場所を照らしたり出来て便利。
 明るさは必要十分で車内やトランクをしっかり照らしてくれる。

③ サイドステップガード
 「プログレ」に初めて乗った時、車名の入ったサイドステップがとてもオシャレに感じた。高級車では定番装備のようだが、大衆車では簡素なハードプラやボディむき出しが普通。何か同様の製品はないものかと探した所、サイドステップの傷や汚れ防止のための商品があるようだ。
 海外名である「サイオン」仕様はあったが、「iQ」仕様は残念ながらなかった。仕方がないので代替案である「TOYOTA」仕様で妥協。高級車にあるような金属パーツではなく、ゴム製の保護パーツとなるため高級感はないけど、足元のワンポイントになった。

④ アームレスト
 「プログレ」運転時はアームレストに体を預けて、片手でのんびり走行することが多かったので、同じような環境になればと後付けアームレストを探す。中華製の製品が二~三千円程度で売られており、USBソケットが一杯ついたものは頭が悪そうに見えたので、シンプルな製品をチョイス。何故かソケットつきより高かった。
 仮組みして取り付けたところ高さが足りず、そのままでは使い物にならない。窮屈な感じもあるし設置を諦めようかと思ったが、「iQ」の少ない収納スペースを増やす意味合いもあるので手直しして設置。木の板で15センチほど高くしてなんとか使える感じになった。
 ドリンクホルダーが使えなくなったが、これはアームレストにもホルダーがあるので良し。シフトレバーとサイドブレーキが使いにくくなったのが残念。見た目的にも後付け感バリバリ。ただし使用感は悪くない。

⑤ その他
・スマホホルダー
 「プログレ」から移設。流行りのフィリップス製マグネットタイプ。
・三連アクセサリーソケット
 「Fit」と同時に購入。「プログレ」はACソケットが二つあった為不使用。
・LEDスイングライト
 足元を照らすための補助灯、アンビエントライト的な感じで設置。
・カーナビの地図更新
 まったくその気はなかったが、5千円程度で更新できたの為。
・ラゲッジマット
 汚れと振動、ズレ防止のため
・靴用収納ケース
 そのまましまうと靴の臭いが車内に充満してしまうため

2024年12月26日木曜日

トヨタ「iQ」 購入記③

  という訳で実車に試乗するため自宅から一番近い⑥の「WECARS」へ。店舗は広く清潔で、まるで系列ディーラーのよう。ネットによる悪評からの生まれ変わりを意識してか、丁寧で気を使った営業に感じる。たかだか50万円程度の車を見に来た自分にとっては逆に敷居が高く感じてしまう。

 特に予約せず訪問。ネットで見た物件ということで話をしたが、すぐに実車を見せてくれた。初めて見る実車だったが、思っていた以上に小さい。ヴィッツの後ろ半分をぶった切ったような作りは本当個性的で一発で心を持っていかれた。これはイイ!

 運転席に乗り込んだところ、セダンより車高が高いため乗り込みやすい。シートも高めとなっており視界良好。座り心地は思っていたより固め。長距離でも疲れなさそう。少しハイカラに感じた通常シートの造詣は思っていたよりシックで、カバーを掛けずにこのままでもいいかなと思った。
 前方視界の良さに対して、寸詰まりで窓の小さな後席は見切りが悪い。衝突安全性が求められるようになってきたためか、車内の包まれ感も増している。

 コンソールなどインテリアはクラス相応。取り立てて高級感はない。全体的にコンパクトに寄せた造形はむしろチープにすら感じた。
 カロッツェリアの見やすいナビがついているが残念ながらリバースに入れてもバックカメラに切り替わらなかった。Bluetooth接続には対応しているようなので、スマホとの連携はとれるようだ。
 リアシートを倒して実際の積載性をチェック。なお四人乗りモードではほぼ積載性ゼロ。ただし後席をつぶしてツーシーターと割り切れば十分な広さのトランクを確保できる。助手席側後席のみ無理すれば乗れることを確認したが、2ドアしかないことから乗降は不便でまず使うことはないな。

 せっかくなので「プログレ」の査定をしてもらい、バックカメラをつけてもらうことなど条件をつけた結果、支払い総額49万円とかなり安くしてくれた。一年保証もついて実質18万円の値引き。
 生まれ変わりを目指す「WECARS」の対応も良く、今決めれば年内に納車できるとのこと。木更津の物件が少しだけ気になったものの見に行くのも大変ということもあって、その場で即決してしまった。いつものことながら、まるで衝動買いだ。

 当日の内に代金振り込み。印鑑証明や車庫証明用書類などもすぐに手配。結果、二週間ほどで納車となった。販売側も営業成績のため年内に売り上げを確保したかったようで、なんともスピーディな対応だった。

2024年12月25日水曜日

トヨタ「iQ」 購入記②

  「プログレ」からの乗り換えを決めた「iQ」。いろいろ調べた結果、主力は1.0Lエンジンとのこと。しかし希少な1.3Lエンジンモデルの方が静粛性、動力性能とも満足感が高いということで、弾数は減るが1.3Lモデルを探すことにした。
 ついでホイールベースの短さからくる回頭性の高さを活かし、きびきび走れるMTか疑似7速MTモードを備える後期型ATがオススメのようだった。

 中古で探すことになるため装備もピックアップ。
 ・プログレで味をしめた高級志向からレザーシートパッケージ
 ・キーの出し入れが不要なスマートキーモデル(なお全車キーレス採用)
 ・HIDと操作を楽できるオートライト
 ・スマホと連動用にBluetooth接続と安全性の確保のバックカメラがついたナビ
などがついていると嬉しい装備。

 まずMT車についてはかなりマニア向けとなってしまい、軒並み10万Km以上の過走行車しか見つからなかった。しかも同程度のAT車に対して1.5倍くらいの価格。そこまでして欲しいと思えず却下。
 後期型ATについてはチラホラ見掛けるも同程度の装備車と比べてやはり割高。これは年式が上がることも理由ではある。
 本来シティコミューターである「iQ」であり、走りを求めて買い替えるわけではないので、どれほど重要視するかは値段と相談と比較して決めることにする。

 1.3LのiQを選択する人はプレミアム感を重視したのか、レザーシートパッケージ採用車が割と豊富。また「Clazzio」というメーカーによるシートカバーの品質がとても良く、通常シートにこれを装着するという選択もありだなと考えた。
 スマートキーモデルも割と多め。この装備のあるなしで使い勝手がかなり変わるため、ここは妥協せず採用モデルのみ購入候補と決めた。
 HID非搭載車についてはバルブをLED交換しても同等になるし、価格もそれほど高くないので良しとする。オートライトもあれば便利だが必須ではないか。
 スマホ連動、バックカメラつきナビについても、アンドロイドナビに乗せ換えれば地図は最新式になるし動画も見れるしで必須ではない。ただし追加で5万円くらい掛かる。

 こうして装備を精査し、現車確認のできる南関東の物件を検索した所、すべてを満たす車両は一台しか見つからなかった。
①南足柄の135万円
 モデリスタエアロ装備のオラオラ系。欲しい条件をすべて兼ね揃え、かつ南足柄という自宅から近い販売店というのは魅力的。しかしぶっちゃけ高過ぎる。100万円以上で選ぶなら「iQ」以外の選択肢もあるので冷静に判断して今回は見送り。

 あとは全条件を満たす物件はないため、帯に短し襷に長しの中から最適解を導き出す格好になった。
②木更津の75万円
 ナビ非搭載。追加費用が5万円ほど掛かる。逆に言えば最新式ドロナビを乗せることが出来るというメリット。車検一年つきは嬉しいが、何故か手数料が15万円とぼったくり。走行距離5万キロ。後期式。レザーP、Sキー、Aライトと他装備は完璧。

③野田の74万円と85万円
 74万円はAライト非搭載。どちらもバックカメラ非搭載。85万円は走行距離2.2万Kmと低走行が魅力だが前期式で車検2年。74万円は6.2万Kmなれど後期式。車検は来年8月までと短い。甲乙つけがたいね。

④川口の60万円
 車体色ブルーと個人的に刺さる色。ライトがハロゲンのためLED換装に追加で2万円くらいか。走行距離8万Kmと過走行に加え来年7月に車検が切れる為、そこでも15万円ほど追加料金が掛かる。
 白い物件ばかりの中、青い車体が気になって良く見ようとしてしまいがちだが、条件はあまり良いと言えない。

⑤杉並の50万円
 走行距離8万Kmでハロゲンライト。④同様追加で2万円掛かる。車体色ダークグレー。車検は26年12月と丸々二年あるので安心。過走行に目をつぶれば一番お買い得と言える。

⑥横浜の59万円
 レザーパッケージ非搭載の通常モデル。走行距離6万4千KmでHID、Aライト、Sキーと全て装備されている。車体色ダークグレー。
 プログレからの乗り換えのため、当初高級感を重視してレザーP搭載車のみ探していたことで選考から漏れていた物件。前述のClazzioにすればより高級感のある内装となるので障壁は無くなった。
 販売店も神奈川県内と近いし、値段的にもかなり魅力的。調べたら販売店の「WECARS」というのは悪名高い「BIG MOTORS」の後継会社だった。なるほどそれで安い値段付けをしているのか。

 値段的に購入候補は上記に絞られた。さてプレミアムコンパクトを自称する「iQ」だが実車はどんなものか。特に車内の広さとリアシートを倒した後の積載性を確認したい。これが軽自動車とあまり変わらなければ「プログレ」の維持を含めて検討し直しになる。

2024年12月22日日曜日

トヨタ「iQ」 購入記①

  「プログレ」の代替車選考は難航した。同格のセダンはすべからく3ナンバーサイズ。駐車場への出し入れが大変というのが乗り換え理由の一つなのに、大きくなってどうする!
 では5ナンバーセダンならと調べれば内外装ともプログレに遠く及ばず。わざわざ乗り換える理由がない。ワンチャンス、マークIIやクラウンセダンなどの旧車も検討したが、より維持が大変になるだけで装備も貧弱になるなど実質ダウングレードだ。
 セダンからハッチバックコンパクトに切り替えて検討しても、隠れた名車「プログレ」から乗り換えるに足る個性を持った車はなかなか存在しない。成立できるのはマニュアルスポーツ仕様くらいか?

