2021年夏のツーリング。東北一周も本日最終日。かなりの強行軍で、あと一日日程を伸ばせば楽だったのにとも思うが、観光メインではなく走り中心だとこんなものだろうか。
起床は5:00。のんびりするつもりはなかったが、出発準備に時間が掛かってしまった。最終日だからしっかりパッキングをした為?荷造りに慣れて早くなっても良いものだが。
晴天が続いていた今回のツーリングだったが、ついに曇り空となる。おかげで気温的には楽になりそう。雨さえ降らなければという所。
①R398
再び三陸沿岸道路を使用。気仙沼から南三陸町へ。国道398号線を海岸沿いに走る。
震災の影響を感じる風景。海岸沿いには取って付けたように堤防が立ち並び、まわりにはだだっ広い空き地が広がる。民家はなく、新しい施設と新しい道が不自然に出来ている。既存の町や道路は津波で流されてしまったのだろう。10年たってやっとここまで復興したのか。どれだけの予算と人手が費やされたのか。
北上川を越えて女川、石巻へ。震災の波紋。今まで知っていて見ないようにしてきたもの。何故おすすめスポットがないのか。それに気付けなかったのか…。
②牡鹿半島
この辺りも復興工事が行われているが、他の地域に比べて遅れているように感じる。工事の優先度によるものか。牡鹿半島を県道41号線、コバルトライン、県道2号線にて走る。半島のあちらこちらで道路工事が行われ、ダンプカーが行ったり来たりしている。
半島の先にある御番所公園にて小休止。
③マルホンまきあーとテラス
男鹿半島から深浦への道中、道の駅「みねはま」にてナウシカのポスターを見掛ける。「アニメージュとジブリ展」という展覧会の告知だった。石巻市の複合文化施設まきあーとテラスにて開催中とのこと。石巻を通った際、時間があれば寄ろうと計画していた。
今にして思えば「みねはま」から石巻までは直線距離でも200km以上離れている。何であんな所にポスターが貼ってあったのか。ちなみに他に立ち寄った場所で見掛けた記憶はなく、本当偶然にその開催を知ったという感じ。不思議な縁。
館内撮影不可というのが残念。かなり興味深い資料が多くて見応えがあった。
ナウシカを前面に出したポスター、「アニメージュとジブリ展」という題名、一冊の雑誌からジブリは始まったというコピー等々。ジブリが中心の展示会かと思えばさにあらず。アニメージュが創刊された経緯に始まり、ヤマトからガンダムへと流れていく70年~80年代のアニメ界の歴史が紹介されていた。
それ以降についてはほぼ割愛され、ナウシカについてもキャッチーに使われているわりに紹介は簡単なもので、トップクラフトからジブリが設立された経緯についても深く言及されてはいないのが残念。「一冊の雑誌とジブリの始まり」がテーマじゃないのかい、と言いたくはなる。
風使いのコスチュームを現実に再現してみたりと、所々でナウシカ押しが目立つが、これは噂の「風の谷のナウシカ2」への布石なんだろうか。
会場の最後には当たり前のように物販コーナーが設けられていたが、ジブリのキャラクターグッズの値段設定がエグイ。とても手が出ない値付けとなっているが、熱心なファンや子供連れなどは買わざるを得ないのだろうな。自分は前から買おうと思っていた大塚康夫の「作画汗まみれ」と鈴木敏夫の「天才の思考」が売っていたので、よい機会だと思いこれを購入した。
④松島
日本三大景勝地のひとつ。陸前の松島。ここを通ることが決まってから調べたんだけど。本当一般的な教養に疎くて困る。宮戸島付近の奥松島から松島海岸へ。海岸付近は予想通り観光地化しており人並み多し。なんか興味を失ってそそくさと出立。
かくして2021夏の東北ツーリング終了。時間調整のため多賀城の快活クラブへ。道中どうもみたことのある風景だなと思ったら、昨年の北海道旅行で利用した仙台港フェリーのりば付近だった。懐かしさと勝手な親近感を覚える。
本日ここまでの走行距離は242.5km。
多賀城を19:30頃出発。帰路につく。途中で雨警報が出ていたが、天気アプリで調べる限り山間ルートのみ。海岸線を走る常磐道は大丈夫。
推奨ルートは常磐道から首都高速経由ということだったが、オリンピック期間で交通規制がありそうだし、高速の乗り換え時に清算すると深夜割引の対象外になってしまう。そこで遠回りではあるが、つくばから圏央道で帰ることにした。
21:15 中郷SA
多賀城から200kmほど走る。SAというが何もない。
22:25 友部SA
給油。虫虫アタックが凄い。シールドからカウルから虫の死骸だらけ。
00:40 厚木PA
ノンストップで圏央道を走り切る。結構疲れた。
01:30 小田原 帰宅
本日の走行距離は719km(帰りの高速区間=476.5km)。走ったなー。東北ツーリング6日間累計が2,725.6km(東北=1,782.9km)。