2023年7月22日土曜日

CB1300売却

  丸四年間乗って来たCB1300SBを売却することにした。購入時と同じホンダドリーム茅ケ崎店にて65万円だった。

 売却することになったきっかけは前回ブログの通り。CB1300の重量、パワーに対して加齢に伴って体力の衰えが顕著になってきたこと。結果、乗り出しが億劫になり、取り回しもきつい、走っていて怖さを感じることも。

 大型バイクにしては悪くない足つき性も、その車両重量を考えると不安は多く、乗り降りに気を使う。結果ツーリング時の寄り道を躊躇することも何度かあった。
 発売当初一目ぼれした青赤白のトリコロールも、ずっと継続販売され希少価値が減じてしまった。昔は自分以外走っているのが稀だったが、今では普通に観掛けるようになったからなぁ…。

 対してこのまま保持しておこうという気持ちもあった。一目ぼれした色と形。大型に乗っているという優越感と自己満足。取り回しのきつい重量も走行中は抜群の安定感となって頼もしかった。
 パニアケースを装着したり、スマホホルダーやローシートを買ったりとお金もつぎ込んできたので、売ってしまうのはもったいないという気持ちもあった。
 そもそも新車で200万円近い買い物をしたのも、良いものを大事に長く乗ろうという想いがあったからだ。

 しかし春の紀伊半島でこれまで以上に疲労感を感じ、先日の嬬恋で起きた立ちごけには絶望感を味合わされた。同じ思いを二度としたくない。
 今となっては古い設計であるCB1300の過剰な重量は、コーナーリングにおいて重さを感じるし、過剰な馬力はストップアンドゴーにも気を使う。自分には腕力でこれをねじ伏せることができるほどの体力がもはやなく、かつ年齢的にも伸びしろはない。いずれもっと大きな事故を起こすかもしれない。
 また購入時はバイクしか乗っていなかったが、今は四輪(プログレ)も持っていて、役割が被ってしまう部分がある。無理して自分を奮い立たせないとCB1300に乗るというきっかけがなく、それ自体が悲しいこと。

 乗り換え候補として、NC750XやNM4などのミドルサイズを検討。
 NC750Xは先日の鈴鹿イベントでも試乗し、CB1300の用途的な後継車種としては本命。車体重量が100kg近く軽くなるので取り回しは楽になるはず。しかしシート高は変わらないので乗り降りはしにいか。
 乗り降りしやすさでNCベースのクルーザーであるCTXやNM4を考えるが、生産終了モデルなので割高の中古車しか選択肢がない。数カ月前ユーメディアに置いてあったNM4は売れてしまい、代わりに入っていた希少なブルーのNM4は134万円。高すぎて候補にならない。
 一方CTXは神奈川県に現物がない。ネットで見る限り傷多めの一台。不人気モデルだったことを考えると割高。

 考えた結果、今年はマジェスティ一台体制で乗り切ろうかと思う。ビックスクーターは何かと便利な乗り物なのでこのまま所持しておきたい。軽さと足つきの良さなど考えればマジェスティは魅力的なツーリングバイクだ。コーナーを攻めたりといったライディングが楽しめないのが欠点。
 しばらくマジェスティ一台体制として、やっぱり単車が欲しいとなったら改めて新車の購入を考えよう。現状では歳を重ねるにつれ峠を攻めるといった欲求は減じてきて、むしろ雄大な景色を眺めてノンビリ走ることの方が楽しい。大型に乗っているという所有感、優越感はしばらく捨てよう。

 ここ数カ月、無理をして乗るくらいなら売った方が…いやいや長年乗り続けると決めたはず…なんて自問自答してきたが、売却した結果気持ちがすっきりした。結局売って良かったということなのだろう。
 売却金額は65万円が高いか安いか。今となっては電子制御のまったくない旧式モデル。走行距離4万キロ越えで傷だらけとなればこんなもんか。バイク王やレッドバロンなど、いくつかお店を回ろうかとも考えたが、手間なので辞める。

 最後にお別れを言って店を後にした。

 ありがとうCB1300。全国一周。北は北海道から南は九州鹿児島まで。
 いろんな所に連れて行ってくれた。
 君の頼もしい走りは生涯忘れない。

 総走行距離44,608km。

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