 こうして維持費、取り回しにくさは我慢しつつ、「プログレ」を維持していこうと思っていた折、一台のコンパクトカーが目に留まった。軽自動車より短いボディサイズながら全幅は1680mmとしっかり5ナンバーサイズを確保。「プレミアムコンパクト」を標榜したこれまでのカテゴリーを超越した車。トヨタ「iQ」である。
 カテゴリーの超越、孤高の存在。しかし市場に認められることなく一代限りで消えていったあたりも「プログレ」と似ている。

 ぶっちゃけ変わり者じゃなければこの車に辿り着かない。小さい車が欲しければ軽自動車の方がより小さく維持費も安い。結果同じ維持費であればパッソやヴィッツを選択すればよほど使い勝手は良い。しかもコンセプト重視の専用設計が仇となったか値段は割高。
 似たような立ち位置のスマートも欧州市場だから成立するが、軽自動車という枠がある日本では存在意義の難しい車だ。

 しかし名車「プログレ」から乗り換えるには、これくらいのポリシーを持って開発された変態車でないと満足できなかった。どうせ一人でしか乗らないし。バイクに比べれば屋根がついているし、収納も十分以上!
 なんて考えていたら居ても立ってもいられず、プログレからの乗り換えを決めてしまった。

 


トヨタ「プログレ」 降りる

  来年の3月に車検を迎える「プログレ」。5ナンバーサイズにFRマウントの3,000cc直6エンジンと、今後ラインナップされることのないパッケージング。室内は「小さな高級車」を目指して、本木目ウォールナット使用。時代に流されない隠れた名車であった。

 これまで車には縁がなくペーパードライバーだった為、乗る機会を得てからは色んな車に乗ってみたいと思った。そんな一例が「高級車とは何ぞや?」という疑問と憧れだ。SUV全盛の昨今セダンは人気が低い。中古市場ではクラウンやフーガが手頃な値段で購入できる。ただしこうした3ナンバーの堂々たる車は大きすぎて自分の手に余るのでさて・・・そんな検討をしていた中、見つけ出したのが「プログレ」だった。

 3,000ccの大排気量は余裕のトルクで不満を感じさせない加速感と余裕を与えてくれる。また回転を抑えた走りとなるため静粛性にも寄与。滑らかな直6エンジンも上質な走りの一因を担う。
 落ち着いた造形の車内はさりげない高級感に溢れ、ワンポイントで入っている木目が伝統を感じさせる。スイッチ類の「カチッ」とした入りやすさと重さは安っぽさとは無縁。地味ながら存在感をアピールするアナログ時計など、こうした細かな品質のこだわりが高級車と大衆車の差異なんだなと教えてくれた。

 その乗り心地の良さとしっかりした作り。時代を超越した車であるため、今後末永く乗っていこうと考えていたが小さな不満も出ていた。開発が古いため最新ナビやスマホとの連携などはまったく考えられていない設計の古さ。あちこちから不具合や小さな故障も散見されるようになり、今後維持していくには金銭的な負担は大きくなる。
 古い車を維持するというのはこうした不具合に向き合いつつ愛すること。自分もそのつもりでプログレを維持していくつもりだったが、昨今の物価高はそうしたエンスー的な考えを許さず、生活やお金の使い方を見直せざるを得ない状況となっている。
 また駐車場が変わって狭くなり、5ナンバーセダンですら大きさを感じてしまうようになったのもこの車を手放すきっかけとなった。

 つい最近ワイパーブレードを交換し、曇りの激しかったヘッドライトユニットを交換すべくヤフオクで代替部品を落札したばかり。まだまだ維持していくつもりだったが、気持ちが変わってしまった。
 本当に惜しいけど、さようならをする。
 どうもありがとうございました。高級車とは何か、直6エンジンとは何か、FRとは何か、そうした全てを教えてもらいました。

2024年12月21日土曜日

オホーツクに消ゆ(リメイク版)

  何十年振りかで復活した推理アドベンチャーゲーム「オホーツクに消ゆ」のリメイク版をクリアした。オリジナルのファミコン版が遊べるということで、高価だったがNintendo Switchのカートリッジ版を購入した。
 UIとグラフィックのアップデート、フルボイス、追加シナリオなど。懐かしみながら遊んだがゲーム全体の古さは否めなず。本当に懐かしがるのであればファミコン独特のピコピコサウンドの方が良かったなんてことに。
 追加シナリオは「オリジナルのオマージュ」+「一本道ストーリー」で、新作というより後日譚程度のもので、総じて高い買い物だったなぁとはなってしまったのは残念。

2024年12月4日水曜日

ドラゴンクエスト3 HD2D

  ドラゴンクエスト3の2024年リメイクたる「ドラゴンクエスト3HD2D」をプレイ、クリアした。プレイ環境はSteam版。Nintendo Switchでのんびりお気楽プレイしようと思ったが、HD2Dは画面の綺麗さが売りのようなので、PC版を選択した。
 遊んだ感覚としては、ぶっちゃけ慣れ親しんだドラクエ3以外の何物でもなかった。事前情報を仕入れず、クリアまで自力で遊んでいる分にはこれまで通りのドラクエ。
 雑感としてルーラなどが使いやすくなった反面、モンスターの複数回攻撃や状態異常攻撃が多すぎるなどバランスのおかしさは感じられたが、何度クリアしたか記憶にない安定のドラクエ3だった。

 期待のHD2D部分はプレステ2で発売されたドラクエ5を思い出させる程度と、感動できるほどの出来栄えではなかった。諸般の都合で作り直されたようだが、開発初期のオリジナルをそのままHD2D版にした表現方法の方が懐かしさの中に綺麗になったギャップを感じ取れただろう。発売時期を延期してまで作り直したほどだから、実際に遊ぶとフィールドや洞窟が狭すぎて遊びにくかったのか。
 戦闘画面ももう少し外連味を出せなかったか。細かく書き込まれたキャラクターたちは動くことなくコマンド入力後に消えてしまい、小さなモンスターが動くだけ。ドット絵と詳細作画の融合は上手く行ったと思えず。
 メモリの都合で端折られていたオルテガのストーリーを膨らませ、分かりやすくを目指したストーリー展開が蛇足に感じる。ドラクエ3の楽しさは戦闘とフィールド探索の自由さにあるのだから、お金と時間を掛けるべき部分を間違えているように感じた。

 今回は勇者、商人、僧侶(→賢者)、遊び人にてプレイ。オリジナルより経験値が溜まりやすいのか僧侶~賢者への転職はスムーズに行え、遊び人もガンガン遊びを覚えてパーティのお荷物になってくれた。商人は「○○バーク」を発展させた後、パーティ復帰という劇的な展開。いろいろ妄想が捗る…ってほどでもなかった。
 バラモス討伐は大苦戦。遊び人の負担が大き過ぎた。戦い方を変えて倒せそう!となった所でバシルーラが勇者に直撃、再挑戦なんて展開もあった。あまりに大変だったので妄想ストーリーで補完して転職祭り。ゾーマ戦に向けて商人を魔物使いへ、遊び人を賢者へ、賢者を盗賊へ転職して挑んだ。
 巷を騒がせている「魔物使い問題」だが攻略サイトを見ずに進めた所、ゾーマ戦までに「ビーストモード」の取得にはいたらず、「まものよび」のダメージも50×4程度。勇者のライデインや賢者のメラゾーマに比べてぶっ壊れ特技ということもなく、かと言って弱すぎることもなく、普通にクリアできた。
 結果、安定のドラクエ3だったなという感想となった。

 現在攻略サイトをみて「はぐれモンスター」を回収。お手軽大ダメージの「まものよび」や「ビーストモード」を実感するに確かにこれはぶっ壊れだわと感じる。攻略サイトを見ながら遊ぶ層がメインとなった昨今、こうした収集要素で成長する技というのはバランスブレイカーになりやすいね。制作サイドの認識が甘かったんだろうなという案配。


2024年10月29日火曜日

Steam 2024 夏~秋

前回レビューした「Diablo4」以降にプレイした「PCゲーム:プチレビュー 24夏秋」

 ★★★ 見事クリア!又はクリアできずとも面白かった良作。またプレイしたい!
 ★★☆ 面白かったがクリアまでハマれなかった秀作。機会があれば再プレイ
 ★☆☆ 面白さとストレスが共存する佳作。しばらく寝かす
 ☆☆☆ 個人的にハマレなかった残念作。時間の無駄。もう遊ばない


「ドラゴンクエストビルダーズ2」★★★

 GTX1050Tiに第3世代i7というCPUではカクカクし過ぎて遊べなかったゲーム。同等かちょい下性能のNintendo Switchでは問題なく遊べるのに。
 せっかくなので最高品質で遊べるようになるまで寝かしておいたが、最新ゲームPCを購入したことで眠りから覚めた。60FPSやグラフィックの品質向上などされているようだが、遊んでみれば大した違いを感じられず。まあ読み込みは速いよねというくらい。
 しかし何度目かの再プレイなれどゲーム内容は面白く、クリア後ビルダーズアイをゲットするまではやり込んでしまった。かいたく島をさらに開拓していきたいが、他にやりたいゲームもあるのでしばし封印。


「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」☆☆☆

 セールで安かったこと、最新ゲームのグラフィックを味わいたい、人気シリーズなれど一度も遊んだことのなかったエスコンシリーズということで購入する。
 ぶっちゃけ面白くない。飛行モードが初心者向けのパッド操作だからか?
 空を飛んでいる感もなければスピード感も乏しく、かと言って「アフターバーナー」のようなゲーム的割り切りのない雰囲気ゲーム。ミサイルを何十発も搭載できる非現実ゲームなのだから、もう少し外連味があっても良かったのでは?遊んでいて盛り上がりに欠け、純粋につまらない。
 遊んでいて楽しくないのに加え、ストーリーも非現実的で生意気な小娘のモノローグでは没入できず、理不尽に難しいステージが出始めてきてプレイする気力がなくなった。
 また期待していたグラフィックは1080PのFullHD画質までしか対応しておらずガッカリ。


「デッドライジング3」☆☆☆

 何度もやり直している同作。今度こそという感じで再開するが、結局操作性のもっさり感とインターフェイスの理不尽さで挫折。具体的には落ちているアイテム一つをとるのにもイライラする。
 大量のゾンビが出てくる中を駆け抜けて打ち倒すというのは面白そうなのだが、ストレスを溜めながらこのゲームで遊ぶより、他にも似たようなゲームは一杯あるなと思ってしまった。結局はXBOXone初期に発売というひと昔前ゲームだった。


「モンスターハンターワールド」☆☆☆

 何度目かの「モンハン」挑戦。世間でこれほど人気があるのだから面白いはず。食わず嫌い良くない。しかし無駄に長いチュートリアルと無駄に豪華で動きにくそうな見た目に耐えられない。最初のクエストで面白味を感ぜず、これ本当にゲームなの?と思ってしまう。
 万民に受けても自分に受けるとは限らない好例。続編の「ワイルズ」が出るようだがもう二度とやらないと誓う。


「ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト」★☆☆
「デッド・オア・スクール」★★☆

 どちらも「メトロイドヴァニア」と呼ばれる探索型アクションゲーム。メトロイドは苦労しながらシリーズクリアしたし、ドラキュラX月下の夜想曲は確かに名作だった。
 しかし上記二作は挫折。自分には難易度が高い。最近発売された「メトロイド・ドレッド」もかなり難しいゲームだったが、シリーズを遊んできたという思い入れで続けることが出来たのに対し、上記二作にはそれがなかったというのが大きい。
 また「月下の夜想曲」はアイテムを手に入れることによってどんどん主人公が強くなることが実感でき、それがモチベーションとなってやめ時を見失うほどハマったが、上記二作は全然キャラが強くならず、遊んでいてストレスしかない。
 もっと時間を掛けてじっくり遊べば良いのだろうが、残念ながらマニア向けに難易度の上がっているこのジャンル自体が自分には合わなかった。


