2021年7月3日土曜日

アザーズ

 主人公は凛とした佇まいのニコール・キッドマン。アレルギーで太陽の光を浴びることが出来ない子供たち。偶然を装って屋敷に入り込む使用人。序盤辺りで「あれ、見覚えがあるなぁ」と思うもその後の展開と最後が思い出せない。

 物語の序盤、中盤あたりまではよくあるホラーもの。子供には見えるが大人には見えないビクターという子供のお化け。徐々に明らかになる屋敷の過去。裏のありそうな使用人。唐突に帰ってくる行方不明の主人。観客も何かおかしいと感づいてくる。

 物語りは最期に至って急展開。謎の使用人はお化けだった!という「何それ?」展開に納得できないでいると、さらなるどんでん返し。いきなり登場する霊媒師と交霊会。つまりこの屋敷に住む親子もまたお化けだったというオチ。
 最期は生者たるビクター親子が屋敷を追い出され、死者であるニコール親子が「この屋敷は私たちのモノ」と唱え続ける様は、まさに屋敷にとりついたゴースト。

 序中盤はたいくつな展開が続き、あっと驚かせる仕掛けもない。見覚えがあれどラストを思い出せなかったのは、途中で挫折して最後まで見れなかったのだろう。

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