2024年5月6日月曜日

2024GW 東北~北海道③

五日目

 あわただしいが今日で北海道最終日。たったの二日間しか滞在できず。今度はひと月くらいの予定で北海道に来たいものだ。

 宿がルートインだったので、のんびり朝食バイキングを楽しんで出発。昨日行けなかった地球岬へ。朝ということもあってか吹き飛ばされそうな強風。過去幾つもの岬へ行ったこともあるので、ここもそんな中の一つだろうとタカを括っていたが確かなるピリカだった。
 丸く見える水平線に地球の丸さを感じるなんてよくある表現だが、ことこの岬が白眉であった。

 この風景は写真で味わうことはできない。岬が突出しているため、270度の大パノラマで水平線を感じるからか。でもそんな岬は他にもあったはず。北の果てにいるからか。


 そのまま室蘭市街を走る。室蘭の本体は昨日泊まった入江側ではなく、半島側なのね。なんて納得しながら白鳥大橋へ。昨日「何だあの橋は!?」と目をつけていた大橋。しかし橋へのアプローチあたりで後悔。この強風の中走れんのか?
 予想以上の横風を受けながらの走行はビタイチ余裕なし。周りなんてみることも出来ずただ対岸へたどり着けと祈るばかり。案の定高所恐怖症も発症して、ああ怖かった。

 国道235号を走って登別へ。「ババンバ、バン、バン、バン」である。
 道中は有名な割に寂れた風で「のぼりべつクマ牧場」なんて場末もいい所、すっかり流行遅れとなったかと思わせる感じだった。途中、倶多楽湖公園線から湖へ。地図で見ると円い湖は四尾連湖を思わせたが、山に囲まれたそれはもっと違う何か。カヤックなどが置かれ風情を台無しにしているが、もし自分がアイヌで森を抜けた先にこんな湖に出会ったら、きっと龍を見ただろう。
 少し期待外れな気分で公園線を走ると、突然眼前に地獄谷が広がる。立ち込める硫黄の臭い。特徴的なブルーに彩られた硫黄泉。草木も生えぬ法面。まさに地獄。

 すぐ先の地獄谷展望台は大賑わい。登別はぜんぜん時代遅れになっていなかった。駐車場が一杯だったことと、日和山展望台からの眺めで満足してしまったので立ち寄らなかったが、今にして思えば、時間を掛けてゆっくり周っても良かったか。

 さてここでルートの選択。お昼に札幌へ出るとして、もう一度洞爺湖へ行くルートとウポポイに寄るルートとある。悩みつつ第三のルート支笏湖へ。苫小牧へ近づくにつれ道が混んできており、札幌へ行けなくなりそうだったため。ここからグルリと時計回りに走るだけの余裕がとれなかった。
 支笏湖で一服。三年前と同じ景色に「ああ、ここだここ、ここ」。相変わらずの広くて深い湖。まるで海のよう。苦手な駄弁りバイカー軍団も一杯いるのでサッサと逃げ出す。支笏湖から先の山中はガタガタ道で走りにくかった。

 札幌を目指したのは「すみれ」本店へ行くため。開店前に行く予定が気が付けばお昼をまわっている。案の定大混雑で駐車場待ちの車が外へ溢れ、お店の前には行列が出来ている。ちょっと寄っていく気になれない。せっかくなので食べてみたかった。残念。

 さらに足を伸ばし北広島市エスコンフィールドへ。何かと話題の新スポット。今日は日本ハムの試合があるためか駐車料金二輪1000円。ちょっと見物では出せない金額。広々とした敷地と独特の形を見て満足するか。エスコンフィールド?ああ行ったことあるよ、くらいの自慢は出来るか。

 道中の一人雑談。
 ・篠原ともえと鈴木蘭々。ペットとお人形さん理論。
 ・能力のすごい奴でみんなそいつのことをすごいと思っているが、いつも不在

 そうこうしている内にもう午後もいい時間。苫小牧まで戻る。ちなみにこの行程すべて距離ガバとなっており普通に100kmほど走っている。札幌すみれの仇討ちに何かないかと探し味の大王へ。ここも本店は行列でパス。苫小牧のお店へ。距離も走っているし、苫小牧市街は赤信号によく捕まる。結果渋滞が巻き起こって疲労も増した。
 味の大王は「カレーラーメン」が名物。食す。んー、カレーラーメン。うまいもまずいもないな!

 こうして北海道ツーリングも終わり、16時過ぎにフェリーターミナル着。乗船手続きやお土産を買っていたらすぐ17時となり乗船となった。少しくらい時間オーバーしても大丈夫でしょ、なんてのんびりしていたら乗船できなかったかも。

 出航は19時。夜飯は買わなかったのと、船室で飲み食い禁止ということなので、少々高いがバイキングをとった。ルートインとそれほど変わらない質で2,000円は高いよなぁ。雰囲気に金を払っているのだと言い聞かせる。ん-それほど金持ちじゃなかろうに。
 夜は船内でダウンロードしておいた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る。怪奇推理小説を思わせるストーリー展開で、本当に妖怪が出てこなければ市川崑の金田一シリーズだ。大人向けということで話題をさらったのもわかる。描かれるキャラが水木キャラに一本化されていないのが不満。
 船は20.8ノット(=38.5km/h)で進む。船室に熱がこもり、暑い。

 本日の走行距離265.4km。


六日目

 フェリーの仙台入港は10:00。やることもないので朝食バイキングもとる。1,000円也。リッチメン。予想通りルートインレベルの具材で絶対に元は取れない。

 仙台入港後、せっかくだからどこか寄るか?と考えるが特に行くところも思いつかず。そのまま帰ることにした。東北道~圏央道の事故渋滞も怖いしね。

11:45 福島松川PA
 すでに眠気と疲れ。夜何度もトイレに起きたので寝不足。モンスターでドーピング
12:50 那須高原SA
 給油。白河付近で事故。白河はここより北なので問題なし。
15:50 帰宅
 那須高原からここまで無休憩。260km=3時間走りっぱなし。ガソリン満タン~点滅まで走り続けたのも記録じゃなかろうか。  懸念していた事故渋滞に合わず。とてもラッキーだった。

 本日の走行距離462.6km。全行程2,283.8km。走ったなぁ。CTX700は疲れ知らずだわ。あとトランク便利。これからも旅のお供に最適。北海道は時間をとって何度でも行きたい。アスピーテラインは日本三大ワインディングに加えても良さげ。  そして今後ツーリングは目的地をだいたい決める程度でキツキツのスケジュールを組まないように。出来れば宿の予約はとらない方がいいのかも。  100名城もほぼ完成(沖縄三城と二条城)だし、ここはという場所はだいたい行った。先へ先へと走るツーリングからのんびり細かく楽しむツーリングへシフトしていこう。

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