「バイオハザードRe:3」★★★

 せっかく良いグラボを買ったのにこれを活かしたゲームをやっていないなと思い、高グラフィックの「バイオRe3」を高品質で遊んでみる。オプションで色々弄っている時は処理によるエフェクトの違いがわかるが、いざ遊んでみるとそんな細かい所に目は行かないよね。水面や影の処理なんてどうでも良い、というか追跡者とのバトル中そんな暇はない。
 ゲーム自体は面白いが淡泊。でもサクッと遊べて楽しめた。


「エルデンリング」(保留)

 新ゲームPC購入のきっかけでもある「エルデンリング」。セールしていたので衝動買い。さわりだけ遊んでみた。相変わらずの死にゲー。篝火から篝火へとチマチマ進んでいった「ダークソウル」と異なり、探索ルートが広がったオープンワールドとなっているため、ゲーム展開が大きく変わっているようだ。まだまだ触りだけなので評価はしないが、個人的にここ最近のカジュアル指向となっているので、難易度の高い本家「死にゲー」をクリアできるか…。


「ドラゴンクエストビルダーズ」★★★

 ビルダーズ2が面白かったので前作を購入。一部「2」の仕様を取り入れたリニューアル版となっており、以前遊んだ「Nintendo Switch」版より遊びやすくなっている。しかし実際に遊ぶと新設設計とされた操作に重さを感じるだけで使いにくい。
 例えばアイテムを並べて設置する際、ワンテンポ遅れて設置がされる。これは一段置きか二段置きかを選択する「間」となっているが、ぶっちゃけ余計なお世話でむしろ設置の邪魔でしかない。開発陣はこのシステムで実際に遊んだのか?それともせっかく新設計したからいれちゃえ!ということではなかったか。
 そんなシステムが幾つか垣間見え遊びにくくなっている。「2」の仕様を取り入れるならそのまま取り入れればよかったのに。恐らく「スマホ」版がベースになっているからだろう。


ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

  世界に話題と狂気を巻き起こした「ジョーカー」の続編「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を観て来た。”フォリ・ア・ドゥ”とはフランス語で「二人狂い」を意味するそうで、妄想を持った人物と親密な関係を持つ健常者が共に過ごすことで、妄想が共有されること。つまり「ハーレイ・クイン」の登場を示唆したものだろう。
 虐げられ、声を上げることも許されない弱者がダークヒーローとして祭り上げられるという前作は多くの人々からシンパシーを得、模倣犯や集団的暴力などの背景となったとされるが、個人的には同情も共感も無く、ジョーカーへの思い入れもなかった。

 ジョーカーとして覚醒したアーサーのその顛末。あらたなダークヒロイン「ハーレイ・クイン」を相棒にしてどんな狂気や破壊を見せてくれるのか。しがない日々を送る弱者の代弁者としてカタルシスを得たい。続編を待ちわびたファンの期待を裏切るようなストーリーと演出。
 アーサーがジョーカーになれるのはミュージカル仕立ての妄想。一瞬の演説こそ”ジョーカー”になれるが、それは「無理」に演じているだけだ。期待と現実のギャップから支持者は離れ、自身も偶像になれないことを悟り、終いには自信の影に殺されることとなる。

 前作を愛したファンに「現実を見ろ!」と言わんばかりのお話しは酷評を受けてもしかたなかろうし、前作にシンパシーを得なかった自分のようなものには「まあ、こうなるよね」としか思えず。興行的に大失敗してまで作る作品だったのかは疑問。

 ストーリーや演出的にはそんな感想だったが、裁判の評決が出たと同時に爆破オチ。鑑賞しながら思わず「クソ映画!」と声が出てしまった。散々主人公を弄んで結末が「ボカァァン!」て何よ。ここまで見せて来たお話しは何だったのか。「トゥーフェイス」の誕生を目配せしている場合か?退席しようかと思うくらい、覚めてしまった。

2024年10月20日日曜日

2024 秋ツーリング 国道352号

  9月の連休は雨のため残念な結果となった。今月の連休は天気も良さそう。円安の影響からかインバウンド需要が高まり、ホテルは軒並み値上げ、満室。それでも何とか予約が取れたので前回のリベンジ「国道352号」走破を目指して出発。

10/12 小田原~秩父~沼田~矢板

 前回の同企画ツーリング時、栃木の日光や矢板が予想以上に近いと判明。のんびりと下道でも行けそうな距離ということが分かった。結果まずは国道140号(雁坂みち~彩甲斐街道)から秩父に出ることに。
 R246から三国峠経由で山中湖へ。朝早く出掛けたこともあり、久しぶりに霧の掛かった山中湖を観ることが出来た。幻想的。周辺は予想より寒い。日中はもっと気温が上がるはずと我慢。御坂みちにて甲州へ。塩山を通ってR140の雁坂トンネルへ。

 雁坂みちでは大型トラックがボトルネックのノロノロ運転。仕方ないとくっついて走るが、秩父湖への分岐で本道を離れて旧道へ。こちらもクネクネ道なのでスピードは上がらず、これは選択を誤ったかなと思ったが、再合流する交差点で先ほどのトラックをぴったりと追い抜いた。なんたる偶然、大ラッキー。そのまま秩父まで降って道の駅で休憩。

 ここから矢板方面へ向かうルートとして西から、
  ①沼田からロマンチック街道
  ②前橋から赤城山
  ③前橋から足尾銅山
  ④宇都宮
の4パターンが想定できる。①②③は最終的に合流して日光経由で矢板へ。
 今年は何故か日光方面へのツーリングが多く②③は走ったばかり。④は市街地ルートなので楽しくなさそう。結果①を選択。沼田まで関越自動車道でワープ。

 沼田からロマンチック街道を日光方面へ。時間があれば途中で北上して川俣温泉~霧降高原に向かう予定。しかし片品村を越えて標高が上がってくると気温が低下してきて寒い。加えて怪しい雲が出てくる。
 湯滝を過ぎて予定していた川俣方面へ向かう山王林道に向かうもついに雨がポツポツ降ってきて、向かう先の太郎山方面は雨雲に飲まれている。ここは無理せず引き返すが、ついに本降りの雨となる。予報では雨など降らないはずなのに。
 寒さ対策も兼ねて竜頭の滝駐車場にて合羽を着る。雨雲レーダーによると局地的なにわか雨のようで、ちょうどこの辺りだけ雨。そういえば前回半月山展望台へ行った時も霧に飲まれていたし、山間にあたるこの地方は雲が溜まりやすいのだろう。

 いろは坂から日光に降り、途中お腹が痛くなって「ガスト」へ緊急ピットインしながら、本日の宿へ到着。走行距離は390.1kmだった。


10/13 矢板~国道352号~魚沼~国道289号~国道294号~矢板

 いよいよ今回ツーリングの主題たる国道352号へ。
 国道352号といえばロングツーリングを始めたころに知った道で、福島から新潟を縦断する過酷な山道。電話もつながらない孤独な秘境、落ちれば奈落のガードレールがない断崖絶壁、道の上を川が流れる洗い越し…等々。まさにワイルダネスを具現化したような道として紹介されていた。
 いつか行こうと夢見てきたが、バイクはシートが低くて足つきの良いCTX700だし、DCTなのでエンストもないし、色んな峠を走って経験値も増えたし、いまこそ挑戦の時!

 矢板から塩原温泉郷を走り抜け、いよいよ国道352号に合流。R121、400との重複国道となっている。荒海川を境に西へ。ここまでずっと走りやすい峠道。道も良く整備されていてワイルダネスには程遠い。
 昨日に引き続き標高の高い道を走るため寒い。山の狭隘を抜けて走っていくため、陽射しが届かないのも寒さの原因。陽の射す辺りでは寒さも一段落するのだが。道の駅「番屋」で一服するも暖かい飲み物が売っていない。燃料補給、屏風岩見物をして進む。

 この辺りは尾瀬観光の拠点となっていた。七入駐車場では道案内が立っている。尾瀬には興味がなかったので地名が分からず、案内の言っていることが意味不明だった。駐車場を過ぎると急に道が狭くなる。ヘアピンカーブの連続。御池や沼山なんて地名も出てきて、さきほどの案内の意味をようやく理解。尾瀬へ向かう駐車場が満車なので、ここで止めてシャトルバスを使えということだったのか。自分には関係のないことであった。
 尾瀬を抜けて県境。新潟県へ。いよいよ奥只見湖畔を走る。

 奥只見湖はこれといった展望台がなく、また生い茂る木々が邪魔をして湖の全貌を観ることが出来ない。遊覧船乗り場や奥只見ダムへ行くには奥只見シルバーラインが唯一のアクセスルートだが、狭くて湧き水が多いためスリップの危険性が高いトンネル区間が延々とあるため二輪は通行禁止となっているのは残念。
 名物洗い越しも登場。しかし思ってたほど水流は激しくなく、危険を感じることもなく渡れるレベル。長雨の後など日によって違うのだろうが肩透かしだった。
 奥只見湖畔を半周するルートは最初登ってあとは降りていく。地元のツーリングルートとなっているのか思っていた以上に対向車多し。
 クネクネと曲がりくねってなかなかゴールまで辿り着けない感はあるが、道幅が広いのでストレスなく走れる。最終的には湖面の辺りまで降り切ってから湖畔道路終了。展望台がないのが残念だが、荒々しい渓谷を眼前に見ることが出来たり、その渓谷に敷かれた山道を走り抜けて行くのは楽しい。


 酷道と言われるR352、最後の関門である枝折峠へ。「枝折峠は”転落事故”多し!初心者はシルバーラインへ」という警告看板が立っていて恐怖感を煽る。道幅は1.5車線程度と狭く国道と思えば酷いと感じるも、これくらいの峠道はいくらでもある。特に問題なく枝折峠に到着。
 峠付近は違法駐車の列で走りにくい。最近よく遭遇するが、安上がりで健康にもいいからハイキングブームになっているのか。だったら電車できて麓から登山しなさいよと言いたくもなる。
 枝折峠からの景色は絶景と聞いたが、立ち木やススキが邪魔をしてそれほどでもなかった。明け方に発生する雲海が見事らしいが現在正午。霧の気配すらない。こんなもんか、と峠を後にする。
 下りも似たような狭いつづら折れの連続。新潟方面から来るバイカー多し。

 国道352号は自分が思っていたほどの酷道ではなかった。尾瀬、枝折峠という観光スポットがあるため交通量もあり、深い山の中で独りぼっちという孤独感もない。狭いつづら折れや断崖絶壁もあったが、待避所も多いし舗装もされているので走りづらさを感じることもなく、いい意味で期待外れだったな。それとも自分の酷道耐性が高まっているのか。

 魚沼からはR252~289へ。田子倉湖を通って那須高原を抜けて行く。R352とは打って変わって快速ワインディングとなっており気持ちいい。田子倉湖の眺望が見事だったが、かっ飛ばしてレイクビューポイントに止まることもせず。走って走って白河。国道294号にて南下。大田原を通過して矢板帰着。
 走行距離418.9km。クネクネ道多しで距離以上に走った気分。


