2024年12月4日水曜日

ドラゴンクエスト3 HD2D

  ドラゴンクエスト3の2024年リメイクたる「ドラゴンクエスト3HD2D」をプレイ、クリアした。プレイ環境はSteam版。Nintendo Switchでのんびりお気楽プレイしようと思ったが、HD2Dは画面の綺麗さが売りのようなので、PC版を選択した。
 遊んだ感覚としては、ぶっちゃけ慣れ親しんだドラクエ3以外の何物でもなかった。事前情報を仕入れず、クリアまで自力で遊んでいる分にはこれまで通りのドラクエ。
 雑感としてルーラなどが使いやすくなった反面、モンスターの複数回攻撃や状態異常攻撃が多すぎるなどバランスのおかしさは感じられたが、何度クリアしたか記憶にない安定のドラクエ3だった。

 期待のHD2D部分はプレステ2で発売されたドラクエ5を思い出させる程度と、感動できるほどの出来栄えではなかった。諸般の都合で作り直されたようだが、開発初期のオリジナルをそのままHD2D版にした表現方法の方が懐かしさの中に綺麗になったギャップを感じ取れただろう。発売時期を延期してまで作り直したほどだから、実際に遊ぶとフィールドや洞窟が狭すぎて遊びにくかったのか。
 戦闘画面ももう少し外連味を出せなかったか。細かく書き込まれたキャラクターたちは動くことなくコマンド入力後に消えてしまい、小さなモンスターが動くだけ。ドット絵と詳細作画の融合は上手く行ったと思えず。
 メモリの都合で端折られていたオルテガのストーリーを膨らませ、分かりやすくを目指したストーリー展開が蛇足に感じる。ドラクエ3の楽しさは戦闘とフィールド探索の自由さにあるのだから、お金と時間を掛けるべき部分を間違えているように感じた。

 今回は勇者、商人、僧侶(→賢者)、遊び人にてプレイ。オリジナルより経験値が溜まりやすいのか僧侶~賢者への転職はスムーズに行え、遊び人もガンガン遊びを覚えてパーティのお荷物になってくれた。商人は「○○バーク」を発展させた後、パーティ復帰という劇的な展開。いろいろ妄想が捗る…ってほどでもなかった。
 バラモス討伐は大苦戦。遊び人の負担が大き過ぎた。戦い方を変えて倒せそう!となった所でバシルーラが勇者に直撃、再挑戦なんて展開もあった。あまりに大変だったので妄想ストーリーで補完して転職祭り。ゾーマ戦に向けて商人を魔物使いへ、遊び人を賢者へ、賢者を盗賊へ転職して挑んだ。
 巷を騒がせている「魔物使い問題」だが攻略サイトを見ずに進めた所、ゾーマ戦までに「ビーストモード」の取得にはいたらず、「まものよび」のダメージも50×4程度。勇者のライデインや賢者のメラゾーマに比べてぶっ壊れ特技ということもなく、かと言って弱すぎることもなく、普通にクリアできた。
 結果、安定のドラクエ3だったなという感想となった。

 現在攻略サイトをみて「はぐれモンスター」を回収。お手軽大ダメージの「まものよび」や「ビーストモード」を実感するに確かにこれはぶっ壊れだわと感じる。攻略サイトを見ながら遊ぶ層がメインとなった昨今、こうした収集要素で成長する技というのはバランスブレイカーになりやすいね。制作サイドの認識が甘かったんだろうなという案配。


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