フェイズ。購入後これだけは必ず装着しようと思っていたオプションがフロントスクリーン。実際乗車してみて80キロを超すスピードで走ると予想通り風圧がきつい。これは大きなフロントにたいしてショートスクリーンというアンバランスさがもたらすものだろう。100キロを超えると辛さすら感じるのでこのままではダメぽい。
普段はジェットヘルメットを使用しており、またつばの部分があるヘルメットだけに、余計風当たりが強いのかと思い、フルフェイスでの高速走行を試してみた。結果確かに風圧は弱まって安定するようになったが、身体全体へ当たる風については当然効果はなく、身体を持ってかれそうな感じがした。
フロントスクリーンはホンダ純正以外の選択肢はなく、値段がとても高い。穴開け加工が必要なため、自分でつけることはできず、近場のバイク屋で取り付けをお願いした。工賃含めて3万2千円とべらぼう・・・。
しかし装着後のスタイルはかなり格好良い。仮面ライダーあたりに出てきそうな感じ。むしろロングスクリーンが装着状態が完成型じゃないの?という気もする。
スクリーンを止めるため四本のボルトが無骨に飛び出ている感じはちょっと・・・だが、横から見るとスクリーンの寝込み具合と先端の反り返り具合から整流効果はかなりありそう。スクリーン自体も大きいので身体全体をしっかり守ってくれる。
さっそく高速を走ってみる。効果をしっかり確認するためジェッペルで試してみた。結果とてもいい。それまでの80キロを超えるといきなり風当たりが強くなる部分はまったくなりを潜め、身体にあたる風はほぼ無し。そのまま加速していって100キロを超えてもまだまだ安定。120キロあたりになってスクーター全体の接地感や安定性がちょっと不安になってくるが、風圧自体はまったく影響なかった。ここまで違うものか。ツアラーに区分されるバイクなどは軒並み大きなスクリーンを備えており、高速走行で楽ちんなどという評判をよく耳にするが、確かにその効果を体感すると手放せないアイテムだ。
昔乗っていたCB400SFはバイク本体性能だけをみれば150キロ以上出せそうなポテンシャルを秘めていたが、実際は140キロまで出すと風圧がきつすぎてそれ以上のスピードは出せなかった。しかしカウルやスクリーンなどに守られていればそれも可能だっただろう。
スクリーンの効果を試すために加速しながら、やはりスーフォアのことを思い出してしまった。スーフォアと言えばハイパーVTECが売りの一つ。6500回転あたりから2バルブが4バルブに切り替わり、キュイィィィィン!なんて駆動音も変わりつつ加速が増していくという代物だった。
このFAZE-SについているS7モードもよく似ている気がする。高回転維持で加速していくので実際に加速度、スピードとも高いのだが、それ以上にエンジン音もキュイィィィィン!なんていい音を奏で始め、まさに「その気」にさせてくれる。
重たい車体やニーグリップができないことなどから、同排気量のマニュアル車より速いとは思えないが、こうした演出がスポーティさを醸し出しているのだろうな。これぞまさにHONDAならではの技術。
S7モードによる高回転維持のエンジン音を聞いていると、やっぱりいいマフラーが欲しいななんて気がしてくる。純正の静かなマフラーも実際の使い勝手では秀でているだけに悩むね。
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