10/14 矢板~日塩もみじライン~霧降高原~小田原

 最終日。初日に走れなかった川俣湖方面へ。時間の関係で川俣温泉までは行けないが、霧降高原には行きたい。

 昨日は矢板から北上して塩原温泉郷を走ったので、今日は西へ向かって鬼怒川温泉を通ってみる。鬼怒川温泉は不況でさびれているというイメージがあったが、バイクで走り抜ける分にはあまり良く分からなかった。昨日通った塩原や地元の箱根、湯河原といった小さな宿の連なる温泉郷に比べ、広々としていて大型ホテルなどによる団体客目当てか。
 熱海しかり団体客目当ての温泉街はバブル崩壊後軒並み不況となった。企業の慰安旅行などが減ったためか。しかし楽天トラベルなどで検索しても、今だに食事込み2万円などのプランばかりで素泊まり旅人には高過ぎる。
 観光ホテルには観光ホテルなりのやり方、売り方があるのは理解できるが、もう少し多様性をもったリーズナブルなプランがあればと思う。近くに日光の歴史建築と大自然があるのにさびれているというのは勿体ないことだ。

 鬼怒川を抜けてもみじラインへ。カーブ多めのワインディング。名前の通りもみじの回廊となっており、紅葉のシーズンとなれば綺麗だろう。今年は夏の暑さが遅くまで残ったためかいまだ青々と生い茂っている。
 この道はエーデルワイススキーリゾート、ハンターマウンテン塩原というスキー場へのアクセスルートとなっているようだ。塩原温泉郷へも直結しているが走りにくいため、利用する人は少なかろう。2017年度版マップルでは有料道路となっていたが無料だった。
 途中30km/hになっている箇所があり、「速度取締り中」の立て看板もあって楽しめない。もっともきついカーブは多いし、落ち葉などでコンディションも良くないので、あまりスピードを出そうという気にはなれない道だった。

 R121の温泉とダム街道を進んで霧降高原へ。牧場のため切り開かれた高原は雄大で、これまで木々に遮られてきた樹海道路ばかり走ってきた眼には新鮮に映る。ここをグングン登っていく県道169号線は広々として走りやすく標高1440mにある天空の展望台は絶景。今回ツーリングで一番の景色だった。
 連休の最終日ということで、渋滞が発生する前にさっさと帰ろうと考えていたが、無理して足を伸ばした甲斐があった。

 霧降高原を後にして日光へ。日光宇都宮道路~東北自動車道~圏央道~小田原厚木道路~帰宅。奇跡の事故渋滞なし。本日の走行距離は371.5km。

 今年の夏は南海トラフ地震騒ぎでロングツーリングに行けず、天候不順で予定通りにならないツーリングが多くてフラストレーションが溜まった。久しぶりに三日間ぶっ通しで走れて大満足。
 3日間の総走行距離は1,180km。

 そう言えばプチカスタムでハンドガードを装着。最初にかったCTX700用ハンドガードはプーチのロングスクリーンに干渉してしまうので売却。小さめの汎用品を購入するも今度はカウルに干渉してしまうため加工必須か?と放置していた。
 ふと取り付け部のミラーマウントに高さアップのアダプターをつければ躱せるんじゃないかと思いつき、試してみたら大成功。今回のツーリングで試してきたが…イイ!グランドツアラーとして完成された感がある。
 さっそうと風を切って走るのも気持ちいいのだけど、やはり防風効果がしっかりしていた方が距離を走っても疲れにくいことを実感した。見た目も大きいカウル、スクリーンにマッチしてイイ!
 ・・・中華製なので「風超」という謎ワードが萎えるが・・・。



2024年10月9日水曜日

ツーリング 近況

  この所、ツーリング記録をアップしていないが、だいたいひと月に一度くらいの割合では出掛けていた。しかし今夏は異常な暑さでバイクに乗る気がしなかった。それでもと出掛けたが色々問題発生で、記事にまとめるほどのツーリングにならなかったのがアップできなかった原因。
 せっかくなのでまとめて一つのネタとしてアップする。

6/22 富士山周遊~大菩薩~R139~r35

 夏の閉鎖前に富士山へ行こうというネタと、Youtubeで紹介されていた中央道渋滞時の迂回路の県道35号線を走ってみるというネタに、せっかくだから大菩薩峠でつなぎましたという感じだったかな。
 R246沿い小山のローソンで朝食。延々しゃべっている老人ライダー(NC750X)二人を尻目に出発。特に道草することも渋滞に引っ掛かることもなく須走口に到着したら、抜かれた記憶もないのに朝の爺二人がいて驚いたというのを思い出した。
 県道35号線は記憶になかっただけで何度か走ったことがあった。ぶっちゃけこの辺りはCBR400Rを買ったばかりの頃、走り回っていたからな。


8/3 ビーナスライン表裏

 裏ビーナスとも呼ばれる武石峠からうつくしテラスの高原ラインを走るという企画。
 ビーナスラインはそれこそ年一以上で出掛けているが、武石峠方面には行ったことがない。理由は美ヶ原高原美術館方面から武石峠へ抜ける道が通行止めのままとなっているからだ。迂回するには松本市街へ降りて再び登る必要があるが、縁がなくて行かずじまいだった。
 実際に訪問した感想としては「まあ、こんなもんか」。裏ビーナスの高原を走る爽快感は最高!なんて記事を目にしたことがあるが大した距離を走るでもなく、ぶっちゃ感動はなかった。
 裏ビーナスを降りた後、高ボッチ高原へ向かおうと思ったが、せっかくなので上田方面へ向かい、県道62号線で再登頂するという、いつもと反対側からのラインで高原美術館に上るきっかけになったのは良かった。
 なおビーナスラインを走っている時は標高も高く走りやすかったが、下に降りると地獄。今年のバイクツーリングはやばいかもと実感させられた。


8/13 チェリーパークライン断念

 今年の夏ツーリングはまさかの「南海トラフ地震発生注意報」とかいう、後に陰謀論が巻き起こりそうな勇み足警報が原因で中止。本来であれば四国へ行く予定だったが、まさか南海トラフのまさに真っ只中へ突撃する気にはなれなかった。
 結局地震は来ず、天気予報が外れた程度の気安さで誰も責任はとらされず、今年の夏ツーリングの代わりに一泊二日くらいで出掛けようとあてもなく出発した。
 買ってから一度も使っていなかった中華製小型カメラをセットして動画撮影しつつ、一号線~沼津縦貫道~中部横断道~中央道と進んで須玉IC下車。
 清里ラインを北上し、八ヶ岳のビューポイント(平沢峠)、野辺山観測所などに立ち寄る。この辺りで「CB1300を降りるきっかけとなったチェリーパークラインに再挑戦!」という企画を思いつく。
 しかし天候不順で妙義山方面は雨のため通行止めという標示板が出ており若干の不安。小諸まで到着すれば浅間山方面は真っ黒な雲が立ち上っており不穏な気配。残念とは思ったがリベンジは断念。
 北と東は雨模様、西の上田、長野あたりで宿を探すも見つからず。今年はツキがないのだと諦めて引き返す。途中、円形分水や松原湖に立ち寄る。
 当日はあちらこちらでゲリラ豪雨。うまいこと躱しながらここまで来たが、楽をしようと中央道に乗ったのが運の尽き。最後に見た天気予報では存在しなった雨雲が甲府盆地に発生。大雨を降らせていた。全身ずぶ濡れ。高速道路なので逃げることも出来ない!
 御坂ICあたりで雨は止み、御坂みちをかっ飛ばせば風圧によって服も乾き始めたものの、トンネルを抜けたら再び雨。涙。今年の夏はダメだ、と思い知らされた一日だった。


9/14-15 只見湖断念


 敬老の日(三連休)を利用し奥只見方面へ出掛ける計画を立てた。宿の予約をした時は晴れの予報だったのが、ツーリング当日になってまさかの秋雨前線南下。一番大事な国道352号線を走る日に大雨予報。ただでさえ洗い越しで危険度高しと言われている道に突入する勇気はない。スケジュール中に宿をキャンセル。すごすごと引き返すこととなった。
 国道(酷道)352号を走ることが目的だったので、初日のルートは適当。6月に走ったばかりの赤城山へ行き、ロマンチック街道をつまみ食いするだけと目的のないツーリング。中禅寺湖畔にある半月山展望台と古峰神社に立ち寄ったものの、これだったらもう少し考えたルートを走るべきだったと残念。
 翌日はこのまま帰るだけでは悔しいのと、圏央道が八王子JCTで大渋滞かましていたこともあって青梅IC下車。奥多摩~ヤビツ峠を走って帰宅した。日帰りツーリングコースじゃん。今年は雨にやられることが多い気がする。

2024年9月29日日曜日

ビートルジュース ビートルジュース

  ティム・バートンのコメディホラー「ビートルジュース」の続編、「ビートルジュース ビートルジュース」を観に行ってきた。

 ここ最近ある何年振りかのまさかの続編(ゴーストバスターズ、トップガンなど)と似たような展開で、前作のオリジナルメンバーとその子供の愛憎劇という物語。自然とファミリー向けのお話しとなるので営業しやすいためか。続編としては作りやすいのだろうが、ありがちな展開(最初仲たがいしていた親子が仲直りする)に終始するので面白くない。

 序盤から中盤にかけて母娘のスレ違いという展開。ハチャメチャな前作と比べて人間ドラマ中心なのでイマイチと思いつつ見ていたが、ビートルジュースが復活し「あの世」へと舞台が移るあたりから不条理な展開が増えてきて面白くなる。
 最期は新キャラとして登場した敵役「ドロレス」「ジェレミー」をあっさり退場させ、あくまでビートルジュース中心に話が進むのが潔い(つーか、二人のエピソードいらなかったんじゃないの?レベル)。
 終わってみれば面白かったなと満足。本国ではトランスフォーマーを抑え、三週連続全米一位と異例の大ヒットとのこと。

 ただし前作との比較は難しく、あくまで当時を懐かしんで楽しむ続編。前作のハチャメチャ度、家の周りにサンドワーム、歩き出す前衛美術品などなど、何でこんなことを思いつくのだろう?という製作者のぶっとび具合は奇跡。
 今作に理解不能な展開はなく、バナナボートの件やあの世のビジュアルは前作を踏襲しているだけだし、ソウルトレインや出産シーンはストレートで笑えない。

 モニカ・ベルッチ、ウィリアム・デフォー、ダニー・デビートといった往年のベテランキャスト出演は、新進気鋭の若手監督の才能を買ってというわけでもなく意味不明。しかも必然性のある登場理由がない。
 一方前作で一番輝いていたジーナ・デイビスが登場しないのは仕方ないとはいえ残念。歳をとったウィノナ・ライダーの見た目は割と頑張っていたものの、足腰がダメなのか走り回るシーンは痛々しかった。
 代わりに娘役を演じたジェナ・オルテガがかわいかったのと、引き続き母役を演じたキャサリン・オハラの顔芸は素晴らしく衰え知らず。

2024年9月9日月曜日

エイリアン:ロムルス

  エイリアンシリーズの最新作「エイリアン:ロムルス」を観に行った。コロナワールド小田原にて鑑賞。会員権が切れていたので再加入。1200円のサービスチケットがもらえたのでさっそく使用した。
 「エイリアン:”ロムルス”」とは何ぞや?と思ったら、ローマ帝国建国神話に登場する双子の一人で、狼に育てられたという逸話を持つ。壮大なサーガの幕開けか?と思ったが、舞台となる宇宙船の名前だった。

