東北ツーリング四日目。昨日は久しぶりにシャワーを浴びてリフレッシュ。今日はこの旅で一番距離を走らなければならない。
①夏泊半島
青森市街から30分ほど。津軽半島と下北半島に挟まれる格好でひょっこりと顔を出しているのが夏泊半島。ここをくるりと周回している県道9号夏泊ほたてラインを走った。
半分走ったあたりで橋でつながった大島がある。そこはまるで禁足地の様。実際には渡れるらしいけれど、時間の都合もあるのでスルー。
②下北半島
夏泊半島から国道4号線を経て279号線へ途中バイパスにのって一気にむつ市まで。本州最北端である大間へ行くには、そのままR279を行くのが本線。今回はむつ市で時計回りに海岸線を走るルートを採用する。これが走行距離の延びる原因。ぐるりと遠回りするので実距離がかなり長くなることになる。
かくして釜臥山と自衛隊基地に挟まれた国道338号線を海岸線沿いに進んでいく。
③海峡ライン
陸奥湾を越えて北上。半島の断崖を大間まで約60kmを突き進むのが海峡ラインと呼ばれるルート。枝葉の生い茂ったアップダウンとくねくねのルート。流汗台、仏ヶ浦など時折出くわす絶景ポイントが癒し。あとはひたすら走るのみのストイックなコース。交通量はまったくない。
かくしてようやっと到着。本州最北端大間﨑。この先に北海道があるというのに、気分だけは稚内にでも来たような気分になってしまうのはどうして?風景も納沙布岬から北方領土を見ているような感じでデジャヴ。そばの土産屋で売っているのがマグロというのが大きな違い。向こうはカニだったなあ。
ここまで走ってすでに本日の走行距離は230kmとなっている。下手なツーリング一日分の距離を走っているが、ここはまだ中間点というのが恐ろしい。
④恐山
海岸線沿いをきれいに走り切ると、あとで走行ログが綺麗だ。ただそれだけの理由で半島最東端にあたる尻屋崎へ行こうかと思ったが、やはり全日本人のスピリチュアルな源。恐山へ行くことにした。心霊現象やあの世を信じようが信じまいが、すべての日本人にとって崇高な場所。
菩提寺までは延々と山道である森の中を走り、硫黄臭がしたと思ったらいきなり景色が開けて湖と荒涼とした景色が広がる。実際この光景には心を揺さぶらされる。話をしたい故人がいないし、そもそも時間もないから菩提寺の中へ入ることはないけれど。
これからも未来永劫この文化を継承していってもらいたい。
さて、ここで時刻は13:30をまわったところ。できれば三沢の航空科学博物館に足を伸ばしたい。その距離なんと100km。高速道路はないので下道をかっとばして平均50kmで走れば2時間ほどで着くが…。
⑤三沢航空科学博物館
頑張った。走った。すでに300km近く走っていたのにノンストップでさらに100km走り切り、15:30には航空博物館に到着できた。さすがに館内を見て回るだけの時間はないが、屋外展示の戦闘機を見るだけでいいのだ。
広場にはF16をはじめとする実物の戦闘機が並び展示されていた。上空では三沢基地から発進した米軍のF16が訓練飛行を繰り返している。実物の持つリアリティとオーラに圧倒されながら一機、一機じっくり鑑賞。そして最後に鎮座していたのがF4EJ改である。
ファントムはやっぱり格好いい。主翼の先端が上を向いているのが好き。大型の双発機ながら全体のフォルムが戦闘機然としているのが良い。機首が長くていかにも超音速機という所が惚れ惚れする。後方から見ると排気口は並んで下に、水平垂直尾翼は並んで上についているという配置が唯一無二に思える。どれもこれもがファントムをファントムならしめるオリジナリティであり個性であって堪らない。
使いもしないアレスティングフックが備え付けてあることを知る。これを機会に写真をパシャパシャ取りまくる。外装はいたるところがビス止めされており、古いな~と感じさせられてしまう。考えてもみれば50年代に設計された60年代の戦闘機なんだし。
しかし本物のファントムを間近に見ることが出来て感動。無理してここまで頑張って走った甲斐があったわ。
その後、博物館を後にし、おいらせ町へ。町営の下田公園キャンプ場にてキャンプ。到着時18:00を過ぎてしまい、夕食を食べるころには辺りは真っ暗。日本海側に比べて暗くなるのが30分ほど早いような気もした。せっかく買ってきた肉も暗い中で食べるとおいしさ半減。薪も後始末が面倒なだけで、連泊キャンプツーリングにおいては過剰な装備か。近場のキャンプメインであればいいのだが。
本日の走行距離416.3km。走ったわー。
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