2018年8月13日月曜日

スターリンの葬送狂騒曲

 前回映画を観に行った際におもしろそうだったので行くことにした。
 スターリン死後の政権争いを題材としたブラックコメディ。この時代のことはほとんど知らないので楽しめるかなと思ったが、史実を舞台としているので登場人物が多いけれど、話の中心を「フルシチョフ対マレンコフ、ベリヤ」の確執に絞ってシンプルにしている。
 また名のある人物が初登場する際、一瞬スローモーションとなって肩書名前を紹介するなど、観客に分かり易くしようとする意図が伺えた。
 スターリン存命時のコンサート中継でのエピソードを始め、密告した息子とされた父親のエピソード、スターリン死後の情報流出を防ぐためか医師団や使用人などが処刑、投獄されるシーン。これを見送った将校もあっさりと殺されるなど、ブラックな笑いを楽しめる。
 ただし話の分かり易さとコメディ要素が重要視されたからか、シリアスな権力闘争は描き切れておらず、そこが残念だった。

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