 最近のエイリアンシリーズと言えば、開祖であるリドリー・スコットが「プロメテウス」「エイリアン・コヴェナント」という斜め上の展開で観客数が激減。シリーズ滅亡の危機を迎えていた。
 なお調べてみたらエイリアンシリーズ(AVP含む)は米国内での興行が良かったのが「1」「2」くらいで他はトントンか爆死。確かに陰湿な展開とキャラクターなので元来メジャーヒットは難しい作品。
 そんなこともあって今作は何度か聞いた「原点回帰」を標榜。舞台を第一作と二作の間としたことで古来のファンをニヤリとさせるオマージュもたっぷり盛り込んだ。

 開始からなかなかエイリアンが登場しないのは第一作を踏襲したか。やっと現れたフェイスハガーが大群なれど襲い方がヌルく、結局取りつかれたのがポリコレ要員というのも何だかなー。
 その後はルールのあるアクションゲームのような展開。グロ表現は若干あれど、ホラー、ミステリー要素が皆無。閉鎖空間に閉じ込められ、少しづつ追い詰められていくというシリーズ独特の恐怖演出がなかったからか。
 室温を体温に合わせフェイスハガーからステルスするというシーンも、先にフェイスハガーの大群から襲われるというシーンがあったので二番煎じに感じた。
 そんな展開ながら、これはと思えるシーンもあり、「エイリアン=酸の血液」という脅威を「無重力」を利用して解決するのは良かった。特に重力に関して序盤から伏線を張っていたので、ここに持ってきたか!と大いに得心した。
 他、オマージュシーンは幾つもあったが、少しやり過ぎた感。媚びを売り過ぎ。好きな人はいいんでしょうけど、「これをやりたかった」という監督からのメッセージが伝わらなくて残念。

 ラストは第四作のニューボーンエイリアンを思い出させた。せっかく原点回帰したのだからゼノモーフを推すべきだったのでは?何かコレジャナイ感。肝心のゼノモーフも出番は少なめだったから猶更。
 つまらない映画ではなかったけれど及第点。そつがない秀作というか前評判の高さの割に推せる点が少なかった。賛否両論だったが狂気を感じたプロメテウス二部作や、興収的には撃沈だったが自分は好きな「4」に比べると凡作。

2024年7月18日木曜日

Diablo4

  ゲーミングPC「GALLERIA」を購入。せっかくなので一本ソフトを購入しようと考えてSteamを検索していると、なんと「Diablo4」を発見。これまでディアブロシリーズはブリザードのHPからの購入となっていた。しかしSteamユーザーが拡大でエレクトロニックアーツ、UBIソフトに続き、ブリザードのタイトルも遊べるようになったか。
 ユーザー目線で言えばライブラリや支払いの管理が一元化されるので便利でしかない。販売側としては囲い込みができないとか、ストア手数料が取れないというデメリットもあるのだろうが、ユーザーが増える方がメリットということなのだろう。

 ディアブロシリーズは「1」をプレイステーション、「2」がWindowsPC、「3」をNintendo Swithcにて主にプレイした。天使と悪魔の戦いという壮大なストーリーが面白い。今作は人間界=サンクチュアリの創造主たる悪魔「リリス」を軸とした物語となっており、何と「ディアブロ」は登場せず!シリーズの度に復活してきたゴキブリのごとき生命力もついに枯渇したか。まあダウンロードコンテンツで復活するのだろうが。
 物語的にはリリスの目的がよくわからず。また、わからないまま「主人公」がこれを討伐するというのが納得できず。最終的には三大悪の一柱にしてリリスの父たる「メフィスト」をソウルストーンに封印するが、その化身たる血まみれの狼は存在しているなど未完のまま終わる。これも追加シナリオ待ちといささか勿体ぶり感が否めず。

 前作を遊べたプレステ3やNintendoSwitchでは今作が遊べず、ゲーミングPCを購入するまでお預けとなっていた。しかし遊んでみればグラフィックの質も雰囲気も前作とほぼ変わらず、これならSwitchでもいけたんじゃないの?と思ったが、恐らく後述するオープンマップ方式を採用したことでメモリ容量が足かせとなったか。

 ゲーム内容としては現在シーズン4が開催中で、ネットの情報によればオーソドックスだが盛り上がりに欠けるシステムだったものを、大幅にアップデートしてハクスラの楽しみが増えるようになったとのこと。個人的にはまだシステムをよく理解していないので本質はつかめず。
 また今作は一つのマップをあちらこちらへ彷徨うオープンマップ方式となっている。エリアは広大なれどファストトラベルや馬などが用意されているのが救い。突発イベントやヘルタイドなど、ダンジョン外での冒険が多くなっているのはDiablo2に似ている。
 スキルツリーは振り替え可能かつジャンル毎にまとまっているのでわかりやすいが、まだビルドを考えるほどレベルが上がっていない。前作のようなお手軽セット装備がないので、錬金や発掘で装備を整える必要があるのも「2」よりか。

 とりまシリーズ初操作の「バーバリアン」で始めたものの楽しめず、結局「ソーサラー」を作り直してストーリークリア。
 ソーサラーは見た目派手な「火炎」魔法でスキルビルド。ヒュドラを召喚しつつファイアーウォールで焼き払うという戦いなのだが、いまいち火力が足りない感じ。装備によって魔法が強化されればまた変わるのか。
 今後はクエストやヘルタイドをこなしてレベリングしつつ、シーズンクリアを目指したい。

2024年7月7日日曜日

ゲーミングPC購入

  昨年秋にデスクトップPCが壊れ、安価なミニPCを購入。性能は必要十分でメール、ブラウジング、動画視聴、書類作成程度であれば何の不満もない。それどころか省スペースでほぼ無音なので普段使いに最適。
 ただし専用のグラフィックボードを搭載しているわけではないので、Steamで配信されるような最新ゲームは遊べない。別途PS5かXBoxでも買おうかと思ったが、ネットワーク使用料をとられ続けるのは惜しいし、過去購入したSteamのライブラリが使えなくなるのは残念。
 ということで最新ゲームと過去の遺産を遊びたければゲーミングPCが必要。PS5より若干高性能の売れ筋機種で20万円前後。搭載されるグラボRTX4060Tiはあまり性能と評判が良くなく、前機種である3060とほぼ同性能なので性能的にすぐ陳腐化しそう。

 そんなことを考えて半年ほどゲーミングPC購入は保留してたが、最近になって三國志IIや世界樹の迷宮を遊び始めたあたりでゲーム熱に火が付いた。動画視聴も最新グラボの性能チェックなど、ゲーミングPCの情報を漁り始めた勢いで衝動買い。んー今にして思い返すと理由がわからぬ。
 せっかくPCを買うなら4K環境で遊びたいのでRTX4070シリーズを搭載したPCを選択。予算的には4070superまでしか手が届かないが、夏のボーナス目当ての割安価格で二回り性能の高い4070Tisuperが予算内に収まるということで即決してしまった。
 前々回同様、ドスパラ製のPC「ガレリア」である。CPUはインテルi7の14世代。GPUは前述の通りRTX4070TiSuper。SSDは1TB。メモリーが32GB。価格コム掲載のオリジナルモデルとなっていて値段を安く設定。総額30万円はお買い得だった。

 購入後、ゲーム専用PCとして設定。ほとんどのアプリケーションはアンインストールする。しかしマイクロソフトの余計なお世話に何度も悩まされる。具体的には、
 ・OneDrive絡みのバックアップ
 ・シンプルに立ち上げたいのにPINやPasswordを何度も要求してくる
 ・スリープが勝手に復帰してしまう問題
などがなかなか解消できなかった。
 スリープ問題は自分で解決できず、最終的にドスパラのサービスへ連絡。症状を話した所、解決策としてゲームコントローラーのUSBを抜き差しを提案され、試してみたら一発で治った。一発で問題点を指摘してくれたドスパラの電話サービスの優秀さに驚くとともに、同様の症例が過去に発症していたのだろうか。その割にゲームコントローラーがスリープ機能に干渉するというネット情報が皆無だったのは不思議。

 PC起動後「ガレリア」と誇らしげに表示されるのは格好いい。前機種がマザーボードメーカーの画面だったこに比べ、ドスパラオリジナルだという気概を感じる。
 Steamで購入済みゲームを幾つか試す。以前使っていたGTX1050Tiではカクカクだったドラクエビルダーズ2やダークソウル3などが4Kでもサクサク。バイオハザードRe2も圧倒的に綺麗…なんだが、それほど変わんなくね?という気もする。多分並べて比べると全然違うのだろうが、頭の中にある記憶ではほぼ変わりがない。
 実際FHDと4Kはきめ細やかさがかなり変わる。GoogleMapなどでも明らか。しかしゲームを遊ぶ時は動き続ける映像を自分でコントロールする必要があり、こうしたシチュエーションにおいては気にならない程度の差異なのか。
 実はPC購入時も検討しており、FHDで遊ぶのであれば4060Tiで十分という考えもあった。しかし何年か後でも遊べるようにという余裕も加味した結果なので良いのだ。

 静音性は皆無。ここは大失敗。多少お金を出しても静音化しておくべきだった。購入して使ってみないとわからないことなので仕方ないが、YoutubeのゲームPC紹介動画では伝えてくれない情報だった。

2024年6月8日土曜日

Honda Go Meeting 2024

  今年も開催された「Honda Go Meeting」。今回はゴールデンウィーク中の開催が6月へずれ、会場も鈴鹿サーキットからツインリンクもてぎに変更となった。春先鈴鹿ではF1が開催されたので会場が変わったのか。また6月は雨の多い季節なので天候が不安。
 あらかじめ休みをとっておいたものの、予想通りというかイベント周辺日は台風や前線の活発化により雨模様。最悪イベントのための休みだったが目的地変更も視野に入れつつ、開催日近くなって詳細な予報によればなんとかいけるか?という感じ。


一日目 長野~北関東を走り抜ける!

 ルート「清里~佐久~軽井沢~(碓氷峠)~赤城山~足尾~日光~宇都宮」

 今日は400km以上のロングツーリング。一日中走り続ける。
 6:00出発。出発時、圏央道に渋滞がないことを確認して八王子経由で須玉ICを目指す。しかし道中の掲示板にて渋滞発生を知る。せっかく渋滞のないことを確認してこのルートにしたので悔しい。素直に御殿場経由にすれば良かった。
 最初の情報では2km5分程度だったのが、渋滞付近では10分。さらに小仏トンネルまで断続渋滞という情報を見て高速での進行を断念。高尾で降りて垂水峠経由で渋滞回避する。これはこれで楽しいか。相模湖ICにて中央自動車道に乗り須玉ICへ向かう。

 清里ラインから横川までロングラン。道中潰れた飲食店を見掛けるが、元々採算が合うと思って営業したのか?一日何名程度の来店を期待していたのか。開店当初は成り立っていたのか?とても不思議。
 いつもは清里から八ヶ岳方面へ向かうが、本日はそのまま佐久方面へ。松原湖など楽し気な場所をみつける。オレンジ色の同色同型ハーレー二台ぷらすネイキッド一台で勝手にマスツーリング。
 小諸にて東へ。軽井沢から碓氷峠を降って横川にて給油。なんと31.8km/L。エコ走行してたわけでもないがなぁ。

 高崎~前橋の市街地区間でお昼。山岡家でラーメンを食べる。赤城山へ。市街地では暑過ぎて上着を脱ぐが、案の定山頂は寒かった。赤城山はハイキングのお客さんで大混雑。景色を眺めることもなく走り去る。赤城山を周遊するコースを走りつつCTX700のカーブに開眼。荷重移動が大事。減速時に体を後ろへ。曲がるときはリーンインを意識。

 R122(足尾バイパス)にてついに雨。局地的なにわか雨ぽかったので我慢してそのまま走行。予想通り日光に抜けるあたりで上がった。日光から日光街道にて宇都宮。本日の宿に到着。かなりの距離を走り続ける厳しいルートだが順調に進んで、予定通りに到着できた。

 本日走行距離478.0km。いやー走った。写真一枚も撮らないくらい走り続けた!


二日目 Honda Go Meeting

 開場すぐにコースインしたかったので早目にホテルを出立。宇都宮から茂木まではバイパスが完備されとても走りやすかった。偶然同じホテルにMeeting参加者が泊っており、鈴鹿から来訪。近くでレンタルバイクを借りての参加ということだった。

 今日は午後から雨模様。所によっては強く降るらしい。例年に比べ参加者が明らかに少ない。もてぎでのバイクイベントは初めてだったので勝手がよくわからない。事前のホームページ告知も要領を得ず、知りたい情報を得にくい、未掲載と不便だった。
 初回のグループでサーキット走行開始。もてぎサーキットは形状を良くわかっていないので新鮮に走れた。きつめのカーブ多め、鈴鹿の裏ストレートのような直線はなし、立体交差もあるのねーという感じ。無事初回走行終了。帰り際に記念写真ブースへ向かい来場写真を撮る。

 試乗会が10時15分の為、受付のあるイベント本会場へ。まずはサーキット走行写真を購入する。一枚2,200円とめちゃくちゃ高い。なかなか良さげなホンダの帽子は6,000円とべらぼう。ぼったくりもいい所だわ。
 バイク用グッズは総じて値段高すぎる。キャンプグッズなどのアウトドア用品もそうだが、この不景気に足元を見るようなことしていると誰も買わなくなるぞ。

 試乗会予約は開催前にネットによる事前予約制だった。チケット購入まで知らなかったため出遅れ。乗りたいバイクはあらかた埋まっていた。しかし当日スマホで予約を取るよりスマートなので、今後もこの方向でお願いしたい。
 フォルツァ、トランザルプ、NC750に空きがあり、買い替え候補に一番近いNCを予約。昨年のイベント以来二度目の試乗。同じシステムで似たようなエンジンのCTXに乗るようになったので昨年より具体的に印象を測れそう。
 試乗して感じたのは、排気量660cc(CTX)と750cc(NC)というわずかな違いからくるパワフルさ。YoutubeなどでNCは意外と速いなんて評価をよく見るが、確かにこの力強さは頼もしい。
 これは排気量からくる違いもさることながら、DCTの味付けが違うことも影響。CTXは低回転における鼓動感を演出しようと早目のギアチェンジをする。対して各ギアで適正に引っ張るNCは強いトルクで加速感を感じる。しかし高回転エンジンではないのですぐにパワーが頭打ちしてしまうのが残念。
 乗車姿勢においてはCTXのフォワードコントロールと低いシートに慣れたからか、NCのステップが窮屈に感じ、また足つきの悪さも気になってしまう。シートは薄くて固めなので、CTXのように長時間乗ったりはできないだろう。
 試乗の結果NC750Xへの羨望は完全になくなった。と同時にCTX700の乗りやすさ、長距離ライド適正を再認識させられた。クルーザーなのでワインディングでのスポーツ走行には問題点もあれど、旅バイクとしては究極なんじゃないか?

 試乗会参加後、そばの展示車両も見回る。第二の乗り換え候補CB650Rは、話題のEクラッチ専用ブースに並べられ、跨ることが出来ず。宣伝写真など見ると小さく見えてしまうが、実車は大きさ面構えともがっちりしている。CB750の中古を買うならこっちのがいいのだろうか?
 NC750Xに試乗した時も感じたが何台か跨った結果、フォワードコントロールに慣れ過ぎてしまい、普通のレイアウトだと窮屈さと違和感を感じるようになった。もうクルーザーしか乗れない体になったか。
 第三の乗り換え候補レブル1100のでさえシックリこない。第四の乗り換え候補GB350Cはハンドル位置の関係からかいい感じに跨れた。見た目のクラシカル感が足りないのが残念。リアシートを外せばだいぶ違うのだろうか。
 結果CTX700の株が上昇。買い増しはあるかも知れないが、終のバイクになりそう。大事にしよう。

 そのまま昼食。のんびり過ごす。1,500円とべらぼうに高いクラシックバーガーを食べる。驚くほど美味しくない。どこが1,500円?と問い詰めたい。バンズはレンチンしたのか柔らかくカリッとしていないし、パティも焼きたての香りや風味もない。クオリティを期待したがただのサーキット価格だった。
 そもそも提供時順番を抜かされたのに実は順番通りに出来上がっており、他の客に誤って提供した商品を謝罪もなく渡されるという始末。スタッフは忙しそうだったし人も好さそうだったので何も言わずにおいたがひどい対応だわな。

 午後からは連続でサーキット走行をする。今日は空いているので待ち時間なし。
 昼過ぎからポツポツ雨が降り始め、天気予報によれば雨雲が接近中。しかし文句も言わず雨具を着始めるライダーたちに感動。
 三連続走行して大満足。15:00頃から雨脚は強まり寒くなってくる。ホテルまでの道中もそこそこあるのでパレードランまで待たずここらで撤収した。

 今夜の宿は日立市に予約をとったが、水戸にしておけば良かったと後悔。雨の中走行しているからか遠く感じる。しかもGoogle先生は広めの幹線道路でなく、近道の山越えルートを指示してくるという鬼。

 今日の走行距離は159.7km。


三日目 北茨城ツーリング

 昨日までとは打って変わってよい天気となる。暑くなりそう。びしょびしょに濡れた衣服やバイクもすぐに乾くだろう。
 宿を出発。国道6号線バイパスへ。海の上に建てられた橋桁を越えて、浜の宮ロードパークへ。売店も自販機もないただの駐車場だったので唖然。ただし景色は素晴らしい。西湘BP国府津PAや東名由比PAに匹敵。堤防が低くて見晴らしが良いからここが一番かも。

 そばのループ橋を越えて県道36号へ。先ほどの海上橋桁もそうだがわざわざ必要か?という疑問が残る。さて県道36号はいたる所土砂崩れとなっており、雨天通行止めとなるらしい。工事現場を見れば崩落した跡がそのままむき出しになっていた。確かにこれは降水時危険かも知れぬ。

 二つ目の訪問地は「御岩神社」。アポロ14号の宇宙飛行士が光の柱が昇るのを見たとして、パワースポット認定されているそうだ。雨上がりの山道をハイキングしてご神体を見に行くまでは出来なかった。
 安産祈願のなされている神様らしい。参拝客に若いお兄ちゃんや、真摯にお祈りをしているおじさんの姿を見掛けたが、子供でも産まれるのだろうか。

 何故かダンプカーなど大型車両がビュンビュン走る広域林道などを走り「竜神大吊橋」へ。竜神ダムのそばに作られ付近を周遊できる橋となっている歩行者専用の吊り橋。かなり立派で頑丈に作られている。バンジージャンプなども行われていた。

 次いで「袋田の滝」へ。先ほどの竜神大吊橋もそうだが、車での観光客向けに適度な案内看板が掲示され分かりやすかった。
 訪問するまで知らなかったがこの滝は「日本三大瀑布」のひとつとされているそうだ。ちなみに他の二つは「華厳の滝」「那智の滝」とのこと。そのせいか滝への入口には観光客向けのお土産屋、飲食店などが軒を連ね、駐車場へと誘い込むおばちゃん、おじちゃんたちが立っていた。その内のひとつへバイクを停め滝を見学に行く。
 入場料を支払って滝壺まで通ずるトンネルを通る。掲げられた四季の写真をみると、冬場は雪に閉ざされ川原も凍り付いてしまうようだ。
 滝まで500mほど歩いて展望エレベーターに乗る。上がった先には別名「四度の滝」と呼ばれる何段も岩肌を落ちていく滝の全貌が見える。

 落差のある崖を一直線に流れ落ちていく滝も美しいが、こうして幾重にも分かれる水流もまた趣がある。
 展望台から降りて滝壺側から見る滝は圧巻の風景。四つに分かれていた流れが集まって落ちてくる様は豪快でしばし見とれてしまった。

 予定していた訪問地はここで終了。あとは国道118号線をひたすら南下して常磐道那珂ICへ。常陸大宮までは久慈川沿いを進むのんびりとした快速国道。そこからは沿道に飲食店などの立ち並ぶ風景となる。
 すぐそばに筑波海軍航空記念館や石切山脈などもあって立ち寄ろうかと悩む。あいにく北関東は午後から雨の予報。せっかく乾いたバイクや衣服が濡れるのも嫌なので、ここは帰路を急ごう。

 常磐道から三郷方面へ向かって首都高を通るのが最短ルートだが、渋滞を嫌いつくばJCTから圏央道といういつものルートを選択。しかしこの選択が大ハズレ。圏央道を進んでいくと程なく埼玉方面に黒い雲が掛かっているのが見えた。降り出す前に抜け出せるかと思いつつ走るが、無常にも道は雨雲の方向へ。ついに川越を超えたあたりで雨が降り始めた。
 入間や青梅という普段でも雨の降りやすい辺りは水煙で視界不良になるほど。当然全身びっしょり。狭山PAで雨宿りをしようか思ったが、ここまで濡れたら変わらないとそのまま進行。八王子から相模原あたりはトンネル多めなので助かった。
 海老名へ着くころには雨が止む。恐らく海沿いに雨は降っておらず、首都高ルートであれば濡れることもなかっただろう。
 天気予報をずっと見ながら走ってきたが、周辺ばかり見ていたのが誤算。ロングツーリング時は行く先も用心せねば…。無事帰れたので良しとしよう。

 本日の走行距離が356.3km。三日間合計が994km。
 初日のロングツーリングは良かった。またロマンチック街道~草津方面へ行きたい。またCTXの累計走行距離が1万km近くなったのでタイヤのドレッドをチェック。なんとフロントの溝がまったく存在しないスリックタイヤ状態。
 先日2りんかんでオイル交換した時は何も言われなかったし、いつからこんなになっていたんだ?と思ったが、恐らくもてぎのサーキット走行で削り取られたらしい。恐るべし!サーキットの舗装!

2024年5月29日水曜日

世界樹の迷宮 HD REMASTER

  Nintendo SwitchにHDリマスターされた「世界樹の迷宮HD」をクリアした。
 硬派な3DRPGとして、やや難易度高めとされている同作だが、特に詰まることもなくシナリオクリアとなった。

 同作はシリーズ第二作をDSでクリア済み。状態異常や属性防御などを駆使しなければ勝てないボスやFOE戦に、苦労しながらも倒す楽しみを味わった。

 今作はパラディンの防御陣形、メディックの医術防御さえ掛けてしまえば楽勝となっていて、いささか肩透かし。しかし調べた所、今回遊んだノーマルモードはオリジナルより簡単になっており、ハードモードが本来の難易度だったそう。
 もしハードモードで遊んでいれば、感想も少し変わったものとなったか。

 スキルについてどれくらい有用なのかが字面だけだとわかりにくい。攻略サイトには何パーセントの上昇など具体的な数値で出ており、ちょっと不親切かと思う。
 ただし休養システムでスキルの振り直しも出来るし、いろいろ試行錯誤して有効なスキルを開拓するのも、このゲームの楽しみか。

 世界樹の迷宮と言えば、DSのタッチペン機能を活用した「手書きマップ」作成。据え置き機への移植ということでどうなるか?と思ったが、楽しさの肝は地図を作ることではなく、未知の領域を埋めていって解明していくことであり、手書きをする必要はないと感じた。
 階層を降りる都度、戦っては逃げ戻ってを繰り返してレベル上げと武器更新。徐々に苦労した敵が雑魚になっていくまでのバランスが秀逸。レベルアップによるキャラクター強化が実感できるのが良い。

 なおシナリオクリア後も迷宮探索は続き、さらなる下層やマップ埋め、クエスト攻略などが残っている。今遊んでも楽しい名作であった。

2024年5月6日月曜日

2024GW 東北~北海道③

五日目

 あわただしいが今日で北海道最終日。たったの二日間しか滞在できず。今度はひと月くらいの予定で北海道に来たいものだ。

 宿がルートインだったので、のんびり朝食バイキングを楽しんで出発。昨日行けなかった地球岬へ。朝ということもあってか吹き飛ばされそうな強風。過去幾つもの岬へ行ったこともあるので、ここもそんな中の一つだろうとタカを括っていたが確かなるピリカだった。
 丸く見える水平線に地球の丸さを感じるなんてよくある表現だが、ことこの岬が白眉であった。

 この風景は写真で味わうことはできない。岬が突出しているため、270度の大パノラマで水平線を感じるからか。でもそんな岬は他にもあったはず。北の果てにいるからか。


 そのまま室蘭市街を走る。室蘭の本体は昨日泊まった入江側ではなく、半島側なのね。なんて納得しながら白鳥大橋へ。昨日「何だあの橋は!?」と目をつけていた大橋。しかし橋へのアプローチあたりで後悔。この強風の中走れんのか?
 予想以上の横風を受けながらの走行はビタイチ余裕なし。周りなんてみることも出来ずただ対岸へたどり着けと祈るばかり。案の定高所恐怖症も発症して、ああ怖かった。

 国道235号を走って登別へ。「ババンバ、バン、バン、バン」である。
 道中は有名な割に寂れた風で「のぼりべつクマ牧場」なんて場末もいい所、すっかり流行遅れとなったかと思わせる感じだった。途中、倶多楽湖公園線から湖へ。地図で見ると円い湖は四尾連湖を思わせたが、山に囲まれたそれはもっと違う何か。カヤックなどが置かれ風情を台無しにしているが、もし自分がアイヌで森を抜けた先にこんな湖に出会ったら、きっと龍を見ただろう。
 少し期待外れな気分で公園線を走ると、突然眼前に地獄谷が広がる。立ち込める硫黄の臭い。特徴的なブルーに彩られた硫黄泉。草木も生えぬ法面。まさに地獄。

 すぐ先の地獄谷展望台は大賑わい。登別はぜんぜん時代遅れになっていなかった。駐車場が一杯だったことと、日和山展望台からの眺めで満足してしまったので立ち寄らなかったが、今にして思えば、時間を掛けてゆっくり周っても良かったか。

 さてここでルートの選択。お昼に札幌へ出るとして、もう一度洞爺湖へ行くルートとウポポイに寄るルートとある。悩みつつ第三のルート支笏湖へ。苫小牧へ近づくにつれ道が混んできており、札幌へ行けなくなりそうだったため。ここからグルリと時計回りに走るだけの余裕がとれなかった。
 支笏湖で一服。三年前と同じ景色に「ああ、ここだここ、ここ」。相変わらずの広くて深い湖。まるで海のよう。苦手な駄弁りバイカー軍団も一杯いるのでサッサと逃げ出す。支笏湖から先の山中はガタガタ道で走りにくかった。

 札幌を目指したのは「すみれ」本店へ行くため。開店前に行く予定が気が付けばお昼をまわっている。案の定大混雑で駐車場待ちの車が外へ溢れ、お店の前には行列が出来ている。ちょっと寄っていく気になれない。せっかくなので食べてみたかった。残念。

 さらに足を伸ばし北広島市エスコンフィールドへ。何かと話題の新スポット。今日は日本ハムの試合があるためか駐車料金二輪1000円。ちょっと見物では出せない金額。広々とした敷地と独特の形を見て満足するか。エスコンフィールド?ああ行ったことあるよ、くらいの自慢は出来るか。

 道中の一人雑談。
 ・篠原ともえと鈴木蘭々。ペットとお人形さん理論。
 ・能力のすごい奴でみんなそいつのことをすごいと思っているが、いつも不在

 そうこうしている内にもう午後もいい時間。苫小牧まで戻る。ちなみにこの行程すべて距離ガバとなっており普通に100kmほど走っている。札幌すみれの仇討ちに何かないかと探し味の大王へ。ここも本店は行列でパス。苫小牧のお店へ。距離も走っているし、苫小牧市街は赤信号によく捕まる。結果渋滞が巻き起こって疲労も増した。
 味の大王は「カレーラーメン」が名物。食す。んー、カレーラーメン。うまいもまずいもないな!

 こうして北海道ツーリングも終わり、16時過ぎにフェリーターミナル着。乗船手続きやお土産を買っていたらすぐ17時となり乗船となった。少しくらい時間オーバーしても大丈夫でしょ、なんてのんびりしていたら乗船できなかったかも。

 出航は19時。夜飯は買わなかったのと、船室で飲み食い禁止ということなので、少々高いがバイキングをとった。ルートインとそれほど変わらない質で2,000円は高いよなぁ。雰囲気に金を払っているのだと言い聞かせる。ん-それほど金持ちじゃなかろうに。
 夜は船内でダウンロードしておいた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る。怪奇推理小説を思わせるストーリー展開で、本当に妖怪が出てこなければ市川崑の金田一シリーズだ。大人向けということで話題をさらったのもわかる。描かれるキャラが水木キャラに一本化されていないのが不満。
 船は20.8ノット(=38.5km/h)で進む。船室に熱がこもり、暑い。

 本日の走行距離265.4km。


六日目

 フェリーの仙台入港は10:00。やることもないので朝食バイキングもとる。1,000円也。リッチメン。予想通りルートインレベルの具材で絶対に元は取れない。

 仙台入港後、せっかくだからどこか寄るか?と考えるが特に行くところも思いつかず。そのまま帰ることにした。東北道~圏央道の事故渋滞も怖いしね。

11:45 福島松川PA
 すでに眠気と疲れ。夜何度もトイレに起きたので寝不足。モンスターでドーピング
12:50 那須高原SA
 給油。白河付近で事故。白河はここより北なので問題なし。
15:50 帰宅
 那須高原からここまで無休憩。260km=3時間走りっぱなし。ガソリン満タン~点滅まで走り続けたのも記録じゃなかろうか。  懸念していた事故渋滞に合わず。とてもラッキーだった。

 本日の走行距離462.6km。全行程2,283.8km。走ったなぁ。CTX700は疲れ知らずだわ。あとトランク便利。これからも旅のお供に最適。北海道は時間をとって何度でも行きたい。アスピーテラインは日本三大ワインディングに加えても良さげ。  そして今後ツーリングは目的地をだいたい決める程度でキツキツのスケジュールを組まないように。出来れば宿の予約はとらない方がいいのかも。  100名城もほぼ完成(沖縄三城と二条城)だし、ここはという場所はだいたい行った。先へ先へと走るツーリングからのんびり細かく楽しむツーリングへシフトしていこう。

2024GW 東北~北海道②

三日目 

 昨日予定変更して盛岡で連泊。今日は14:30のフェリーに乗るため、1時間前の13:30までに青森港へ行かねばならない。これを逃せば次のフェリーは18:00。函館到着は夜中となってしまう。

 7:00前に宿を立つ。雨はやんだが想定外の寒さ。道の駅「にしね」で冬装備に。イージス上下を持ってきておいて良かった。8:00には八幡平ビジターセンターに到着する。道中アスピーテラインは「夜間通行止め17:00~8:30」との案内だったが通行止めはなし。そのまま進めばゲートがあり、そこからアスピーテラインのようだ。丁度8:30を回ったので特に足止めを食らうこともなく進めた。

 想定以上に眺望が素晴らしい。湿原や地熱発電。南に岩手山の雪山を見ながら進む。進んでいく八幡平も山頂は雪が積もっており、あそこまでは登らないのだろうなと思っていたが、雪の回廊となって雪原を進んでいく。  全国各地を旅して来たが、こんな風景がまだあるのだなと感動した。昨日の雨で心折れたが、キャンセルせずに来て良かった。なお強行軍で昨日来ていたら危険だっただろう。

 八幡平アスピーテラインを過ぎて国道を北上。十和田湖へ。発荷峠展望台で湖を一望する。眼前に広がるのは田沢湖に負けない碧い湖面とその広さ。遊覧船がのんびりと渡っている。  どこにでもいる駄弁っていて感じの悪いオヤジバイク軍団を尻目に湖畔へ。しかしビジターセンター周辺は山中湖を思わせるような観光地となっていて少し興ざめしてしまった。

 そのまま突き進んで奥入瀬へ。渓流巡りを楽しむ観光客だらけ。雪解け水で水量の多くなった渓流が国道のすぐそばを走っている。こんなに手軽に渓流散策できる所は他にないのではないか?身近な自然という感じで人気なのもわかる。

 さらに青森方面へと歩を進めれば八甲田山。木々のびっしり詰まった針葉樹の森を越えれば、アスピーテラインよりさらに深い雪の回廊が待ち構えていた。その雪の量はスキー客を見掛けるほど。幸いにして路面凍結するほどの寒さではなかったが、昨日の雨は危険だったかも。安全が一番や。

 こうして大自然を満喫して予定通り13:00過ぎに青森港到着。無事14:30のフェリーに乗ることが出来た。青森にて名物みそカレー牛乳ラーメンと三内丸山古墳に立ち寄れなかったのは残念。今にして思えば、18:00便でも良かったかな。

 青函フェリーは4時間の船旅。何をして過ごそう…なんて思っていたが、気がつけばぐっすり寝落ちしていた。青森港そばのファミマで購入したカップのみそカレー牛乳ラーメンを食す。インスタントで食べると一見普通のカレーラーメンでしかないのな。

 函館につくころには夕陽が。上陸してホテルへ。チェックインするとキャンセルしたはずの予約が残っていてビビる。函館山の夜景をと思ったが夜間は通行規制が掛かっているので上がれない。仕方ないので名物ラッキーピエロのハンバーガーと、ハセガワストアのやきとり弁当を購入。ホテルへ戻るころには20:00を周っていた。  やきとり弁当は普通のシンプルな豚串がご飯の上に乗っているだけ。それ以上でもそれ以下でもない。いい商売してんなーという感じ。ラッキーピエロのハンバーガーはボリュームたっぷりの割に500円以下とリーズナブルで人気なのもうなずける。バンズのゴマがおいしい。50年代風ダイナーを思わせるお店の雰囲気も良くて、独立してこんなお店をやってみたいなと妄想してしまった。

 本日の走行距離230.6km。半日でこれだけ走ったから結構な距離だ。


四日目


 本日は100名城のスタンプを集めるために松前城へ。そのまま同じ道で函館へ戻るつもりだったが、調べると江差方面へ出てもさほど時間が変わらないので、北海道の最南部をくるりと一周して函館へ戻るルートを通った。同じ道をトレースするのは馬鹿らしいもんな。

 疲れが溜まってきているのか寝ぼける。アラームを止めることが出来ない。眠い目をこすりながら5:30にチェックアウト。函館山展望台を目指す。夜景が見れなかったのは残念だが、もう来ることもないだろうから。  函館山南東の立待岬にて朝日を受け、次いで函館公園へ。さあ函館山展望台!と進めば・・・何と二輪車通行禁止!!!結局函館山からの景色を見ることは叶わなかったわけな。仕方ないので函館駅、朝市、赤レンガ倉庫などを一回りする。

 さて松前城を目指し国道228号線をひたすら走り続ける。地図で見ると大したことのない距離だが走ってみると全然たどりつけないという北海道マジックをくらう。普通に100kmもあるのだ。

 やっとたどり着いた松前城は桜まつり開催中。北海道ではひと月遅れで桜が楽しめる。  このお城は江戸時代も末期1850年代に築城された当時最新鋭のお城で、銃火器や大砲などの近代戦闘を念頭に置き、海岸防備を企図した縄張りがされていたという。  再建された天守は資料館となっていて、アイヌとの交流に関する資料に見所があった。

 松前城を後にし江差へ。山深い東北山脈を走り続けた昨日までと打って変わり、今日は海岸沿いを走り続ける。スピード違反だけは注意せねば。
 11時近くになって江差着。海の駅「開陽丸」へ。北海道新政府軍虎の子として期待されるもあっさり座礁するというボケをかました開陽丸。実物大で復元され資料館として開かれている。戊辰戦争はあまり良く知らないのでスルー。勉強せねば。

 江差から国道227号で函館に戻る。久しぶりのワインディング。Google mapによればパトカーによるスピード取り締まりを行っている様子。ビビりながら進めばピンポイントでパトカー発見!さすが高度情報社会と言うべきか。

 お昼をまわって再び函館へ。五稜郭を訪問する。思い起こせば三十年近く前、まだ20代の頃、当時勤めていた会社の慰安旅行で来たことがあった。夜中だったので何が何だか良く分からなかった。こうして再び訪れるころにはまさか50歳も過ぎた爺になっているとは。
 函館タワーのエレベーターに乗り全貌を見る。ああ、何度もみた「五稜郭」だ。感動と同時に高所恐怖症を発症。怖い怖い。

 タワーを降りて場内散策。思っていた以上に狭い城内。これではすぐに制圧されそう。近代戦術の粋を極めたと言えば聞こえがいいし、確かに銃剣突撃などで突破できない作りにはなっているが、函館山あたりから大砲をガンガンぶち込めばすぐに陥落しそうな気がした。
 本当は函館だけで一日散策するつもりだった。塩ラーメン、函館競馬場等々、見所はまだいっぱいあった。函館山も二輪通行不可と知っていれば、普通にロープウェイで登るべきだった。非常に残念無念。しかしその分の感動も味わえた。さらば函館。

 函館を後にして城岱スカイラインを経由しての大沼自然公園。もう午後もいい時間。14時を過ぎている。北海道駒ケ岳を北に従えた湖沼は水鳥の住処となっている。夏であればこの辺りでキャンプして、なんて考えてもいたな。

 時間もないのでサクサク進むよ。ここからは国道5号線を長万部まで走り続ける。内浦湾をぐるりと走り続ける。ここでも北海道距離ガバ発生。進めど進めど先が見えない。長万部まで90km。次の目的地である洞爺湖までは140kmの道のり・・・。高速使えば1時間くらい巻けるんだけど、下道も信号がほとんどないから快適さは変わらないし、やっぱり北海道を走るなら下道じゃないと、その距離ガバを感じられない。

 こうして洞爺湖到着は17時近く。よくも辿り着いたものだと感嘆。熊でも出てきそうな月浦展望台にて湖見物。北海道で一二を争う知名度を誇る湖。湖の中ほどに鎮座する大島の形が奇妙で不気味。ピクミン3のラスボスを想起させる不気味さ。生き物のようだ。今日もいっぱい走ったなぁ。

 しかし宿泊地はもう少し先。室蘭まで50kmほど走って本日終了。宿のそばで食した味噌ラーメンは逸品だった。こんな所でおいしい味噌ラーメンが食べられるとは望外。

 本日の走行距離460.8km。高速道路なしで新記録じゃない?

2024GW 東北~北海道①

一日目

02:30 出発  ガキみたい、というか旅行前日あるあるで寝つけず。少し早いが出発。  小田厚BPに乗る前に給油とタイヤの空気圧確認。

04:40 菖蒲PA  トイレ休憩。明け方のためか少し寒い

05:50 上河内SA  本日二度目の給油。213km走って8L給油。燃費が26.6km/L。  660ccでこの燃費なら不満はないが、タンク容量にちょいと不満。点滅になるのが早すぎる。あと2リットルほど容量があれば。

06:50 鏡石PA  朝食。ナビ「Gollira」の調子が悪く走行中度々電源が切れてしまう。

08:20 国見SA  少し早いがスタンドのあるSAが不明。今のうちに三度目の給油してしまう。176km走って6.6L給油。燃費かわらず26.6km/L。しかし眠い。  ナビは途中で路肩に停めて修理。良かれと思ってテープで止めた防水ゴムが反発して、ケーブルが外れてしまうようだ。

09:35 鶴巣PA  トイレ。まだつかない。あらためて盛岡の遠さを感じる。  仙台から盛岡まで160km。高速で走っても2時間近く掛かる計算だわな。

10:40 前沢PA  一服。ソフトクリームを食べる。

11:35 錦秋湖SA  ナビの案内で秋田自動車道へ。それにしても眠い。眠気と疲労で流れ流れて休憩という感じ。モンスターエナジーで体力回復を図る。

12:35 大曲IC  ついに高速から降りた。小田原からの走行距離649km。10時間でこれしか走れず。眠気による疲労で休憩が多すぎた。

13:00 道の駅なかせん ドンパン節  情報収集で立ち寄る。ドンパン節の発祥地とのこと。「うーちーのおやーじーは、はげーあーたまー」って奴か?ジャンボウサギのはく製もあり、なかなか見所のある道の駅だった。

13:45 田沢湖

 本日初の訪問地到着。山道を突き進むといきなり現れる。湖面が美しい。  調べれば深度が日本一とのことで、その深さは423.4m。二位の支笏湖が265mなので倍近い。この深さで碧い湖面を成しているのか。タツコ像もすばらしく静かな湖面が伝説に思いを馳せる。  湖畔を一周。遮るものがなく秘境感が漂う。背景にあたる秋田駒ケ岳も素晴らしい。いい天気、いい季節に来たなぁ。盛岡城へ先に行ったら疲労もあって来れなかっただろう。思いがけず来て良かった。

16:00 盛岡城  国道46号を走って盛岡市街へ。盛岡は北上川、雫石川、中津川の合流地に出来た盆地を利用した街。城下町特有の何度も川を渡らされる不便さや、市街地が広がって中心がわかりにくい。  城址公園には歴史文化館があるがお城の資料は少なめ。公園内の城址は石垣が美しいが天守がない。本丸には立像の台座だけ残り、どうやら大戦時に供出されてしまったそうだ。全体的に説明が少なく整備されていないなと感じたが、三の丸を修復中だったりとお金を掛けていないわけでもなさそう。  ゴザを敷いて花見をする若者の姿も見え、時刻的にもまあ夕方だしと思えば、市民からは愛されている城址公園なのか。

17:00 ホテル  同名の東横インと間違える。盛岡駅前と南口駅前があった。  盛岡名物である冷麺でも食べようかと思ったが割と高い。味は知っているので、あの酸っぱいゴムのような麺にそのお金は出せないとキャンセル。後で調べたら「盛楼閣」という有名店だった。

 本日の走行距離766.2km。高速を降りて117.2km。疲れた。何しろ寝不足が祟った一日だった。




二日目


 本日はあいにくの雨。予報では午後からということだったが、やはり山間の盆地ということもあり、盛岡は朝からずっと降っている。しかも想定より強めな感じで完全武装しないとずぶ濡れになりそうなレベル。  朝食バイキングは大混雑。無理に早く起きることもなかったか。

 7:30出発。一週間近いロングツーリングともなれば雨の一日もあろうと気を奮い立たせるも、雹交じりの雨となっては心が折れた。想定以上の寒さで山間部、特に冬季通行止めd開通したばかりの八幡平は危険と判断。とりあえずアスピーテラインは止めようということで、岩手山、八幡平方面の国道282号線へは行かず、国道4号線を進んだ。以前の広島ツーリングみたいに無謀なことは出来ない。

 国道4号線を進みつつルートの再検討をする。ファミリーマートに立ち寄り、Golliraの防水対策をしながら考える。「さらば八幡平、またいつか」と言いながら、自分で立てたツーリングプランの余裕のなさにあきれる。そんなにあくせくして観光したいのか?  考えてみれば偶然なれど今日は宿をとっていない。青函フェリーで仮眠しようと思っていたからだ。楽天トラベルで調べてみれば盛岡市内で今日の宿が取れそう。今日は盛岡で雨宿りし、一日ずらしたスケジュールで何とかならないか?函館観光よりツーリングが大事でしょ?予定を変えられるツーリングの方が魅力じゃないか?  自問自答して結論。盛岡で雨宿りしよう!

 結果今回のツーリング予定が変更され、三日目に想定していた函館市内観光や松前城、大沼公園ツーリングを却下。本日行けなかった八幡平、十和田湖、八甲田山へ行く。14:30のフェリーに間に合えばそれで函館へ。だめなら18:00の便で行く。その場合は青森で三内丸山古墳に立ち寄れるかも。  四日目に三日目予定していた函館、松前城からの長駆して室蘭へ。しわ寄せはここに出るなという感じ。ニセコパノラマラインは無理かな。

 快活クラブで雨宿りし、午後少し雨がやんだのを利用して岩手山方面へ。県道212~219とクルリと周る。標高が上がるとやっぱり雨が強くなるも、小岩井農場に立ち寄ることはできた。


 日程詰め詰めツーリングだが、たまたま宿を決めていなかったのが幸いした。なんか色々反省の一日となった。本来旅はこういうものであるべきでは?行きたい所を詰め込み過ぎて自由度がなくなっているのは良くない。旅の本質を失っていたのでは。
 本日の総走行距離98.2km。次回のツーリングからはあまりスケジュールを詰め過ぎないようにすると決めた。